ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
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前回の、輝こうサッカーで!
オーストラリアの必殺タクティクス、"サックアウト"と"ボックスロックディフェンス"により、シュートまでに辿り着くのが困難になってしまったサニデイジャパン。さらに、2点目を決められてしまい、穂乃果は自らキーパー交代を志願した。果たして、果南はオーストラリアのシュートを止めることが出来るのか…
花陽「穂乃果ちゃん!どうぞ!」
穂乃果「ありがとう、花陽ちゃん」
穂乃果は長袖のGKユニフォームから、花陽が手渡した普通のユニフォームに着替えていた。
GKからFWへのポジションチェンジ…
まさかこんなにも早く、することになるとは
花陽「ほ、穂乃果ちゃん…」
穂乃果「ん?」
花陽「な…何でもないです!頑張ってね!」
花陽は不安だった。
穂乃果の雰囲気・表情…間違いない。
あの頃と同じ。自分に怒り、責任を感じ、まるでフツフツと煮え滾るマグマのような…
ホノカ「絶対に取り返す」
怒りに落ちた者の目
花陽「…やっぱり、ダメだよ」
ホノカ「…?」
花陽「約束したよね?怒りに任せて、闇のチカラを使っちゃダメだって」
ホノカ「…花陽ちゃん」
花陽「自信を持って!穂乃果ちゃんは笑顔が一番です!」
ホノカ「…」
穂乃果「そうだね。ありがとう、花陽ちゃん」
『日本、ここで選手交代です!!FWの黒澤ダイヤに代わり、GKの松浦果南が入ります!そして松浦果南と高坂穂乃果のポジションチェンジ…!!!』
月「(すごい気迫だ…)」
聖良「(FWの穂乃果さん…!)」
穂乃果「まずは1点、取り返そう」
千歌達は改めて感じた。
なんて頼もしい存在感…!!
敵として、脅威でしかなかったFWの穂乃果。
しかし、今は共に戦う仲間。
託したくなるその背中。
音ノ木坂のメンバーが、穂乃果をあれほどまでに信頼していた理由がよく分かった
『我らがサニデイジャパンのキャプテン、高坂穂乃果の正規ポジションはFW!全国大会では圧倒的なサッカーを魅せた高坂穂乃果は、世界の舞台でもあのようなプレーを見せてくれるのか!?』
穂乃果「行こう!!」
ピーー!!
2点差を追いかける日本の攻撃が始まった。
ボールを持つのは司令塔の梨子。
フィールド全体を見渡し、フリーな選手を探す
梨子「千歌ちゃん!」
千歌「!」
コートの真ん中でフリーな千歌。
かなり不自然であり、まるで罠であるかのような不気味なスペースであった…
案の定
千歌「(波が…)」
今、この波を避けようとしても、すぐにオーストラリアの選手に囲まれてしまう。
このボールを取るわけにはいかない。
取ったら最後、ボールは確実に奪われる
千歌「…!」スカッ!
ドルフィン「パスを避けた!?」
クラーケン「諦めたの??」
千歌はボールを取るわけにはいかない。
今はこの人に託そうと思う
穂乃果「ナイススルーだよ。千歌ちゃん!」
ドルフィン「穂乃果…!!」
『高坂穂乃果がボールを受け取ったぁ!!そのままドリブルで一気に駆け上がります!』
海未「穂乃果!何か策は…?」
穂乃果「策っていうか…ちょっと強引なことはしてみるよ!」
海未「…!!」
2点目を決められてから、穂乃果の様子がおかしくなっていたことは海未も気づいていた。
しかし、ユニフォームを着替え、フィールドに戻ってきた時は、いつもの自信に満ち溢れた頼もしい顔に戻っていた
海未「無理はしすぎないでくださいね」
穂乃果「わかってる」
ドルフィン「穂乃果を仕留める!必殺タクティクス!」
穂乃果、海未「…!!」
たとえ穂乃果が相手であろうと、オーストラリアは一歩も引くことはない。
今のところ、攻略の道が見つかっていない、突破困難な必殺タクティクスが発動する
穂乃果「海未ちゃんは上がってて。必ず繋ぐから」
海未「頼みましたよ」
海未を先に行かせ、穂乃果は自分のまわりを取り囲む波とオーストラリアの選手と対峙する。
今にも牙をむきそうな波。
そして、パスを出そうなら、すぐに奪ってやると構えるオーストラリア。
穂乃果はこの状況でどう抗うのか
穂乃果「邪魔な波、だよね」バッ!
ウォーター「!?」
タートル「飛んだ!?」
穂乃果は渦巻く波の中心で、波よりも高い位置まで飛んだ。
空中で出来ることはただひとつ。
ボールを蹴るだけ
ビーチ「上がらせた園田海未にパスを出す気だ!!」
ドルフィン「あまいよ穂乃果!私達がパスカットすることを忘れてない!?」
穂乃果「忘れてない…よっっっ!!」ドガァン!!
「「「!!!?」」」
オーストラリアの選手のみならず、日本の選手達も目を疑った。
パスを出すものかと思っていた穂乃果の動き。
しかし、穂乃果はパスを出す気はなかった。
穂乃果の一連の動きはーーーーー
穂乃果「ブレイブ……!!!」ゴゴゴゴ!!
ーーーシュートの構え。オーバーヘッド
ドルフィン「この距離から!?シュート…」
穂乃果「ショット!!!!!!」
ドガアァァァァァン!!!!!!!!
放たれた穂乃果の。
そして日本の最強のオーバーヘッド。
そのボールはゴールに向かうことは無かった
ウォーター「うわぁ!?」
ビーチ「!!!!?」
タートル「シュートを地面に撃った!?」
ドルフィン「波と私達を、一気に吹き飛ばすため…!?」
穂乃果は自分の真下。
地面にシュートを撃った。
その衝撃で吹き飛ぶ波とドルフィン達。
穂乃果の言っていた強引なこと、とは誰も予想しなかった、かなりぶっ飛んだ内容であった
穂乃果「海未ちゃん!」パス
海未「無茶しますね…穂乃果」
『高坂穂乃果がオーストラリアのディフェンスを突破し、前線を走る園田海未にボールを繋げた!!日本、再びシュートチャンスとなりました!!』
海未「はあぁぁぁ!!!!」ゴゴゴゴ!!
海未は雷雲を発動し、一気にシュートの構えに入る。
今のサニデイジャパンの中でも、トップクラスの威力を持つ必殺シュート。
"天地雷鳴"を撃たんと海未は飛ぶ
海未「轟きなさい!!」
海未「ー 天地雷鳴 ー!!」ドガアァン!
渦巻く雷雲がそのままボールと共にゴールへと迫る。
威力なら海未のシュートの方が圧倒的に優位である。が、
ジンベイ「ー グレートバリアリーフ ー!」バシャァン!
海未「…!」
海未のシュートも水の壁に取り込まれる。
威力は一瞬にして消滅し、水の中をただ流されるボールへと早変わりしてしまったのである
『止めたぁぁ!!園田海未の新必殺技でも破れないオーストラリアのゴール!いったい、どうすれば日本は得点することが出来るのでしょうか!?』
月「これは…どうしようもないね」
千歌「えぇ!?このままじゃ、1点も取れないまま…」
前半の残り時間はあと僅か。
未だに"グレートバリアリーフ"の攻略法を見つけられていない日本に、得点という2文字は遠い存在に感じられた。
月や海未のシュートでも破れないのなら、誰のシュートも……
海未「…いえ、見つけました」
月、千歌「!?」
穂乃果「海未ちゃんも?実は穂乃果も!」
これはもう、発想力の問題だな…
月は少しだけ、穂乃果達に嫉妬していた
月「えぇ…見つけたの??」
千歌「じゃあ、これで逆転…!」
穂乃果、海未「それは出来ない(ません)」
穂乃果と海未が見つけた"グレートバリアリーフ"を破る方法…
それは、一度仕掛ければ二度と成功しないであろう方法であった。
よって、穂乃果が1点、海未が1点取っても2-2。
逆転はできないのである
月「なるほど。3点目の攻略法を考えないとこの試合、勝てないってことだね」
穂乃果「うん。それに…」
海未「果南ですね…」
千歌「果南ちゃん…!」
『オーストラリア!カウンターで日本の薄くなったディフェンス陣を掻い潜る!!』
サーフィン「リーフ!」パス
リーフ「このまま一気に畳み掛ける…!!」
オーストラリアの選手の半数が、シュート技"メガロドン"を使える。
そのため、一人の選手を徹底的に抑えられないでいた日本は、どうしてもオーストラリアに隙を与えてしまっていた
聖良「しまった…!?」
英玲奈「パスが通った!!まずいぞ!」
『ジョーズと松浦果南の1対1!!身を隠すシュート、"メガロドン"を松浦果南は止められるのか!!?』
ジョーズ「3点目だ!ー メガロドン ー!」ドガァン!
果南「…来た!!」
鋭く尖った背鰭が、フィールドを泳ぎ回る。
まるで果南を挑発するかのように、ゆっくりと、今にも身を隠そうとしていた
果南「(集中するんだ…)」バッ!
果南は飛んだ。
槍を構え、空中で深呼吸する。
昔似たような体験をした…あれは…
休学中の時。
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー
果南『知り合いの手伝い??』
北也『あぁ、本当は俺が行くはずだったんだが…こうなってはなぁ…』
果南の父、北也が骨折し、果南が代わりに仕事をこなしていたある日。
北也の知り合いが、仕事の手伝いを北也に依頼していたようで
北也『代わりに行ってくれないか?昔からの付き合いなんだ。頼む』
果南『…まあ、断る理由もないしね』
こうして、果南は北也の知り合いの仕事を手伝うことになった。
その仕事の内容とはーーーーー
ーーーーーードスッ!!!!
果南『(これで10匹目…)』
"モリ突き漁"であった
果南『(父さん…モリ突きなんてやったことあるのかな…)』
サクサクと魚を仕留める果南。
港で北也の知り合いの人が、モリ突きのレクチャーをしようとしたのだが、果南は言った
果南『あ、なんかできそうなんでやってみます』
ーーーー
果南『(必殺トライデント!…なんちゃって』ドスッ!!
熟練のプロ…と言われてもおかしくないモリさばきで、魚を狩る。
案外、やってみると楽しいモリ突き漁。
これぐらいサッカーも…
果南『(もっと楽しみたかったなぁ…)』ドスッ!ドスッ!ドスッ!
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果南「あの時の感覚を…思い出せ!!」
果南は上空で竜巻を作り、地面に狙いを定める。
仕留めるのは太平洋の南から来た巨大鮫
果南「(魚影は見える…あとは私のタイミング…!!)」
すでに海中に身を潜めている鮫。
魚影…とは言っても、ほとんどの人は波の揺れと見分けがつかないほどの微かな黒。
ぶっつけ本番。
果南は一気にーーーーー
果南「海竜の…!!!!」グワーッ!
ーーーー狩る
果南「逆鱗槍!!!!!!」バシャァン!!
日本「「「!!!!!!」」」
オーストラリア「「「!!!!??」」」
地面に、海中に突っ込んだ果南。
巨大な水柱。
響く水の音。
誰もが、ゴールに立ち込める煙が消えることを…待ち望む
ダイヤ「果南さん…」
花陽「ボールは…」
煙の中から立ち上がる果南。
果南が持つのはモリ。
モリが刺すのはーーーー
果南「鮫をとったって、父さんに自慢しちゃお♪」
『止めたあぁぁぁ!!!!!!松浦果南!!空中から槍、いや、モリで巨大鮫を…仕留めてみせたぁぁ!!!!』
ジョーズ「うそ…だろ?」
リーフ「そんなことが!?」
ドルフィン「メガロドンが、止められた…」
驚きを隠せないオーストラリア。
それと対照的に、日本のボルテージはいっきに高まる
穂乃果「すごいよ!!果南ちゃん!!」
梨子「果南さんがいれば…点はもう決まらない!」
これで心置き無く攻めることができる!
日本はすぐに攻撃に移ろうとした。
しかし、
果南「…!!前半が終わっちゃう!」
聖良「そんな…盛り上がってきたところで…」
時間はすでに、前半終了数十秒前になっていた。
今から速攻を仕掛けても間に合わない。
流れを変えるチャンスではあったが、時間がそれを許してくれなかった
海未「果南!ボールをください!」
果南「海未ちゃん!?」
海未がボールを貰いにゴール前まで下がってきていた。
とは言っても、もう前半は終了。
なぜそんなに急いでいるのか…
果南は不思議に思うも、ボールを海未に渡した
果南「どうするの?」
海未「すぐにわかります」
ボールを足で抑え、深呼吸する海未。
ここは日本のフィールド内。
出来ることは限られる。
パス、ドリブル…
シュートは遠すぎるから無し
その考えが、オーストラリアの弱点
海未「っっっ!!!!」ギリギリギリギリ!
曜「!?海未さん、いったい何を…」
足をこれでもかというぐらい後ろに振り上げ、伸ばす海未。
まるで弓のように、ギリギリと音をあげる足。
日本の選手達には、見覚えが、いや、見覚えしかなかった
希「まさか…」
千歌「あれだ!!」
ドルフィン「!!!!??」
ドルフィン「ジンベイ!!今すぐにグレートバリアリーフを…
バシュゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!!
ジンベイ「…え」
オーストラリア「「「!!!!??」」」
月「いや〜…ははは…」
英玲奈「どういう体をしているんだ…海未は」
穂乃果「うーん…海未ちゃんだからね…」
海未「ー ラブアローシュート ー」
音を超えた矢は風を切り、時間をおいてけぼりにし、オーストラリアのゴールに突き刺さった
前半終了
日本 1-2 オーストラリア
メガロドンは太古の海に生息していた最大級のサメで、クジラぐらいめっちゃ大きかったらしいです。ですが、原作、そして輝こうサッカーでのメガロドンは、あくまでも普通サイズのサメとしてご理解をお願いします。
ちなみに、サックアウトとはサーフィン用語で波が渦巻くチューブに巻き込まれることらしいです
ルビィちゃんキャンディーは心配性なので、ご感想をいただけると安心します…よろしくお願いします