ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
前回の、輝こうサッカーで!
本当のイギリスを知る日本。それはあまりにも強大だった。守りの"アブソリュートナイツ"に攻めの"無敵の槍"。日本は後半を開始してすぐに逆転されてしまう…そんな中で美奈は交代の指示をした
――――――――――――――――――
A『ここで日本は選手を変えてきます!!DF、リベロの津島善子に変わって…UTX高校の"睡蓮の女神"優木あんじゅ!!MFの桜内梨子に変わって"ゴッドストライカー"綺羅ツバサの登場です!!!!』
善子「私が、交代?」
ルビィ「美奈監督には何か考えがあるみたいだよ、」
理亞「善子、あんた体力消費してるんだから休んだ方がいい」
善子「理亞とルビィがそれ言う?まぁいいわ。お先に」
善子に変わってフィールドに入るあんじゅ。
ポジションはもちろんDF
あんじゅ「2人ともよろしくね〜♪」
ルビィ「よ、よろしくお願いします」
理亞「それで?監督の作戦は?」
単刀直入に聞く理亞。
"無敵の槍"を攻略しなければ日本には勝ち目はない。
あんじゅのこの余裕そうな雰囲気…何かあるはずだ
あんじゅ「作戦…って言えるのかしら、これは」
理亞「?」
あんじゅ「その時が来たら合図するわ!」
A『さあ、イギリスがリードして3-2!!日本はここから巻き返しなるか!?』
曜(つ、ツバサさんとのFWは初めてだよ…!)
ツバサ「よろしくね」
曜「はい!頑張るであります…!!」
つい半年前までは憧れだった選手。
今は同じフィールドに…隣に立っている。
曜は改めて噛み締めた。
自分の努力…成果を
ピーー!!
曜、ツバサ「!!」バッ
A『渡辺曜と綺羅ツバサが同時に飛び出しました!!』
しかし、こんなところで満足するわけにはいかない。
目指す先はまだ遠い頂上、遥か彼方。
今立ち塞がっているのは"騎士軍"。
早速、"アブソリュートナイツ"が迫る
エドガー「再び奪って点差をつけますよ!!」
ツバサ「私からはそう簡単には奪えないわよ」
ツバサとエドガーの1対1。
曜にパスを出して躱すのもアリだが…ここは、
ツバサ「っっ!!」ギュン!
エドガー(速い…!?ゾーンか!?)
曜(すごい…一瞬で抜いた…)
A『素晴らしいコントロールで綺羅ツバサがエドガーを突破!!』
レヴィン『コントロール可能なゾーン…さすがはゴッドストライカーですね。やることが神次元です』
曜「ツバサさん!"アブソリュートナイツ"で次のディフェンスが来ます!!」
ツバサ「OK!」パス
曜「!?」
ツバサ「今度はあなたのサッカーを見せて」
エリック「私たちで止める!!」
ポール「えぇ!!」
急にボールを貰った曜は一瞬硬直するも、すぐに前を見た。
あのツバサに試されている…言い方は悪いが、先程も言った通りFWで組むのは初めてだ。
あなたのサッカー…今までに積み上げてきたものを見せてと、言われている気がした
曜「"スプリントワープ"もいいけど…ちょっと試してみるよ…!」バッ
曜の身体能力はサニデイジャパンの中でもトップクラスである。
それを利用しての必殺技が"Xブラスト"だった。
曜は得意だ。
自分の限界に挑戦し、超えるための足掻きをするのが
曜「ついてこれますか!ツバサさん!!」バッ!
ツバサ「ついて…えっ!?」
エリック「なっ!?」
ポール「は、速い!!」
曜「ー エクストリームワープ ー!!」
曜は前々から考えていた
エッジ「嘘でしょ…速いだけじゃない、」
ランス「あれでは技もとどかない…」
地面を走るから捕まるのだと、
曜(やばい…これっっ!!思ったよりもキツいっっ!!)ビュンビュン!!
ツバサ「…とんでもないことするわね」
ならば…空中。
ここを走ればそう簡単には捕まらない
花丸「"スカイウォーク"の"スプリントワープ"バージョン!!」
月「ははっ、あんなことが出来るのは曜ちゃんぐらいだよ」
A『渡辺曜が空中を高速で進みます!!イギリスの選手は誰も手を出せません!!』
レヴィン『"スプリントワープ"が平面ならば、"エクストリームワープ"は立体…ですか!素晴らしいです』
エドガー「あれでは"アブソリュートナイツ"が機能しない…!!!」
ルビィ「曜ちゃん!!」
ルビィには特別な想いがあった。
"スプリントワープ"は浦の星の頃に曜が特訓を重ね、やっとの事で覚えた技。
しかし、その頃にはルビィは"スプリントワープ"をGXにまで極めていた。
その事を知った曜はさらに特訓を重ねた。
ルビィに少しでも追いつけるように。を口癖にしながら…
毎日毎日、磨き続けていた
ツバサ「私でもついて行くのがやっとね…」
曜「うおぉぉぉぉぉ!!!!」ビュンビュン!!
ルビィ「今の曜ちゃんのドリブルは…ルビィなんかよりもすごいよ」
理亞「ルビィ、」
A『さあ、渡辺曜のドリブルでゴール前まで来た日本!!これはまた出るか!?』
曜「これで同点っっ!!決める!!」
善子「"Xブラスト"の構え!!」
月「ハットトリック決めちゃえ!曜ちゃん!!」
フレディ「来い!渡辺曜!これ以上は決めさせない!!!」
曜は地面に着地後、すぐにクラウチングスタートのような構えをとる。
ここから飛び込みを利用した回転、シュートを放つのだ
曜「はあぁぁぁぁ!!!!!!」グルグルグル!
"ゴットウインド"のオーラを両足に。
刻む"Xの刻印"は穂乃果のXとは違って水色。
まるで海のような吸い込まれる色。
そのシュートを今ーーー!!!!
曜「Xっっ!!!!!!」
エドガー「そうはさせない!!!!」バッ
曜「なっ!!??」
日本「「「!!!!!!?」」」
ボールを足で蹴る前の一瞬の隙で…奪われた!?
A『なんと!!エドガー自らがディフェンスのために戻っていました!!!』
エドガー「……」
曜「ハァハァ…あと少しだったのに…!!」
エドガーは自分のゴール前で着地。
ゆっくりと立ち上がり、そして果南と目がーーーーーー
果南「…ぇ、」
エドガー「…」
ーーーーー合ってしまった
果南「ま、まさか…」
エドガー「喰らうがいい!!」バッ!!
そのまさか。
薄々と察していた。
そして恐れていた事態。
絶対に撃たせてはいけない位置。
今起きている光景は、日本に今までにない絶望を与える
エドガー「ー エクスカリバー ー!!!!」
ギシャアァァァァァァン!!!!!!
A『自身のゴール前から撃った!!!!フィールドを最大限に使った最強の"エクスカリバー"だあぁぁぁぁ!!!!!!』
月「っっ!?最強のシュートの最強!?」
にこ「何が何でも止めるのよ!!!!」
威力は言うまでもない。
抉り、進み、破壊する。
人が止めるようなシュートでは無い。
いや、シュートと呼んでいいのか。
この威力は…
理亞「止めるっっ!!絶対に……ぐっ!?」
ルビィ「理亞ちゃん!?」
A『ああっと!?鹿角理亞が膝をついた!!体力が限界に近づいているのか!?』
それもそのはずだ。
1発撃つだけでも大量のエネルギーを消費する"クロスファイア"。
もう既に何回も。
最強の聖剣を受けているのだ。
逆にここまで、よく耐えたと言えるほどだった
ルビィ「っっ…!!ルビィ1人でも……」ガクッ
凛「ルビィちゃんも限界だよ!!!」
真恋「ここに来て体力切れ…当然よね…無理させたもの」
エドガー「これで終わりです!!日本!!」
エドガーの勝利を確信した声が響く。
シュートはキックオフエリアを越えた。威力はまだまだ上がる。
もう既に"クロスファイア"では軽減できないほどのパワーになっている。
果南は覚悟した。日本の、死をーーーーーーーー
「諦めちゃダメです!!!!!!」
果南「!!!!」
日本「「「!!!!!!?」」」
エドガー「!!!!」
声がした。
果南の前方。迫り来る巨大な斬撃の行路に立つのは、"ルーラ・オブ・スペース"
ことり「ことりが何とかする!!」
果南「ことりちゃん!?」
A『"エクスカリバー"に立ち向かうのは南ことり!!シュートをブロックするつもりでしょうか!?』
海未「ブロック…シュート…」
曜「海未、さん?」
海未「まさかっっ!!!!」
穂乃果「ことりちゃん!!!!ダメだよ!!!」
海未よりも先に、ベンチの穂乃果が叫んだ。
突然のことに驚くメンバー。注目を集めるも、今の穂乃果にはどうでもよかった
穂乃果「穂乃果みたいに、取り返しのつかないことになっちゃうよっっ!!!!」
美奈「取り返し……!?ことりちゃん、まさか!?」
ことり「ー ワンダーゾーン ー!!」
ことりには届かない。いや、届いても止まることは無い。
"エクスカリバー"はもうすぐそこまで来ている。ことりはすぐに"絶対支配領域 ワンダーゾーン"を発動する
ことり「今、あのシュートを何とか出来るのは私だけ!!」
千歌「あの構えって…あれ、だよね…」
海未「やめてください…ことり…ことり…」
振りかぶる。"ワンダーゾーン"の虹色のオーラが右足に集まる。
千歌たちにも見覚えがあった。1度だけ、見たことがあった。
鞠莉、ダイヤのシュートブロック。そして果南の必殺技でも止めることができなかったシュート。そうーーーーー
ことり「ー ワンダフルラッシュ ー」
ドガアァァァァァァン!!!!!!
鈍くぶつかる音。響く、スタジアムの歓声をも退ける、衝撃波と振動
ことり「うぅぅぅぅ!!!!!!」ググググ
エドガー「…!?エクスカリバーを、受け止めた!?」
A『なんということだ!?南ことりは、シュートブロックで大幅に強化された"エクスカリバー"を抑えています!!!!』
レヴィン『あの"クロスファイア"でさえ弾いた威力…それに耐えるとは…』
ことり「っっっっ!!!!!!」ググググ
穂乃果「ことりちゃん!!やめて!!」
にこ「これ以上、"自強化"すんじゃないわよ!!!!」
ことりのシュート、"ワンダフルラッシュ"。
"ワンダーゾーン"で自身の力を限界まで引き上げて放つシュート。
その威力は、音ノ木坂学院の選手の単体シュートでは穂乃果の次に強力と言われている。が、真実は…そうではない
希「音ノ木坂学院の最強のシュートは…本当は"ワンダフルラッシュ"なんよ、」
善子「え!?だって…」
にこ「総合的な能力で選んだのよ。音ノ木坂のエースストライカーは。もちろん、穂乃果のシュートも圧倒的な威力、というのは正しいわ…」
希「でも…威力なら"ワンダフルラッシュ"が1番」
花丸「なら、なぜ穂乃果さんたちは止めようと…」
穂乃果「……"ワンダーゾーン"は自身の力を引き出す技…これ以上、パワーを上げちゃうと………」
穂乃果「足が、壊れる」
ことり「っっっっ!!!!(足が…もう!!)」ググググ
海未「ことり!!」
ことり「海未、ちゃん……」ググググ
海未「これ以上はやめてください!!」
ことり「ごめんね…っっ…それはできない」
海未「!?」
ことり「ことりは…大好きだもん…シュートを撃つのがっっ!!!!」
ことりは、シュートを撃つのが好き。
それが、南ことりがFW"であった"理由。
昔から。サッカーを始めた頃からそうだった。ことりはシュートが大好き。
穂乃果や海未にも負けない程のシュートへの野心。
ことりの家の近くの壁には、穴が空いている。理由はもちろん、ことりの努力と熱意。
中学までは、FWの最前線として。
試合中、1番シュートを撃つ選手として。
サッカーを楽しんでいた
穂乃果『ことりちゃんはシュートを撃つ時が1番嬉しそう!』
ことり『えへへ♪』
しかし、1つ。
ことりには重大な欠点があった
中3にこ『今日の相手は手強いわよ。負けられないわ。FWは…穂乃果』
ことり『……』
穂乃果『…ことりちゃん、FWやる?』
ことり『え、』
にこ『!?穂乃果…』
穂乃果『今日の相手は強いからね、穂乃果はDF頑張るよ。ことりちゃんはバシバシ決めちゃって!』
ことり『穂乃果ちゃん…』
海未『私もことりを信じます。勝ちましょうことり』
ことり『うん!』
にこ『はぁ…しょうがないわね』
その時代、ことりのシュートは無敵だった。
自分のシュート…サッカーに絶対の自信があった。しかし……
『0-3』
ことり『……』
海未『強かった、です』
穂乃果『ごめん…穂乃果がもう少し頑張ってたら、』
ことり『……言ってよ』
海未『ことり…?』
穂乃果『ことりちゃ…『ことりのせいだって言ってよ!!!!』
穂乃果、海未『!!!?』
にこ『ことり…』
穂乃果や海未、にこと違ってことりは……FWに必須な突破力。そう。
ドリブルが苦手だったのだ
ことり『みんなのパスも…ことりのせいで全部、取られちゃった…結局1点も決められなかった』
自分がでしゃばらなければ。大人しくDFをしていれば…
自分の好き…自分勝手がチームの敗北を招いたのだ
ことり『ごめんなさい』
ことりは、それからFWでのサッカーを避けるようになった
海未「ですが、浦の星との試合でFWとしてサッカーを…!!」
ことり「正直、ことりは足でまといだった!!海未ちゃん分かってたでしょ!?」ググググ
海未「そんなこと……」
ことり「自分1人でシュートを決められなかった…穂乃果ちゃんたちに気を使わせてた…ことり、悔しかったんだよ!!!!」ググググ
あの時は穂乃果や海未の助けがあったから、トリプルFW。フォーメーション音ノ木としてサッカー出来た。
しかし、そんな中でもことりの背後には『足でまとい』の文字が。
『でしゃばるな』『迷惑だ』と。
心のどこかでざわめく。
正直、嫌いになっていた。FWを
それでも
穂乃果『ことりちゃん、シュート上手!』
それでも
海未『はい!頼りになります!』
それでも
にこ『ことりのシュートのおかげよ』
それでもーーーーーーーーーー
ことり「シュートは…大好き…なんだよ!!!!!!」ググググ
ことり「私の…原点!!始まり!!捨てたくても捨てられない!!!!」ググググ
A『ああっと!?なんということでしょう!!"エクスカリバー"が、押され始めました!!!!!!』
迷ったら、僕は輝きを信じて
凛「ことりちゃん!!頑張れーっっ!!」
真姫「凛!?」
遥か遠くの虹だけど
千歌「ことりさんっっ!!もう少し!!」
曜「頑張って!!!!」
海未「千歌…曜…」
そう、きっとつかんで
にこ「…っっ…ことり!!踏ん張りなさいよ!!」
穂乃果「にこちゃん…」
にこ「アンタのシュートは信じるって言ったでしょ!!出し切りなさい!!」
ことり「!!!!」
新しい世界、探しにいこう
バキイィィィィィン!!!!!!!!
いつか笑顔で、シュートを決めれる世界を
A『南ことりが吹き飛ばされました…!!し、しかし……』
果南「…!!」
エドガー「そんな…まさか、」
海未「ことり…っっ!!」
結果として、"エクスカリバー"はそのままことりの"ワンダフルラッシュ"を破り、進撃を続けた。
しかし、ゴールへとたどり着くことは無かった
ことり「ハァハァ…ハァハァ…」
A『ボールは…なんと、』
地面に刻まれた斬撃の後。
ことりのいた場所から直線は大きくずれ、
A『コート外へっっ!!!!!!』
日本の……命を繋ぐブロックとなった
ワアァァァァァァァ!!!!!!!!
ルビィ「"エクスカリバー"が…逸れちゃった」
理亞「あんなこと、出来るなんて…」
A『南ことりのシュートブロックで、日本は絶体絶命の危機を回避!!!!』
レヴィン『まさか"エクスカリバー"と張り合う選手がいるとは…』
フィリップ「強化された"エクスカリバー"を…一瞬とはいえ、押し返した…」
エドガー「…」
エドガー「世界は広い。私たちの知らない可能性がこうして、私たちの前に現れる」
エドガー「お見事。南ことり」
海未「ほら、行きますよ!!」
ことり「痛っ…ごめんね?海未ちゃん」
海未の肩を借りることり。
見た限りでは折れてはいないようだ。しかし、ダメージを負ったことは確か。
すぐに医務室へと向かうこととなった
穂乃果「海未ちゃん、あとは任せて」
海未「お願いします」
コート外からは穂乃果が肩を貸す。
海未はことりに怒りたいのは山々だが、今はしょうがない見逃してやろうと
海未「私は…幼馴染の笑顔に、弱いのですかね」
ことりは確かに、あの頃のように笑っていた。それが自分への皮肉なのか、シュートが楽しかったからなのかは…
後で考えることにしよう。
海未はことりたちに背を向け、フィールドへと戻った
日本 2-3 イギリス
エクストリームワープ
曜ちゃんが"スプリントワープ"を進化させた技です。地面だけでなく、空中でも。空を蹴るように高速ドリブルします。ワン〇ースの黒脚のコックさんの"スカイウォーク"を想像してもらえるといいかもしれません。劇場版フィルムZの高速スカイウォーク…あれですね
ことりちゃんには無茶をさせてしまいました…日本、負傷多すぎ()