ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!   作:ルビィちゃんキャンディー

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投稿は1話だけとは誰も言っていない。

というわけで本日2話目です。まだ100話を読んでいない方は先にそちらを




第3章 101話 「魔界軍団Z戦 "消えた堕天使"」

 

 

 

 

 

 

やめて…

 

 

 

何も無い真っ暗な世界。

そのどこからか聞こえる、今にも消えそうな、小さな。小さな声

 

 

 

千歌「ハァハァ…!!ゲホッゲホッ!!」

 

デスタ「おいおい…さっきまでの威勢はどこいったんだよ!?」ドガッ!

 

千歌「ぐっ!?」

 

 

 

やめてよ…

 

 

 

どんなに叫んでも届かない。

ただ、仲間が苦しめられている光景を、拷問のように見せられる

 

 

 

もう嫌!!!!やめて!!!!

 

 

 

何も無い場所で叫ぶのは津島善子。

空っぽ。

あるのは心に突き刺さる痛みと流れる涙だけ

 

 

魔王『やめて?お前は昔から望んでいたではないか。堕天使。自分は特別な存在になりたいと』

 

違う

 

魔王『叶えてやったのだぞ?悪魔の力を使える、魔界の民を従える、世界を滅ぼせる。お前が望んだ特別な存在だ』

 

違う違う違う違う

 

魔王『今のお前はまさに、"堕天使ヨハネ"だ!!!!!!』

 

 

違う!!!!!!

 

私は堕天使を捨てたのよ!!

津島ヨハネを自らの手で殺したのよ!!

邪魔だったから、余計だったから、私の汚れだったから!!!!

 

 

魔王『堕天使ヨハネを捨てたお前に何が残る?選ばれなかったお前に何が残る?あるのは深く空いた心の溝だけ。違うか???』

 

 

違う…!!嫌だ…嫌!!!!!!

これ以上、私の心の中を覗かないでぇぇぇ!!!!!!

 

 

 

 

―――――――――――――――

――――――

―――

 

 

 

 

いつからだろうか。私が私を堕天使と呼ぶようになったのは、

 

 

先生『皆さんの得意なことを発表してくださーい!』

 

『『『はーい!!』』』

 

よしこ『…』

 

これといって、特技。

人に自慢できることがなかった

 

 

『よしこちゃんはどんなことが得意?』

 

よしこ『…えっと……』

 

私は、そんな自分が大っ嫌いだった。

周りのクラスメイトは皆個性を持っていて、日が暮れるまで、親が迎えに来るまで、その個性を最大限に主張していた。

私は、ただ見ているだけ。流されるだけ。

そんな時だった。偶然。

ごっこ遊びをしている時だっただろうか、

 

 

『よしこちゃんカッコイイね』

 

よしこ『…え、』

 

『本物の堕天使みたいだった!マンガのキャラみたい!』

 

よしこ『…』

 

 

初めてだった。友達に、褒められたのは

 

 

よしこ『(堕天使…私は堕天使が個性)』

 

 

多分、その時に堕天使ヨハネが生まれたのだと思う。

 

時は流れ、堕天使ヨハネとして過ごしていく中で、私はその特殊な。そして異質な個性を隠すことなく。まるで遊びしか知らない子供のように、一足先に大人になった同級生たちに主張し続けたのであった

 

 

『あの子ヤバくない?』

 

『中二病?痛いわ〜…』

 

善子『…』

 

 

知ってた。何もかも、狂っているのは知っていた。でも止めることも戻ることもできなかった。

この堕天使(個性)を捨てたら、私は空っぽ。何も無い、ただ生きているだけの動物と同じになってしまう。

そんなのはただの生き地獄だ

 

 

善子『我が名は…堕天使ヨハネ!!』ギラリ

 

 

 

そんな私にも友達が出来た

 

 

 

千歌『フィールドの上で、自分の好きを迷わず見せて、目指すんだよ、上を!!サッカーは!!!周りにどう思われるとか、人気がどうとかじゃない。自分が一番好きな姿を、輝いている姿を見せることなんだよ。だから善子ちゃんは捨てちゃダメなんだよ!!!自分が堕天使を好きな限り!!!』

 

善子『…!!』

 

あの時、千歌に2回も勧誘されて。

私の心は動いた。

1度断った時、あの時はかなり覚悟したんだけどね。だって、堕天使をやめる宣言したってことは、空っぽな自分を受け入れるってことだし。

 

でも、その寸前で千歌たちは私を引き戻してくれた

 

 

梨子『ちょっと善子ちゃん!サボっちゃ駄目よ!!』

 

ルビィ『善子ちゃん♪ルビィとアイス食べよ!』

 

花丸『マルもアイス食べるずら〜!』

 

 

堕天使ヨハネとして、居場所を作ってくれた

 

 

曜『よーしこー!!』

 

鞠莉『Oh!ヨハネ!今日も必殺技の特訓よ!』

 

果南『ビシバシ行くからね!』

 

ダイヤ『期待していますわよ』

 

 

私は仲間を、そして巡り合わせてくれたサッカーを、大好きになっていた。

 

なのに、

 

 

 

『以上です。この18名が今大会の日本代表です』

 

善子『』

 

仲間が遠くへ行ってしまった。

あの時、私はテレビの前でそう確信した。

唯一、私の人間としての個性 堕天使を認めてくれた仲間が、私の行けない場所へと行ってしまった。

私は怖かった。また1人になるのか。また孤独に生きなければならないのか

 

 

善子『浦の星女学院から転校してきました。津島善子です。よろしくお願いします』

 

 

そこからの行動は早かった。

帝国女学院に転校。より充実した練習環境でサッカーの技術を高めるためだ。

もちろん、サッカーが純粋に上手くなりたいから。自分も日本代表として世界と大好きなサッカーをしたいから。という気持ちもあった。

 

それでも、

 

 

善子『ハァハァ…ハァハァ!!!!』

 

 

受け入れてくれた、仲間たちから離れるのが怖かった。まるで何かから逃げるかのように、私は毎日練習を積んだ。

そんな中、

 

 

志満『よろしくね〜♪♪』

 

善子『えぇえぇえぇ!?!?』

 

 

千歌の姉、高海志満さんが私の運命を変えた

 

 

善子『"Deep Resonance"?』

 

志満『そうよ。私じゃ完成することはできなかった…でも、善子ちゃんなら…!!』

 

これで強くなって、私を"生きている人間"として受け入れてくれる仲間たちの元へ行ける!

…そう、思っていた

 

 

善子『ゼェ……ゼェ…』

 

志満『…足りない、わね』

 

善子『……足りない』

 

あと一歩。志満さんが登りつめたところまで来た時だった。

挫けたのだ。そこから全く進歩がなくなったのである。

これでは完全に共鳴を使いこなすなど、不可能であった

 

 

志満『足りない…いえ、違うわ。何が邪魔しているのよ』

 

善子『邪魔?』

 

志満『共鳴は何も考えないで、全細胞に意識を広げる技。でも、何かがその集中を邪魔してる』

 

善子『…邪魔』

 

 

無心になりたくても離れない。

いつまでも付き纏うもの。

心の中に張り付き、自らそこに縛り付けている邪魔な存在

 

 

 

 

善子『……ぁ、』

 

 

 

 

 

 

 

堕天使ヨハネだった

 

 

 

 

善子『…堕天使のせいで、共鳴が使えない』

 

 

共鳴が使えなければ、私は日本代表にはなれない。仲間たちの元へと行けない。

だが堕天使がなければ、私には何も残らない。空っぽな、何故生きているのかわからないような人間。生き地獄になってしまう。

 

私はどちらが正解なのか。

どちらを選べばいいのか。

悩んで、悩んで、悩みまくっまた

 

 

その結果ーーー

 

 

 

 

 

ーーージョキッ!!

 

 

善子『…』

 

 

ジョキッ!!

 

 

私はーーー堕天使を捨てたのだ

 

 

ジョキッ!!

 

 

堕天使を捨て、サッカー選手を選べば、サッカーが私の個性として。

新しい私の個性をみんなが受け入れてくれる

 

 

ジョキッ!!

 

 

もう、その頃は強くなることだけ。

堕天使ヨハネは邪魔でしかなかった

 

 

善子『…善子玉』

 

 

 

 

ヨハネ『嫌だ!私、死にたくないよ!!』

 

善子『…私はサッカーに出会って、サッカーが本気で好きになったの。もう貴方はいらないわ』

 

ヨハネ『なら、ヨハネもサッカーも両方選べばいいじゃない!?』

 

善子『アンタは邪魔なのよっっ!!!!!』

 

ヨハネ『ひっ……』

 

善子『アンタがいる限り、共鳴は完成しない。 人から哀れみの目を向けられる』

 

ヨハネ『嫌、嫌、嫌』

 

善子『もういいわ。貴方はいらない』

 

 

私はヨハネに刃を向け

 

 

 

ジョキッ!!!!

 

 

 

殺したのよ。サッカーを選んで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千歌「善子……ちゃん……」

 

果南「善子…!?」

 

 

魔王「…なんだ?これは?」ボロボロ

 

魔王の目からーーー溢れんばかりの涙。

赤く澱んだ目から滝のように流れる涙

 

 

鞠莉「善子よ…善子が泣いているのよ」

 

聖良「ゲホッ…善子さんは今も尚苦しんでいる…私たちがこうしている間にも!!」

 

必死の叫びに見えた。抗い、藻掻く善子。

何度も力で倒され、起き上がるのも厳しいメンバー。そんな中だった。魔王の動きが止まり、目から滝が流れ出したのは

 

 

果南「ハァ…ハァ……善子は前から苦しんでいたっっ!!気にかけるべきだった…ヨハネって言わなくなったことを…!」

 

ダイヤ「ことりさんから聞きました…善子さんは堕天使を捨てたのだと。その歪に濁った感情は…魔王が入り込む隙となってしまった…」

 

善子の違和感。

そして不審な変化。

それらは全て善子の過去、善子(ヨハネ)そのものを否定し得た力だったのだ。

それに気づけなかった自分たちはなんなのだ。口だけの仲間だったのか?

自分たちの非力に怒りが混み上がる

 

 

果南「もう1点も決めさせない…善子の心の傷は、私たちが受け止める!!!!」

 

魔王「黙れっっ人間!!!!!!」バッ

 

まるで弱みを握られたかのように果南の口を遮る魔王。

ボールに回転を加え、魔王の力を注ぎ込む

 

 

魔王「非力な人間が!!!この娘を救うことなんて出来るわけないだろ!!」

 

魔王「【ダークマター】!!」ドガアァン!

 

「「「果南!!!!!!」」」

 

全員が果南を呼んだ。

これが決まれば逆転は不可能。

善子奪還の失敗、そして自分たちは儚く散ることになる

 

 

果南「【デルフィナス・トリアイナ】」

 

果南は神器を召喚する。

強力な槍。その圧倒的パワーで並み居るシュートを叩き潰してきたわけだが…

 

 

果南(それでも…足りないっっ!!)

 

『ラストリゾート』『ブレイブショット』を受けて感じた。まだまだ重さ、力が足りないと。

軽いから弾かれる。非力だから届かない

 

 

果南(どうする…どうする!?!?)

 

 

果南の焦り、溢れ出る感情が神器に届いた時だった

 

 

 

 

 

 

『強く願え』

 

果南(!?!?!?)

 

 

果南の頭に直接響く声

 

 

果南(誰…!?強く願えって…)

 

『想いをイルカ座に届けろ。さすれば力を貸す』

 

果南『イルカ座…貸す…まさか』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーバキイィィィィィィィィイン!!!!

 

 

 

「「「!?!?!?」」」

 

魔王「!?」

 

 

地面を、大地を砕く音。

 

それだけではない。

ゴールの位置から地面を伸びるのは裂け目。

地面のヒビ

 

 

デスタ「魔王様の…シュートが…」

 

メフィスト「人間如きに!?ありえない!!」

 

 

果南「………」シュウゥゥ

 

ボールは矛の下、地中に埋め込まれ、その活動を停止していた

 

 

フィレア「『ダークマター』を止めた…」

 

果南「うん。止めれた」

 

果南は矛をその手で持ち上げる。

気のせいか、先程よりも、いつもよりも神器の迫力がーーーー違う??

 

 

果南「【形状変化"アトランティス"】」

 

「「「!!!!!!」」」

 

鞠莉「形状変化…!!」

 

希「確かに…神器の形が変わってるやん!」

 

果南に言われて気がついた。

『デルフィナス・トリアイナ』の形が変わっている。正確には、"大きくなっている"。

より迫力を増し、威圧感だけでも圧倒するその槍。果南は言った、形状変化と

 

 

果南「【デルフィナス・トリアイナ ー "アトランティス"】。通常よりもパワー、重さに特化した形状。重いシュート相手にはこれぐらいなくちゃね」

 

"ラストリゾート"や"ブレイブショット"。

その重さから弾かれ、勝負さえさせてくれない技たちに対抗するために。

果南はまたひとつ世界の壁を登り始めたのだ

 

 

果南「私たちの…善子への気持ちを甘く見ないで!!!!」

 

魔王「なっ…!?」

 

千歌(今…相手が怯んでる!)

 

果南「千歌!!」パス

 

魔王「!?」

 

千歌の考えを瞬時に察し、ロングスローで渡す果南。

善子への強い想いが果南の神器を進化させた。より重く、より強固に

 

 

フィレア「千歌っっ!!」

 

千歌「!」

 

千歌がドリブルで飛び出したのと同時だった。両サイドから海外勢2人が千歌に呼びかける

 

 

クラリア「1人での突破はダメージを負った体では無理だ!!私たちが援護する!隙を見つけてそこを狙え!!」

 

フィレア「頼んだよ!!」

 

千歌「分かった!」

 

魔界軍団による強引なプレーで物理的にもダメージが溜まっている人間チーム。

先程のような力による突破は防がれる可能性がある。だからこそ。それを察したからこそ。

3つの国の代表が手を組んだのだ

 

 

ベリアル「くらえっっ!!」ズザーッ

 

千歌「フィレアさん!」パス

 

フィレア(この技を発動出来るのもあと1、2回…!!)

 

前方でディフェンスを固める魔界軍団のDF。

あれだけの力を持つ選手たちから隙を作るためには、それ相応の強力な必殺技が必要になる

 

 

フィレア「【逃走迷走メビウスループ】!!」

 

「「!!!!」」

 

速さで翻弄する。

視覚で捉えるのは困難を極めるその技。

しかし、ダメージの影響か、スピードは明らかに落ちている

 

 

クラーシャ「そこだっ!!」バッ

 

フィレア「うわっ!?」

 

ベルゼブ「これで終わりだ!!」

 

スピードが落ちたことにより軌道を読まれた。間一髪で躱したものの、あと数秒後にはボールは奪われてしまうだろう。

だが、それでいい。引き付けられたのならばそれでいい

 

 

フィレア「クラリア!!」パス

 

クラーシャ、ベルゼブ「「!?」」

 

ベルゼブ(崩れた体勢からパスを…!?)

 

国の代表をなめるな。

フィレアは鍛え上げてきたものを全て出し切る気持ちで、クラリアにボールを繋げた

 

 

クラリア「このボール…無駄にはしない!!」バッ

 

鞠莉「あの長距離からシュート!?」

 

クラリアはすぐに飛び、ボールを磨き始めた。まだフィールドの中心付近。ここからでは威力がかなり落ちてしまうが…

 

 

クラリア「はあぁぁぁ!!!!」ガキンガキンガキン!

 

空中で放つ、刺すシュート

 

クラリア「【ダイヤモンドエッジ】!!」ドガアァン!!

 

アスタロス「馬鹿め…あの距離から」

 

クラリアのシュートは強力だ。

穂乃果の腕を壊すほどのパワー。そしてスピード。しかし、いくら強力なシュートでも距離があるとなると話は変わってくる

 

 

ベヒーモス「ブロックしてやる…!!」バッ

 

その分、ブロックしに行く余裕もある。

あの人間は勝ち急いだ。チャンスを無駄にしたのだ。そう確信し、ボールに足をーーー

 

 

 

 

ーーーカクンッ!!ギューーン!!!!

 

ベヒーモス「なっ!?!?」

 

「「「!!??」」」

 

デスタ「ボールが直角に曲がった!?」

 

ベヒーモスの足がボールに触れかけた瞬間。

ボールは輝き、コースを急激に変更。

反応など出来るはずがなかった。ボールはそのまま吸い込まれるようにーーー

 

 

 

千歌「でりゃああっっ!!!!」

 

 

ーーー渡る。高海千歌へと

 

 

アラクネス「さ、最初からパスのつもりで…」

 

にこ「行ける…!!そのまま突っ切りなさい!!」

 

果南「千歌!!!!」

 

 

千歌(凄い…凄いよ…!!これが世界レベルのサッカーなんだ!!)

 

千歌は危機的、そして決定的な瞬間の中で。

世界レベルのサッカーをその目で見た。

 

最初から囮のつもりで捕まることも計算に入れたフィレア。

シュートと見せかけ、応用でパスに切り替え、千歌が取りやすいように絶妙な加減で放ったクラリア。

 

これを全て、アイコンタクト。そしてお互いにその場で対応したのだ。

例え別々のチームだとしても、ボールを繋ぐという考えは同じ。それだけで、これだけのプレーが出来るのだ

 

 

 

 

不覚にも、感動してしまった

 

 

 

 

チカ「【Braveheart】!!ぐおああぁぁぁ!!!!!!」

 

雄叫びと共に解き放つチカラ。

体は限界。しかし、気持ちが足を止めることを許さなかった。

今の千歌はゴールしか見えていない。

あの中にボールを叩き込む。決める。

暴れ狂うオーラは抑えることなどしない。怒りと気合いに任せ、技の構えに入る

 

 

 

チカ「これで…終わりっっ!!!!」

 

 

ーーーゴオォォォォ!!

ボールが太陽のように輝き、灼熱に包まれ、炎が空気を燃やす音が響く

 

『サンシャインアッシュ』

千歌がゾーン。輝きの力により得た太陽

 

 

 

チカ「っっっっ!!!!!!」ドォン!!

 

「「「!!!!」」」

 

英玲奈「"サンシャインアッシュ"じゃない!?」

 

 

太陽を纏ったボールを全力で踏みつける。

梨子たちが違和感に気づいた時には既にーーー太陽は黒へと変わっていた

 

『ブラックアッシュ』

千歌が闇の力。漆黒の力により得た闇

 

 

太陽と闇。2つをひとつにする。

サンシャインよりも熱く、ブラックよりも禍々しく。混ざり、燃え、歪む

 

 

チカ「っっっっ!!!!」ドガアァン!!

 

 

 

太陽に焼かれ、闇に呑まれる

 

 

アスタロス「【ジ・エンドV2】!!」

 

闇のような暗く重い力なら負けていない。

アスタロスは進化した自身の必殺技を千歌のシュートに発動。

ボールは徐々にねじ曲がり、空間ごと潰されようとしている

 

 

あんじゅ「あれは…"サンシャインアッシュ"?それとも…"ブラックアッシュ"??」

 

果南「分からない…でも、今までのシュートとは何かが違う」

 

 

その違和感はキーパーも感じていた

 

 

アスタロス(な…なんだ!?)

 

デスタ「アスタロス…!?」

 

ボールを握り潰そうとする手が…圧力が…少しずつ押し返されている??

 

 

アスタロス(パワーが上がるシュート!?いや、何かおかしい!!)

 

別の違和感。

まるで寒い時に手に力が入らないかのような。悪寒が走る。そして熱い。

力を入れたくても入らない??

まるでーーーー

 

 

 

バキイィィィィン!!!!!!

 

 

アスタロス「ぐあっ!?!?」

 

「「「!!!!!!」」」

 

 

 

ーーーー力を、吸い取られているようだった

 

 

チカ「【エクリプス・サン】。闇が力を奪って、太陽が力を高めるシュート…」

 

チカ「人間をなめないで。私たちは何でもできるんだから」

 

 

千歌のゴールにより同点。

試合は残り僅か、果たした千歌たちは勝利することが出来るのか??

 

日本&海外チーム 2-2 魔界軍団Z

 

 

 





デルフィナス・トリアイナ "形状変化・アトランティス"
神器の新形態です。重さに特化した戟で、弾かれ触れないシュートなどに対応出来るようになっています。パワータイプなので超強力です。果南ちゃんもどんどん強くなりますね

エクリプス・サン
千歌ちゃんの新必殺技です。太陽のように燃える『サンシャインアッシュ』と闇の力で破壊する『ブラックアッシュ』をひとつにしたシュートになっています。その力はエクリプス(奪うなど)の意味から取り、相手の力を奪って弱体化させ、シュート自体の威力も増加させるという、まさに、相手のエネルギーを自分のものにする強力な一撃となっています


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