ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
後書きの次回予告も見てね☆
前回の、輝こうサッカーで!
穂乃果のシュート、そして理亞の未完成の"Awaken the power"でも破れない韓国のゴール。そして、一瞬の隙から失点を許してしまった日本。果南の体はついに限界を迎え、フィールドに倒れてしまった…
聖良「果南さん!!」
梨子「大丈夫ですか!?」
果南「いったたた……」ズキズキ
月「…右足がつってる…この試合中はもう動けないよ」
果南「っっ…本当にごめん、」
月「大丈夫。僕達が必ずもう一点取るから!」
穂乃果「果南ちゃんは休んで!」グッ
果南「ありが…いだだ!?」ズキ!
果南は穂乃果の肩を借りて退場する。
ここまで、日本のゴールを守った健闘をたたえるかのように、日本サポーターから拍手が贈られた
美奈「キーパーやれる?希ちゃん」
希「はーい!でも、まさか日本代表でキーパーをやることになるとは…」
『日本!負傷した松浦果南に代わって、東條希を投入するようだ!!』
果南「ごめん…みんな、追いつかれちゃったよ…」
にこ「謝る必要は無いわ。あれに反応するだけでも、十分人間超えてるから」
希「ゴールはうちに任せとき!」
果南「頼んだよ。2人とも…」
『そして、MFの渡辺曜に代わって矢澤にこが入ります!!日本、後半も徐々に時間がなくなってきた中で、2点目を決めることが出来るのか!?』
穂乃果「取れるのか、じゃない!取るんだよ!」
日本「「「…!!」」」
穂乃果「ここまで同点で来れたのは、果南ちゃんの死守のおかげ!!果南ちゃんの、そしてみんなの想いはこんなところで終わらせないよ!!」
穂乃果「勝つよ!みんな!!」
日本「「「はい!!!!」」」
気合いを入れ直した日本。
しかし、"龍尾"の壁は硬い…
何か突破口を見つけなければ…
ツバサ「ひとつだけ。あるんじゃない?」
月「…僕もひとつだけしか浮かばなかったよ」
ツバサと月の考えていることは同じだった。
ほぼほぼ運に頼るようなことかもしれないが…
これ以外に思いつかなかった
月「"Awaken the power"しかないんだよね…ここまで来たら」
千歌「でも、オーストラリア戦の時みたいに上手くいくとは…」
理亞「…やる」
千歌、月「!!」
理亞の答えに、千歌達は驚きを隠せなかった。
しかし、かなり無謀な賭けに近い作戦である。
ツバサは理亞に最終確認をとる
ツバサ「可能性は低いわよ?」
理亞「でも、これしか方法がない…なら…」
理亞「私は、私自身を超える覚悟にかける…!!」
聖良「理亞…」
ツバサ「本気、みたいね」
英玲奈「…分かった。すべてのボールを理亞に集めよう。FWは理亞の全フォロー。残りの時間、それに賭ける」
こうして、日本はオーストラリアの時の"理亞中心の超攻撃戦法"を再びすることに決めた。
既に後半は折り返しを過ぎている…
チャンスはかなり限られている
ツバサ「準備は?」
穂乃果「いつでも!」
月「本気で行くよ」
にこ「ついてきなさいよ?千歌」
千歌「頑張ります…!!」
梨子「英玲奈さん、私達もフォローしましょう!」
英玲奈「あぁ。前衛を支えるのが私達の役目だ」
ことり「もう、足は止められないね」
聖良「はい。もう、後のことは考えませんよ!」
希「絶対に…守る!」
理亞「みんな…私に、力を貸して!!」
ピーーー!!!!
『さあ!試合再開です!日本の選手全員が一斉に走り始めました!!』
穂乃果「"パーフェクトゾーンプレス"には注意だね」
月「囲まれる前にパスだよ!みんな!」
ドリブルで攻めると、必殺タクティクスに捕まる恐れがある。
しかし、だからと言ってパスだけに集中すると……
チャンスウ「もらった!」パシッ!
月「やばっ!?」
『あぁっと!?渡辺月のパスは読まれていた!韓国のチャンスウがそのまま攻撃を開始します!!』
チャンスウ「理亞に"Awaken the power"を発動させる隙は与えないよ!!」
ツバサ「やっぱり、対策してくるわよね」
千歌「取り返します!」バッ!
『高海千歌が行った!!チャンスウとの1対1だ!!』
チャンスウ「っ!ボールはあげないよ!」
千歌「こっちだって!絶対に通さない!」
チャンスウは巧みなボールさばきで千歌を抜きにかかる。
しかし、千歌はそれに食らいつく
チャンスウ「しつこいね…!」バッ!
千歌「千歌はそれぐらいしかできない…から!」バッ!
このままでは時間を無駄に使うだけ…
そう考えたチャンスウは仕掛ける
チャンスウ「悪いけど。1対1はここまで」バッ
千歌「!?」
チャンスウはボールをかかと落としで地面に叩きつける。
ボールにはスピンがかかっており、今にも千歌の方に飛びついてきそうな勢いであった
梨子「千歌ちゃん!!避けて!!」
千歌「え…」
チャンスウ「ー ならく落とし ー」
次の瞬間。
ボールは千歌に向かって飛んだ。
このままでは、千歌がボールによって吹き飛ばされてしまう…
千歌「(これ…ヤバいやつ!?)」
穂乃果「千歌ちゃん!!」
月「避けて!!」
まずい…今すぐによけ………
ドオォン!!!!
日本「「「!!!!??」」」
韓国「「「!!!!??」」」
千歌「…るわけないよ!!!」ガガガガ!
チャンスウ「な…!?頭で止めた!?」
なんと、千歌は避けるどころか、自分に向かってきたボールをヘッドで止めに行ったのだ
千歌「うぐっ…!?」ガガガガ!
梨子「千歌ちゃん!!今すぐに止めて!!」
千歌「止めないよ!!」
梨子「!?」
千歌「だって、ボールが目の前にあるんだよ!?それを避けるなんてできない!!」ガガガガ!
梨子「でも、危険よ!!」
千歌「それで…!!」
梨子「!!」
千歌「それで、逃げて負けたら!!!私は一生後悔する!!!」
梨子「…千歌ちゃん」
千歌「止まれえぇぇぇ!!!!」ガガガガ!
千歌の気迫に負けたボールは、回転を止めた
月「ほ、本当に止めた…」
千歌「ハァ…ハァ…」ズキズキ
千歌の頭から離れ、地面に落ちるボール。
それを千歌は足で、ドン!!
と踏みつけ、叫んだ
千歌「こんな痛み…果南ちゃんや凛ちゃんに比べたら!!!」
果南、凛「!!」
ボールによって隠されていた千歌の目は、ギラギラと輝いていた
千歌「痛くも、痒くもないよ!!!」ドン!!
『止めたぁぁぁ!!高海千歌、チャンスウの"ならく落とし"を頭で押さえつけました!!吹き飛ばされることはありません!!高海千歌はその強い足と心で、その場に踏みとどまっています!!』
チャンスウ「まさか、こんな…」
千歌「…」
千歌「おかげでスイッチ、入っちゃったよ」バッ!
千歌はそのままチャンスウを突破する。
それを見た日本の選手達も続く。
このボールを…理亞に繋げる!!
そう体に言い聞かせ、前へ。
走る
穂乃果「(あの雰囲気、今度はゾーン…?いや、闇…?)」
ウンヨン「ー 地走り火炎 ー!!」バッ
千歌「ーー!!」ザッ!
ウンヨン「避けられた…!!」
ミョンホ「私達も行くよ!」
ウミャン「うん!」
千歌「(2人…後ろから…)」
千歌は背後から迫る気配を察知していた
千歌「この…!!」ビュン!
ミョンホ、ウミャン「!!?」
千歌「ー ZスラッシュG3 ー!!」ギュンギュン!
月「後ろにいる選手をノールックで躱した!?」
にこ「なによ…やるじゃない!!千歌」
千歌は一度も背後の2人を見ていなかった。
それ以前に、本来"Zスラッシュ"は前方に発動する技。
しかし、千歌は後方に。
しかも2人の選手に背中を見せて発動したのだ
名付けるなら…
ツバサ「"リバースZスラッシュ"ね」
英玲奈「あんな技、いつの間に…」
『素晴らしい動きです!高海千歌!次々と韓国の選手を躱していきます!!』
千歌「今なら、なんでも出来る気がする!」
チャンスウ「素晴らしいね。千歌」
千歌「!!」
チャンスウ「でも、それももう終わり」
既に千歌は囲まれていた。
先程の3人は時間稼ぎにすぎなかったのだ
曜「千歌ちゃんが囲まれた!!」
果南「千歌…!!」
「ー パーフェクトゾーンプレス ー!!」
千歌「…」
千歌「大丈夫」
チャンスウ「…?」
千歌「道はあるよ」バッ
千歌は炎の渦の中で構えた。
髪とオーラがタクティクスによる強風で揺れる。
一見、ただの強風に見えるが、実際に受けてみるとそれは熱風だ
千歌「はあぁぁぁぁぁ!!!!」ゴオォォ!
しかし、千歌は熱風ごときでは止まらない
花陽「"サンシャインアッシュ"!?」
真恋「あそこから撃つ気…?」
目を閉じ、オーラを集める。
今の千歌には熱風もただの風。
すべては…"繋げる"ために
千歌「でりゃ!!」バシッ!
ボールを空高く打ち上げた千歌。
この後、千歌もボールを追って飛ばなければいけないのだが…
チャンスウ「逃がさないよ!!」
ボウッ!!!!!!
千歌「っっ!!!?」
韓国は千歌を空へは逃がさない。
炎を強くし、千歌の動きを制限したのだ
千歌「…大丈夫だって…言ったでしょ?」
チャンスウ「まだ何か…」
「そうよ」バッ!
「「「!!!!!???」」」
一人の選手が、上空にあるボールに向かって飛んでいた
千歌「代わりに撃ってもらうから!」
チャンスウ「なっ…!?」
シュートを放ったのはーーーーー
ツバサ「ー 流星ブレード ー!!」ドガァン!
ダイヤ「ツバサさん!?」
花丸「超ロングシュートずら!!」
フィールドの中心から放たれたシュート。
韓国の選手達は間に合わないため、"龍尾"は発動出来ないが、どちらにしろキーパーに止められてしまう…
ジョンス「残念だが、その程度の威力…弾き返してやる!!」
ツバサ「どうかしら?」
ジョンス「なに!?」
千歌「私達の目的は……」
千歌、ツバサ「理亞ちゃんに繋ぐこと!!」
理亞「はあぁぁぁぁぁ!!!!」ゴゴゴゴゴ
ペクヨン「鹿角理亞が走っている!?」
シウ「ま、まさか…!!」
チャンスウ「しまった!!あれはすべて、理亞へのパス!!」
果南「繋がった!!」
凛「行っけー!!理亞ちゃん!!」
海未「理亞!!」
美奈「…行ける!!」
理亞の真上を飛ぶ"流星ブレード"。
理亞は追いかける。
自分も白銀の流れ星のようなオーラを放ちながら…走る
理亞「絶対に負けない!!」ゴゴゴゴゴ
理亞は徐々に"Awaken the power"のオーラに包まれる。
姿が完全にオーラで隠れた後。
日本のメンバーは感じ取っていた
穂乃果「!!理亞ちゃんのオーラが…」
月「あのオーラの中で、膨れ上がっている!!」
聖良「これは…!!」
そして………
理亞「ー Awaken the power ー!!!!」バッ!!
日本「「「!!!!」」」
韓国「「「!!!!??」」」
手でオーラをなぎ払い、再び見せた理亞の姿は…
梨子「白銀の髪に赤い目!!!」
英玲奈「あれは…間違いないな、」
"Awaken the power"完全発動
聖良「理亞!!」
「「「行けえぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」」」
千歌とツバサの流星に加えるのは…
理亞「っっ!!!」バッ!!
究極の力
理亞「ー Awaken the beast ー!!」ドガァン!
『これは!!!オーバーライドだあぁ!!高海千歌のオーラと綺羅ツバサのシュートを加えた、鹿角理亞の"Awaken the beast"が、ついに炸裂しました!!!』
チャンスウ「止めろ!!ジョンス!」
ジョンス「あぁ!!ー だいばくはつはりて ー!!」
ジョンス「うおおおおぉぉ!!!!」
ドガアァァァァァァァン!!!!!!
ジョンス「うわあぁ!!??」バキッ!!
ボールはキーパーを越えた
理亞「っっ!!!」ゴゴゴゴゴ
全てはこの奇跡のために
千歌、穂乃果「!!」
例え、無謀な道でも…
聖良、月「!!」
不可能だと知っていても…
果南、凛、海未「!!」
絶対に…乗り越えられる
理亞「…決まった」
そう、思っていた
ガアァァァァァァァン!!!!!!
理亞「!!!!??」ゴゴゴゴゴ
日本「「「!!!!??」」」
韓国「「「!!!!??」」」
ジョンス「…な、」
奇跡とは
自分たちだけに起こるわけでは…
決して、ない
『ゴ、ゴールの、クロスバー……』
月「強引に合わせたから…軌道がずれた…?」
穂乃果「いやー、はは…」
『日本…2点目とは…なりませんでした…!!!!』
理亞「…は?」ゴゴゴゴゴ
え?ハズした?
今のを?
この場面で?
キーパーは破った。決まったよね?
じゃあ、なんで、なんで?
なんで?なんで?ボールは…
理亞「ゴールに、入って…ない、の?」バシュゥゥゥゥン……
聖良「理亞!!?」
時間切れ。
オーラが消え去り、膝から崩れ落ちる理亞。
ルビィと同じ。
体力が底を尽き、体が限界を迎えたのである
月「動いちゃダメだよ!理亞ちゃん!!」
聖良「交代お願いします!!」
騒がしくなる日本ベンチ。
果南や凛に続き理亞までも…
日本の希望が次々と消えていく中、得点のキーマンの交代。
日本の勝利は絶望的になっていた
理亞「まだ…行ける!!!!うぅ…」ガクガク
そう言うも、立てない。
足が震える。
貧血の時のような、意識が遠のく感じ。
吐き気も酷い。
心臓は裂けそうだ。
ここで私がいなくなったら…!!
そう思いながらも、体が言うことを聞かなかった。
そして…
理亞「わ、私のせいで…負け…嫌だ…嫌……」ガクガク
聖良「理亞…!?落ち着いて…」
にこ「ちょ…これ、やばくない?」
これで負けたら自分のせい…
その考えが頭をよぎった瞬間に、足の震えが体全体に感染した。
理亞に駆け寄ったメンバーも動揺を隠せない
梨子「理亞ちゃんも交代…」
英玲奈「私達だけで、残り1点、決めなければ…」
梨子「出来るの、かな…」
英玲奈「…」
先程の、"流星ブレード"に追いつきシュートを放つ。
というのは理亞だから、"Awaken the power"だから出来たこと。
要するに、強引な突破はほぼ不可能。
だからと言って、残り数十分で新たな作戦を考え、"パーフェクトゾーンプレス"と"龍尾"を攻略するのは…かなり難しい
花陽「あと1点、決めないと…世界には…」
果南「何か方法はないの…?このままじゃ、」
時間は刻々と消えていく一方だった
日本 1-1 韓国
リバースZスラッシュ
千歌ちゃんのオリジナル技です。説明は本文のとおりです。穂乃果ちゃんの言葉、かなり意味深ですね…
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コツン、コツン……
スパイクでコンクリートの上を歩く音が響く。
ここは、薄暗くひんやりとした通路。
目指す先は光。
そして、熱気が支配する世界。
歓声鳴り響く出口
美奈「待ってたわ!本当によく来てくれたわね」
「もう…急に呼び出して…本当はまだダメなのに…」
「…」
美奈「試合時間はあと約10分。勝つためにはあと1点。行けるわね?」
「…行けます。必ず、勝ちます」
少女は光の中へと消えていく。
威風堂々。
小さな体から放たれるものとは思えなほどの存在感。
足取り快調、コンディション完璧。
その背中には…背番号【10】
『今入った情報です!日本、選手を交代するようです!!FWの鹿角理亞に代わって……』
ルビィ「お待たせ。理亞ちゃん」
次回 「復活の流星」