ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!   作:ルビィちゃんキャンディー

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皆さんどうも!雷にビビりまくっているルビィちゃんキャンディーです!

今回のお話で新キャラが登場します。原作を知ってる方は「あっ!!」ってなるかもしれません




第3章 42話 「世界へのきっかけ」

 

 

 

 

前回の、輝こうサッカーで!

ルビィ日本代表復帰を祝って歓迎会が開かれた。そんな中、理亞は自分の失敗の罪悪感から、ひとり韓国戦を振り返っていた。そこにルビィが現れ、話をしていく中でルビィは理亞に提案した「2人だけの必殺技を作ろう」と。新たな可能性は芽吹き始めている

 

 

 

 

 

翌日、サニデイジャパンのメンバーはグラウンドに集合していた。

練習を始める前に、次の対戦チームの発表があるようだ

 

 

真恋「大変なことになったわね…」

 

美奈「…」

 

にこ「イランが負けた…ですって!?」

 

花陽「あ、ありえないです…」

 

 

イランはアジアの中でもトップレベルのチームのひとつ。

「アジアは韓国とイランの勝負」と言われるぐらい、両国の実力は高かった。

 

そのイランが、とある国に負けたのである。

そのとある国とは……

 

 

 

 

 

真恋「中国」

 

 

月「今までって、中国強かったっけ?」

 

花陽「いえ、アジア予選の決勝まで進んだ記録は今までありません…ですが、イランは負けました…大差で、」

 

月「0-6…未だに信じられないんだけど」

 

真恋「でも、これで決まるのよ」

 

穂乃果「決まる?」

 

千歌「何がですか?」

 

真恋「FFI本戦に出場する国が」

 

「「「!!!!!!」」」

 

 

 

FFIの地区予選はグループリーグ形式で、試合で4勝すれば本戦進出確定となる。

現在、3勝中なのは"日本"と"中国"のみ。

なので、次の試合の勝利国が本戦進出国となるのだ

 

 

千歌「次勝てば…世界」

 

ツバサ「ここに来て、まさか実力未知数のチームと戦うことになるとはね」

 

美奈「えぇ。正直、予想外で何も対策は考えられてないわ。でもイランに大差で勝ったことを考えると…今までの相手の中では一番」

 

美奈「みんなには今日は普通に練習してもらうわ。特別メニューは後で伝えます」

 

真恋「じゃあ、解散!」

 

「「「はい!!!!」」」

 

 

 

 

こうして通常の練習にーーガシッ!!

 

 

真姫「ルビィ」

 

ルビィ「ピギッ…」

 

真姫「言ったでしょ?今日は一日クールダウンよ」

 

ルビィ「え…そ、そうだけど…」

 

真姫「そんな足で練習する気?」

 

ルビィ「…」

 

理亞「大人しく休みなさいよ」

 

真姫「!」

 

ルビィ「理亞ちゃん…」

 

理亞「ルビィが休んでいるあいだに、私は私のことやってるから」

 

ルビィ「…うん」

 

真姫「何言ってんのよ?」

 

ルビィ、理亞「???」

 

真姫「理亞もよ?」

 

理亞「???」

 

真姫「理亞、韓国戦で自分がどうなったか忘れたの?」

 

理亞「…」

 

理亞「…」

 

理亞「…ぁ、」

 

 

理亞『まだ…行ける!!!!うぅ…』ガクガク

 

 

理亞「…」

 

理亞「…」クルッ

 

真姫「逃げない」ガシッ

 

理亞「いや、私は、」

 

真姫「はぁ…どうしてこう、無茶するメンバーしかいないのかしら…」

 

ルビィ、理亞「…」

 

真姫「はい。2人とも連行よ」ズザザザ

 

ルビィ、理亞「…」

 

 

 

花丸「…!?ルビィちゃんと理亞ちゃんが真姫ちゃんに引きずられていくずら…」

 

凛「す、すごい光景だにゃ…」

 

あんじゅ「あの二人そっくりだもんね〜」

 

 

 

 

 

こうして通常の練習に入ったサニデイジャパン。

中国という不確定要素の塊のようなチームに不安を抱きながらも、それぞれが練習をこなした

 

 

 

月「天空ぅぅ!!!!」ドォン!!

 

穂乃果「…!」

 

月「落としぃぃぃぃぃ!!!!」ドガァン!

 

穂乃果「ー 愛は太陽V3 ー!!」ドン!

 

 

穂乃果「うっ………」ググググ

 

曜「"天空落とし"が押してるよ!!」

 

穂乃果「(やばっ…重…)」

 

 

穂乃果「っっ!?」

 

 

バシュウゥゥゥゥゥン!!!!

 

 

月「決まったね!」

 

穂乃果「いやー、強いなぁ…」

 

 

月のシュートを止められなかった穂乃果は立ち上がる。

しかし、見る先は前ではなく下。

自分の手を見ていた

 

 

穂乃果「…」

 

海未「穂乃果?」

 

穂乃果「足りない」

 

海未「…?」

 

穂乃果「もう、穂乃果の力は通用しないかもしれない」

 

海未「!?」

 

月「な、何を急に…穂乃果ちゃん」

 

穂乃果「"ゴットハンドV"と"愛は太陽"だけじゃ、もう穂乃果は世界に通用しないってことだよ」

 

海未、月「……」

 

曜「じゃあ、新必殺技を作るの…?」

 

穂乃果「作りたいけど、中国戦までに新必殺技を完成させるのはちょっと難しいかな…」

 

穂乃果「だから、今ある技を限界まで極める」バッ

 

 

そう言うと、穂乃果は再びゴール前で構えた。

今の穂乃果は前を見ている

 

 

穂乃果「どんどんお願い。穂乃果は絶対に…強くならなくちゃいけないんだ」

 

海未「穂乃果…」

 

月「…」

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

花陽「皆さーん!休憩してください!」

 

 

花陽の声がグラウンドに響いた。

サニデイジャパンお決まりの休憩の合図。

メンバーそれぞれが練習を中断し、体を休める

 

 

曜「あの…海未さん、」

 

海未「?曜、どうしたのですか?」

 

曜「さっきの穂乃果さん、ちょっと様子がおかしかったような…」

 

海未「…」

 

曜「なんだか、焦ってた?ような…」

 

海未「…曜は鋭いですね」

 

曜「!」

 

海未「その通りです。穂乃果は焦っているのでしょう、」

 

月「…あんなこともあったしね」

 

曜「あんなこと…?」

 

海未「はい。穂乃果が今焦っている理由。そして……」

 

 

海未「世界を意識するきっかけになった出来事です」

 

 

 

 

――――――――――――――

――――――――

―――

 

 

 

 

ー 1年前 ー

 

 

音ノ木坂学院サッカー部が9人になり、美奈を監督に迎え入れて数週間。

 

1年生の3人もだいぶ練習についていけるようになり、先輩後輩の仲も順調に深まっていた。

 

そんな、ある日だった

 

 

 

穂乃果「ふぅ…今日も練習、楽しかったなー!」

 

海未「あなたはもっと真面目さが必要です。穂乃果」

 

ことり「まぁまぁ、海未ちゃん」

 

 

いつものように3人で帰宅。

海未とことりは、今日は穂乃果の家に立ち寄る予定だった

 

 

海未「…?穂乃果。あなたの家の前に誰かいますよ?」

 

ことり「お客さんかな?」

 

穂乃果「…高校生?」

 

 

私服のその少女は、瞳の色が宝石のように美しく、顔の形も美形という名に相応しかった

 

 

「…!コンニチハ!」

 

 

穂乃果「!!外人さんだ…!」

 

海未「お上手ですね。日本語」

 

「日本が好きで、よく旅行に行くからね!勉強してるんだ!」

 

 

海未は感心した。

どこぞのキーパーも見習って欲しいと切実に思う

 

 

海未「聞きましたか?穂乃果」

 

穂乃果「な、何を…?」

 

海未「あの方も外国語を勉強して、こう会話出来るのですよ?」

 

穂乃果「日本語は外国語じゃないもーん!」

 

海未「あの方から見たら外国語です!!」

 

ことり「う、海未ちゃん…外人さん困ってるよ??」

 

海未「!?」

 

「…ハハハ……」

 

海未「コホン。それで、どうしてここに?」

 

「秋葉原を観光してたら、気になるお店を見つけてね。立ち寄ろうとしたところだよ!」

 

穂乃果「なるほどなるほど。そういうことなら!」ガラガラ

 

「!」

 

穂乃果「中にどうぞ!私、このお店の人なんだ!」

 

「そうだったんだ」

 

穂乃果「おすすめは、ほむまんだよ!」

 

 

 

―――――

 

 

 

「Buono!!」

 

穂乃果「ボ、ボーノ?」

 

ことり「イタリア語で美味しいだよ♪穂乃果ちゃん!」

 

海未「イタリアに住んでいるのですか?」

 

「えぇ。生まれも育ちもイタリアよ」

 

穂乃果「へぇ〜…」

 

海未「確か今、月はイタリアですよね?」

 

ことり「うーん…そうだと思うよ?」

 

穂乃果「元気かなぁ…」

 

「…ツキ?」

 

ことり「?」

 

「ワタナベツキのこと?」

 

「「「………」」」

 

「「「えぇぇぇぇ!!!!??」」」

 

 

まさかの月を知っている外人少女に驚きを隠せない3人。

こんな偶然があるのだろうか

 

 

穂乃果「月ちゃんを知ってるの!?」

 

「えぇ。チームメイトよ」

 

海未「チームメイト…ということは、」

 

「私もイタリアでサッカーしてるの」

 

ことり「そ、そうだったんだ…」

 

 

こんな綺麗な人がサッカー…

私服だということもあるかもしれないが、全く想像出来なかった。

やはり人は見かけによらない

 

 

穂乃果「私達もサッカーしてるんだ!」

 

「…!あなた達も…」

 

海未「穂乃果がGK。私がFW。ことりがDFです」

 

「へぇ…びっくりしたなぁ…」

 

 

穂乃果、海未、ことりをじっと見つめる少女。

少しの間、誰も喋らない謎の時間が流れる。

何故か緊張し始めた3人。

この少女に見られていると…どうしてか…血が騒ぐ

 

 

穂乃果「あの!お願いが!」

 

「?」

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

ー 河川敷グラウンド ー

 

 

海未「シュートを受けてみたい…なんて穂乃果は…」

 

ことり「あはは…あの人も優しいね」

 

 

穂乃果のお願いとは「PKをしてほしい」だった。

月のチームメイト。

イタリアのサッカー選手。

聞くだけでも只者ではないオーラが凄かった

 

 

「…本当にいいの?」

 

穂乃果「…え?」

 

「私、私服だけど…」

 

穂乃果「大丈夫です!お願いします!」バッ

 

 

空は既に赤くなっていた。

少女によると、このあとすぐに空港に向かわなければいけないらしい。

もう少し話しをしていたかったが仕方ない

 

 

穂乃果「(世界のサッカー…!!)」

 

 

穂乃果には自信があった。

中学生の時に月に負けてから、FWからGKへポジション変更。

才能はすぐに開花し、今ではどんなシュートでも止められる…そう思っていた。

まるで、自分が無敵のGKにでもなったかのように…

 

 

 

「動きにくいわね…」ポンポン

 

 

海未、ことり「…」

 

穂乃果「…」

 

 

リフティングでタイミングを整える少女。

この時、穂乃果達は容姿だけではなく、ボールを蹴る姿も綺麗だ…と。

そして、只者ではないと感じていた

 

 

「…」ポン!

 

穂乃果「(来る…!!)」バッ

 

 

 

ボールを蹴り上げ

 

 

 

「…!!」グワーッ!

 

 

穂乃果「(ボレーシュー…バシュウゥゥゥゥゥン!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果「え…」

 

 

 

海未、ことり「!!??」

 

 

 

ボールは既に、ゴールの中だった

 

 

 

穂乃果「…な、なんで…」

 

 

全くわからなかった。

ボールが見えなかった。

海未のシュートも速いが、それ以前にボレーシュートのために空へ飛び、ボールを蹴るモーションから見えなかった。

本当に…シュートを、撃ったの??

 

 

「…」

 

穂乃果「今のは…必殺技?」

 

「普通に蹴っただけだよ?」

 

 

海未「…!?あれが、ノーマルシュート…」

 

ことり「ここまで…差が、」

 

 

穂乃果「…」

 

 

 

一発だ。

 

シュート一発で、穂乃果の自信。

そして、海未とことりの自信が。

 

砕け散った

 

 

見えないシュート。

反応できなかった自分に。

ショックを、隠しきれなかった

 

 

 

「じゃ、私はそろそろ…「待ってください!!」

 

「!」

 

 

穂乃果「もう一度、お願いします!!」

 

海未「穂乃果…」

 

 

穂乃果の絶対の自信は砕けた。

だが、それでも、知りたかった。

 

世界の力を

 

 

穂乃果「本気でお願いします」

 

「…」

 

穂乃果「世界の力を、教えてください」

 

「…」

 

「分かった」

 

穂乃果「!!」

 

 

少女の目付きが変わった。

分かる。

来る…

あの人の、本気のシュートが

 

 

「日本の友達、ホノカに敬意を表して」グワーッ!!

 

穂乃果「!!!!」

 

「私の一撃を」

 

 

私服…とかはもう関係なかった。

少女が集めたオーラは風を作り、ボールと少女は赤い夕陽に照らされている

 

 

穂乃果「(私は…"井の中の蛙"だね…)」

 

 

「はぁぁぁぁ!!!!!!」ドガアァァァン!!

 

 

少女のオーラは黄金に美しく。

蹴った瞬間に大剣へと変化。

それだけは分かった。

 

あとは、何もわからなかった

 

 

 

 

 

 

「ー オーディンソード ー!!!!」

 

 

 

 

 

バシュウゥゥゥゥゥン!!!!!!

 

 

 

 

 

海未、ことり「!!!!」

 

穂乃果「…」

 

 

これが、世界なのか…

自分には遠すぎる

 

 

果てしなすぎる

 

 

 

 

「私の名前はフィレア。"フィレア・アルデナ"。イタリアクラブチームのキャプテンをしているわ」

 

海未「月のチームのキャプテン…」

 

フィレア「ホノカ、ウミ、コトリ。あなた達には可能性を感じるわ。もし…」

 

フィレア「もし、あなた達が私とまた戦いたいと言うならば…明日から死ぬほど練習して、力を高め…頼もしい仲間を得たならば…」

 

 

 

フィレア「世界でまた会いましょ」

 

 

穂乃果「…!!」

 

 

 

これが、穂乃果が世界を意識するきっかけになった…

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

曜「そ、そんなことが…」

 

月「僕も帰ってきたフィレアから穂乃果ちゃん達の話を聞いて驚いたよ…」

 

月「あの子は凄い。僕では到底適わなかった」

 

ツバサ「月でも、適わない…とは、」

 

月「穂乃果ちゃんが焦る気持ちは、本当によく分かるよ」

 

月「恐らく、今の日本ではフィレア。そしてイタリアには勝てない」

 

「「「!!!!」」」

 

月「ルビィちゃんや理亞ちゃんの"ATP"に頼るだけではダメだ」

 

月「世界の壁は、想像以上に果てしないんだよ」

 

 

 

 

―――――――――

 

 

 

 

ー イタリア ー

 

 

フィレア「…」

 

鞠莉「どうしたのよフィレア…ぼーっとして」

 

フィレア「…」

 

フィレア「あの人達のことを、考えてた」

 

鞠莉「あの人達?」

 

フィレア「…」

 

フィレア「圧倒的な差を思い知らされても、死ぬことのなかった目。立ち向かうその勇気…私は、信じた」

 

フィレア「また会えると。あの人達に…」

 

 

 

フィレア「ホノカ…」

 

 

 

「白い流星」は世界にて待つ

 

 





ということで、フィディオ・アルデナの登場です。
名前は女性っぽく変えてありますが、キャラはフィディオです。

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