ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!   作:ルビィちゃんキャンディー

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皆さんどうも!ルビィちゃんキャンディーです!

必殺技の囲みをー ーから【】にしてみました。おそらく、こっちの方が見やすいのではないかと。今回から魔界軍団Zと戦います




第3章 99話 「魔界軍団Z戦 "悪魔とのサッカー"」

 

 

 

前回の、輝こうサッカーで!

穂乃果、海未、ことりの"グランドファイア"。そしてエドガーの"エクスカリバー"により天空の使徒に勝利した白チーム。女神フラエルが持ち掛けた提案、それは魔王から善子を救い出す内容だった

 

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

ー デモンズゲート ー

 

 

千歌「善子ちゃん…だよ、ね?」

 

魔王(善子)「善子?あぁ、この人間のことか。この人間の体は俺の体として使わせてもらう!!」

 

声と姿は善子そのものだった。

しかし口調と禍々しい目。

赤黒く濁った目は血走っており、まさに悪魔そのもの。洗脳などの生ぬるいものではない、それだけは分かった

 

 

フィレア「魔王…体…まさか、生贄って憑依する体の!?」

 

デスタ「そうだ!地の底に封じられし魔王。伝承の鍵に導かれし生贄の体に宿る…そして我らが主、魔王様は復活した!!」

 

アラクネス「世界は破滅の炎に包まれ、文明は崩壊する。そしてこれより千年!!世界は魔王と魔界軍団Z、悪が支配する世界となるのよ!!」

 

 

鞠莉「…魔界の住人気取りかと思っていましたが…冗談ではないようデスね」

 

果南「善子のあの様子ヤバいよ…目を合わせるだけで寒気が止まらなくなる」

 

だが、引き下がることなどありえない。

千歌たちはどんなに恐怖で圧倒されようとしても、その場から動くことはなかった

 

 

デスタ「ふん!!大切な魔王様の生贄…人間如きに渡すと思うのか?」

 

ダイヤ「ならば力ずくでも奪い返しますわ」

 

ルビィ「お姉ちゃん…!」

 

ダイヤ「わたくしは怒っています。善子さんを巻き込み、こんな仕打ちを…!!」

 

 

 

 

「人間が魔界の民と魔王に挑むか?」

 

 

「「「!?!?」」」

 

 

洞窟の中。

声が反響し奥まで伝わる。聞き覚えのある声。不気味に楽しむような憎たらしい声

 

 

フィレア「あの時の…」

 

「魔界の者に戦いを挑むならば、いにしえの掟に従わなければならぬ。即ち!!」

 

今までデモンズゲートには濃いきりが立ち込めていた。

しかし、老人の声に答えるかのように。霧が一斉に晴れ、現れたのは

 

 

ルビィ「サッカーコート…」

 

「サッカーで戦い、勝者を決めるべし」

 

 

 

――――――

 

 

 

ー 日本&海外チーム ー

 

FW…………黒澤ルビィ、黒澤ダイヤ

 

MF……フィレア、高海千歌、クラリア

 

MF……………矢澤にこ、統堂英玲奈

 

DF………鹿角聖良、小原鞠莉、東條希

 

GK……………………松浦果南

 

3-2-3-2 ベンチ…渡辺月、優木あんじゅ

 

 

 

ー 魔界軍団Z ー

 

FW…………………魔王、デスタ

 

MF…メフィスト、バルバトス、アラクネス

 

DF…ベルゼブ、クラーシャ、ベリアル

 

DF…………アビゴール、ヘビーモス

 

GK…………………アスタロス

 

2-3-3-2

 

 

 

 

デスタ「くっくっく…強き魂が集まれば集まるほど…魔王様に集まる力は強くなる。お前らの魂を全て取り込ませてもらう…生贄としてな!!」

 

 

ピーー!!!!

 

 

ダイヤ「まずはボールを奪いますわよ!」

 

ルビィ「うん!」

 

姉妹でのダブルFWは久しぶり。

しかし、楽しむ暇などなく、ボールを持ちこちらへと迫る善子を迎え撃つ

 

 

ルビィ(心は魔王でも体は善子ちゃん…人間の体!!ついていけるはず!!)

 

ルビィの考えも一理ある。

しかし、魔王は人間の想像を遥かに超える

 

 

魔王「必殺タクティクス【ブラックサンダー 】!!」

 

「「「!!!!!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピピーー!!!!

 

 

果南「…ぇ、」

 

試合開始の笛が吹かれ、その後すぐに再び吹かれる笛。しかし、反則や中断の笛ではない

 

 

クラリア「なに!?」

 

英玲奈「何が起きたんだ!?」

 

ボールは既にゴールの中。

突然魔王が姿を消したかと思いきや、気づいた時には果南の横。ゴール前に立っていたのだ

 

 

希「瞬間移動…いや、距離が長すぎる」

 

にこ「ちょっと、何も分からないまま得点ってなんなのよ!?」

 

混乱し、動揺を隠しきれない日本&海外チーム。魔王たちは恐怖しろと言うが、不覚にもその通りの展開になってきている

 

 

魔王「このまま点差をつけて終わらせる」

 

デスタ「仰せのままに」

 

キックオフと同時に発動した必殺タクティクス…あれに何か仕掛けがあることは分かっている。

しかし、それ以外、回避も対策も何もわからない。このままでは戦わせてさえくれない可能性もある

 

 

ルビィ「お姉ちゃん…今のって…」

 

ダイヤ「っっ…分かりません」

 

自分たちが何も出来ない間に全てが終わっている。このまま終わってしまうのか?

 

 

月「…」

 

しかし、ここまでの一部始終を目撃した人間が2人

 

 

あんじゅ「タクティクス発動後に、みんなの動きが止まった…?」

 

月「みんなが混乱しているのは恐らく、相手が瞬間移動しているように"見えた"からだよ」

 

月「違う」

 

ベンチで控えている2人。

フィールド外の2人はタクティクスの影響を受けていなかったのである。

魔王は瞬間移動したのではなく、人間チームのメンバーの動きが停止したため。

そう見えているだけ、つまり人間チームの動きを止める必殺タクティクス

 

 

月「でも仕組みがわからない…!!このままじゃ、」

 

あんじゅ「よく観察するのよ。2人いるんだもの、次であのタクティクスを見極めるわよ」

 

 

 

 

ピーー!!!!

 

 

ダイヤ「ルビィ!」

 

ルビィ「うん…!」パス

 

中盤のにこへとボールを渡す。

今は魔界軍団Zの戦術がわかないため、無闇に攻めるのは危険である。そのためパスを回し、相手のサッカーを見極めようとしていた

 

 

にこ「様子をうかがうと言っても、攻めの心を忘れるんじゃないわよ!!」

 

クラリア「その通りだ矢澤にこ!!」

 

にこ「クラリア!」パス

 

守るだけではサッカーは小さくなる。

相手にプレッシャーで追い詰められて自滅する時間稼ぎに過ぎない。

だからこそ、守りたいのなら本気で攻める

 

 

メフィスト「調子に乗るな!!」ドォン!

 

クラリア「くっ…まだまだ!!」ドォン!

 

メフィスト「なっ…(この人間、パワーが!?)」

 

 

聖良「流石は世界屈指のフィジカル…!!負けてないです!」

 

鞠莉「聖良、希!マリーたちも上がるわよ!」

 

クラリアが強引に切り込むことにより、魔界陣営にズレが生じる

 

 

クラリア「高海千歌!」パス

 

千歌「!」

 

フィレア「千歌!シュートだ!!」

 

千歌はすぐに構える。

クラリアが恐怖に屈することなく作ったチャンス。無駄にするわけにはいかない

 

 

千歌「【サンシャインアッシュV2】!!」

 

果南「V2!!進化してる!」

 

特訓により進化した太陽。

パワー、そして輝きが高まり。そのまま魔界ゴールへとーーー

 

 

アスタロス「【ジ・エンド】」ググググ

 

 

 

ーーーグシャッ

 

 

千歌「!?」

 

フィレア「ボールが…空間ごと握りつぶされた!?」

 

魔界軍団ZのGKの必殺技『ジ・エンド』。

手から禍々しいオーラを放ち、ボールを空間ごとねじ曲げて潰す

 

 

アスタロス「この程度か?」

 

 

千歌「…全く手応えがない!」

 

フィレア「落ち着いて千歌。まだ試合は始まったばかりだよ」

 

そう。まだ時間はたくさん残っている。

今は1点差、もっとパワーのあるシュートを2回押し込めばいいのだ

 

 

魔王「行くぞ!!必殺タクティクス!!」

 

 

「「「!!!!」」」

 

果南「またあれが来る…!」

 

しかしそれは、この先1点も失点しなければの話

 

 

月「今度こそ…」

 

あんじゅ「……」

 

 

魔王「【ブラックサンダー】!!」

 

 

 

ーーーバリバリバリ!!

 

月、あんじゅ「!!」

 

そして再び、フィールドの選手たちの時が止まった。誰も瞬きさえしない、異様な光景

 

 

月「今の音…」

 

あんじゅ「私、見ちゃったわよ。あの技の仕組み」

 

 

 

魔王「はあぁぁぁぁ!!!!!!」

 

月、あんじゅ「!?」

 

必殺タクティクスの仕組みを暴いた2人の意識をフィールドに引き戻したのは魔王。

今まさに、何も出来ず、無抵抗なゴールに向かって放つ

 

 

魔王「【ダークマター】!!」ドガアァン!

 

月「果南ちゃんっっ!!」

 

 

ーーードガッッッッ!!!!!!

 

果南に強力なシュートが直撃する。

それと同時に解除される拘束。

急に襲いかかる衝撃と痛み。果南はそのままゴールに叩きつけられた

 

 

果南「ぐあぁっっ!?!?」

 

鞠莉「果南!!!!」

 

 

ピピーー!!!!

 

 

千歌「これで0-2…」

 

ルビィ「ルビィたち、何も出来てないよ…」

 

果南の元へと駆け寄る鞠莉。

鞠莉自身、状況を理解出来ていないがまずは果南のことを最優先する

 

 

鞠莉「果南、大丈夫!?」

 

果南「ゲホッ!!ゲホッ…なん、とかね」

 

こんなことを繰り返していては試合が終わる前に果南の体が持たない。

最悪自分が盾に…そう鞠莉が考えた時だった。

状況が早くも変わることになるのは

 

 

英玲奈「みんな聞いてくれ…!!あの必殺タクティクスの仕組みが分かったぞ!」

 

「「「!!!!」」」

 

にこ「なんですって!?」

 

希「どうして分かったんや?」

 

英玲奈「ベンチにいる月とあんじゅには必殺タクティクスの影響が出ていなかったんだ。それであの2人から教えてもらった」

 

仕組みが分かれば簡単。英玲奈はすぐに説明を始めた

 

 

英玲奈「…雷だ」

 

クラリア「雷?」

 

英玲奈「タクティクス発動と同時に、私たちに"黒い雷"が落ちる。その雷にあたると、私たちは動けなくなる」

 

聖良「相手が瞬間移動しているのではなく、私たちが固められていたんですね」

 

だがそれでも脅威には変わらなかった。

あたれば最後、解除されるまで心も体も動かなくなる。それに雷を避けながらサッカーをするなど、人間以上の力をもつ者相手に不利以外の何でもなかった

 

 

ルビィ「不利…関係ないよ」

 

ダイヤ「ルビィ!」

 

ルビィ「ルビィに1点任せて。必ずあのゴールを揺らす」

 

フィレア「分かった。人間でも戦えるってこと、教えてあげよう」

 

 

0-2。前半は折り返しを越え、前半終了まであと十数分となっていた

 

 

ルビィ「…」

 

ダイヤ(スイッチが入りましたわね)

 

先程まで魔界、そして魔王に怯えていたルビィ。

いつもの試合のように、圧倒的なサッカー。要するに全力のサッカーが出来ないでいた。

しかし、善子の悲惨な姿。自分たちが今いる状況。そして、FWとしての責任を感じ、徐々にその心の炎を高め始めていた

 

 

クラリア(あの鋭い目。間違いない。試合中のエースストライカーの顔だな)

 

その変化はクラリアも感じていた。

このタイミングでの変化は頼もしい。

前は敵でも味方になると頼もしくなるとはよく言うが、まさにこれがそうだと。

"紅き流星"の小さくも大きな背中を見て思う

 

 

 

ピーー!!!!

 

 

ダイヤ「ルビィ」

 

ルビィ「…行くよ」シュルル…

 

 

魔王「随分と余裕だな」

 

何も知らずにボールを狩りに来る魔王。

だが、人間たちは近寄ることさえしない。してはいけないと身を持って知ったからである

 

 

ルビィ「っっっっ!!!!」ゴオォォォ!

 

魔王「なんだ…??」

 

そして、何も知らぬ魔王もその変化に気づく。

先程まで怯えに怯え、1番美味そうな魂だと品定めしていた赤髪の少女。

しかし、髪留めを解き、オーラを高め始めたと思いきやどうか。

まるで殺気。オーラ自体が本物の炎のよう

 

 

ルビィ「【Awaken the power】!!」ドォン!

 

魔王「!!」

 

アラクネス「炎を纏った!?」

 

ルビィから吹き出す熱エネルギーは魔王の足を止める。《こいつ…ただの人間じゃないな》

魔王がそう考えた時にはーーーー

 

 

 

ルビィ「【スプリントワープGX】」ギュン!!

 

魔王「ーー!!」

 

 

ーーー時すでに遅し

 

 

バルバトス「速い!?」

 

メフィスト「人間が出せる速さじゃない…!!」

 

そのドリブルを目で捉えるのは困難を極める。唯一得られる情報は、地面を蹴る一瞬の音のみ

 

 

フィレア「私も負けてられないね!」バッ

 

ルビィ「!」

 

そんなルビィの高速ドリブルに対応出来るのは人知を超えた悪魔ではなく…"白い流星"

 

 

ルビィ「フィレアさん」パス

 

フィレア「私が突破する…!ルビィは前へ」

 

ルビィ「うん」バッ

 

ベルゼブ「突破なんてさせるか!!」

 

ベリアル「2人で潰してやる!!」

 

ボールを受け取るのと同時に迫る悪魔。

1対1でも人間は圧倒的に不利。無防備な人間ならば呆気なくやられてしまうだろう。

しかし、

 

 

フィレア「遅いっっ!!」ギュン!!

 

ベルゼブ、ベリアル「!?!?」

 

人間は非力。全てにおいて下等。

そんな人間たちが悪魔に唯一対抗出来るのが圧倒的技術。すなわち、必殺技

 

 

フィレア「逃走っっ迷走!!!!」ギュンギュン!

 

ベリアル(動きが読めないっっ!?)

 

人間が試行錯誤の末に得た力は人外にも届く。そうして目指すのは、頑なに閉ざされたゴール

 

 

フィレア「メビウスループ!!!!」

 

ベルゼブ「2人…纏めて…」

 

 

鞠莉「Excellent!!完全に抜いたわよ!!」

 

にこ「前!どフリーよ!!」

 

 

フィレア「ルビィ!!」パス

 

ついに渡った。渡ってしまった。

下等だろうが弱かろうが関係ない、力でねじ伏せる最強のシュート

 

 

ルビィ「はあぁぁぁぁ!!!!」

 

「「「!!!!!!」」」

 

地の底にて、轟き始めた

 

 

ルビィ「ふん!!!!」バシッ!

 

魔王(なんなんだ…これは、)

 

そして魔王が感じた違和感

 

 

ルビィ「でりゃあっっ!!」バシッ!

 

魔王(あの人間の技を見た途端に…体が??)

 

違和感。それは魔王が憑依する体の違和感。

体が震え、上手く動かせない。

まるで本能が抗っているようだった。

原因はあの現在進行形で放とうとしているシュートだろう。

巨大なオーラが憑依する人間にまで届き、支配する我に抵抗している

 

 

魔王「小癪なぁ…人間如きがあぁ…!!!!」

 

全てが、目に映る人間が、怒りを駆り立てる

 

 

 

ルビィ「【ラストリゾート】!!!」ドガアァン!!

 

放たれたシュートは異常。

『触ってはいけない』

 

 

ベヒーモス「こんなシュート、ブロックしてーーー

 

 

バキイィィィィン!!!!!!

 

 

ーーーうわあぁぁ!?!?」

 

クラーシャ「ベヒーモスが吹き飛ばされた!?」

 

 

アスタロス「【ジ・エンド】」ググググ

 

アスタロスは必殺技を発動。

触らなければ弾かれるも何もない。

勝利を確信するもそれは一瞬でーーー

 

 

 

アスタロス「ぐあぁっっ!?」バギッ

 

「「「!!!!!!」」」

 

 

ーーー崩れ去った

 

アスタロス(重すぎて…握り潰せ、ない)

 

 

 

バシュウゥゥゥゥゥゥン!!!!!!

 

 

ピピーー!!!!

 

 

千歌「よーし!1点返した!!」

 

クラリア「流石だな…!紅き流星!」

 

 

ルビィ「…善子ちゃんは返してもらうからね」

 

 

紅い瞳で悪魔たちを睨む少女。

まさかこれ程までの人間がいるとは…

魔界の民は皆驚愕し、統べる主はーー

 

 

魔王「……」

 

 

ーー怒りに満ちていた

 

 

デスタ(ま、魔王様から殺気が…)

 

魔王「デスタ」

 

デスタ「はい…!」

 

魔王「あの人間を潰す。いい餌を見つけた」

 

魔王が殺意を向けるのは赤髪。

そして餌と確信したのは、その少女が真っ先に駆け寄っていったもう1人の人間

 

 

ルビィ「このまま畳み掛けよう。お姉ちゃん」

 

ダイヤ「…はい」

 

ルビィ「?」

 

 

その人間とはーーー姉、黒澤ダイヤ

 

 

 

日本&海外チーム 1-2 魔界軍団Z

 

 

 





次回、誰かが死す。ゲームスタンバイ
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