ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
今回は原作でも有名な必殺技の登場です!
前回の、輝こうサッカーで!
"ラストリゾート"に続き"コズミックブラスター"までもが、"イジゲンザハンド"に適わず苦戦する日本。そんな中で失点の危機を回避したのは聖良。シュートを放ったのも聖良、そして理亞だった。2人の新必殺技『氷結のグングニル』はバリアをいとも簡単に破壊。イタリアゴールに突き刺さったのであった
――――――――――――――――――
A『ここで前半終了!!鹿角姉妹の劇的ゴールで1-1の同点です!』
ー 日本控え室 ー
美奈「聖良ちゃん。本当によくやってくれたわ。ゆっくり休んでね」
聖良「ことりさん。あとはお願いします」
ことり「聖良さんの分も頑張ります!」
美奈「後半はツーバックで行くわ。その後ろに交代で善子ちゃん」
善子「任せて。なんとか止めてみるわ」
にこ「気を引き締めなさいよ…引き締めていても抜かれるんだから、」
善子「にこさんが抜かれた時は…ちょっと信じられませんでした」
ーーとここで。美奈から前半の感想が
美奈「イタリア相手に同点とは…恐れ入ったわ……」
穂乃果「やったね!千歌ちゃん!」
千歌「はい!!」
美奈「………と、言いたいところだけど」
千歌、穂乃果「??」
美奈「本当の勝負は後半からよ」
「「「!!!!」」」
ツバサ「どういうことですか?」
美奈は説明する。小原サエがどのような監督なのかを
美奈「ヨーロッパのプロリーグでも、"指揮官"と呼ばれるぐらい、指示を大量に出す監督で有名よ」
果南「え…?でも、前半は…」
美奈「そう。ほとんど指示を出していないの」
真恋「予定では、司令塔である梨子ちゃんと英玲奈ちゃんが前半でイタリアの戦術をベンチから分析する…つもりだったんだけど、」
美奈「見破られたわね」
梨子「そ、そんな…」
英玲奈「だから前半で分析されないように戦術を使ってこなかったのか…」
後半でいっきに勝負を仕掛けに来ると。
美奈たちはそう考えていた。あのスペインを大差で破ったのだ。そこらへんのチームとは格が違うことは目に見えていた
美奈「ルビィちゃんと理亞ちゃんは…まだ行ける?」
理亞「行けます」
ルビィ「決めるまで下がる気はないです」
美奈「分かったわ。じゃあ、海未ちゃん。様子を見て交代するからアップよろしくね」
海未「分かりました」
美奈「…みんな。決勝トーナメントは目の前まで来ているわ。あともう少し、頑張って」
「「「はい!!!!」」」
ー イタリア控え室 ー
カズハ「ふぅ…思ったよりもタフだね。日本は」
フラム「うぅ…ごめんなさい、決められちゃいました…」
鞠莉「大丈夫よフラム。おそらく、"氷結のグングニル"は後半は撃ってこない。落ち着いてプレーすればいいの」
フラム「マリさん…」
サエ「鞠莉の言う通りデス」
カズハ「監督!」
サエ「まさか、"イジゲンザハンド"のオーラの流動そのものを凍らせるとは…さすがに想定外でした」
サエは見抜いていた。"氷結のグングニル"が"イジゲンザハンド"を破った理由を。
オーラを流れるように動かし、ボール・衝撃そのものを流してしまうフラムの"イジゲンザハンド"。ただのバリアならば簡単に破られてしまうが…今回、そこを付かれた
フィレア「"イジゲンザハンド"を、凍らせたんだよ。一瞬で」
アンジェロ「"アイスエイジ"!!」
フィレア「そう。キャプテンのシュートをも凍らせるあのブロック技…そのオーラが込められた槍。さすがの"イジゲンザハンド"も耐えられなかったみたい」
流れるオーラが凍らされたバリアはただのバリアへ。そこへ突き刺さるグングニル。先程も言ったが、ただのバリアならば簡単に破られてしまう
サエ「狙ったかどうかは分かりませんが、アッパレでした。しかし、ただそれだけのこと」
イタリア「「……」」
サエ「後半は予定通り全力で。戦術フル活用で日本を倒しなさい。日本はしぶといですから、そう簡単には折れませんよ」
イタリア「「「はい!!」」」
サエ「優勝するのは私たちです。そのためにも勝利。それ以外は認めません」
ー 観客席 ー
フロイ「面白い試合だね。エリー」
絵里「えぇ。問題は後半、ギアチェンジしたイタリアに日本がついていけるかどうか…」
フロイ「ついていけたとしても。"氷結のグングニル"のような特殊なシュートを日本は持っていない。追加点は厳しいよ」
絵里「そこね…」
絵里(ルビィちゃんはどうするのかしら…)
A『ハーフタイム終了!!まもなく後半戦が始まります!!』
A『サニデイジャパンの流れが続くのか!?それともオルフェウスが巻き返すのか!?』
レヴィン『…引き分けでは、サニデイジャパンは自力で決勝トーナメントへは進むことができません。全力で勝ちに来るでしょう』
A『勝負の行方は、まだまだ分かりません!!』
サニデイジャパン
FW……鹿角理亞、高坂穂乃果、黒澤ルビィ
MF………渡辺月、高海千歌☆、綺羅ツバサ
MF……………………矢澤にこ
DF……………東條希…………南ことり
DF……………………津島善子
GK……………………松浦果南
1-2-1-3-3
A『日本はDFに南ことりと津島善子を投入するようです!』
レヴィン『カズハ選手やフィレア選手の動きに共鳴しきれるか…善子選手楽しみですね』
千歌「…」
穂乃果「…千歌ちゃん、大丈夫?顔色がよくないけど…」
千歌「だ、大丈夫です!緊張してるのかな…ははは…」
穂乃果「そっか、」
千歌「…」ズキズキ
A『両チーム、ポジションにつきました!後半戦、サニデイジャパンボールから開始です!』
ピーー!!!!
穂乃果「にこちゃん!」パス
A『矢澤にこにボールを渡します!イタリアはボールを奪うのは難しいか!?』
にこ「ガンガン攻めるわよ…!」
ドリブルなどのボール運びで絶対の信頼を得ているにこ。躊躇うことないそのドリブルは、日本の選手たちの攻めの積極性を促す
にこ「勝負よ!フィレア!」
フィレア「…」
にこ(ディフェンスに来ない…?前半と動きが違う)
このことに気づいたのは、にこだけではなかった
穂乃果「ポジショニングも変わってる…」
ツバサ「気になるわね。なにか仕掛けてくるのかも」
にこ(迷っていても仕方ないわね)
にこ「ルビィ!」パス
A『鋭いパスが出ました!ボールはエースストライカー、黒澤ルビィの元へ!!』
フィレア「今だ…!!」バッ
ルビィ「!?」
にこ「フィレアがルビィを!?」
先程までにこのディフェンスを躊躇っていたフィレア。しかし、ボールがルビィに渡った瞬間。打って変わって1対1の激しいディフェンスを繰り広げていた
ルビィ「しつこい…!!」
フィレア「まだまだ!」
A『素晴らしい戦いです!!両者とも1歩も譲りません!!』
レヴィン『…妙ですね』
A『レヴィンさん?』
レヴィン『フィレア選手の動きが…いつもと違いますね、』
ルビィ(何なの…この動き!?)
フィレア「!!」
不意をつかれるターン、体をぶつけずにディフェンスするポジショニング。
違う。明らかにフィレアは前半とプレイスタイルを変えている。まるでボールを奪う以外の…別の何かを気にしているようだ
理亞「いつまで苦戦してるの!?パス出して!」
ルビィ「うん、理亞ちゃーー「させないよ!!」
ルビィ「!?」
理亞「ちょっ!?」
ダンテ「!!」
理亞を抑えるダンテ。
理亞だけではない、ルビィのフォローに行こうとした選手は、全員抑えられている
曜「何あれ!?ルビィちゃんが一瞬で囲まれた!?」
英玲奈「ルビィが反応出来ないなんて…そんなディフェンスが?」
ボールを持つルビィを抑えるフィレア。
そのフィレアを中心にイタリアはディフェンスを構成していた。
パスを出すことも、ドリブルで突破することも不可能。捕まれば最後、奪われるだけの戦術
サエ「ー カテナチオカウンター ー」
フィレア「取った…!!」バッ
ルビィ「なっっ!?」
月「まずい!?今取られたら…」
フィレア「ラファエラ!!」パス
日本「「「!!!!??」」」
にこ「一瞬で攻撃に転じたわよ!?」
穂乃果「早く戻らないとっっ!!」
A『なんて素早いカウンターでしょうか!?ボールは既に日本のゴール前です!!』
レヴィン『これは…絶好のチャンスですよ』
千歌「これが…イタリアの本当の力」
先程のフィレアの動き…ルビィがまったく反応出来ていなかった。
動きが変わった、というのもあるが。それでも前半とはギアがまるで違う
果南「来る…!!」
ラファエレ「ー フリーズショット ー!!」
A『ラファエレ選手の必殺シュート!!氷を纏ったボールは簡単には捕えられないぞ!?』
果南「ー デルフィナス・トリアイナ ー」
ラファエレ「氷を纏ってる!!止めようとしても滑るからね…!」
果南「氷か…なら、」
ドゴオォォオン!!!!!!
ラファエレ「!?」
イタリア「「「!!!!」」」
果南「何度も受けてきたから慣れてるよ」シュウゥゥ…
A『止めました!!松浦果南、氷を纏ったシュートを取りこぼすことなく、確実に捕らえました!!』
レヴィン『おそらく、理亞選手のシュートを何度も受け止めてきたからこそ。氷のシュートには慣れているのかもしれません』
穂乃果「た、助かった…」
月「でも…今の流れは前半とはレベルがまったく違う。本気で対策していかないと、いつかやられるよ」
穂乃果「そうだね…それにあの、"カテナチオカウンター"。あれは厄介だよ」
"カテナチオカウンター"
鍵を意味する、イタリアの古い戦術である。
1対1の勝負をしていたはずが、気づけば完全に囲まれている。そこから炸裂するカウンターは超強力。
このタクティクスは中心の選手の指示やポジショニングが命となるため、精度の高いプレーが求められる
にこ「それを簡単に仕掛けてくるんだから…」
A『再び矢澤にこがボールを持った!!』
フィレア「"カテナチオカウンター"だ!!」
イタリア「「おう!!!!」」
にこ「速い!?」
A『囲まれた!!矢澤にこは完全に追い詰められたか!?』
フィレア「ボールは貰う!!」バッ
にこ「くっ…(確かに、動きが変わってるわね)」
にことフィレア。1対1の能力的には互角に近いが、急激に変化するフィレアのディフェンスに、さすがのにこも対応が遅れる
千歌「あのにこさんでも抜けない…!?」
にこ「なめんじゃ…ないわよっっ!!」バッ
フィレア「!?」
イタリア「「!!!」」
抜いた。完全に抜いた。
苦戦はしたものの、なんとかカテナチオの軸を躱してみせたにこ
にこ「このままとっーーバシッ!
にこ「!?」
フィレア「さすがに強いね…でも、」
カズハ「1人抜いただけじゃカテナチオは突破できないよ」
にこ(フィレアの後ろに…和葉!?)
A『またしても奪った!!フィレア選手とカズハ選手の連携には、さすがの矢澤にこも対処しきれないか!?』
カズハ「ラファエレ!!」パス
カウンター炸裂。
ロングパスは前で待つラファエレの元へ
ラファエレ「今度こそ決める!!!」
善子「させないわよ」
ラファエレ「!!(津島善子…)」
A『カウンターを予想してか、津島善子が1人戻っていました!!ラファエレ選手との1対1
!!』
アンジェロ「津島善子って…確かに共鳴を使う…」
フィレア「ちょっと厄介だね、私たちもフォローに…」
ワアァァァァァァァ!!!!
アンジェロ、フィレア「!?」
善子「ー Deep Resonance ー」
ラファエレ「くそっ…!!」
曜「凄い!!いっきに奪ったよ!!」
海未「カウンターを仕掛けても奪い返せればまだ希望はあります!!」
"カテナチオカウンター"の中心には、フィレアやカズハがいなければいけない。
逆に言うと2人はカウンターで攻めることが出来ない。善子は飛んできたボールに対応すればいい。イタリアの戦術にしては、かなり穴が空いたような質であった
聖良「ディフェンスとしては強力なタクティクスですが、カウンターとしては攻撃力に欠ける…」
真恋「守りに徹するならまだしも…同点でそんなことするのは…ちょっと気になるわね」
美奈(サエちゃん、何を企んでるの…)
善子「カテナチオのせいで上がりきれないんでしょ!2人とも!!」
フィレア「言うね…まぁ、その通りなんだけど」
善子「千歌!」パス
千歌「!」
フィレア「"カテナチオカウンター"!!」
A『さあ、今度は高海千歌が餌食となるのか!?既に囲まれ逃げ道はありません!!』
フィレア「でりゃ!!」バッ
千歌(来た…!!)
千歌が持つボールを奪おうとするフィレア。
自分にはにこのようなずば抜けたドリブルセンスはない…だが、このタイミングで善子がボールを託した意図。
千歌は読み取っていた
千歌「っっ!!」クルン!
フィレア(ボールを奪えない!?)
"カテナチオカウンター"の時だけのためだけに使うフィレアの動き。しかし、千歌はそれに対応するかのように。ボールをキープする
フィレア「この動き…まさか、」
千歌「ここっっ!!!!」
千歌「ー ZスラッシュGX ー!!」ギュン!ギュン!
フィレア「っっーーー」
またしても抜かれた。そうか、あの動きは高海千歌の必殺技の動きだったのか…ルビィやにこと違うわけだ。
だが、
カズハ(必殺技の発動後は隙だらけ…!!)バッ
抜かれたとしても、それもまた作戦。
和葉はボールに足を伸ばす。絶対無敵のカテナチオ。攻略されることは決してーーー
ーーーギュン!!ギュン!!
カズハ「ぇ、」
イタリア「「!!!!」」
サエ「!!」
善子「…悪いけど、果南が氷のシュートに慣れているように」
千歌「っっ!!!!」
カズハ(まるでさっきの必殺技の逆再生!?)
善子「千歌も慣れてるのよ。2人以上の突破に」
千歌「ー リバースZスラッシュG2 ー!!」
A『抜いたあぁぁ!!なんと!?"カテナチオカウンター"を早くも攻略したのは、サニデイジャパンキャプテン、高海千歌!!』
レヴィン『フィレア選手とカズハ選手をまとめて抜き去るとは…恐れ入りました』
梨子「千歌ちゃん!すごいよ!!」
曜「チャンスだよ!!」
"カテナチオカウンター"で薄くなったイタリアディフェンス。人数は日本の方が多い
穂乃果「千歌ちゃん!ツバサさん!練習した"あれ"やるよ!!」
千歌「はい!」
ツバサ「任せて!」
フィレア「何をする気なんだ…」
カズハ「あの動き…」
穂乃果、千歌、ツバサ。3人が並ぶように走る。真ん中でボールを持つ千歌にタイミングを合わせ…3人が同時にーーー
千歌、穂乃果、ツバサ「っっ!!!!」ズバッ!
ーーー駆け抜ける
フロイ「!!あれって…エリーが前に話してた、」
絵里「えぇ。驚いたわ…」
千歌「行くよ!!フェニックス!!」
3人が駆け抜けた場所から炎が上がる。
その炎は空で膨らみ、巨大な不死鳥として生まれ変わる
A『これは!?音ノ木坂学院サッカー部が代々受け継いできた必殺技、"ザ・フェニックス"!!』
レヴィン『いや、待ってください!?』
ルビィ「っっ!!!!」バッ
A『黒澤ルビィがシュートの構えに入った!!これはまさか!?』
ツバサ「タイミング完璧ね…!」
千歌「いっけールビィちゃん!!」
穂乃果「これが、音ノ木坂学院サッカー部の最強シュート!!」
ルビィ「ファイナル!!!!!!」
千歌、穂乃果、ツバサ、ルビィ「トルネード!!!!!!」ドガアァン!!
イタリア「「「!!!!!!」」」
フラム「4人技…!!!」
スタジアムの空を覆い尽くす不死鳥。
イタリアゴールに迫るその炎は、強力という次元を超えていた
日本 1-1 イタリア
にこちゃんやルビィちゃんでも破れなかった『カテナチオカウンター』を1人で破る千歌ちゃんは…もう普通怪獣の跡影なしですね笑
地味に、千歌ちゃんなら突破できると判断した善子ちゃんも評価して欲しいポイントです。ってか共鳴でも突破できるんじゃ…