ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!   作:ルビィちゃんキャンディー

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皆さんどうも!新しいドラえもんのオープニングがめっちゃ好きなルビィちゃんキャンディーです!

今回は前半、会話文が続きます。数話引っ張っていた穂乃果ちゃんの発表…ですね。いったい何をやめるのか…






第3章 70話 「太陽、照らすものとして」

 

 

 

 

 

美奈「…全員、座ったかしら」

 

 

消灯前。

サニデイジャパンのメンバーは全員、ミーティングルームに集まっていた。

昼間とは打って変わり、ただならぬ緊張感に支配されている。

 

それもそのはず。

なぜなら、議題は「穂乃果の今後」。

今後…とはどういうことか?

まさか怪我で離脱?入院?

それぞれよくない想像が頭に浮かび上がる。

食事などの時に穂乃果に聞こうとしたが、穂乃果は教えてくれなかった

 

 

美奈「じゃあ、ここからは穂乃果ちゃんが話すからね」

 

穂乃果「…」

 

 

穂乃果が席から立ち上がり、みんなの前に出た。

緊張感により痺れる空気がいっきに濃くなった。

ドクン…と心臓が揺れる。

穂乃果は何を話し、何をするのか…全員が構える。

来たる穂乃果の発言に備え…

 

 

穂乃果「私は、ここまでみんなの太陽として。少しでも、みんなを元気に。照らせるように頑張ってきた」

 

海未、ことり「…」

 

穂乃果「でも、スペイン戦でみんなを不安にさせちゃった…ごめんね?」

 

にこ「何言ってんのよ穂乃果」

 

穂乃果「…」

 

にこ「アンタが頑張ったから勝てたんでしょ?それでいいじゃない。謝る必要はないわ」

 

穂乃果「にこちゃんは優しいね。でも、」

 

穂乃果「今回の試合で、分かった」

 

希「…何が分かったの?」

 

 

 

穂乃果「穂乃果は日本の太陽には相応しくない」

 

 

「「!!!!」」

 

海未「穂乃果、何を…」

 

穂乃果「だからね、決めたの。穂乃果は…」

 

 

 

 

 

穂乃果「日本代表のキャプテンを、やめます」

 

 

 

 

海未「」

 

「「「……」」」

 

 

 

 

 

キャプテンをやめる。

代表離脱ではなかった安心感と、日本の太陽が自ら支柱を捨てるということへの衝撃でゴチャゴチャになる。

 

海未は言葉を詰まらせながらも、なんとか続ける

 

 

 

海未「な、にを…言って」

 

穂乃果「日本のキャプテンは、太陽でなくてはないけない」

 

 

これは音ノ木坂学院サッカー部の頃からの決まりだった。

キャプテンとは、頭がいい司令塔がなるわけではない。

どんなときも仲間を照らし、精神的支柱。

みんなを引っ張っていく存在だと

 

 

穂乃果「太陽は照らすもの。でも、穂乃果は…照らされた」

 

海未「…!!」

 

穂乃果「私が挫けそうになった時、何度も助けてもらった。でなければ、多分スペインには負けていた」

 

穂乃果「その子に日本の太陽を託そうと思う」

 

 

 

 

 

 

穂乃果「高海千歌ちゃんに」

 

 

 

 

「「「!!!!!!」」」

 

 

千歌「…」

 

 

 

海未「千歌に…ですか?」

 

曜「千歌、ちゃん」

 

 

にこ「反対よ」

 

穂乃果「!!」

 

 

にこが動揺しざわめく部屋を再び黙らせた

 

 

にこ「穂乃果。1度挫けたからって諦める穂乃果じゃないでしょ?それに…千歌は今、いろいろ不安定なんじゃないの?」

 

千歌「…」

 

穂乃果「確かに千歌ちゃんは、ちょっと危ない状態にある。でも、だからこそ。千歌ちゃんはキャプテンになる必要があるんだよ」

 

海未「…しかし、千歌が不安定では、私たちの精神的支柱も揺らぐことになるのでは?」

 

 

ダイヤ「心配いりませんわ」

 

海未「…!ダイヤ」

 

ダイヤ「海未さん、皆さん。考えてみてください。わたくしたち、浦の星女学院サッカー部のキャプテンは誰ですの?」

 

凛「千歌ちゃんだよ!」

 

ダイヤ「はい。千歌さんには、穂乃果さんにも負けないほどの、人を照らす力があります」

 

果南「そうそう!サッカー部をまた0から復活させたのは、千歌だもんね!」

 

ダイヤ「海未さん。日本のキャプテンは、太陽でなければいけないと。精神的支柱だと」

 

海未「…はい。そうです」

 

ダイヤ「確かに、わたくしたちはキャプテンに照らされています。ですが…浦の星は照らされているだけではありません」

 

海未「…!」

 

ダイヤ「照らす太陽を…輝きを、みんなで支えるのです」

 

梨子「千歌ちゃんは、全国大会の頃から闇のチカラに苦しめられてきました。その度に、私たちは不安になりました」

 

善子「だから、みんなで千歌を支えたのよね」

 

花丸「ずら!一人でみんなを照らすのは大変ずら!」

 

海未「太陽を、支える」

 

曜「任せっきりは、確かに信頼できるかもしれないけど、その分。支柱が崩れた時のダメージが大きくなっちゃう」

 

ルビィ「みんなで不安を共有する。そうすれば太陽はもっと輝き出すよ!」

 

にこ「あんたたち…」

 

穂乃果「…それが、浦の星女学院サッカー部の"輝き"だったんだね」

 

千歌「はい。みんなで過ごしてきた時間、かけがえのない。そしてみんなで支えあって、みんなでサッカーをした。それが輝きです」

 

海未「太陽に照らしてもらう…だけでなく。みんなで太陽を支える、ですか」

 

月「僕は異論はないよ。これが日本一のチームの正体だもん」

 

聖良「私も賛成です。チームは支えあってこそのチームです」

 

英玲奈「私たちも賛成だ」

 

ツバサ「えぇ」

 

あんじゅ「もちろん♪」

 

 

海未「…」

 

穂乃果「海未ちゃん」

 

にこ「…」

 

穂乃果「にこちゃん」

 

 

海未「確かに。私たちは穂乃果を頼りすぎていたかもしれません」

 

穂乃果「!」

 

にこ「それに千歌にはキャプテンになること。要するに私たちの支えが必要なんでしょ?なら…認めるわよ」

 

穂乃果「海未ちゃん、にこちゃん!」

 

 

美奈「決まりみたいね」

 

 

美奈が場の空気を見計らいながら話し始める。

もうすでに全員が納得し、受け入れている

 

 

美奈「では日本代表サニデイジャパンのキャプテンは明日から高海千歌ちゃん!頑張ってね!」

 

千歌「はい…!皆さん、よろしくお願いします!」

 

 

 

 

 

 

――――――――――――

 

 

 

 

ー 翌日 日本代表練習グラウンド ー

 

 

キャプテンが変わったからと言って、練習が変わるわけではない。

今日から気を引き締め直し、イギリス戦に向けての練習が開始された

 

 

真恋「戻りが遅れてるわよ!!」

 

英玲奈「曜!凛!2人でドリブルコースを塞ぐんだ!」

 

曜「合点承知!」バッ

 

理亞「くっ…」

 

凛「これ以上は行かせないよ!」

 

千歌「理亞ちゃん!こっち!」

 

理亞「…!千歌!」パス

 

曜、凛「!?」

 

梨子「千歌ちゃんに続いて!」

 

「「「はい!!!!」」」

 

 

こうして高坂穂乃果率いるサニデイジャパンから、高海千歌率いるサニデイジャパンになったわけだが…

 

 

千歌「(浦の星の時とはレベルが違う…!!もっと周りを見ないと…)」

 

にこ「ぼーっとしてるんじゃないわよ!」ズザーッ!

 

千歌「あっ!?(取られた!!)」

 

にこ「考えすぎたらダメよ。周りに気遣うのは大切だけど、自分のプレーを殺したら意味無いわ」

 

千歌「…はい!!」

 

 

 

美奈「ふむふむ…なんやかんやで一番支えてくれそうなのは、にこちゃんね♪」

 

真恋「昔から面倒みがいいからね、にこは」

 

 

千歌「でりゃぁ!」バッ

 

にこ「あまい!」

 

千歌「あれっ?」スカッ

 

千歌「ぶへっ!!」ドサッ

 

月「あちゃー…盛大に転んだね」

 

ツバサ「千歌さん、大丈夫?」

 

千歌「あっはは…大丈夫、大丈夫」

 

 

 

 

―――――――――

 

 

 

 

花陽「皆さん休憩の時間です!」

 

 

花陽の一声で全員の動きが止まる。

休憩。

その言葉を聞いた千歌はその場に座り込んだ

 

 

千歌「ふぅ…きっつい…」

 

月「一段と張り切ってたね。千歌ちゃん」

 

千歌「まあね。穂乃果さんの分も千歌が盛り上げていかないと!」

 

月「僕はいつでも力になるから頼ってね」

 

千歌「うん!」

 

 

 

聖良「…理亞」

 

理亞「なに?姉様」

 

聖良「午後からはポジション練習になりますが、少し手伝って欲しいことが、」

 

理亞「手伝って欲しいこと?」

 

聖良「…今、新必殺技を考えています」

 

理亞「!!」

 

聖良「完成には理亞の力が必要です…」

 

理亞「分かった」

 

 

今日の午後練習は各ポジションに別れての練習。

特にイギリス戦はディフェンスが重要になってくるため、DF陣は集中してと美奈から言われている

 

 

聖良「善子さんはFWとDF、どちらの練習を?」

 

善子「DFがいいわね。共鳴の精度を少しでも上げたいから」

 

 

 

 

 

―――――――――

 

 

 

ー FW&GK組 ー

 

 

ダイヤ「はあぁっ!」バシュッ!

 

果南「っっ!」バシッ

 

穂乃果「受け身をもう少しコンパクトにしてみて!」

 

果南「OK!」バッ

 

 

FWのメンバーはシュート練習。

そのシュートをGKが受ける。

穂乃果は果南にアドバイスしながら練習を見守っていた

 

 

月「穂乃果ちゃんはFWもやってるから最適の指導者だね」

 

穂乃果「最適?いや〜、照れちゃうなぁ…」

 

ルビィ「果南さん!今度はルビィです」

 

果南「よしっ!いつでも撃ってきて!」

 

 

ルビィの前に構える果南。

ルビィは練習でも容赦ない…

気を抜くことは許されない。

どこへ撃たれても反応できるように、全神経を研ぎすませる

 

 

ルビィ「っっ!!」バシッ!

 

果南「(右上!バーに当たる!?)」

 

 

ルビィのシュートはボールの下を蹴ったせいか、ゴールの枠から外れている。

頭に、体に染み付いたゴール枠。

いちいち目で見なくとも、ルビィのシュートが外れることは予測できた

 

 

穂乃果「…!?違う!果南ちゃん!」

 

果南「え…」

 

 

 

バシュウゥゥゥン!!!!

 

 

 

果南「…!?」

 

FWメンバー「「!!!」」

 

 

ルビィのシュートは無回転。

急にエグい勢いで落ちる球だった

 

 

果南「あちゃー…やられたね」

 

凛「クロスバーに当たったと思ったにゃ…」

 

ツバサ「本番でも注意したいわね」

 

果南「うん。気をつけるよ」

 

ダイヤ「…」

 

 

 

 

 

― MF組 ー

 

 

海未「次!」

 

曜、千歌「お願いします!」

 

 

MFのメンバーは1対1の練習。

少しでも世界のボールテクニックに近づくために、ひとつひとつのプレーに気合いが入る

 

 

海未「曜!そこで足を出すと抜かれますよ」

 

曜「はい!」

 

海未「千歌!そこは"リバースZスラッシュ"で抜けるはずです!判断は速く!」

 

千歌「はい!」

 

 

英玲奈「やはり海未は頼りになるな」

 

梨子「はい。音ノ木坂学院の練習メニューも海未さんが作っていたと聞いています」

 

英玲奈「そうか…ではその音ノ木坂学院の練習メニューを取り入れるのも…」

 

梨子「あっ、それはやめた方が…」

 

英玲奈「何故だ?」

 

梨子「遠泳10キロとかあるらしいです」

 

英玲奈「……この話は忘れよう」

 

 

 

 

 

ー DF組 ー

 

 

にこ「そこはもっと速くコースを塞ぎなさい!」

 

晴夏「はい…!」バッ

 

ことり「っっ!」バッ

 

 

DFのメンバーはにこをエドガーに見立ててのディフェンス練習をしていた。

にこの指導を元にドリブルコース、シュートチャンスを潰すDFたち。

にこは簡単には止められないが、複数人で連携すれば必ず抑えられる

 

 

希「でも、ほかの選手のマークが手薄になるのは避けたいね」

 

あんじゅ「そうね…それに、マンツーマンはかなり体力削るわ」

 

希「うーん…その問題もあるから、確か美奈さんが、"もうひとつの作戦"を考えてるって言ってたなぁ…」

 

あんじゅ「もうひとつの作戦?」

 

 

 

 

 

聖良「ハァハァ…理亞、もう一度です」

 

理亞「姉様…確かにその技は強力だけど…姉様への負荷が、」

 

聖良「はい…ですが、この技を完成させなければイギリスには勝てません…!」

 

理亞「姉様…」

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

夕方。

まもなく太陽は海に沈む。

練習終了の笛がなり、選手たちは流した汗を落としに宿舎へ戻る

 

 

ダイヤ「…?果南さん、戻らないのですか?」

 

果南「…ちょっとね。もう少し練習していくよ」

 

ダイヤ「…そうですか」

 

 

果南は自主練習を浦の星の頃から積極的にしていたが、今はそれ以上に。

毎日自主練習を続けている。

 

夕食後に部屋に戻ると、外からボールを弾く音が聞こえる日もある。

朝は誰よりも早く起き、ランニングへ…

たまに不安になる。

果南は…いつ休んでいるのかと

 

 

ダイヤ「無理、しないでくださいね」

 

果南「…分かってるよ」

 

ダイヤ「…」

 

 

果南の気持ちはよくわかる。

不安なはずだ。

日本のゴールは、果南の力に任されているのだから…

 

 

ダイヤ「…わたくしも残りますわ」

 

果南「え、」

 

ダイヤ「シュート相手がいた方が練習になります」

 

果南「ありがとう。ダイヤ」

 

 

 

こうして、ダイヤと果南の2人だけの練習が始まったのだが…

ダイヤのシュートを何本か受けた果南の顔は少し暗い…

 

 

 

果南「うーん…やっぱダメだなぁ…」

 

ダイヤ「何がですか?」

 

果南「新しい必殺技」

 

ダイヤ「…!!何か考案中なのですか?」

 

果南「考案、って言っても…まだ何も思いつかないけどね」

 

ダイヤ「そうですか…」

 

 

自分が日本のゴールを守るためには、もっと強力な必殺技を。

いろいろ考えた結果、行き着いた答えは結局それだった。

 

だが、簡単に言っても実現はかなり難しい。

世界レベルのシュートを止める技…

まずは技のイメージが浮かばない限り、いつまでたっても新技は完成しない

 

 

果南「イメージも何も浮かばないや、」

 

ダイヤ「凛さんは富士登山をヒントにシュート技とディフェンス技を習得しました。果南さんはそこでは…?」

 

果南「うーん…確かに何かありそうだったけど、私は何も得られなかったな…」

 

ダイヤ「…」

 

 

これはかなり難航しそうだと空を見上げるダイヤ。

自分も手伝うと言ったのだ。

最後まで責任を持って……持っ、て…

 

 

 

 

果南「…?ダイヤ、どうしたの?」

 

ダイヤ「空が、綺麗ですわ」

 

果南「…!ほんとだ」

 

 

日は既に沈んでいた。

暗い夜空に描かれているのは輝く砂。

点々と、散りばめられ、それぞれが優しく光っていた

 

 

果南「富士山の頂上でも見たよ。すごく綺麗だった」

 

ダイヤ「吸い込まれそうです。空は本当に不思議ですわ」

 

 

魅入ってしまった。

練習を忘れ、数分。

果南は星に、星座に詳しかった。

ダイヤに空へと指さし名を示し、楽しそうに宇宙を語った

 

 

ダイヤ「果南さんが一番好きな星座はどれですか?」

 

果南「うーん…いるか座かな?」

 

ダイヤ「いるか座、ですか」

 

果南「イルカが、好きだったからね。小さい時からいるか座を熱心に探してた」

 

ダイヤ「ありますか?いるか座は」

 

果南「探したけど、見つかんないなぁ…多分、宇宙を泳いでるんだよ」

 

ダイヤ「ロマンチックですわね」

 

果南「ははは…練習、戻ろっか」

 

 

長い時間、空を見ていたため少し首が痛い。

果南がゴール前に戻るまでダイヤは首をほぐす。

そして果南の準備が出来たことを確認すると……

 

 

果南「いるか座か…それ。いいね」

 

 

 

何を閃いた子供のように、得意げに笑みをこぼす果南がいた

 

 





おそらく、果南ちゃんの新技はルビィちゃんキャンディーが1番、時間をかけて考えたものになると思います

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