転生したらマーリンの弟子になった   作:黒猫街夜

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最近執筆に余裕が出てきた。

後ようやくFGO第一章クリアしました(約1年半かかったw)


引っ越し

「ただいま〜」

 

「おかえりなさいラック様!」

 

前に来た時は数週間前だったがちょっと会わなかっただけでかなり久々な気がするのは俺がニミュエに依存しているからなのだろうか。

駆け寄ってくるニミュエはまるで犬のように見えてついつい微笑ましくなり頭を撫でてみる。

するとニミュエが頬を赤らめ、こちらに擦り寄って来るので余計に愛おしく思える。

 

「遅くなってすまん、これからはここでのんびり暮らそうと思う」

 

「是非そうしてください!」

 

実はかなり前から一緒に住もうと誘われていた。

しかしまぁその頃は休む暇がないほど忙しく、仕事に忙殺されていたためメインの住まいは城の一室を借りていたのだが今回仕事が一段落して俺の仕事もほとんど片付けてしばらくは仕事が無くなったのでこれを機にニミュエの家へと引っ越すことにしたのだ。

 

城にあった工房は跡形も無く片付けてしまった。

必要なものは全て持ち出したしそもそも島の化身である俺に本来工房は必要無い。

魔力は島から借りればいいし礼装だって全部砂の中に収納しているから物置すら要らないのである。

それでも工房があったのは一人でのんびりできるスペースをくれとマーリンに頼んだらくれたので寝床として活用していただけだしね。

まぁ仕事場で寝泊まりするブラック社員ってこんな感じかなぁとは思っていたよ。

 

それにニミュエと暮らさなかった理由はそれだけではない。

ニミュエは俺といる時だけなにかと遠慮が無くなる。

色々と大胆になるので俺の精神と忍耐がゴリゴリ削れていく。

まぁつまりは色々と我慢ができなくなる。

流石にそれはまずいと俺でも分かるのでちょくちょく訪れる程度に留めていたのだが仕事が終わり断る理由が無くなったためニミュエの誘いを受けることになったのだ。

 

まぁたまに呼ばれるだろうが俺じゃなきゃできないこと以外仕事はしないつもりだけどね。

 

「とりあえず行きましょうか!」

 

そう言ってニミュエはいつも通り俺を湖の中に引きずり込んだ。

水を境界に別の場所に転移するという限定的な魔法の真似事はニミュエにしかできないことだろう。

 

そして次の瞬間には景色が変わっていた。

ニミュエの住む屋敷。

今からここに住むのかと思うと感慨深い気持ちになるが正直あまりここには居ないと思う。

俺はブリテン島の化身なのだ。

あまり島からは離れられない。

しかし湖の乙女であるニミュエもまたあまり湖から離れられない。

お互いのことを考慮した結果ブリテン島にある俺が初めてニミュエに会った湖のほとりにほとりにこの屋敷を持ってくることにしたのだ。

普通はこんなことはできないがこの屋敷を水で包めばあとはニミュエの能力でどうとでもなる。

屋敷を移動させたら俺が結界を貼り、誰にも見つからないようにすれば完璧だ。

不可視の結界と物理的に侵入を拒む結界の二重構造で結界を構築すればたとえマーリンでもそう簡単に突破はできない。

 

「じゃあ始めちゃいますね!」

 

そう言うと背後にある湖からゴポリと巨大な水球が浮かび上がり屋敷を包んだ。

初めに魔術を教えた頃とは比べ物にならない発動速度と制御。

ここまでになるのに一体どれだけの修練が必要になるのか。

間違いなく水を操ることに関してはニミュエが最強だろう。

少なくとも俺でも勝てないのは間違いない。

 

たった数秒で屋敷を全て包むと、徐々に屋敷を飲み込み始めた。

(はた)から見れば屋敷が水に溶けているように見えるだろう。

まぁ見物人は俺しか居ない訳だが。

 

そして屋敷が全て消えると満足そうな顔で近づいてくる。

 

「移動できました!」

 

「お疲れ様。じゃあ行こうか」

 

「はい!」

 

スっと手を差し出すとニミュエは俺の手を握って湖の中に再度引きずり込んだ。

この感覚は何度体験してもあまり慣れないがまぁ贅沢は言えない。

そして次の瞬間にはまた景色が変わり見覚えのあるブリテン島へと戻って来るのだった。

 

「じゃあ部屋を決めましょう!」

 

「はいはい、とりあえず落ち着こうね?」

 

どこか興奮しているように見えるニミュエを宥めると彼女は恥ずかしそうに。「だってずっと一緒に暮らしたかったから……」と言った。

 

……可愛すぎませんかねぇ?

いつか悶え殺しにされそうなんだが……

思わず頭を撫でると嬉しそうに頭を押し付けてくるのがとても可愛く思えた。

 

おっと、このままだと永遠に話が進まなそうだな。

まぁニミュエが可愛すぎるのが悪い。

 

「グルルルルルル!」

 

空気の読めない魔獣がやってきた。

まぁニミュエが体内の血液を全て抜き取り死ぬのだが。

ニミュエは水で作った小さな針を体内に撃ち込み血を全て体外へと出すことで殺すという魔術的な対抗手段を持たない魔獣相手にはこれ以上ない手段だと言える。

 

そしてお互いに魔獣など居なかったかのように屋敷の中に入っていく。

 

 

 

 

「……ねぇニミュエ」

 

「……はい何でしょう!」

 

「なぜいきなりベッドに案内されるのかな?」

 

「……駄目ですか?」

 

赤く染った頬と上目遣いで見上げてくるニミュエを見てまだ昼であることも気にせず扉を砂で閉めるのだった。




リア充爆発しろ!

ちなみにこれを友達の真横で書くスリルよw
見られたら生きていけない……
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