ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
いつもたくさんのご感想をもらえて、本当に嬉しいです!このお話をここまで書いてこれたのは皆様のご感想のおかげです。
そんな皆様にお願いです。ハーメルンの感想では必殺技リクエストや提案などは書かないようによろしくお願いします。運営からの削除対象にもなりますし、自分もたくさんの方が読む中でどう返信すればいいのか分からないのでご協力よろしくお願いします!
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前回の、輝こうサッカーで!
理亞が"ATP"をコントロール出来るようになったのには、監督の指令による努力があったからこそ。記憶の中から溢れ出した勝利への執念。それがATP×ゾーンとして理亞に力を与えた。"カテナチオカウンター"を突破し、放ったのは"ラストリゾート"に似た必殺技『オーバーサイクロン』だった
――――――――――――――――――
ーーー4日目。鹿を見た
理亞『……』
3日目、4日目と木のあいだを駆け抜けるドリブルに苦戦していた理亞。どうしてもつまずく場所があると、途方に暮れていた時のことだった
理亞『なんであんな簡単に、駆け抜けれるの…?』
理亞が鹿を見たのはほんの数秒だった。
止まることなく、木の隙間を走り去っていくその鹿の動きはまるで、自分の理想とする動きそのものだった
理亞『……』
ーーー狐を見た
理亞『狩りね』
自分よりもひと回り小さい動物を狩っている最中だった。忍び寄り、いっきに飛びかかるその姿は動物の本能、静から動への切り返しの鬼だと思った。おそらく、集中力ならば人間は野生の動物には勝てないであろう
ーーーワシを見た
上空から急降下するその動き、そして急旋回。同じ動物として魅力を感じた。風を最大限に使っている。まるで風を自分の体の一部にしているかのようだった
そして
理亞『ぇ…』
『……』
ーーー熊に出会った。5日目のことだった
理亞『(嘘嘘嘘嘘!?どうすれば…どう逃げれば…)』
『…』ジリッ
理亞『!?』
恐れていた最悪の事態。熊が距離を詰めてきたのだ。生まれて初めて、死の感覚がリアルに伝わってきた
理亞『ひとまず…逃げる』バッ!!
『……!!』バッ
理亞『(追いかけてくる!?!?)』
理由は分からなかったが、確実に追ってきていた。捕まれば最後。自分はあの熊の胃の中であろう。死にたくない。その一心で理亞は走った
理亞『(右、左、段差、左、根っこ、段差)』ゴゴゴゴ
『…!』
理亞『(スピードが落ちた…!?しめた、狭い場所なら…!!)』バッ
何故だろう。この時、理亞は異常なまでに冷静だった。熊に鉢会う寸前まで行っていたドリブルを、ここぞとばかりに使い始めたのだ
理亞『("ATP"の負荷に強弱をつけながら…次来る木を体で感じる…!!)』バッバッ!
段差、木の根、岩、木。
体の全神経を研ぎ澄ませ、全てを躱し、まるで川を流れる水の如く。流れ流れ、前へと走る
理亞『(行ける…!!今の私なら全て躱せる!!)』
自分の動きが信じられなかった。
先程まで苦戦していた動きを完璧に。死から逃れようとする本能が力を引き出しているのだろうか?この時、理亞本人でさえ知らなかった
理亞『あと少し…!!!!』バッバッバッ!!
ーーー自分が"ATP"と"ゾーン"を同時に発動していることを
理亞『最後の木ーーーー
ーーー抜けたぁぁ!!!!』
聖良『理亞!?』ビクッ
理亞『!?!?!?姉様!?』
抜けた先はまさかの聖良が待つキャンプ場だった。一瞬安堵に包まれるも、すぐに我に返る
理亞『姉様!!逃げて!!熊が、熊がすぐそこに!!』
聖良『熊…?どこに、ですか?』
理亞『………ぇ?』
振り向くとそこに熊の姿はなかった。
振り切れたのだろうか?撒いた…?何にせよ、死の危機から逃れた理亞は安心と疲労でその場に膝をついた
聖良『り、理亞!?大丈夫ですか!?』
理亞『ハァハァ………姉様、』
聖良『??』
理亞『私、強くなった気がする』
聖良『本当ですか…!』
理亞『何か…ヒントをもらった気がするの』
聖良『?』
森の生き物、森の障害物…そして、あの熊からも
理亞「ー オーバーサイクロン ー」
海未「なんですか…あれは、"ラストリゾート"にそっくりな、」
英玲奈「威力も申し分ない…!」
理亞「っっっっ!!!!!!」
鹿のように筋肉を最大限に引き出し放つ。
狐のような反射神経でボールに次々と蹴りを加える。
ワシのように風を力に変え、自身の武器としてボールに纏わせる。
そして…熊のように全てをなぎ倒すパワー。
これが、頂上へと近づくための新たな必殺技
A『鹿角理亞の新必殺技!!!凄まじい威力だぁぁ!!』
フラム「凄いパワーだね…!!この鳥肌が立つ感じ、"ラストリゾート"に近いものを感じるよ!!」
フラム「でもそのシュート、近いってだけで"ラストリゾート"にはまだ及ばないよ!!」
理亞「…」ゴゴゴゴ
フラム「それつまり、私にも及ばないってこと!!」バッ
フラム「ー イジゲンザハンド ー!!」
日本が誇るシュートを何度も防いできた、数字上、最強のキーパー技。ルビィのシュートも、音ノ木坂のシュートも、流れるバリアには勝てなかった。ならばこのシュートは勝てるのか?
ーーードガアァン!!
シュートがバリアに激突する。例えラストリゾート相手でも割れることは無いそのバリア。理亞のシュートもそのまま流され、ゴールの裏へーーー
フラム「!?」
理亞「…!」ゴゴゴゴ
月「!?あれは、」
フラムは気づく。ありえないことが起きていると
フラム(ボールが…流れていかない!?)
ーーガガガガガガッッ!!!!
フラム(この音…ボール…まさか!?逆回転でバリアの流れに逆らっている!?)
"オーバーサイクロン"を縦の逆回転、要するにバックスピンで放った理亞。
いつまでも流れていかないのはボールが抗うから。こうなると無敵のバリアも話が別になってくる
千歌「ボールがその場に留まってるよ!?」
月「僕に任せて!!」バッ
千歌「月ちゃん!?」
フラム(渡辺月がこっちに走ってくる!?)
この時、月が何をしようとしているのか。フラムは分かっていなかった。だがすぐに、"イジゲンザハンド"の決定的な弱点に気づかされることになる
月「そのバリア…砕いてあげるよっっ!!」グルグル
フラム「な、何を…」
ーー空中で回転し狙いを定める。月の鍛え上げられた足から放たれる、空を蹴る一撃
月「ー 天空落とし ー!!」ドガアァン!!
イタリア「「「!!!!!!」」」
サエ、美奈「!!!!」
カズハ「やべっ、バレた」
A『これは!?渡辺月が追撃の必殺シュート!!バリアを直接破壊するつもりか!?』
レヴィン『なるほど…上から抑え込めばボールは流れていきませんし、そのままバリアも突破できますね』
バリッ…バリッ!!!!
フラム「!!!」
月「ヒビ、入ったねっっっっ!!!!」ググググ
"天空落とし"で押し込む月。
流せぬバリアはただのバリア。理亞のシュートのパワーも加わり、ついにヒビが入った"イジゲンザハンド"
にこ「うそ…行けるんじゃない!?」
千歌「月ちゃん!!押し込めぇぇ!!!」
月(あと…少しっっ!!!!)ググググ
ガラスのように見えるバリアだが、想像以上に硬い。まるで石を砕こうとしているような感覚だった。月はありったけの力を込めて、砕けろ。砕けろ。と心の中で連呼する
フラム「凄い…凄いよ。そんな破り方があったんだね…」グッ!
月(右手を握って…何を…)
一つ気になることがあった。この状況で、追い詰められた状況でフラムは焦るような顔をしていなかったのだ。あれだけ破れないと言っていたものが、今こうして破れようとしているのに…
フラム「でも、まだ足りないね」グワーッ!
月(バリアの中で…何をする気なんだ!?)
フラムは"イジゲンザハンド"を左手で発動している。今までずっと使ってこなかった右手。
しかし、その右手にオーラを込め、何かを仕掛けようとしていた。
その何か、月は察した
フラム「ー 正義の鉄拳GX ー!!!」ドガアァン!
月「うわっっ!!?」
日本「「「!!!!??」」」
穂乃果「バリアの内側からボールを…殴り飛ばした!?」
果南「そんなのあり!?」
理亞「ハァハァ…ハァハァ」ゴゴゴゴ
A『な、なんということでしょう!?フラム選手、"イジゲンザハンド"が破られかけた瞬間、別の必殺技でバリアの内側からパンチング!!!!』
レヴィン『GKが2つの必殺技を同時発動するとは…とんでもないキーパーですね』
月はそのまま吹き飛ばされ、ボールも宙を舞う。理亞の"オーバーサイクロン"と月の"天空落とし"を実質止めたことになるフラム
フラム「私はイタリアのGK…"イジゲンザハンド"を破ったぐらいで勝てると思わない事ね」
フィレア「…ちょっとヒヤヒヤしたよ」
鞠莉「バリアの流動がなければ"正義の鉄拳"でもあのシュートには勝てなかったわ…理亞、どこまで持つのかしら」
理亞「ハァハァ…」ゴゴゴゴ
ツバサ「理亞さん、それはコントロール出来てるの?」
理亞「力の加減は…でも解除は出来ない。体力が切れるまで発動し続ける」ゴゴゴゴ
ツバサ「そう、なら急がないとね」
日本の収穫は"イジゲンザハンド"の攻略法を見つけたこと。しかし、その代償はあまりにも大きかった。
新たな必殺技"正義の鉄拳"。バリアを破ってもあのパンチングがあっては突破出来ない。もっと強力な必殺技を叩き込む必要があるのだが…
梨子「みんな疲れ始めてる…」
美奈「そうね、このままじゃまずいわ。交代よ。ダイヤちゃん、海未ちゃん」
ダイヤ「はい!!」
海未「誰と交代ですか?」
美奈「海未ちゃんは月ちゃんと。ダイヤちゃんは……」
美奈「理亞ちゃんとよ」
ベンチ「「!!??」」
英玲奈「今、最高の状態の理亞を下げるのですか?」
海未「もう少し様子を見た方が…」
真恋「様子?理亞ちゃんはとっくに限界よ」
理亞「ハァハァ…くっ…ハァハァ」ゴゴゴゴ
理亞(頭がガンガンしてきた…)
2重の強化はオーバーワーク以上の負荷を発動者である理亞に与えていた。足が震え始めた。おそらく、監督らには見抜かれているだろう
理亞「これが、最後のプレーね」ゴゴゴゴ
善子「ちょっと、理亞。無理しすぎ」
理亞「…」ゴゴゴゴ
善子「私たちも頼ってよね」
理亞「分かった。来るよ」ゴゴゴゴ
善子「えぇ」
A『さあ、ボールを持ったのはカズハ選手!!日本陣内に切り込んでいきます!!』
カズハ「理亞ちゃんのあのシュート…やっぱり、あの子はまだまだ伸びる」
和葉は確信する。今はまだでも理亞、そして日本の実力は今後さらに爆発的に開花する。
このままお互いに決勝トーナメントに進んで、再戦した時には勝てるかどうか分からない。だからこそ、
カズハ「この試合で確実に勝つ」
ラファエレ「カズハ、こっち!」
カズハ「!」パス
カズハ(決定打が欲しい)
それはどちらのチームも考えていたこと。
次の1点が試合の流れを変えることは確実だった。その為に必要なのは…
ラファエレ「くっ…!?」
理亞「ハァハァ…」ゴゴゴゴ
A『ラファエレ選手が鹿角理亞に捕まった!!このまま奪われてしまうのか!?』
カズハ「…(理亞ちゃんは満身創痍、何かきっかけがあれば一瞬で崩れる…ここは、)」
カズハ「ラファエレ!フィレアに戻すんだ!」
ラファエレ「お願い…!!」パス
フィレア「!」
和葉はフィレアに目で伝える。
「あなたがやるんだ。」
和葉がスペイン戦までチームを離れていた理由。それはイタリアが和葉を頼りすぎていたから。仲間を頼ることしか脳が無いチームは強くならない。しかし、チームは変わった
理亞「ハァハァ…フィレア…」ゴゴゴゴ
フィレア「私が相手だ…!!」バッ
フィレアと鞠莉を中心に。
そして監督である小原サエのおかげで、見違える程に強くなった。一人ひとりが勝つ意識を強く持っていた。『カテナチオカウンター』はその結果だ
フィレア「ふっ!!」バッバッ!
理亞「ハァハァ…!!」バッバッ!
フィレア(まだこんなに動けるの…)
震える足、止まらない息切れ、血走った目。
それでも抜ける気がしない。逆に奪われそうだ。まるで野生の獣と戦っているようだった
善子「理亞…!これ以上は、」
理亞「ハァハァ…!!ハァハァ!!」
善子(聞こえてない…)
だが、耐えて抗えば必ず隙は出来る。
普通の人は隙とは思えない僅かなズレも、この次元まで来れば大地に割れ入る大きなヒビと同じ
理亞「ハァハァ…っっ!?」
ーーピタッ
フラム(一瞬、動きが止まっーーー
ギュンギュン!ギュンギュン!ギュンギュン!
理亞「!?」
善子「フィレアが消えた!?」
希「あれは…高速ドリブルや」
まさかこの技を使うことになるとは…やはり日本は凄い。本来、使うはずだったロシア…ブラジルに分析される?
関係ない
フィレア「ー 逃走…迷走っっ!!!!」
理亞(動きが読めーーー
フィレア「メビウスループ ー!!!!」
善子「!!」
ルビィ「!!」
日本「「「!!!!」」」
理亞「」
フィレア「楽しかったよ!!」
A『抜けたあぁぁ!!メビウスの帯を型どる高速ドリブル!!さすがの鹿角理亞も反応出来ませんでした!!』
レヴィン『フィレア選手もゾーンを発動していたとはいえ、今の理亞選手を抜き去るのはさすがは"白き流星"ですね』
鞠莉「フィレアに続いて!!畳み掛けるわよ!!」
イタリア「「はい!!」」
ここぞとばかりにギアを上げるイタリア。
このまま波に飲まれるわけには行かない
ことり「ー ワンダーゾーン ー!!」キラキラ
フィレア(絶対支配領域!!)
フィレア「アンジェロ!」パス
アンジェロ「はい!ラファエレ!」パス
ことり(パスが速い…!!)
月「ことりちゃんも突破された…!!」
ルビィ「っっ…フィレアさん、完全にスイッチ入ってるよ」
フィレア「こっち!」
ラファエレ「フィレア!」パス
希「善子ちゃん、2人で!!」バッ
善子「えぇ!!」バッ
フィレアの死角から狙う
フィレア「ー 逃走迷走……」ギュンギュン!!
善子「!?」
希(あかん…!!引きつける罠ーーー
フィレア「メビウスループ ー!!!!」
善子、希「っっ!!!!」
A『またしてもフィレア選手!!鹿角理亞との1戦後、動きに磨きがかかったように見えます!!』
レヴィン『まるでスロースタートのスポーツカーのようですね…これはチャンスですよ』
果南「来い…!!止める…止めてみせる!!」
フィレア「私のシュートもいいけど…」バシッ
果南(ボールを蹴り上げた…??)
カズハ「っっっっ!!!!!!」グワーッ!!
果南「!!!??」
穂乃果「みっちゃん…!!」
フィレア「王のシュートを味わってよ…!」
カズハ「ー ブレイブショット ー!!」ドガアァン!
果南「"ラストリゾート"と同じ…弾かれるシュート…」バシャアァン!
果南(重いシュートには重い技を…!!)
果南「ー デルフィナス・トリアイナ ー!!」
穂乃果のシュートも強力だが、和葉の『ブレイブショット』は果南の受けてきたシュートのどのシュートよりも"痛かった"。重すぎた
果南「うおあぁぁぁぁぁ!!!!」
『ラストリゾート』はすぐに弾かれるため、痛いという感覚はあまり無かったが、『ブレイブショット』は違う。
まるで突進してくる巨大な何かを受け止めようとしているかのような…
ーーーガキィィィィィン!!!!!!
果南「ぐあっっ!?!?(重っっ!?)」
自分は何を止めようとしているのか。
牛?サイ?トラック?違う。
バシュウゥゥゥゥンーーーー
同じ人間の。人間の放ったシュートだ
A『ゴール!!!!"クイーン カズ"が2点目!!イタリアが再びリードしましたぁぁ!!』
果南「ハァハァ…強すぎ…」
理亞「ハァ、ハァハァ…」
穂乃果、千歌「ハァハァ……」
月「キツいね…」
ルビィ「ハァハァ…!!」
フィレア「ナイスシュート!カズハ!」
カズハ「…さあ、もっと走ろう」
流れを手に入れたのは、イタリア
日本 2-1 イタリア
正義の鉄拳
原作の主人公、円堂キャプテンの必殺技です。オーラを込めたパンチングでボールを殴り飛ばします。フラムはこの技をGXで発動していたので、かなり鍛え上げられた必殺技と言えます
逃走迷走メビウスループ
オリジナル技です。フィレア・アルデナのドリブル技になっています。ゾーン×ATP状態の理亞ちゃんでもついていけない程の高速技。メビウスの帯状に走り、相手を翻弄します
ご感想を頂けると本当にモチベが上がります。よろしくお願いします