ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
令和元年5月の12日に修正しました
千歌達は2回戦で敗退した後、内浦に帰るために秋葉原駅へと向かっていた。その途中、千歌は家族へのお土産を買っていなかったことに気づき、とある和菓子屋によっていた
千歌「すみませーん…」
千歌は入口の扉を開けると、カウンター席には女性が座っていた
「あ!いらっしゃい。何をご注文?」
千歌「えーっと、お土産におすすめな和菓子はありますか?」
「それなら、うちの名物。ほむまんはどうかしら?試しに食べてみる?」
そう言うと、女性はほむまんを1つ小皿に取り、千歌に渡した
千歌「あ、ありがとうございます!」
千歌「!!!!美味しい!」
「そう。良かったわ」
千歌「ほむまん、8個入り3箱、お願いします!」
「はい!ありがとうございます」
女性は小皿を下げ、お会計の準備をしていた
「そう言えば、貴方はサッカー部?」
女性は千歌のサッカー道具が一式入っているバッグを見ながら聞く
千歌「はい。大会帰りなんです」
「そうなの、大会はどうだった?」
千歌「………」
すると千歌は大会の事が頭をよぎる。あのとき、鹿角聖良達から言われた言葉を
聖良『もし…貴方達が、全国高校女子サッカー大会に出場して、優勝したいと思うなら…いや、静岡代表になるのでさえ、諦めた方がいいと思います』
そう言うと聖良は立ち去った。もう1人の少女も口を開く
『馬鹿にしないで…サッカーは、遊びじゃない!!!!』
千歌「………」
黙っている千歌に女性は話しかける
「黙ってるってことは…負けちゃったってことなのかしら?」
千歌「…はい」
千歌はそれ以上、何も言えなかった
「…私の娘もね、サッカーやってるの。今」
千歌「え?」
「高2でね、部員集めるのに苦労した!って言ってたけど、頑張ってるっぽい」
千歌は黙って聞いていた。なんだろう、すごく気になる
「高1の頃は部員が6人で試合ができなくて、それから1年間はあまり笑わなくなってたの。でも、今年からやっと9人になって、いつしか、また、笑うようになってた」
「何が言いたいかというと!」
女性はそう言うと、カウンターから身を乗り出し千歌にほむまんの袋を渡す
「サッカー、諦めちゃダメ!その日は…絶対に来るのよ?」
千歌「その日………」
千歌はその後、5人と合流し、内浦へと帰っていった
「…あの子、どことなく似てたわね…」ガララ!
勢いよく扉が開く。少女が2人、お店に入ってきた
「…遅くなり、申し訳ございません。連れて帰ってきました」
「う、お母さん…」
猫のように襟元を捕まれ、大人しくなった少女と、口は笑っているのに目が笑っていない少女だった
「貴方…やっぱり行ってたんでしょ?大会会場」
「それは…その…」
「誤魔化しても無駄です。しっかりと自分の罪を償いなさい!」
「う、ごめんなさい…」
「まあ、いいわ。明日から店番を増やすとして…さっき、そのサッカー大会に出場した子が来たわよ?」
サラッととんでもない事を言ったような気がしたが、そのまま話を聞く
「えっと…髪の色はオレンジで、赤い瞳の。会場で見てない?」
「もしかして、あの、赤い髪の子がいたチームでは?」
「あ!!いた、確かかっこいいドリブル技使ってた!」
「という事は見たのね。なんでも、静岡の高校らしいわよ?」
「静岡…ですか」
「遠いなー、1度戦ってみたいんだけどなぁ」
「私も戦ってみたいです。赤髪の子の全力、見てみたいです。それと」
「それと?」
「その、オレンジの子とも」
「え?なんで?赤い髪の子みたいに、なにか隠してたの?」
「いえ、隠しているわけではないと思います。ただ…」
「ただ?」
「乗り越えられるでしょうか…あの、深そうな闇を」
ほむまん食べたいです