ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!   作:ルビィちゃんキャンディー

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皆さんどうも!ルビィちゃんキャンディーです!

今回は…なんとまたルビィちゃんの回想に入ります。主人公は千歌ちゃんだよね…?はい、一応千歌ちゃんです。もう、ルビィちゃん準主人公の1人にしてもいいですよね笑
文章が未だに未熟なルビィちゃんキャンディー…分かりにくい内容になるかもしれないので、後書きにまとめました。よくわからなかった方はそちらを…




第3章 86話 「イタリア戦 "勝利の呪縛"」

 

 

 

前回の、輝こうサッカーで!

和葉と奮闘するにこ。フラムの技を破る穂乃果。惜しくもフィレアに阻止されるも、日本の力は確実に通用していた……と思っていたのだが、日本の切り札"ラストリゾート"がフラムの新必殺技により敗れてしまう

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

時は韓国戦の日まで遡る。

都心を走るタクシー。その後部座席には赤髪の少女が2人

 

 

真姫「はい」

 

ルビィ「え…これって、」

 

 

少女の1人、西木野真姫。

"ATP"の過度な使用により、体を壊してしまったルビィのリハビリの専属の付き添い人として。今日から急遽、日本代表チームに合流することになっていた。

そんな真姫から手渡されたのは、背中にルビィの名前がローマ字で刻まれた日本代表ユニフォームであった

 

 

ルビィ「10番…」

 

真姫「エースストライカー。美奈監督直々のご指名よ」

 

ルビィ「…」

 

真姫「意外。もっと喜ぶと思ったんだけど」

 

ルビィ「嬉しいよ、嬉しい…でもね?それ以上に……怖い」

 

真姫「怖い?」

 

 

受け取ったユニフォームを持つ手の力が強くなっている…いったい何が怖いのか。

怪我が治りきっていないこと?無理して勝手にリハビリを始める人が怖いと思うとは考えられない。

人の目?ルビィは重度の人見知りだとダイヤから聞いていた。だが、それと同時にルビィはサッカーをする時は性格が一変し、人見知りは問題ない…とも言っていた。

なら…何を?答えはすぐにルビィが話してくれた

 

 

ルビィ「エースストライカーの責任、かな」

 

真姫「責任?」

 

ルビィ「中学生の時。サッカー部で仲間たちから期待されて…そして浦の星女学院で全国大会に出場して分かった」

 

ルビィ「エースストライカーは、絶対に負けてはいけない」

 

真姫「ルビィ…」

 

ルビィ「全国大会でこれほどの責任があった。絶対に決めるっていうね。でも、今回は規模が違う…次元が違う。日本のエースストライカーの責任なんて、計り知れないよ」

 

真姫「そこまで責任を負うことはないわよ」

 

ルビィ「あるよ。いつか分かるよ。いや、分かっちゃダメなんだけど…エースストライカーが負ける…ということの意味が」

 

ルビィ「それが…怖い。ルビィのせいでみんなが絶望しちゃうなんて…嫌だよ」

 

真姫「あ…あのね?ルビィ、あなたには"切り札"のシュートがあるのよ?いくら世界といってもあのシュートを止められるとは…」

 

ルビィ「ルビィもそう願いたい。あの技は、ルビィの"最後の柱"だからね」

 

真姫「最後の柱…」

 

 

真姫は『最後の柱』という言葉が何故か心に引っかかった。最後?いったい何の最後なのか…この時はあまり深くは考えなかったが…

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

そして、今

 

 

にこ「ちょ!?ルビィ、大丈夫なの!?」

 

ルビィ「ハァ…ハァ……うぅぅ……」

 

月「どこか痛むの?まさか、まだ右足が…」

 

ルビィ「ち、違う…大丈夫、大丈夫だよ」

 

にこ「顔が真っ青じゃない!!大丈夫じゃないわよ!!」

 

 

ATPで体力を消耗した時よりも酷い顔だった。体は震え、まるで目の前にいる怖い存在に怯えているようだった

 

 

ルビィ「決められなかった…決められなかったよ……」

 

 

真姫「…ルビィ、」

 

ダイヤ「心当たりが?真姫さん」

 

真姫「…ダイヤ」

 

 

ベンチで心配そうに見守る真姫に。同じく不安げな表情のダイヤが話しかけた。どうやら顔に出ていたようだ。

真姫は隠すことないとあの日、タクシーの中での会話を全て話した

 

 

善子「ルビィがそんなことを…?」

 

海未「最後の柱…責任、ですか」

 

ダイヤ「…それは恐らく、黒澤家の家訓に原因があると思います」

 

曜「家訓って、あの?」

 

ダイヤ「はい」

 

 

『黒澤家に必要なのは常に勝利のみ』

 

ルビィとダイヤは、幼少期から何事にも勝利を意識しろと。教育されてきた

 

 

ダイヤ「ルビィは話した通り、昔からサッカーの才能がずば抜けていました。そして…その才能を伸ばしたきっかけ…意識の中にあったのが、この家訓です」

 

 

両親はルビィの才能を伸ばすために。全力でルビィに『勝利』の価値を教えた。

勝たなければ意味が無い。

手に入れるのは勝利。

お前は勝利をものにする才能があると

 

 

ダイヤ「ルビィがサッカーにおいて。負けず嫌い…そして性格が一変するのはそのためです」

 

梨子「別人、みたいよね」

 

英玲奈「勝利への執着心…か。その勝利のハードルが、日本のエースストライカーという立場でさらに高くなったんだな」

 

ダイヤ「その通りです」

 

 

エースストライカーは絶対に点を決めなければいけない。これは誰も言ったことはないが、ルビィはそう解釈した。

エースストライカーとして、日本に、仲間に勝利を届けるため。負けられない戦いが続き、そのプレッシャーは果てしないものになっていた。

 

そして、

 

 

 

ダイヤ「ルビィはフラムさんとの勝負に。全力を出して負けた」

 

日本ベンチ「「………」」

 

ダイヤ「ルビィは勝利を得られなかった。エースストライカーとしての役目を果たせなかった…そして、もう1つ」

 

 

 

 

日本代表に決定的な事実を叩きつけた

 

 

 

 

美奈「今の日本では、"イジゲンザハンド"を破ることは出来ない」

 

曜「…美奈さん」

 

真恋「日本の切り札でも破れない…ならばどの技も通用しない。ルビィちゃんが負けるということは、そういう意味なのよ」

 

曜「そんな…!ルビィちゃんにそんな大きな責任を!?」

 

真恋「代表になる、ということはそれぐらいの覚悟が必要なのよ。ルビィちゃんは、それを受け入れて10番のユニフォームを着た」

 

曜「…っっ!!」

 

善子「だとしても、1人で抱え込みすぎよ…」

 

ことり「うん…ことりたちにも出来ることがあったかも、」

 

真姫「……私のせいよ」

 

凛「真姫ちゃん何を言うにゃ!?」

 

 

あの時、僅かに…ほんの少しだけルビィが自分に弱いところを見せた。あの時のあれは、ルビィのSOSだったのかもしれない。だとしたら、追求せず、何もしなかった自分が悪い。唯一ルビィの精神的不安を知っていた真姫。

何が身体サポーターだ。体のケアだけで、心のケアは全く出来ていなかった。薄っぺらだけを見ていた自分…ルビィにも、みんなにも申し訳なかった

 

 

ダイヤ「やめてください。真姫さん」

 

真姫「でも、」

 

ダイヤ「ここにいる全員、真姫さんが悪いなど思っていませんわ。ルビィの異変に気づいていなかったのは…全員ですわ」

 

真姫「…」

 

海未「だとしても、疑問があります」

 

ダイヤ「…!」

 

海未「ルビィは負けず嫌い。それは全員が知っていること、なら尚更…今のルビィの状態は…少し疑問が残ります」

 

 

落ち込みすぎだ。と海未は言いたいのだろう。確かに大事な場面。切り札を決めきれなかったルビィだが、ならば、次は絶対に決める。別の作戦で決める。と勝利のために次のことを考えるはず…

しかし、あの絶望しきったルビィにその闘志は無いように見える。

おかしい、あそこまですぐに崩れるルビィではないと

 

 

真姫「"最後の柱"…この言葉が気になるわ」

 

海未「最後…"ラストリゾート"は最後の柱」

 

花陽「気持ちを維持できる最強の切り札…ってことじゃないかな?」

 

善子「…もっと、」

 

花陽「!」

 

善子「もっと深い意味な気がするわ。前にも、似たようなことがあったけど…私たちが思っていた以上に、深い問題だった」

 

ことり「ヨハネちゃん…」

 

 

そんな中、ベンチメンバー全員の意識をフィールドに戻す怒号がーーーー

 

 

理亞「ルビィ!!!!!!!!」

 

 

「「「!!!!!!!!」」」

 

 

ルビィ「理亞、ちゃん…」

 

理亞「あんた…毎回毎回なんなのよ…」ワナワナ

 

聖良「り、理亞!落ち着いてください…」

 

理亞「こんな弱いエースストライカーに、私は負けたつもりはない!!!!」

 

ルビィ「…!」

 

理亞「ハァハァ……」

 

 

凛「今、エースストライカー…負けたって」

 

海未「あの理亞が負けを認めた?」

 

 

理亞「いい!?ルビィは勝っても負けても、うちのエースストライカーなの!!そんな弱々しくしてると、チームの雰囲気が最悪になるのよ!!日本は弱く見られるのよ!!!」ガシッ

 

ルビィ「うぐっ」

 

 

ルビィの服をつかみ、自分の怒りをぶつける理亞

 

 

理亞「ルビィは…私の目標なのよ。いつか私が日本のエースストライカーになる。そんな目標が…こんなへなちょこだなんて…笑っちゃうわ」

 

ルビィ「ハァハァ…へなちょこ、ね」

 

理亞「すぐに立ちなさいよチビ。へなちょこ。負けたんなら勝つまで何度も撃ち続けなさいよ」

 

ルビィ「……」

 

理亞「強いままでいなさいよ…私の目標」

 

ルビィ「ハァハァ……」

 

ルビィ「……」

 

 

ルビィは立ち上がった。顔は真っ青のまま。そのままプレー続行は不安でしかないが…

 

 

ルビィ「…理亞ちゃんだってチビじゃん」ボソッ

 

理亞「なあっ!?うるさいわね!!あんたの方がチビよ!チービ!」

 

ルビィ「」カチン

 

 

穂乃果「うわわ…また始まったよ」

 

にこ「ま、ルビィが立ち上がったしいいんじゃない?とりあえず、私たちは今ある壁のことを考えないと」

 

ツバサ「そうね…どうしましょうか」

 

千歌「"ラストリゾート"を止める技、それを破るシュート。それを使わなきゃ、私たちは勝てない」

 

 

 

今まで、こんな絶望的な壁は見たことがないかった。切り札をも防ぐフラムの技。

あれを崩すことが、この試合の勝利の鍵

 

 

理亞「ーー!!ー!?……!!!!」

 

ルビィ「!!?ーーー!?ーー!!!!」

 

 

ルビィの様子には不安が残るが、何とか先に繋いでくれた理亞。形がどうあれ感謝だ。

日本の命はまだ繋がっている

 

 

理亞、ルビィ「チーーービ!!!!!!」

 

 

日本が負けたかどうかは、まだまだ分からない

 

日本 0-1 イタリア

 

 

 





86話のまとめ

・黒澤家家訓により『勝利』を人一倍に意識するルビィ
・日本代表のエースストライカーになることで『勝利』のハードルが上がる
・代表のエースストライカーの『勝利』はシュートを絶対に決めると考えるルビィ。そんなルビィの最強シュートがついに負ける
・『勝利』を得られなかった。そして"ラストリゾート"でも決められないのなら、ほかのシュートでも決められないという、メンバーに絶望感を味あわせてしまった。この2つの責任でルビィの精神が不安定に
・しかし、あの負けず嫌いのルビィがそう簡単に落ち込むのか?海未は疑問に思う
・ラストリゾートは『最後の柱』という言葉に深い意味があるのでは?
・メンバーは『最後の柱』の本当の意味を理解していない


こんな感じでしょうか?まだ分かりにくい点がありましたら、感想でガンガン質問してもらって!もう、ルビィちゃんは準主人公にしましょう…
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