ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!   作:ルビィちゃんキャンディー

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皆さんどうも!ルビィちゃんキャンディーです!
アジア予選が終了し、ついにFFI本戦。
今回はサニデイジャパンが旅立つ前のお話です!

そして、ダイヤちゃんの件も完結します







第3章 51話 「世界への挑戦前」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイヤ父「私が悪かった」

 

 

 

 

 

 

ダイヤ「…………はい?」

 

ダイヤ父「代表離脱はなしだ。将来のことも、ダイヤの好きにしなさい」

 

ダイヤ「……え?え?」

 

ダイヤ父「跡継ぎは婿に任せても構わないしな」

 

ダイヤ「……え???」

 

 

FFIアジア予選、最終試合・中国戦から数日。

サニデイジャパンは劇的勝利を収め、FFI本戦へと駒を進めた。

ダイヤは美奈と離脱の手続きをするために、黒澤家へと訪れていたのだが…

 

 

美奈「あら♪ダイヤちゃんは世界へ行けるのね!本当に良かったわ♪」

 

ダイヤ「…待ってください」

 

ダイヤ「詳しく……説明してください」

 

ダイヤ「今、わたくしは冷静さを欠こうとしています」

 

美奈「まぁまぁ、ダイヤちゃん!良かったじゃない!」

 

ダイヤ「…ですが、」

 

美奈「ひとまず、今のあなたには行くところがあるんじゃない?」

 

美奈「事務処理は私達大人に任せて!ダイヤちゃんは行ってらっしゃい♪」

 

ダイヤ「………」

 

 

ダイヤは逆に納得出来ない…という表情で部屋を後にした。

ダイヤが行く場所はこの後説明するとして、

 

 

 

ダイヤ父「…」

 

美奈「…」

 

美奈「最初からこうするつもりだったんでしょ」

 

ダイヤ父「…何の話だ」

 

美奈「ルビィちゃんが復帰するのに、自身の実力に不信感を抱いていたダイヤちゃんのために」

 

ダイヤ父「…」

 

ダイヤ父「もしそう考えたとしても、ダイヤを傷つけるようなことは出来るわけないだろ?」

 

美奈「それもそうね♪」

 

ダイヤ父「それを言うなら美奈」

 

美奈「?」

 

ダイヤ父「ここまで全て、お前の計算通りか?」

 

美奈「…何の話?」

 

ダイヤ父「俺がダイヤをサッカーから離そうとしたこと。そして、ルビィをあえて後半の最初から出して、スタミナを底つかせ、ダイヤを最後に出場させた…その時の果南ちゃんらの説得もな」

 

美奈「…」

 

美奈「もしそう考えたとしても、ルビィちゃんを危険な目に合わせるなんて…出来っこないわ♪」

 

ダイヤ父「それもそうだな」

 

 

2人は揃って茶をすすった。

一息つき、話は昔話へと変わっていた

 

 

美奈「……それにしても、相変わらずコウちゃんは堅いわねぇ…」

 

ダイヤ父「…今更だな。昔からだろ」

 

美奈「だから私にもシュート対決負けるのよ」

 

ダイヤ父「それは関係ないだろ。あと、あの時は北也の調子が良かったんだ」

 

美奈「その割には、サエちゃんにデレデレだったのよね…」

 

ダイヤ父「……」

 

ダイヤ父「斬る」カチャッ

 

美奈「冗談!!冗談よ!!ホントに刀はやめて!!あなたに刀はヤバい!!」

 

ダイヤ父「はぁ…美奈と話すと疲れる」

 

 

ダイヤ父は刀を元あった場所に戻す。

この人が刀を持つと冗談には見えなくなる。

昔もよくこれで北也と喧嘩していた

 

 

ダイヤ父「…そう言えば、サエは今は何をしているんだ?」

 

美奈「やっぱりサエちゃん気になるの?」

 

ダイヤ父「…」カチャッ

 

美奈「わかった!!わかった!!私が悪かった!!サエちゃんは真恋ちゃんと同じよ!」

 

ダイヤ父「真恋…サエは監督か、」

 

美奈「今じゃ、監督の中では知らぬ者はいない名監督よ」

 

ダイヤ父「…イタリアか」

 

美奈「ご名答」

 

ダイヤ父「サエの性格上、かなり仕上がっているだろうな」

 

美奈「えぇ。今の日本じゃ、イタリアには適わない」

 

ダイヤ父「…変わったな。サエも」

 

美奈「昔のサエちゃんは…もうどこにもいないのよ。私のせいで」

 

ダイヤ父「……」

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

ところ変わってダイヤはと言うと…

 

 

 

 

 

ダイヤ「絶対におかしいですわ…こんな上手くできた話、」

 

果南「まぁまぁ、これでダイヤはサッカーを続けられるんだし、」

 

梨子「想いが通じたんですね!」

 

ダイヤ「美奈さんは絶対にこうなるって分かってるようでした…やはり、美奈さんとお父様はグル…」ブツブツ

 

ルビィ「お姉ちゃん…顔が怖いよ」

 

 

日本代表 浦の星女学院メンバーは、乗り慣れたバスの中にいた。

向かう場所はもちろん浦の星女学院。

アジア予選を勝ち抜き、これから世界へと戦いに出るための報告に行くのであった

 

 

曜「はぁ…世界か…緊張するであります」

 

千歌「曜ちゃんが緊張ってなかなかないよね」

 

曜「飛び込みでもこんなには緊張しないよ…」

 

梨子「そうね…数日後には日本を発つから、」

 

「「「…………」」」

 

 

穂乃果が一年前に出会ったイタリアの選手、フィレア。

そのレベルの選手達が頂点を奪い合う本戦…緊張するなという方が無理な話だ。

しかし、

 

 

千歌「緊張はするけど、もう、怖くはないよね」

 

果南「そうだね!ここまで頑張ってきたんだもん。戦っていく自信はあるよ!」

 

花丸「ルビィちゃんも復帰したし、」

 

梨子「ダイヤさんも世界へ行ける!」

 

曜「みんな、一人ひとり強くなった!」

 

千歌「始まるんだね…私達の、世界の頂きへの挑戦が」

 

ルビィ「…挑戦」

 

ダイヤ「その為にもまずは、浦の星女学院の生徒にしっかり決意表明ですわ」

 

梨子「応援してくれているお礼もしなくちゃね」

 

千歌「うん!行こう!!」

 

 

バスが到着し、メンバーはバスを降りた。

向かうのは我らが母校。

自分達を巡り合わせてくれた母校。

その足取りは今までで一番軽かった

 

 

 

 

 

―――――――――――――――

 

 

 

 

 

ー 帝国女学院 ー

 

 

月「みんな!ただいまー!」

 

佐久間「おぉ!月!」

 

鬼道「本戦進出おめでとう…素晴らしい活躍だな」

 

月「いや〜、みんなのおかげだよ!」

 

月「…?そう言えば、善子ちゃんは?浦の星の方に行ったの?」

 

源田「いや、善子は一人でトレーニングルームだ」

 

月「うーん…気を使わなくてもいいんだけどなぁ…」

 

佐久間「善子は善い子だからな」

 

鬼道「あぁ。それに、彼女は変わった」

 

月「変わった?」

 

鬼道「まるで別人だ」

 

 

 

 

 

 

善子「………」

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

ー 函館聖泉女子高等学院 ー

 

 

北厳「聖良、理亞!アジア予選突破おめでとう!!」

 

「「「おめでとう!!」」」パチパチ!!

 

 

聖良「あ、ありがとうございます!」

 

理亞「……////」

 

 

白咲「まさかウチの高校から代表が二人も…しかも理亞ちゃん!!あの"ATP"を習得しちゃうとは!!」

 

理亞「しっ、白咲さん…抱きつかないで…」

 

なえ「二人は函館聖泉の誇り!世界でも頑張ってね!」

 

理亞「姫…」

 

聖良「頑張ります。皆さんの想いも背負って、必ず頂点へ…!!」

 

白咲「うんうん…!それで、二人はこれからどこか行くの?」

 

聖良「はい、理亞が監督から指令を出されてて…」

 

理亞「ホントに謎」

 

白咲「指令?どこに?」

 

聖良「それは…」

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

ー UTX高校 ー

 

 

 

ツバサ「梨子のことについてたくさん質問されたわ」

 

英玲奈「元UTX生徒…しかもサッカー部だしな」

 

あんじゅ「今考えると惜しいわよね。梨子ちゃんがいたら音ノ木坂学院との試合、わからなかったかも」

 

英玲奈「いや、梨子は浦の星女学院のメンバーだったからこそ。自身の中に眠っていた才能を開花出来たのかもしれない」

 

ツバサ「もう少し、先輩後輩のコミュニケーション、そして練習や一人ひとりの平等さが必要かもね。今のUTXは、」

 

英玲奈「あぁ。梨子には申し訳ないことをした…」

 

 

 

 

 

高1梨子『ハァハァ…』

 

英玲奈『(桜内梨子…個人技に目立ったものはないが、ほかの選手と見ている場所が違う気がする…)』

 

ツバサ『英玲奈。レギュラーメンバーはミーティングよ』

 

英玲奈『…あぁ、今行く』

 

英玲奈『(今度、桜内梨子と話してみるか…)』

 

 

 

 

 

英玲奈「その数日後、梨子はUTXサッカー部をやめた」

 

あんじゅ「英玲奈は結局、梨子ちゃんと話したの?その後、」

 

英玲奈「…話さなかった。もしあの時話していたら、私達は変わっていたのだろうか…」

 

ツバサ「…まあ、何にせよ。今こうして梨子と一緒にサッカーが出来る。あの時にできなかった分。思いっきりね」

 

英玲奈「あぁ。そのつもりだ」

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――

 

 

 

 

ー 音ノ木坂学院 ー

 

 

穂乃果「…」

 

海未「穂乃果、やはりここでしたか」

 

 

屋上で一人、座っている穂乃果。

何か考え事をする時はいつもここにいる

 

 

穂乃果「…私達、行くんだね。あの空へ」

 

穂乃果「見たこともない世界へ…」

 

海未「はい。長かったですね、ここまで」

 

穂乃果「フィレアと出会ってから、毎日、死ぬほど特訓した。頼もしい仲間もいる…」

 

穂乃果「私の力がどこまで通用するか…どこまで世界は強いのか…」

 

穂乃果「楽しみだよ」

 

海未「…私もですよ。穂乃果」

 

 

2人が見上げる空の先。

そこには穂乃果達が戦うであろう選手達の空へと続いている。

日本、サニデイジャパンは世界と戦う。

穂乃果は期待を胸に屋上を後にした

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

ー 数日後 某首都空港 ー

 

 

 

美奈「全員揃っているわね♪」

 

 

ついに日本を発つ時がやって来たサニデイジャパン。

しかし、沖縄への修学旅行とは次元が違う。

今回向かう目的地は……

 

 

 

花陽「ライオコット島です!!!!」

 

曜「うわっ!?びっくりした…」

 

凛「大きな声のかよちんも好きにゃ〜」

 

花陽「ライオコット島はサッカーアイランドと呼ばれる、サッカーのための巨大な島です!!ハワイ諸島のように、赤道に近いので、1年を通して夏のような気候なんです!!」

 

ダイヤ「さらに、対戦形式も変わりますわよ!まずは1次グループリーグを行い、上位2チームがベスト16進出、以降はトーナメント形式で試合を行いますわ!」

 

 

真恋「あはは…2人に言うこと全部言われちゃったわね」

 

美奈「そうね♪でも、さすがの2人でも、これは説明出来ないわよね♪」

 

花陽「な、何でしょうか…」

 

ダイヤ「他に発表が?」

 

 

 

 

 

美奈「そのグループリーグの抽選結果」

 

 

 

「「「!!!!!!??」」」

 

 

 

穂乃果「私達の対戦相手!!」

 

聖良「え…今ここで発表するんですか!?」

 

にこ「お願い優勝候補は来ないで優勝候補は来ないで優勝候補は来ないで」ブツブツ

 

果南「結局最後は戦うことになるんじゃ…」

 

凛「テンション上がるにゃー!!」

 

 

 

美奈「それじゃあ、発表しまーす!!」

 

 

「「「…………」」」ゴクリ

 

 

 

 

 

 

 

美奈「日本と戦う国は………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美奈「飛行機が離陸したらちょうど発表で〜す♪」

 

 

「「「!!!?」」」ズコッ

 

 

理亞「まだ発表されてない!?」

 

希「いや〜、美奈監督も悪やなぁ」

 

梨子「完全に信じきってた…」

 

千歌「お母さん…」

 

 

 

まもなく飛行機に搭乗開始。

サニデイジャパンの世界への挑戦が始まる!!

 

 




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