ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!   作:ルビィちゃんキャンディー

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皆さんどうも!ルビィちゃんキャンディーです。今回も平常運転で頑張って書きました。それではどうぞ、理亞ちゃんの新の力です




第3章 28話 「オーストラリア戦 "究極は壁を越える"」

 

 

前回の、輝こうサッカーで!

あと一歩のところで体力切れとなった理亞。体が動かず、全員が諦めかけたその時。ルビィが決勝戦の時の理亞と同じく、理亞を奮い立たせ、ついに…ついに理亞が覚醒した。試合時間は残り数分。勝負の行方は、理亞に託された

 

 

 

 

 

理亞「…」ゴゴゴゴゴゴ

 

 

月「…で、出来た…」

 

ツバサ「あれが、理亞ちゃん?まるで別人ね…」

 

聖良「ルビィさんの"Awaken the power"とは…違うような…」

 

 

ルビィの"Awaken the power"は、まるで巨大な炎、火柱のごとく。

近づくだけでも焼き焦げそうなほどのエネルギー。

赤い髪はさらに赤みが増し、目も紅くなる。

それに比べて理亞は…

髪がまるで雪原のように白く…銀髪へと変わり、目はルビィと同じく紅く輝いている。

オーラはまるで吹雪。ブリザード。

近づくだけでも凍りつきそうな…風が痛い。

まるでオーラ自体が狂暴な獣であるかのよう…

 

 

花陽「氷…!?"Awaken the power"は炎のはずでは…」

 

真恋「…"Awaken the power"は発動者の魂そのもの…理亞ちゃんの心は冷たくも熱い…まるで巨大なブリザード。あれが、"理亞ちゃんのAwaken the power"なのよ」

 

ダイヤ「まさに、目覚める力…ですわね」

 

 

 

覚醒した理亞に圧倒される選手達。

しかし、いつまでも見ているわけには行かない。

試合は終了の時間になりつつある。

このまま終わるわけには…そう考えるのは、オーストラリアも同じである

 

 

 

ドルフィン「それがあなたの必殺技?理亞!」

 

理亞「!」ゴゴゴゴゴゴ

 

 

すでに理亞は囲まれていた。

ボールを奪わなければ、オーストラリアは勝てない。

この瞬間に全力を…!!

ドルフィン達は今回の試合の中でも一番の波を巻き起こす

 

 

ルビィ「見せて。理亞ちゃんの力」

 

 

理亞「…」ゴゴゴゴゴゴ

 

 

理亞は波の中でも焦ることは無かった。

研ぎ澄まされた神経。

溢れ出す力。

それらすべてが、理亞の自信へと繋がる

 

 

「ー サックアウト&ボックスロックディフェンス ー!!」

 

 

波が理亞に襲いかかった。

逃げ道はオーストラリアの選手達が塞いでいる。

波の餌食。

ドルフィン達は確信する。

奪った…!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理亞「邪魔」ギロッ

 

 

 

 

 

 

 

ドルフィン「!?」ゾクッ…!!!!

 

 

 

ガキイィィィィィィン!!!!!!

 

 

 

日本「「「!!!!??」」」

 

オーストラリア「「「!!!!??」」」

 

 

 

理亞のひと睨みで、一瞬にして氷と化した波。

ドルフィン達は、まるで狼に睨まれた小動物になったかのように立ち竦んでいた。

そんな中、理亞は両手を広げ、自分の力を。

感覚を味わう

 

 

 

理亞「凄い…力が溢れ出る。今なら何でもできる…」ゴゴゴゴゴゴ

 

 

理亞が一歩踏み出すーーーーー

 

バリイィィン!!!!!!

 

ーーーー氷が砕ける

 

 

理亞「行ける」バッ

 

 

理亞がもう一歩踏み出すーーーー

 

ドオォン!!!!!!

 

ーーーー爆風でオーストラリアの選手達が吹き飛ばされる

 

 

リーフ「消えた!?」

 

シュリンプ「いや、一瞬で突破したんだ!!」

 

ドルフィン「まずい…!!!!」

 

 

『鹿角理亞が目にも止まらぬ速さでドリブルを開始したぁ!!近づく選手は全員吹き飛ばされ、誰も手を出すことができません!!』

 

 

理亞「ーー!!」ビュン!!

 

ビーチ「な!?」

 

タートル「いつの間に…」

 

理亞「これが"Awaken the power"…」ゴゴゴゴゴゴ

 

 

瞬きする暇も与えない。とは、

まさに今の状況を言うのだろう。

理亞の高速ドリブルはまるで雪原を駆け抜ける狼。

白金の髪を揺らし、雪を巻き上げ、獲物をまっすぐ捉え…走る

 

 

千歌「これがラストプレイ…」

 

聖良「大丈夫です。理亞なら、やってくれます」

 

 

 

理亞「全てを凍りつかせる!!!!」ドン!!

 

 

理亞はかかと落としでボールを地面に叩きつけた。

地面には巨大なクレーターが…そこで理亞は全エネルギーをボールに集める

 

 

理亞「はあああああああああああ!!!!!!!!」ゴオォォォォォォォ!!

 

 

月「っ!?凄い吹雪だ…」

 

ツバサ「まるで本物のブリザードね…」

 

 

理亞は叫ぶ。

喉がはち切れんばかりに叫ぶ。

叫んだぶんエネルギーが集まるのだろうか?

それは理亞しか知らない。

千歌達が分かることと言えば、ひとつだけ

 

 

千歌「ルビィちゃんのシュート以上…!!」

 

海未「これは…もしかすると…」

 

 

シュートの構えに入った理亞。

空中へ飛び、両足にエネルギーを詰め込み、渾身の……ドロップキック!!!!

 

 

理亞「ー Awaken the beast ー!!!!」ドガアァン!!!!

 

 

放たれたボールはまるで猛獣。

それも暴れ狂う、全てを薙ぎ払うシュートであった

 

 

ドルフィン「ジンベイ!!!!」

 

ジンベイ「ー グレートバリアリーフ ー!!」バシャァン!

 

 

迫りくる狼。

ジンベイはすかさず水の壁を出現させる。

これが決まれば敗北…それだけは絶対に避けなければならなかった

 

 

花陽「グレートバリアリーフをどうやって…」

 

花丸「信じるしかないずらね…」

 

 

 

ボチャン!!!

理亞のシュートは水の壁の中に突っ込んだ。

水は容赦なくシュートの威力を殺す。

"Awaken the beast"も例外ではない。

徐々にパワー、回転が減り、ただ海を漂うボールへと……

 

 

月「っっっ!!失敗…」

 

海未「"Awaken the power"状態のシュートさえも…」

 

 

 

 

 

 

理亞「…まだよ」ゴゴゴゴゴゴ

 

 

ジンベイ「!!!?」

 

 

 

 

 

 

 

バキバキバキバキバキバキ!!!!!!

 

 

「「「!!!!??」」」

 

 

 

 

真恋「あれは…まさか!!」

 

あんじゅ「水の壁が、凍り始めている?」

 

 

なんと、理亞のシュートはそのオーラで"グレートバリアリーフ"。

つまり水の壁を凍らせていたのである。

水の壁は氷の壁へ。

誰が予想できただろうか…

いや、一人。

白銀に染まった少女が…

 

 

 

理亞「言ったでしょ。全てを凍りつかせるって」ビュン!!

 

ジンベイ「嘘でしょ…」

 

 

千歌「理亞ちゃん、何をする気なの…?」

 

月「…分かったよ」

 

月「決める気だ。あそこから」

 

 

理亞は全力で走る。

これが最後のチャンス!!

ゴールは目の前!!

そびえ立つ氷の壁は分厚く硬い。

関係ない。

今の自分に、越えられない壁などないのだから

 

 

理亞「これで終わりよ!!!!」バッ!

 

ジンベイ「そ、そんな…」

 

理亞「はああああああ!!!!!!」ゴゴゴゴゴゴ!

 

 

 

 

 

ドガアァァァァァァァン!!!!!!!!

 

 

 

 

 

理亞「ー Awaken the beast ー!!!!」

 

 

 

 

そう。壁。

理亞の前にそびえ立っていた、果てしない壁。

自分は本当に越えられるのだろうか…

悩む日々が続いた。

分厚く硬い、並大抵の力では砕けない壁。

 

しかし、理亞はその壁を、今、砕いたのである。

夢見た自分への第一歩。

その一歩を踏み出した理亞の顔は……

 

 

 

"最高の笑顔"であった

 

 

 

『決まったあぁぁぁ!!!!鹿角理亞!氷を砕き、ボールをゴールへと押し込んだあぁ!!これで日本は逆転!オーストラリアに勝利しました!!!!』

 

 

穂乃果「勝ったぁぁ!!!」

 

月「はぁぁ…ヒヤヒヤしたよ…」

 

千歌「本当に勝っちゃった…」

 

 

 

理亞「ハァハァ…ハァハァ」シュゥゥゥン…

 

 

理亞は試合が終わったのと同時に仰向けで地面に倒れた。

倒れた。と言っても、走りきった後にグラウンドに倒れ込むように、清々しい表情をしていた。

そんな理亞の元へと急ぐ聖良。

理亞の様子を見る限り、大事には至ってなさそうだが、念の為

 

 

聖良「理亞!!」

 

理亞「ハァハァ…姉様…」

 

 

理亞「サッカーって…楽しい!」

 

 

 

 

――――――

 

 

 

ー 観客席 ー

 

 

真姫「勝てたわね。なんとか」

 

ルビィ「…うん」

 

真姫「でも、ルビィが怒鳴った時には驚いたわよ…ルビィ、あんな声出せるのね」

 

ルビィ「…」

 

真姫「浮かない顔ね。何か不満でもあるの?せっかく理亞が"Awaken the power"を発動出来たのに…」

 

ルビィ「…結果的には、ね」

 

真姫「どういうこと?」

 

ルビィ「…理亞ちゃんのあれは、その場繋ぎの力だよ」

 

 

 

 

 

 

ルビィ「理亞ちゃんの"Awaken the power"は、完成していない」

 

真姫「え…」

 

ルビィ「…ルビィも、いい加減休んでいるわけにはいかないね」

 

 

 

自分の壁を壊すことに成功した理亞。

しかし、壊した壁の先には、新たな壁が立ち塞がっていることを、理亞はすぐに知ることになる

 

 

 

 

 




Awaken the beast
理亞ちゃんのオリジナル技です。ルビィちゃんのAwaken the fireの理亞ちゃんバージョンだと思ってください。技の流れはオーラを込めてからのドロップキック。原作の「モーダルスマッシュ」と動きが似ていますね。いや、ほぼ同じですね

ルビィちゃん曰く、理亞ちゃんの"Awaken the power"は未完成…ということらしいのですが、どうしてなのでしょうか?答えは、27話にほぼほぼ書いてありますが、次回、その事に触れていけたならと思います。

FFIは試合数が多いですが、「輝こうサッカーで!」で書きたい展開を全て入れようとするとですね…試合数が足りないんですよね。だから、話の流れが早いと思うかもしれませんが、最後までお付き合い頂けたらなと思います

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