ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
さてさて、スペイン戦も終わり、一息回に入ります。
今回はいろいろ書いていこうと思います
前回の、輝こうサッカーで!
穂乃果とクラリアの勝負。勝ったのは穂乃果。そして、ルビィの世界への宣戦布告とも言える"ラストリゾート"で決勝点。日本はスペインに勝利した
――――――
ー スペイン戦から数時間後 ー
穂乃果「えへへ…」
梨子「ごめんね?心配かけて、」
善子「…」
千歌「なんで私まで…?」
4人が後にしたのはライオコット島にある病院だった。
梨子は腹部への衝撃が大きかったため。
千歌はもしもの事があるため脳の検査。
善子と穂乃果は体のダメージが酷いため。
各それぞれ検査、治療が終わり。
迎えに来ていた美奈の元へと合流した。
空は既に薄暗くなっている
美奈「4人とも入院しなくて良かったわ♪特に穂乃果ちゃん!」
穂乃果「でも、とうぶんはサッカー出来ないね…」
善子「いつ見ても痛々しいわね、それ」
穂乃果は右腕をギプス固定し、完全に怪我人という姿でいた。
左腕には湿布のみ
善子「折れてるの?」
穂乃果「折れてはいない。でも肉体にかなりのダメージがいってるらしい」
梨子「じゃあ、次の試合は…」
穂乃果「出れない」
「「!!!!」」
覚悟はしていた。
スペインとの戦い。
穂乃果の身を捨ててのプレーがなければ絶対に負けていた。
しかし、代償もまた…大きい
梨子「次の相手はイギリス…スペインと同じぐらい強いわ」
千歌「…エドガーさんのチーム」
パーティー会場で出会ったイギリスのキャプテン、エドガー・バルチナス。
見るだけで伝わってくる強者の風格…
スペイン戦と同様、簡単には勝てない相手だと言わなくても分かる
美奈「明日はイギリスとイタリアの試合よ。それを見ていろいろ考えるわ。さ、もうすぐで着くわよ♪」
日本代表のバスは既に日本のエリアに入っていた。
日本ならではの飲食店や居酒屋が並ぶ道。
その真ん中をまっすぐ引かれたコンクリートの道。
自然と意識は窓の外へと向けられた
穂乃果「千歌ちゃん、後でちょっと付き合ってくれない?」
千歌「え…?いいですけど、」
梨子(ん?付き合うって聞こえたような…)
――――――――――――
ー 夜 日本エリア街道 ー
穂乃果「いや〜、海未ちゃんにこっぴどく怒られちゃった!」
千歌「怪我が怪我ですもんね…」
宿舎に戻った穂乃果たち。
その時、玄関で待っていた海未と入ってきた穂乃果の目が合うのと同時に、海未のお説教が始まった。
周りのメンバーは親子みたいだ…と遠くから見守っていたが、穂乃果も疲れているということでお説教はすぐに終了した
千歌「それで…なんで私たちは外出しているんですか?」
穂乃果「ちょっとね!千歌ちゃんと行きたいところがあってね」
穂乃果は夜の外出許可を貰ってすぐに千歌を連れて日本エリアの街中に来ていた。
何をするのかは全く分からないが、穂乃果のことだ。
何か考えがあるのだろう
千歌「かなり街の奥まで来ましたね、」
穂乃果「確かここらへんに……あっ!あったよ!千歌ちゃん!」
千歌「ほえ?」
穂乃果が指さすのは……賑やかな街道から外れた場所にひっそりと佇む、『屋台』だった
千歌「ラーメン?」
穂乃果「そ!ここでラーメンを食べながらお話ししよ!」
――――――
穂乃果「大将〜!こんばんは〜!」
大将「おう!穂乃果ちゃんか、いらっしゃい!隣の嬢ちゃんは…今日の試合に出てたな!」
穂乃果「高海千歌ちゃん!私と同じサニデイジャパンの選手だよ!」
千歌「は、初めまして…」
大将「よっしゃ!千歌ちゃんも座りな!」
穂乃果によると、凛がランニング中に見つけたお店らしく。
凛曰く、今まで食べてきたラーメンの中でもトップ3に入るほどの美味しさらしい…
ちなみに大将は日本人。
日本エリアの出店でライオコット島に来ているとか
穂乃果「千歌ちゃんは何にする?」
千歌「えーっと…じゃあ、味噌ラーメンで」
大将「はいよ!穂乃果ちゃんは?」
穂乃果「豚骨醤油の替え玉あり!トッピングにメンマ山盛りで!」
大将「はいよ!」
千歌「ほ、穂乃果さん慣れてますね…」
穂乃果「音ノ木坂でよく凛ちゃんとラーメンを食べに行ってたからね♪」
注文を受けた大将は早速、麺を茹で始めた。
蒸気と醤油、味噌が空腹を促す。
トッピングのケースを一度開ければ、その旨みと言える香りが味噌・醤油に負けじと辺りに漂い始めた。
そんな中、作業をしながら大将は口を開く
大将「しかし…穂乃果ちゃんはその腕、大丈夫なんかい?テレビで見ても、かなり痛々しかったが…」
穂乃果「あっはは…折れてはいないけど、次の試合は出れないかな…」
大将「スペインに勝利とは…大金星だが、イギリスもまた強いな」
穂乃果「大丈夫!みんななら必ず勝ってくれる!」
千歌「穂乃果さん…」
穂乃果「私の分も頑張ってね!」
……なんだろう、この違和感は。
穂乃果の今の言葉、何か別の意味が込められているような…
大将「はい!味噌ラーメンと豚骨醤油おまち!」
穂乃果、千歌「!!」
深く考えていた時だった。
自分と穂乃果の目の前に注文したラーメンが置かれた。
伸びるといけないし、まずは食べよう
穂乃果、千歌「いただきます!」
千歌(すごい…見た目だけでも美味しさが伝わってくる…)
箸で麺をとると、味噌の香りが乗った湯気が顔にかぶさる。
レンゲに麺をおさめ、火傷しないように注意しながら一口……
千歌「……」ズルズル!
千歌「……」
千歌「…美味しい…すごい美味しい!」
大将「嬉しいね〜!最高の褒め言葉だ!」
味噌が…ダシと混ざりあって…さらにチャーシューや味玉がそれぞれ味の主張をしながらも味噌ラーメンとマッチする…!!
美味しい…こんなラーメン食べたことなかった。
まさに、心惹かれるラーメンだった
穂乃果「大将替え玉!」
大将「はいよ!」
千歌「はやっ!?」
―――――
ラーメンを楽しむこと十数分。
だいぶ量が減ってきた。
ここで千歌は本題に入る
千歌「それで、穂乃果さん…お話って」
穂乃果「…」
穂乃果はラーメンで高まった気分を落ち着かせるかのように水を飲んだ。
一口。
飲み終わると真っ直ぐな目で…
穂乃果「千歌ちゃんの闇の力について」
千歌「…っっ」ドキッ
ほんのりと察していた。
みんなの前ではと気づかい、こうして街外れの屋台まで穂乃果は連れてきた。
決していい話ではない。と
穂乃果「確認だけど…あれは自分の意思で?」
千歌「…違います。気づいたら発動していました」
ここで整理しておこう。
穂乃果の闇のチカラは感情の変化。
怒りや悲しみ、緊張で発動する。
二重人格はなし。
穂乃果はチカラをコントロールできる。
変わって千歌の闇チカラは簡単に言えば二重人格。
千歌が出てこいと願うと、闇の二重人格が姿を現す。
千歌はチカラをコントロール出来ていない
穂乃果「穂乃果みたいに感情の変化で闇のチカラが発動しかけた…」
千歌「…」
千歌「私、あの時、一歩間違えてたらダイヤさんに大怪我を負わせてた…かも」
穂乃果「…」
千歌「怖くなりました。自分が自分でなくなって。嫌なのにまわりを傷つける…もう、二度と発動しないって誓ったのに…」
穂乃果「昔の穂乃果みたいだね」
千歌「…え、」
穂乃果「まだチカラをコントロール出来ていないころ。気づいたら仲間を怖がらせていた…傷つけそうにもなった…その度に自分を責めて、その感情でまた発動の繰り返し」
千歌「…穂乃果さんは、そのチカラをどうやって自分のものにしたんですか?」
穂乃果「…」
穂乃果「向き合う、ことかな」
千歌「向き合う…」
穂乃果「闇のチカラは感情の変化。主にネガティブな感情で発動するんだよね」
穂乃果「要するに自分の弱さ。チカラをコントロールするっていうことは、感情のコントロールをするっていうことなんだよ」
千歌「弱い自分と…向き合う」
穂乃果「そう!それを伝えたかったの!」
千歌「…私にできるかな」
穂乃果「それだよ」
千歌「…!」
穂乃果「その不安な気持ち。それも弱い自分だよ」
穂乃果「私なら絶対に出来るって、自信持たないと!」
千歌「…はい!」
この時、穂乃果が何故いつもポジティブなのか…少し分かった気がした。
穂乃果のような太陽の如く熱い心が、今の自分を変えるキーだとすると…
千歌「穂乃果さんみたいに、みんなを照らしていけるように頑張ります!」
穂乃果「その意気その意気!」
とりあえず、何故、急に感情の変化で闇のチカラが発動したのかは考えずに。
発動をコントロール、要するに感情のコントロールを意識することにした。
その為にはいつでも前を向く。
明日からの練習で実践だ
穂乃果「じゃあ、帰ろっか!」
――――――
大将「ありがとよ!また来てくれな!」
穂乃果「今度はメンバーたくさん連れてくるねー!!」
千歌「あはは…」
千歌と穂乃果は帰路についた。
補導前とは言え、だいぶおそい時間だ。
しかし、日本エリアの街の光は消えることはない。
確かに東京もこんな感じだなと思う穂乃果。
そして内浦はこの時間は真っ暗だと思う千歌。
2人の少女は並んで歩く。
しかし、1人の少女が立ち止まった
千歌「…穂乃果さん、どうしたんですか?」
穂乃果「…」
なんだろう。
この違和感。
屋台でも感じた。
穂乃果はまだ何か言いたげ?
いや、言うのを躊躇っている?
穂乃果「…やっぱり、千歌ちゃんには先に言っておくべきだと思う」
千歌「…!!」
いったい何を…
いい知らせでは…ない気がする
穂乃果「穂乃果ね、」
穂乃果「やめようと思うんだ。ーーーを」
千歌「え…」
ここから千歌の運命は大きく変わり始める
穂乃果ちゃんの注文内容がルビィちゃんキャンディーのお気に入りラーメンです。書きながら腹が減りました