ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!   作:ルビィちゃんキャンディー

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皆さんどうも!ルビィちゃんキャンディーです。実はですね、今回のお話で第3章は49話。第2章は49話で終了したんですよね。そう考えると世界編は本当に長い…!!まだ半分ぐらいなので、皆様、何卒最後までお付き合いよろしくお願いします!




第3章 49話 「中国戦 "度胸試しの作戦"」

 

 

 

前回の、輝こうサッカーで!

美奈が提案した作戦により、聖良の新必殺技、そしてルビィと理亞の新必殺技が生まれ、得点も生まれた。後半もまもなく折り返し。勝ち越し点を奪うのは果たして…

 

 

 

 

 

 

 

フロイ「日本はまたすごい必殺技を出してきたね」

 

絵里「"ATF"と"ATB"の合体技…"クロスファイア"」

 

フロイ「これでまた試合は振り出し…中国は"万里の長城"というカードを失った…でも、」

 

絵里「まだワンツーマンディフェンスが残っているわ」

 

フロイ「エリーならどうする?あのディフェンス」

 

絵里「…そうね、私だったら……」

 

 

 

絵里「中国選手同士で潰れてもらうわ」

 

 

 

 

 

 

『さあ、同点に追いついた日本!!このまま逆転出来るのか!?』

 

 

ハオ「このまま終わるわけには…!」

 

シン「えぇ!絶対に勝つ!」

 

 

中国は残り時間を意識し始めていた。

まさか、"天空隼弾"と"万里の長城"…2つの作戦が潰されるとは思ってもみなかった。

日本を侮ってはいけない…そう考えながら、慎重にそして力強く攻め上がる

 

 

タンメオ「こっち!ハオ」

 

ハオ「タンメオ!」パス

 

 

ボールを受け取ったワン・タンメオ。

しかし、前を向いた時には、既にボールを奪わんとする者が立ち塞がっていた

 

 

海未「残念ですが、これ以上は」ビュオォォォ!!

 

タンメオ「風…!?」

 

 

海未「ー スピニングフェンス ー!!」

 

 

花丸「海未さんの強力な技が決まったずら!」

 

花陽「ここで奪えたのは大きいです!!」

 

 

『園田海未がボールを奪った!!このままカウンターに持っていけるか!?』

 

 

シン「させないよ!必殺タクティクス!!」

 

「「「ー みんなでキョンシー ー!!」」」

 

 

海未「くっ…またマンツーマンですか、」

 

タンメオ「今度はこっちが奪う番だよ!」

 

 

"みんなでキョンシー"…今の日本にとって一番厄介な必殺タクティクス。

この張り付いてくるようなディフェンスを突破しなければ、日本に逆転の道はない

 

 

梨子「では、手筈通りに」

 

英玲奈「あぁ、任せてくれ」

 

 

 

花陽「美奈監督…あのマンツーマンを突破するにはどうしたら…」

 

美奈「それに関しては大丈夫よ。梨子ちゃんが考えてくれた作戦を採用したわ。あの子…なかなかの発想力を持っているわ…!」

 

 

梨子が考えた作戦…それもまた、梨子の偶然と言える出来事から生まれたものだった

 

 

 

英玲奈「まさか、体育の授業からヒントを得るとはな…」

 

英玲奈「始めるぞ。梨子」

 

梨子「はい!」

 

 

英玲奈は手を地面につけ、必殺技を発動する

 

 

 

英玲奈「ー エンペラータイム ー」

 

 

英玲奈の"エンペラータイム"は本来、フィールドの敵味方の選手の情報を一瞬で読み取る技である。

この技で得た情報をすべて梨子に流し込むことにより、

 

 

英玲奈「頼んだぞ」ポン!

 

梨子「!!」

 

 

 

梨子の技は進化する

 

 

 

梨子「敵味方…すべてを支配する指揮!!」バッ

 

梨子「ー 王者のタクト ー!!」

 

 

梨子の手から描かれる勝利への道。

赤い、何者にも屈しない風格を見せるそのオーラは、日本を導く

 

 

梨子「海未さん!!」ビシッ!

 

 

ボールを持っている海未を導く。

赤い線は海未の足元から彼方へと伸びていく

 

 

梨子「線に沿って"START:DASH!!"でドリブルしてください!!」

 

海未「しかし…」

 

梨子「お願いします!」

 

海未「…わかりました!!」ビュン!

 

タンメオ「逃げられないよ!!」

 

 

海未は梨子に言われた通りに"START:DASH!!"を発動する。

まるで風のような高速ドリブル。

しかし、それでも中国の選手はピッタリとついてくる

 

 

梨子「凛ちゃん!」ビシッ!

 

凛「にゃ!?」

 

梨子「凛ちゃんも線に沿って"イナビカリ・ダッシュ"を!!」

 

凛「おまかせにゃ!!」バリバリバリ

 

タンミン「何をする気なんだ…」

 

 

海未と凛、2人が線に従って。

そして相手から逃げるように走る。

それでも、マンツーマンは振り切れていない…

 

 

 

花丸「海未さんと凛ちゃんに、何をさせようとしているずらか…」

 

花陽「……あれ?梨子さんの指示した道が…」

 

 

ここで、花陽は気づいた。

海未と凛、2人に示した別々の道。

しかし、それを辿っていくと……

 

 

花陽「線が重なってる……2人とも、ぶつかっちゃう???」

 

 

 

 

 

海未「!!?凛!!危ないですよ!?」

 

凛「海未ちゃんこそ避けるにゃ!!?」

 

 

花陽の言った通り、海未と凛の走るコースは被っていた。

それに気づいた2人はお互いに警告する。

しかし、

 

 

梨子「そのまま進んで!!」ビシッ!

 

凛、海未「正気(ですか)(にゃ)!?」

 

 

このままだと、本当に2人は正面衝突してしまう。

必殺技でかなりのスピードが出ているため、ただでは済まない…が、そう考えた時、梨子が付け足した

 

 

梨子「まるでぶつかるように、ぎりぎりで掠れるように進んで!!」ビシッ!

 

凛、海未「!!」

 

 

日常生活で梨子が叫ぶようなことは決してない。

おとなしい性格だということも重々承知済みだ。

だから、だからこそ分かる。

そんな梨子の声に、力が込められているから分かる

 

 

 

海未、凛「(本気だ…!!!!)」

 

 

梨子は本気で、自分達に指示している。

ふざけているわけでもない。

狂っているわけでもない。

なら、それを信じずに何を信じるというのだ?

 

 

海未「度胸試しですよ!!」ビュン!

 

凛「やってやるにゃ!!」ビュン!

 

 

2人はあと数歩で重なる。

しかし、恐れも、不安もない。

 

見るのはその先。

 

 

海未「っっ!!!!」

 

凛「っっ!!!!」

 

 

 

 

2人の距離……0

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドガッッッ!!!!!!!!

 

 

 

日本「「「!!!!!!」」」

 

中国「「「!!!!!!」」」

 

 

海未、凛「!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

タンメオ「痛っ!?」

 

タンミン「な、なんで目の前にタンメオが!?」

 

 

 

千歌「2人に張り付いていた中国選手がぶつかった!?」

 

曜「え…どういうこと??」

 

 

 

梨子「今よ!!2人とも!!」

 

海未、凛「!!」

 

 

『おっと!?園田海未と星空凛をマークしていた中国選手同士の接触だ!!それによりマークから外れた2人はフリーだ!!』

 

 

ダイヤ「!!?い、今のは…」

 

ツバサ「とんでもないことを考えるわね…」

 

月「ははは…梨子ちゃんは本当に度胸があるよ、」

 

 

梨子の作戦…その名も、

 

 

 

 

梨子「"サッカー版スクリーン"」

 

 

 

果南「す、スクリーンって…バスケのやつ、だよね?」

 

美奈「そうよ!梨子ちゃんは、そのスクリーンをサッカー版でアレンジしたの!」

 

 

 

"スクリーン"とは、バスケの戦術のひとつ。味方Aの選手をマークする敵Aを、味方Bが体を張って抑える。

これにより、味方Aはフリーになる。

 

しかし、サッカーでこれをすると反則を取られる恐れがあるため…

 

 

真恋「梨子ちゃんは敵同士でスクリーンをしてもらおうって、考えたわけね…」

 

果南「そう言えば梨子達、体育でバスケをやってたね」

 

にこ「そこからヒントを得たのね…でも、」

 

果南「?」

 

にこ「素朴な疑問なんだけど、中国の選手はどうして避けなかったの?」

 

果南「えっ…それは、」

 

美奈「避けられないのよ」

 

にこ、果南「!!」

 

花陽「避けられない、とは?」

 

美奈「…ついて行くのに必死なのよ。中国は、」

 

 

中国の日本殺しのマンツーマンディフェンス…強力ではあるが、欠点があった。

それは、張り付く選手に付いていくために、その選手しか見ていない…ということである。

ただでさえ、高速移動が得意な日本選手…そんな選手相手に、周りを見るような余裕などあるわけが無い

 

 

月「なるほど…中国の選手は日本の選手に付いていくために、マークする選手しか見れないから…」

 

ツバサ「進行方向にいる味方に気づけない…梨子はそれを狙った」

 

美奈「そして、梨子ちゃんはきっかけを作った」

 

 

ハオ「(周りに気をつけないと…)」チラッ

 

ルビィ「…!!」

 

 

ほかの中国選手も一連の流れは見ていた。

要するに、警戒しなくてはならなくなった。

サッカー版スクリーンを仕掛けられては困る…と。だが、

 

 

ルビィ「よそみ?」ビュン!!

 

ハオ「!!?しまった!!」

 

 

目を離せば逃げられる

 

 

 

海未「ルビィ!」パス

 

ルビィ「はい!」

 

 

中国の選手には迷いが生じる。

スクリーンをかけられるのか、逃げられるのか…

 

 

理亞「ルビィ、ドフリーよ!!」

 

凛「よしっ!行ける!!」

 

 

『黒澤ルビィがスペースへ走り込んだ!!園田海未からボールを受け取り、マークも外しています!!これは日本、最大のチャンス!!』

 

 

ハオ「ルビィを止めろ!!!!」

 

シン「だめだ…間に合わない…!!」

 

 

 

ルビィ「"ラストリゾート"で決める!!」バッ

 

 

ルビィは最強の切り札"ラストリゾート"の構えに入る。

これを放てばゴールは確実。

日本の勝利の一撃…ルビィの体から、徐々にオーラが………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルビィ「あれ…?」

 

理亞「ちょっ、ルビィ!早くオーラを出さないと!!」

 

ルビィ「っ!…やってる…やってる、けど…」

 

理亞「!?」

 

 

 

 

 

花陽「っ!?…まさか、」

 

美奈「………」

 

 

 

真姫「…時間切れよ」

 

 

 

 

 

ルビィ「オーラが、出ない……」

 

ハオ「おりゃっ!!」ズザーッ!

 

ルビィ「!?」

 

 

『あぁっと!?リ・ハオがスライディングで黒澤ルビィのボールをコート外へ!!黒澤ルビィ、惜しくもシュートは撃てませんでした…!!』

 

 

理亞「ルビィ…まさか、」

 

ルビィ「…ごめん、理亞ちゃん…ちょっと肩を貸して」グラッ

 

理亞「あっ、危なっ!?」ガシッ

 

 

『黒澤ルビィにアクシデントでしょうか!?歩くのが難しいようです!復帰したばかりなので非常に心配です…』

 

 

花陽「体の限界…」

 

真姫「当然よ」

 

花陽「真姫ちゃん、」

 

真姫「前に言ったでしょ。10分。ルビィは10分なら全力で動けるって。でも、もうすでに20分以上は経過しているわ」

 

花丸「オーラが底をついたことに、気づかなかった…」

 

真姫「止めようとしたけど、一足遅かったわね…」

 

 

試合終了前、恐れていたことがついに起きてしまったのである。

ルビィは交代を余儀なくされた

 

 

 

千歌「ルビィちゃん、大丈夫!?」

 

ルビィ「ご、ごめんなさい…やっぱりまだ、治りきっていなくて…」

 

曜「ルビィちゃんは本当に頑張ったよ…だから、しっかり休んで?」

 

 

ほかの選手にも充分、決められるチャンスはある。

しかし、ルビィがいなくなったことによる精神的なダメージは、確実にチームの雰囲気を暗くしていた

 

 

シン「ルビィが離脱した…」

 

タンミン「チャンスだ…!!ここでいっきに日本を叩くぞ!!」

 

ハオ「よし…行くよ!!中国!!」

 

「「「はい!!!!!!」」」

 

 

 

 

 

美奈「…」

 

花陽「み、美奈監督…」

 

美奈「…ついに、ね」

 

 

美奈「あなたの最後のサッカーをする時が来たようね」

 

 

美奈「ダイヤちゃん」

 

 

 

ダイヤ「……」

 

 

 

 

 

黒澤ダイヤ、最後の出陣

 

 

日本 2-2 中国

 

 

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