ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!   作:ルビィちゃんキャンディー

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皆さんどうも。ルビィちゃんキャンディーです。
再開したからにはガンガン投稿していきます。

天空&魔界の民編は人外との勝負なので、情報量がたくさんでゴチャゴチャになっているとは思いますが…お付き合いただけたら嬉しいです。

今後のモチベなどは感想によって増えますので是非よろしくお願いします



第3章 105話 「ダークエンジェル戦 "Wake up,Challenger"」

 

 

 

 

前回の、輝こうサッカーで!

フラエルを洗脳した魔王が"ダークエンジェル"として、最後の試合が始まった。神の圧倒的な力に千歌たちは防戦一方を強いられるも、和葉の囮、そしてルビィとエドガーの合体技「ラスト・エクスカリバー」で同点とした。間もなく後半戦が始まる

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

 

ー 日本&海外チーム ー

 

FW…………クラリア、鹿角理亞

 

MF……園田海未、高海千歌、セイン

 

MF…………桜内梨子、フィレア

 

DF……絢瀬絵里、小原鞠莉、南ことり

 

GK…………………高坂穂乃果

 

3-2-3-2

 

 

 

 

和葉「さて…後半は更に厳しくなるよ」

 

英玲奈「和葉。先程、梨子に何を伝えていたんだ?」

 

和葉「バトンタッチ」

 

英玲奈「バトンタッチ?」

 

 

 

ピーーー!!

後半開始の笛が吹かれた。

人間チームからのボール

 

 

理亞「フィレア!」パス

 

フィレア「逆転するよ!!上がって!」

 

フィレアはイタリア代表の司令塔の1人として、ここまで勝ち進んできた。

今はその力を存分に発揮するのみ

 

 

梨子「…」

 

フィレア「梨子!2人でゲームを組み立てるよ!」

 

梨子「…!は、はい」

 

 

和葉(…ふむふむ)

 

 

梨子「【神のタクトFI】!!」

 

梨子の指揮から繰り出される必殺タクティクス。道は示され、より効率的に確実に。敵陣へと迫っていく。

 

しかし、

 

 

アラクネス「遅いわね!」バッ

 

海未「!?」

 

梨子「っっ!?」

 

簡単に破られてしまった"神のタクト"。

原因は海未の動きがあっていなかったからでは無い

 

 

梨子(私の…指揮が甘すぎたんだ…)

 

フィレア「梨子!!来るよ!!」

 

梨子「え――――――「邪魔だぁ!!」魔王

 

ボールを受け取った魔王は既に人間チーム陣内へと迫ってきていた。

パワーもそうだが、スピードも並外れている。隙を見せた梨子では対処しきれない

 

 

鞠莉「絵里、ことり!私たちで食い止めるわよ!」

 

絵里「えぇ!」

 

ことり「はい!」

 

穂乃果は言った。「全員の力と想いがひとつになるから勝つ」と。

1人では魔王を止められなくとも、力を合わせれば…

 

 

鞠莉「止まりなさい!!」バッ

 

魔王「!(あの動きは…)」

 

鞠莉はジャンプし、自分の周りに"何か"をまき始めた。よく見ると光りながら浮いている…次の瞬間には鞠莉の合図と同時に―――

 

 

鞠莉「【グラウンドスイーパーGX】!!」

 

 

―――ドガガガガガアァン!!!!

光るオーラが大爆発。

衝撃波と熱風が辺りに広がる。

巻き込まれた魔王はただでは済まないはず…

 

 

 

 

魔王「その技は見切っている」

 

鞠莉「!!」

 

爆煙から現れたのは禍々しい笑みを浮かべた魔王の姿。

シュートブロックで技を見せ過ぎた。このままでは確実に突破されるであろう

 

 

鞠莉「知ってたわ」

 

魔王「なに?」

 

魔王「!?(まだ光が消えていない!?)」

 

魔王は気づいた。

光るオーラは爆発したはずだ。

なのにも関わらず、自分の周りには未だに光が漂っている。前半ではこのような事は―――いや、これは

 

 

絵里「【スノーハレーション】」

 

 

キラキラキラキラキラ!!!!!!

 

 

魔王「ぐっっ!?別の必殺技!?」

 

爆煙で雪を隠し、隙を見せたところで発動する…策にハマった魔王は強すぎる光に足を止める。だが、これで止まると思ったら大間違い。強引にその場を切り抜けようとする

 

 

魔王「目くらましだけで止まると―――ガクン!!

 

魔王「なっ!?」

 

足が動かない。

まるで地面に貼り付けられたかのように。1歩も、何も出来ない

 

 

千歌「あの足元…!!」

 

魔王が踏む地面は虹色に輝く

 

ことり「【ワンダーゾーン】あなたには止まってもらいます」

 

"絶対支配領域"に入るもの、蜘蛛の巣にかかった蝶と同じ

 

 

魔王「最初からこのためにっっ!!」

 

ことり「場所をチェンジ」

 

魔王「!?」

 

ことりの合図と同時に魔王との位置が入れ替わる。それによりボールはことりの元へと渡った

 

 

絵里「ナイスよことり!」

 

ことり「千歌ちゃん!」パス

 

 

千歌「はい!」

 

ことりのロングパスで一気にカウンターを仕掛ける。魔王は「ワンダーゾーン」で抑えられている。畳み掛けるのは今しか―――

 

 

フラエル「残念だったな」

 

千歌、ことり「!!」

 

「「「!!!!??」」」

 

 

フィレア「しまった…読まれてた!?」

 

ロングパスをフラエルがカット。

もともと天空の使徒戦でも冷静な判断と視野を持っていた女神

 

 

フラエル「言っただろう、叩き潰すと」スッ

 

千歌「もう一度取る!!」バッ

 

鞠莉「マリーも行くわよ!」バッ

 

フィレア「2人とも近づいちゃダメだ!!!」

 

 

 

 

フラエル「【ヘブンズタイム】」パチン

 

 

千歌「え…消えたっ―――て!?!?」

 

鞠莉「―――風が!?!?」

 

千歌、鞠莉「うわぁっっ!?!?」

 

女神が"いたはず"の場所から強風が発生。千歌と鞠莉は木の葉のように吹き飛ばされる

 

 

クラリア「なんだ…あれは!?」

 

理亞「あいつの必殺技よ。瞬間移動からの突風…発動されたら何も出来ない!!」

 

近づくと吹き飛ばされる。

それによりフィレアたちは容易にはディフェンスで近づけなくなっていた。

しかし、それは女神にとって好都合

 

 

フラエル「来ないのか…ならば消してやる」グワーッ!!

 

フラエル「【ヘブンドライブ】!!!!」

 

蹴られたボールは高く上がり、

 

 

 

 

 

次の瞬間

 

 

 

 

 

ドオオォォォォォン!!!!!!!!

 

 

「「「!?!?!?」」」

 

 

ツバサ「またあのシュート…」

 

晴夏「穂乃果さん!!!!」

 

 

穂乃果は迫り来る神の一撃に向かって飛び出した。

腕をクロスし、赤い灼熱の手で迎え撃つ

 

 

穂乃果「【ゴットハンドX】!!!」ドオン!

 

穂乃果「ぐぬぬぬぬぬぬっっ!!!!!!」

 

 

耐える。踏ん張る。

しかし、赤いオーラは無情にも砕け散る

 

 

―――バリイィィィィィン!!!!

 

穂乃果「ぐあっっ!?」

 

 

ピピーッ!!!!

 

 

フラエル「ふん、口ほどにもないな」

 

 

千歌「穂乃果さんの"ゴットハンドX"が…あんな簡単に…」

 

海未「フラエルのシュート、あれは今の穂乃果や果南では…」

 

 

 

魔王、そして堕ちた女神の怒りを買ったのが運の尽きか。

その後も防戦一方。

力でねじ伏せられるサッカーが続いた

 

 

フラエル「【ヘブンズタイム】」

 

セイン、海未「「うわぁっっ!?!?」」

 

 

魔王「でりゃあっ!!」ドガッ!

 

クラリア「っっ!?」

 

 

デスタ「はああっっ!!」ドガッ!

 

千歌「痛っ!!」

 

絵里「ハァハァ…このままじゃ押し切られ…」

 

アラクネス「終わりよ!!」ドガッ!

 

絵里「!!!!」

 

徐々に立てなくなるメンバー。

それでも魔界軍団の攻撃は止まない

 

 

魔王「喚け!叫べ!!恐怖しろ!!!」ドガァン!

 

穂乃果「っっ!!」バシッ

 

穂乃果は魔王のシュートをギリギリでパンチング。しかし、こぼれ球をフォローするDFは全員倒されている

 

 

フラエル「ふん」ドガァン!

 

穂乃果「まだだ!!!!」バシッ

 

魔王「しぶといやつだ」ドガァン!

 

穂乃果「こんなの…!!」バシッ

 

フラエル「…」ドガァン!

 

穂乃果「こんな…!」バシッ

 

魔王「さっさと…」ドガァン!

 

穂乃果「こん…な…」バシッ

 

 

魔王「倒れろぉぉ!!!!!!」

 

魔王「【真ダークマター】!!」ドガァン!!

 

穂乃果は立って入るものの、構える力は残っていない。

そんな穂乃果にボールは直撃

 

 

穂乃果「っっ!?!?」ドガッ!

 

 

―――バシュウゥゥゥン!!!!

 

ピピーッ!!

 

 

曜「……1-3」

 

希「こんなことって…」

 

ベンチで試合を見ていたメンバーは言葉を失っていた。

無慈悲に倒される仲間。立ち上がりたくても立てず、穂乃果が破られるところをただ見ているしかなかった

 

 

フラエル「どうやらここまでのようなだな」

 

魔王「我らに歯向かった結果がこれだ」

 

穂乃果「違う…」

 

フラエル、魔王「「!!」」

 

フラエル(まだ立つのか…)

 

穂乃果「あなたたちがやっているのは…本当のサッカーじゃない!!」

 

魔王「まだ我らの力を認めないのか…だが、そんなボロボロの体で何が出来る!!!」

 

穂乃果「くっ…」

 

 

 

曜「和葉さん、私たち交代します!!」

 

凛「このまま黙って見ているなんて出来ないにゃ!!」

 

和葉「…そうだね、でも。その前にやることがある」

 

和葉「梨子ちゃん」

 

梨子「…!」

 

和葉「いつまで周りに気を使ってるの?」

 

和葉の言葉に戸惑いを隠せない梨子。

ほかのメンバーもそうだが、和葉は続ける

 

 

和葉「私に言われないと言えないの?自分の"神のタクト"は、もう使えないって」

 

「「「!!??」」」

 

千歌「え、」

 

穂乃果「ハァハァ…みっちゃん…それってどういう、」

 

鞠莉「……」

 

梨子は俯きながら、震えながら。

和葉の言葉の続き―――

 

 

梨子「……"神のタクト"は、私がみんなを導く必殺タクティクス。でも、」

 

梨子「発動しても…意味がないんです…」

 

 

梨子は言う。

最初は日本代表のメンバー、1人1人のプレーや特徴を理解すれば、「神のタクト」は必ず役に立つと。

しかし、自分が仲間を理解する頃には仲間もそれぞれ理解し合っていた。それにより何が起きたのか

 

 

 

梨子『海未さん!そのまま―――『はい!パスですね!』

 

梨子『!?』

 

 

梨子『ダイヤさん、理亞ちゃん!2人で―――『突破!!』『フォローにも入りますわ!!』

 

梨子『え…』

 

 

 

梨子の指揮よりも、仲間たちが速く。

判断し行動するようになったのだ

 

 

 

梨子「私の指揮は…あってないようなもの…和葉さんのような判断力は持ってないし、私はフォローにまわろうと、」

 

フィレア「だからキャプテンは交代したのか…」

 

和葉「でも、今度はフィレアに任せると…」

 

梨子「……」

 

和葉「それじゃあ、日本代表 桜内梨子は死んでるよ」

 

曜「ち、ちょっと待って和葉さん…」

 

果南「梨子は何度も日本の危機を救って、チャンスを作って来たんだよ…死んでるなんてそんな、」

 

にこ「勿体無いのよ」

 

曜、果南「!!」

 

梨子「にこさん…」

 

にこ「自分の最大の長所、武器、才能を殺しているのよ?和葉は本当はもっといろいろ言いたいはずよ」

 

 

だが、その才能が日本の戦力として成り立たなくなってきていることも事実。

自信がなくなることも無理はない。それでも、

 

 

英玲奈「梨子。前にも言ったが、君は私たちとは見ている場所が違うんだ」

 

あんじゅ「あの時それに気づいてればね〜、転校引き止めてたんだけど」

 

しかし、梨子を受け入れ、その才能を開花させたのは浦の星女学院のメンバー。

結果的に浦の星が日本一になり、浦の星女学院2年生 桜内梨子として日本代表に選ばれている。これは紛れも無い事実

 

 

ツバサ「私たちよりも見る目のあるあなたが、私たちを指揮出来ないはずがないの。"見る目"…これはひとつとは限らないわ」

 

梨子「見る目…」

 

英玲奈「非力?不必要?違う。梨子の指揮はそんな簡単に折れたりはしないだろう」

 

英玲奈「だから、浦の星女学院でもサッカーを続けたんじゃないのか?」

 

梨子「!!」

 

 

そうだ。そうだった。

あの時も自分の非力を痛感し、サッカーを諦め内浦に引っ越してきた…はずなのに。

千歌と出会い、曜、花丸、ルビィ、善子、ダイヤ、鞠莉、果南。

マネージャーや北也と出会って…またサッカーを始めた。0から。

見つけてもらったし、見つけた。私の特技

 

 

千歌「梨子ちゃん」

 

梨子「…!」

 

 

梨子『私…どうしたらいいんだろう…何やっても楽しくなくて、変われなくて…』

 

千歌『梨子ちゃん…やってみない?また、サッカーを』

 

 

千歌「梨子ちゃんはあの時、またサッカーを始めて…変われたよね」

 

梨子「うん」

 

千歌「ならさ、今の自分も変われるんじゃないかな」

 

 

千歌『・・・梨子ちゃんの力になれるなら、私は嬉しい。みんなで笑顔になるのが、サッカーだもん。』

 

千歌「千歌は…みんなは、何回でも梨子ちゃんの力になるよ!」

 

 

梨子の脳裏に蘇る。

あの日、千歌に導かれて再びサッカーボールに触れた、あの時のあの瞬間を

 

 

 

 

千歌『それって、とっても素敵なことだよ!!!』

千歌「それも、とっても素敵なことだよね」

 

 

梨子「!!!!」

 

 

 

あぁ、私、バカ梨子だ

 

 

曜(あれ…なんかデジャブ)

 

 

梨子「そうだよ…指揮出来なくなったなら、出来るように変わればいいんだよね」

 

千歌「うんうん!」

 

梨子は立ち上がる。

仲間から支えられている。それを再確認できた。それだけで力が溢れ出てくるようだ。

その姿は、仲間を呼応するのには充分過ぎるもの

 

 

穂乃果「うがー!!まだまだ負けてないぞ!!」

 

鞠莉「2点差なんてマリーたちにかかればあっという間デース!!」

 

海未「ビシバシ指示してくださいね梨子。私たちはそれに応えます」

 

梨子「みんな…ありがとう」

 

 

 

 

ピーーー!!!!

 

 

理亞「まずは1点…!!」

 

クラリア「あぁ。必ず勝つ!!」

 

折れかけていた人間チームの心はお互いを支え合うことで保たれ、戦うことが出来る

 

 

メフィスト「懲りない奴らね!!」ドガッ

 

クラリア「くっ…負けるかぁ!!」ドガッ!

 

メフィスト「なっ!?(パワーが上がった!?)」

 

セイン「こっちだ!」

 

クラリア「セイン!」パス

 

セイン「私もフラエル様を助けたい!!そして先祖たちが伝えようとした魂のサッカーを…フラエル様にぶつける!!」

 

魔王「小癪な!!!!」ドガッ

 

セイン「魔王…貴様なんかに魂はやれない!!」

 

魔王「くっ…【ゴートゥー「理亞!!」パス

 

魔王「なっ!?」

 

確実に人間たちの士気が上がっている…フラエルは今すぐに止めに入ろうとする、が

 

 

フラエル(なんだ…体が反応している…あの、天空の使徒の言葉が)

 

セイン『魂のサッカーを…!!』

 

フラエル(魂の、サッカー…)

 

 

理亞「フルパワー、出し切ってやる!!!!」

 

理亞は「Awaken the power」を発動。

体力消費など考えずに全オーラを解き放つ

 

 

理亞「クラリア、合わせる。全力で撃って」ゴゴゴゴ

 

クラリア「外すなよ!行くぞ!!」

 

ガキンガキンガキンガキン!!

クラリアがボールを磨き始める。

重く、鋭く、伸びるシュート。大気を殴るかのような轟音と共に放たれる

 

 

クラリア「【ダイヤモンドレイV3】!!ドガアァン!!

 

理亞「っっっっ!!!!」

 

そのシュートに飛びつくように走り出す理亞。ATPを全開で発動していなければ、追いつくことさえ不可能なスピード。

そして触れれば弾かれそうなパワー

 

 

理亞「Awaken the――――――

 

 

両足で飛び蹴り。

岩のように硬いボールに一撃。

理亞の全てを乗せる

 

 

――――――Beast!!!!」ドガアァン!!

 

 

クラリアと理亞のチェインシュート。

強力な2つのシュートが合わさり、ダークエンジェルゴールに迫る

 

 

アスタロス「【ジ・エンドZ】」ググググ

 

 

理亞「Z!?」

 

クラリア「最終進化…だと、」

 

しかし、相手のしぶとさも負けていなかった。魔王の力が加えられているとはいえ、ここに来て必殺技を一気に最終進化へと強化させたのだ

 

 

――――――ぐしゃっ

 

 

セイン「手強いな…あと少しだったが」

 

千歌「でもシュートまで持っていける!まだまだチャンスはあるよ!」

 

お互いに声をかけ合い、次へと繋ごうとする人間チーム。それをも踏みにじろうとする魔王

 

 

梨子「…(どうしたら…みんなを導けるの?)」

 

 

そして梨子は考える。

持てる知識と感覚を張り巡らせ、今自分に出来ることは何か。

私の目は何を見ることが出来るのか

 

 

梨子(中国戦の時みたいに…気づけ…私!!!!)

 

 

これはただの試合では無い。

善子、花丸…そして仲間の運命がかかっている戦い。

自分の握るタクトが異常な程に重く感じる

 

 

魔王「邪魔だ邪魔だあぁぁ!!」

 

フィレア「やばっ!?強引に来た!!」

 

海未「フォローお願いします…!!」

 

 

梨子「……」

 

 

 

あれ?

 

 

 

理亞「取った!!!!」ズザーッ

 

魔王「フラエル」パス

 

理亞「っっ!?」

 

クラリア「フラエルがフリーだぞ!!」

 

 

 

なんだろう…

 

 

 

鞠莉「ハァハァ…止めるわよ、絵里」

 

絵里「えぇ…フォローよろしく」

 

 

 

 

チームが――――――崩れてる

 

 

梨子(単純な話なんだ…小さな違和感…正体はこれだったんだ)

 

 

梨子の目が捉えたのはチームのズレ。

本来なら起きるはずのないミス。

 

先程のクラリアと理亞のシュートからそうだった。あれだけの高威力シュートが何故決まらなかったのか…相手のGKが進化したから、それもあるが理由は他にもある。

 

理亞はクラリアのシュートに合わせると言った。確かにタイミングは合っていた。だが、寸分の誤差なく完璧だとするならば話は変わってくる

 

 

梨子(ほかのみんなのポジショニングもそうなんだ…チームによって戦術は違う。完璧に連携しているように見えても、お互いの意識のズレで隙が生まれてるんだ)

 

あの海未とフィレアが簡単に突破されるなど…絵里や鞠莉がフラエルをフリーにするなど…ありえないが、今目の前で起きていることだ。

 

 

 

 

梨子「……」

 

 

 

 

 

ゾクゾク

 

 

 

 

 

 

この時。梨子自身、信じられないような…考えたこともないような感情が生まれた。

 

もし…今のズレだらけのチーム。

私の指揮で完璧になった時――――――

 

 

梨子「どんな旋律を奏でるんだろう…」ゾクゾク

 

 

欲求のような感情が溢れだしてきた。

背中がゾワゾワする。止まってなんていられない

 

 

梨子「私がこのチームを…完璧にしたい」ゾクゾク

 

和葉(…来るかな、梨子ちゃんが自らを解放する時が)

 

 

 

梨子「…」スッ

 

千歌「…!梨子ちゃん!」

 

梨子の動きで察する千歌。

手首を曲げ、構えをとるその姿はまさに指揮者

 

 

梨子「【神のタクトFI】」ビシッ!

 

「「「!!!!!!」」」

 

梨子が再び"神のタクト"を発動した。

炎の線が伸び始め、仲間を先へと導く

 

 

梨子「海未さん、ことりさん、絵里さん、回り込んで潰してください」ビシッ!!

 

海未、ことり、絵里「「「!!」」」

 

ディフェンスで神のタクトを発動するのは経験上多くない。しかし、梨子は躊躇うことなく指示を飛ばす

 

 

絵里「へぇ…なかなか鋭い指示ね」バッ

 

ことり「が、頑張って走ります!!」バッ

 

 

梨子「鞠莉さんはポジション維持。千歌ちゃんとフィレアさんはサイド塞いで」ビシッ!!

 

 

千歌「わ、分かった…!!」

 

フィレア(すごいな…急に的確になった)

 

効果はすぐに現れる

 

 

鞠莉「取ったっっ!!」ズザーッ

 

アラクネス「!?」

 

穂乃果「鞠莉ちゃんナイス!!」

 

鞠莉(ウソ…こんな簡単に取れるの??)

 

先程まであれだけ苦戦していたのに…梨子の指揮でこんな簡単に??

 

そのまま梨子の指揮は続く。

鞠莉の足から伸びる炎は前の味方へと続いている

 

 

鞠莉「クラリア!」パス

 

ベリアル「行かせ「セイン!」パス

 

ベリアル(ダイレクト!?)

 

セイン「フィレア」パス

 

パスが繋がる。ドリブルが通る

 

 

フィレア「逃走―――迷走―――!!!!」

 

フィレア「メビウスループ!!!!」

 

 

完成しつつある

 

 

フィレア「ここまでとは…」

 

 

梨子の指揮による完成が

 

 

 

 

 

ツバサ「…梨子の指揮の精度が急激に高まったわね」

 

和葉「やっぱりね。私が睨んだとおり」

 

和葉「梨子ちゃんには資格があるんだよ」

 

曜「資格…?」

 

 

和葉「司令塔としての究極の想像力と洞察力。瞬時の判断にサッカーIQ」

 

 

 

 

 

和葉は眠っていたものを目覚めさせただけ

 

 

 

 

 

和葉「梨子ちゃんは"ゾーン"を使ってる」

 

曜「…え」

 

 

 

 

梨子「まだよ…まだまだ私の指揮は止まらない!!!!!!」

 

 

未来、梨子の指揮は旋律と呼ばれ―――"戦慄"とも呼ばれるのは、まだ先の話である

 

 

 

 

日本&海外チーム 1-3 ダークエンジェル

 

 

 





ちなみに。このお話の梨子ちゃんのセリフや地の文はAqoursの「Wake up,Challenger!!」をイメージしてるんです。歌詞を読むとゾーンのきっかけになった部分も見つかるかもです

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