高熱の中書いているので誤字脱字等あるかも知れません。
もしあったら報告お願いします。
あと今回はオリジナル設定が出てきます。
まぁ許してください。
朝目が覚めると隣にニミュエがいた。
まぁ当然お互い何も着ていない。
可愛らしく寝息を立てて眠っているニミュエの髪を撫でて起こさないようにそっと部屋を出る。
あぁ当然服は着たよ?
外はもう暗く空には綺麗な月が浮かんでいる。
結局あの後はニミュエの誘惑に耐えきれずにニミュエをベッドに引きずり込むことになったがまぁしょうがない。
全部ニミュエが可愛すぎるのが悪い。
それはさておき、何が言いたいのかというとまぁ簡単な話結界を貼るのを忘れてた。
途中で思い出したが意識を逸らすと何故かバレて拗ねるのだ。
なんとも可愛い話である。
まぁとにかく、さっさと仕事を終わらせようかな。
まずは侵入者を撃退するための結界。
これは正確には許可の無いものが侵入しようとすると昔俺がお遊びで作った迷宮へと転移させるための結界なんだけどね。
目の錯覚や魔術による暗示、更には大量の魔獣を放ってあるこの迷宮から脱出するのは非常に困難でかなり殺意の高い仕様になっている。
まぁ過去の悪ふざけの結果だが迷宮を見に来たマーリンはすぐに頬を引き攣らせ「絶対に人が来ないようにしろ」と真顔で釘を刺された。解せぬ。
つまりはこれは結界と言うより門と言った方が正しい。
まぁ残念なことに一方通行だが。
脱出方法はただ一つ、迷宮の奥底に潜む魔獣を討伐することだけ。
その最奥の魔獣は俺が作った。
まぁ元々は大量の魔力をどうにか保管していざと言う時に持ち出せないかと考えて作ったんだけどね。
しかも持ち歩かなくて済むように生き物として作ればかなり楽じゃないかと思って作った所までは良かったのだが……
まぁ実は遠坂家の宝石魔術を元に思いついたものだったが残念過ぎる欠点がある。
魔力を貯めるために身体を大きく作ったんだけれど大き過ぎて全く動けないのだ。
あまりにも間抜けな結果に恥ずかしくなって昔に作った迷宮の奥底へと封印したのだ。
ついでに迷宮の番人に据えたのは我ながらいい判断だと思う。
何せこいつの欠点は動けないことだけ。
それ以外は膨大な魔力を持ち、その吐息すら含まれる魔力が高密度過ぎて毒のようにもなっている。
俺は全く問題ないが一般人は近づくだけでも危険なレベルになっている。
まぁそいつを倒さないと迷宮からは絶対に脱出はできない。
我ながらかなりの鬼畜仕様である。
長々と書き連ねてしまったが次に不可視の結界。
こちらはかなり簡単だ。
魔力で光を捻じ曲げて屋敷の存在そのものを外部から見えなくする。
よく漫画などで見る透明化ってやつだね。
とはいえこれが中々馬鹿にできない。
この時代に光がどうこうなんて知られていないからどうして見えないのかがバレにくい。
そうなればこの結界が破られる確率もグッと下がるだろう。
これならそうそうこの屋敷がバレることは無いと思う。
じゃあ二度寝でも……
「あなたが島の化身で間違いないだろうか?」
……休ませて欲しい。
しかしこんな夜中に一体誰が……
そこにはガタイのいい男がいた。
着ている服からそれなりに身分がいいことが分かる。
「誰かな?」
「おっと、申し遅れました。私はヴォーティガーンと言います。本日はあなたにお願いがあってまいりました」
……ヴォーディガーン?……ヴォーティガーン!?
何故ここに!?
こいつはアーサー王の敵だ。
ここで殺すか?
「突然のことで申し訳ないがどうか聞いて欲しい。私にはもう時間があまりないのだ」
言葉と態度から真剣であることが分かる。
それはまぁ話くらいならと思わせるには十分なものだった。
「はぁ……まぁ話だけならな。だが今この場でだ」
「分かりました。では単刀直入に言います。私に協力しては頂けませんか?」
「……それは俺がブリテンに就いたと分かっての言葉だよな?」
「えぇその通りです。しかしあなたは島の化身。であれば島の神秘がなるべく残る方に就くはずです」
ヴォーティガーンの目的は知っている。
島の神秘を保つこと。
しかしそう上手くはいかないだろう。
まぁだからこそ俺に協力を求めたんだろうけどね。
「なぁヴォーティガーン、あんたはこの島の神秘を本当に守れると思ってるのか?」
「……どういうことですかな?」
「そのまんまの意味なんだけどね。まあ簡単な話、ほぼ不可能なんだよ」
「……えぇ知っています。しかしだからこそ! この島から人間を排除するべきでしょう!」
目を見開いて熱弁しているところ悪いけど全く響かない。
「ブリテン島には悪いけどな? この島を救うにはお前の言う方法が正しいんだろう」
「ッ! でしたら!」
「でももう手遅れなんだよ」
「え?」
ほうけた顔をしている。
どうやら本当に分かっていないらしい。
「お前が招いたサクソン人はブリテン島の神秘とは別系統の神秘を持っている。そんなやつらが大量に入ってきたらこの島の神秘がズタボロになるのは当然だろう?」
ヴォーティガーンにとっては残酷過ぎる真実を告げる。
案の定ショックを受けたのか目を大きく見開いて魚のように口をぱくぱくとさせている。
「そんな……私はただ……」
ヴォーティガーンも別に悪気があった訳では無いのだ。
ただ知らなかっただけ。
それがこんな結果を招いた。
ヴォーティガーンがやろうとしていたことはブリテンの統一。
確かに神秘の無くなる原因は技術が発達するからだが、性質の違う神秘を混ぜ合わせた場合もまた同様である。
「分かったら帰るといい。島から命令が出たらお前を殺さなきゃならんしな。今は頑張って誤魔化してはいるがそれもそろそろ限界だ」
「……分かりました。本当に……申し訳ございませんっ!」
自分がやってしまった重大なミスに気がついたのか涙を流すヴォーティガーン。
まぁ良かれと思ってやったことがその実滅びを招いていたと知ってしまったからな。
とはいえ自業自得だ。
同情はするが絶対に手は貸してやらない。
「化身様! しかし私は諦めませんよ!」
「へぇ……?」
この期に及んでまだ何かやらかすつもりか?
だとすれば本当にここで殺すのだが……
「私はとんでもないミスを犯した。ならばそれを償えるのは私しか居ないのです! 私はアーサー王に討たれようと思います。しかし私の身体はあなたに役立てて頂きたい!」
そこにはとんでもない覚悟があった。
……まぁいいか。
「分かった。とはいえ普通の人間の身体が役立つかは知らないぞ?」
「それに関しては心配ご無用、私は白き竜の血を飲んでアーサー王と戦います。その身体であれば必ずやあなたのお役に立てるでしょう!」
なるほど、確かに竜の身体はかなり欲しい。
知ってる人間を実験に使うのは色々と倫理観が訴えてくるが、まぁ本人の希望なら俺も遠慮しなくて済む。
「まぁいいだろう。但し約束を間違えるなよ? その場合はお前には名誉ある死は訪れないと思え」
「はっ! いやしかし、私には名誉ある死など勿体ないことです。島を滅ぼした愚か者で十分でしょう」
そう言ってヴォーティガーンは去っていった。
なんというか予想とはだいぶ違うな。
前世ではただブリテン島を支配しようとしてるだけだと思ってたからなぁ。
さて、部屋に戻ろうか。そろそろニミュエも起きる頃だろうしね。
「もしそこの御方、聞きたいことがあるのだが」
……また客人か。
あまりニミュエを放っておきたくないんだけど。
そう思いながら振り向くとそこには紫の髪を持つ歳若い男がいた。
……もしかしなくてもランスロット?
ランスロットももうちょっとちゃんとしてれば言うことないのにねw