ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
皆さんどうも!ルビィちゃんキャンディーです。
ここで少しお願いがあります。ラブライブとイナイレのクロスオーバー、好きな方。苦手な方。どちらもいることは重々承知。苦手だという方の意見も理解しているつもりです。ですが、このお話は輝こうサッカーで!を楽しんで読んでもらう方へと書いていますので、そんな方たちが見たり書いたりする感想欄には「ラブライブとイナイレのクロスをよく思わない」ような感想は書かないようにお願いします。
ですが、批判的な感想もちゃんと受け入れるつもりですので、そう言った感想はTwitterのDM(作者のページにアドレスあり)、またはハーメルンの個人メールでお伝えください。決して、送ってくるなとは言っていません。楽しんでいる方に見てもらいたくないので…ということですので、これ以降、そのような感想がハーメルンの感想欄に来た場合には削除する可能性があります。ご理解とご協力をよろしくお願いします。
前回の、輝こうサッカーで!
ついに始まった決勝トーナメント初戦、アメリカ代表ユニコーンとの試合。にことアメリカ代表との過去。そして一之瀬神奈の負けられない想い。
ユニコーンの連携攻撃に翻弄されるサニデイジャパン。しかし、穂乃果のスーパセーブが失点を許さず、前半は未だに両チームとも得点出来ていなかった
――――――――――――――――――
理亞「あいつら…かなり強い」
果南「うん、ほんの一瞬の隙も許さずにゴールに襲いかかってくる」
美奈「やっぱりチームの中心は神奈ちゃんね。あの子の動きは敵味方、どちらにも影響を与えるわ」
真恋「彼女を封じることが勝利のカギね」
美奈「そのための特訓だからね…さ、梨子ちゃんたちはいつ仕掛けるのかしら」
A『さあ、ユニコーンのスローインで試合再開です!!』
ショーン「マーク!」
にこ「させっっない!!」ズザーッ!
マーク「何っ!?」
A『矢澤にこが死角からスローインボールを奪う!これは回避できません!!』
イチノセ「マーク、私が行く!」
マーク「お願い!!」
この試合、にこはマンツーマンディフェンスを受けている。その相手が神奈。
にこの攻撃には神奈による制限がかけられるのだが、それでも恐ろしいことがある
にこ「千歌!梨子!2人も上がりなさい!!」
千歌、梨子「「はい!!」」
イチノセ(なぜ……にこは私にマークされているのに、こんなにも余裕で――――――
にこ「よそ見!?甘いわよ!!」パス
イチノセ「し、しまった!!」
A『矢澤にこがイチノセ選手を引き付けパス!!受け取ったのは雷虎!!』
凛「【イナビカリ・ダッシュ】!!」バチバチ!
にこは自慢の膨大な体力と絶対の自信で落ち着き、周囲の状況を把握。
例えアメリカの魔術師がマンツーマンで来ようともやることは同じ。
だが、そんな簡単なことを出来る選手は数少ない。やろうとしても出来ない選手がほとんど。そんなプレッシャーの中でも、にこのプレーは変わらないのだ
イチノセ(これが…私が越えようとしていた選手…)
凛「遅い!遅い!!遅い!!!」ビュンビュン!
A『星空凛の電光石火!!誰も止められず、最終ラインが突破されるのも時間の問題か!?』
ドモン「私に任せて!」
凛「無駄にゃ!凛のスピードにはついてこれないよ!」バチバチ!
ドモン「…いつ私があなたについて行くって?」
凛「―――え」
目の前に―――壁が――――――
――――――ドガッッ!!!!!
凛「!?!?」ドサッ
海未「凛!!」
あんじゅ「凛ちゃんが止められた…?」
A『再びドモン選手のナイスディフェンス!星空凛を間一髪で抑えました!!』
剣城『完全にドリブルコースを読んでましたね』
凛「ハァハァ……なん、で」
一番驚いたのは凛本人だった。
雷が落ちるような超高速ドリブルが売りの凛のプレー。しかし、コースを読まれ、ボールを奪われてしまった。
何故、ピンポイントでドリブルルート上に技を放つことが出来たのか…
ドモン「へへっ、動きが分かりやすすぎなんだよ!」
動きが―――分かりやすすぎ―――そうか
月「凛ちゃん大丈夫!?」
凛「凛が…足を引っ張って、」
月「凛ちゃんっっ!!」
凛「!?」
目が覚めた。今は試合中だ下を見ている暇などない
凛「ご、ごめんにゃ」
月「とりあえず。ドモンには要注意だね」
ここまでサニデイジャパンはシュート本数1。思っていた以上にゴールまでが遠い。
にこのドリブルがいかに強力だとしても、日本が守りの時はどうしても劣勢は避けられない
にこ「流石に…神奈相手にマンツーマンディフェンスは厳しいわね…英玲奈」
英玲奈「!」
にこ「交代を申し込むわ」
A『さあ、ユニコーンが一気に攻め上がる!!』
マーク「スティーブ、回せ!」
スティーブ「カンナ!」パス
ここに来てにこが自分にマンツーマンでついてこなくなったことに気づいた神奈。
何かの作戦か?それとも攻撃のためのスタミナ温存?どちらだとしてもこのま「にこさんに代わって」
イチノセ「!!!」
マーク「!!…ついに来たか」
A『イチノセ選手のディフェンスに入ったのは今、FFIで注目されている選手と言っても過言ではない!!!』
善子「私が相手よ」
イチノセ「くっ…手強いのが来たね…」
A『サニデイジャパンの最強リベロ!津島善子だぁぁ!!!』
剣城『津島選手の共鳴は実力の差関係なく、相手と勝負できるのが最大の武器ですね…イチノセ選手はどう出るか、』
善子の共鳴は"相手の動きに体が自動で反応し、対応する"というもの。
相手がどんなに速く、どんなに多く、どんなにテクニシャンだとしても。
善子…共鳴の前では無意味
マーク「カンナ!善子相手だ、無理はしないで!」
イチノセ「その方が良さそう、」パス
共鳴との相性はかなり悪い。
神奈は迷わずバックパスで戻し、連携によりDFを崩そうと―――
善子「【Deep Resonance】」ギュン!!
イチノセ「!!!?」
マーク「なっ!?いつの間、に」
それさえも。共鳴されてしまう。
バックパスを高速で奪い取った善子。
共鳴を警戒しての動きだったが、予想を上回る動きでアメリカを困惑させる
穂乃果「ナイスだよ善子ちゃん!!」
A『速い!!津島善子がインターセプト!!』
剣城『まさか今のバックパスが奪われるとは…ユニコーンは思ってもみなかったでしょう』
ディラン「アニキといい…善子といい…ジャパンはカンナキラーが多すぎ!!」
イチノセ「くっ…今のは完全に私のミス!取り返す!!」バッ
善子がそのままオーバーラップで攻撃に参加。サニデイジャパンは先制点を得るために一気に畳み掛ける
千歌「【ZスラッシュGX】!!」ギュンギュン!
チッド「追いつけないっっ…」
梨子「千歌ちゃん!こっちよ」
千歌「梨子ちゃん!」パス
梨子は考えた。どうすればドモンのシュートブロック無しでシュートを撃てるのか…
毎回シュートに絡むというデータから考えて、ドモンを直接抜かすか…遠くまで引きつけるか…
梨子「凛ちゃん!」パス
凛「!!」
ドモン「ま、まずい…今ドリブルを仕掛けられたら」
梨子は前者を選択した。
ロングキックによるサイドチェンジでドモンがポジションを整える前に。
凛のスピードで抜き去る作戦に出た
梨子(行ける…!凛ちゃん!!)
ルビィ(イナビカリなら抜ける…)
凛「……!!」
『それを直さない限り…今後は…』
凛「―――あっ!?」
梨子「!!」
月「凛ちゃん!?」
A『ああっと惜しい!星空凛、上手くボールをキープできず、ライン外へ!!』
剣城『星空選手らしくないミスですね』
凛「ハァハァ…」
ドモン「ふぅ…助かった」
花陽「り、凛ちゃん…」
海未「凛…どうしたというのですか」
美奈「………」
頭に染み付いて離れない
凛「……ハァハァ」
現実
月「凛ちゃん、やっぱり調子が悪いね…」
どうしよう…このままじゃ本当に凛は…
――――――
凛『…癖?』
美奈『そう。凛ちゃんは必殺技を出したり、"イナビカリ・ダッシュ"で直角に曲がる時に右足を強く踏み込んでるの』
海未『"タイガードライブ"はともかく…イナビカリもですか?』
絵里『気づかなかったけど…』
美奈『一瞬だけだからね。分からないのも無理はないわ』
凛『分からないなら大丈夫にゃ!』
美奈『今はね』
凛『…?』
美奈監督の言葉の意味を理解したのは…浦の星女学院との決勝
ルビィ『取った』
凛『』
あのUTX高校でさえ、凛のスピードにはついてこれず、癖も分かっていなかった。
なのに…浦の星女学院は前半で凛の癖を発見し、イナビカリは呆気なくルビィちゃんに負けた。
それから日本代表に選ばれて、癖を直すために頑張って特訓した。
世界の代表たちならば、凛の癖を一瞬で見つけてしまうのでは。力になれないのではと、怖かった。
日本代表になってから、凛の成績は大きく下がった。悪い予感が的中し、自分自身、かなり焦っていた。
そんな中での言葉だった
美奈『凛ちゃん、その癖を直さない限り今後の試合、戦っていくのは厳しいわ』
知ってた。
だからアメリカ戦、この試合で結果を出して…チームの戦力になろうと…
でも、緊張で空回りして、ミスを…
凛「ご、ごめんにゃ…今度は失敗しない」
梨子「…」
英玲奈「梨子」
梨子「はい。凛ちゃん」
凛「!!」
梨子「私たちに考えがあるの」
A『さあ、ユニコーンのスローイン!今度は成功させたいところ…!』
ショーン「ミケーレ!」
ミケーレ「よしっ…マーク!」
神奈には善子がマークしているため、簡単にはパスが出せなくなった。
しかし、アメリカには頼れる中心メンバーが残っている。その1人であるマークにボールを預け、日本陣形を崩そうと狙う
マーク「どうやって崩すか…」
イチノセ「マーク!!日本が何か仕掛けてる!!」
マーク「!?」
A『こ、これは!?マーク選手が日本の選手に囲まれています!!!』
剣城『相手選手が気づけないほどのスピードで完全包囲…あれは、』
マーク「『四面楚歌の獄』か!?」
日本がイタリア戦で初めて発動した必殺タクティクス「四面楚歌の獄」。
1人の選手を円状に包囲することにより、逃げ場をなくすディフェンス技となっている
聖良「残念ですが、"四面楚歌の獄"ではありません」
英玲奈「いくぞ…練習の成果だ」
A『こ、これは!?マーク選手を取り囲む日本の選手が走り始めました!!!』
ただの囲みではない。
まるで今にも襲いかかってくる敵がいるような。
敵意をむき出しにした風がマークを中心に渦巻いている。
気づくと円は3重に分裂していた。
3人で1組の円を作り、1番中と外が右回り。真ん中が左回りで走り続けていた
ディラン「マークが捕まった!ボールを奪われるよ!?」
イチノセ「…いや、まだだよ」
ディラン「??」
神奈と同じことを、マークは考えていた
マーク(この技は未完成だ…3重に囲んでいるのに穴がある)
一見、完璧な3重の牢屋に見えるが、1箇所だけボールを外に蹴り出せるルートを見つけた。
おそらく、「四面楚歌の獄」がイタリアの選手に破られ、その後改良したのだろうが…まだまだ洗礼されていないようだ
イチノセ「マーク!こっちだ!」
マーク「ええ!カンナも分かっていたようね!」パス
タイミングを合わせ、3重の円の穴が重なった瞬間。マークはボールを蹴り放つ。
ボールはそのまま穴を通り抜け、アメリカの最高のカウンターとして、繋が「貰ったにゃぁぁ!!!」
マーク「!!!」
イチノセ「なっ!?!?」
アメリカ「「「!!!!!?」」」
英玲奈「必殺タクティクス」
「「「【奇門遁甲の陣】」」」
A『なんと!?ボールを取ったのはイチノセ選手ではなく星空凛!!!サニデイジャパンは最初からこれが狙いだったのか!?』
剣城『完全に包囲した中で、1箇所だけ逃げ道を作ることにより…相手の油断を誘った…素晴らしい必殺タクティクスですね』
イチノセ「ま、まずい!?戻るんだ!!」
梨子「凛ちゃん!!そのまま走って!!」
マークのパスが繋がるのだと確信していたユニコーンの陣形はバラバラ。
凛のスピードならば1人で全員抜きさることも可能。しかし、
ドモン「私が止める…!」バッ
ディラン「ナイス!頼むよアスカ!」
先程、凛の高速ドリブルを抑えたドモンが立ちはだかる。
日本のカウンターといっても1対1。やることは何も変わらない。凛の癖とタイミングを合わせ、ディフェンス技を放つのみ
凛(やるんだ…信じるんだ…!!)バチバチ
凛「【イナビカリ・ダッシュ】!!」
A『星空凛が再びドモン選手に挑んだ!!』
ドモン「もう一度奪っちゃうよ!」
数十メートルと離れていた凛とドモン。
瞬きするころには既に目と鼻の先まで来ているであろうイナビカリ。
そんな凛の動きを、足を、癖を
ドモン「――――――」
凛「―――っっ!!」バチバチ!
ドモン(左に曲がる―――
見抜いて
ドモン「【ボルケイノカッ―――スカッ
ドモン「!!!?!?」
アメリカ「「「!?!?!?」」」
ディラン「What's!?」
イチノセ「……抜いた??」
凛「抜いてやったにゃぁぁぁぁ!!!!」
A『ほ、星空凛が抜いたぁぁ!!!!得意の直角に曲がるドリブルでドモン選手の逆をつくドリブル!!!!』
剣城『先程は上手く捕らえていたドモン選手でしたが、今回は星空選手にやられましたね』
ドモン「―――っっ!?」
ありえない。
ドモンは自分が抜かされたことを会場の歓声の高まりにより理解した。
確かに星空凛の右足は左に曲がる時の向きに踏み込んでいたはず…なのに、彼女は真逆の右に曲がり呆気なく抜かされた。
そして、ドモンが1番納得いかなかったことがある
ドモン(目を……瞑って走ってたよ彼女!?)
A『さあ、星空凛とGK キッドの1対1です!』
凛(出来た…本当に出来た…!!!)
―――
凛『目を…閉じて??』
梨子『ええ。そうすればドモンさんを躱すことが出来ると思う』
凛『ち、ちょっと待って?目を開けなきゃいつドモンさんが技を仕掛けてくるか…』
英玲奈『その事だが、私に任せてほしい』
凛『??』
英玲奈『凛は私を信じてイナビカリで、本気で走ってくれればいい』
英玲奈『あとは私に任せろ』
―――
英玲奈「【ブリクストファイア】。私が凛を操作し、ドモンを抜かしたというわけだ」
にこ「操作って…あんたいつそんなに技を、」
英玲奈「これは私の【エンペラータイム】の力のひとつだ」
にこ「エンペラータイムって…まさか、」
UTX高校の必殺タクティクス、「グリッドオメガ」。
強力な突風から竜巻を発生させ、相手チームを一定時間戦闘不能にするタクティクスだが、この技は全員が寸分の狂いもなくタイミングを合わせる必要があった。
その為に英玲奈の「エンペラータイム」を利用する。
エンペラータイムの能力2つ。
1つ目は"フィールドにいる選手の身体能力を一瞬で把握する能力"。
2つ目は"仲間を思いのままに操る能力"。
グリッドオメガはこの2つ目の能力で味方全員の動きを完璧にコントロールしていたのだ。
そしてその能力で凛を動かし、ドモンの逆をつく
イチノセ「やられたね…完璧に」
アメリカの選手たちは凛を追いかけながらもキーパーに希望を託した。
大丈夫…あなたなら、絶対に止められると
凛「凛の…シュート!!!」ドオン!
地面を強く鳴らし、眠れる虎を呼び起こす。
その地鳴りはまるで咆哮。
体全体を使って蹴り放つ、一撃
凛「【タイガードライブV3】!!」ドガァン!
ドモン「キッドっっ!!止めてくれ!」
キッド「任せて…【フラッシュアッパー】!!」ドン!
ユニコーンもサニデイジャパンと同じ。
国の代表であり、それぞれの想いを胸に戦っている。そんな強固を約束したGK、キッド。そうやすやすとはゴールをやるわけにはいかない
キッド「はああっっ!!」バキィン!
凛「!!!!」
A『防ぎましたGKキッド!!日本、決定的なチャンスでしたが、ゴールは…
剣城『いや、待ってください!?』
A『!!!!』
月「天空っっっっっ―――――――
A『月詠のストライカー、渡辺月が来たあぁぁぁぁ!!!!!!!!』
穂乃果「行けー!!月ちゃん!!!」
にこ「一発決めてやりなさい!!!!」
キッド「うそ、でしょ……」
――――落としぃぃぃ!!!!」ドガァン!
キッドの必殺技、「フラッシュアッパー」はその名の通り、一度ボールを上空へと打ち上げる。それを待っていましたと言わんばかりに狙っていた月。
空が落ちてくる。
キッドは技を出す暇もなく、落ちてくる空が横を通り過ぎるのをただ、呆然と見ていた
――――――バシュウゥゥゥン!!!!
ピピーッ!!
A『決まった!!ゴールです!!先制点はサニデイジャパン、渡辺月!決定的なチャンスをモノにし、日本が前半でリードしました!!』
美奈「それでいいのよ。凛ちゃん」
花陽「美奈監督…」
美奈「1人では限界なことも、仲間とならその先へ行ける。1人のプレーだけでこの先、世界と戦っていくのは厳しいけど、」
美奈「あれなら、まだまだ行けるわ」
にこ「どう?これが日本のサッカーよ」
マーク「そのチームワーク…流石だね。面白くなってきたよ!」
作戦に次ぐ作戦により日本先制。
しかし、試合はまだまだ終わらない
日本 1-0アメリカ
奇門遁甲の陣
イナズマイレブンGOのクロノストーン編で登場した必殺タクティクスです。発動者はミキシトランスした雨宮太陽君で、説明は作中にあった通りです。
ブリクストファイア
英玲奈さんが凛ちゃんを「エンペラータイム」で操り、癖とは逆をつくドリブルで相手を躱す必殺技となっています。凛ちゃんの癖を見抜いた敵に対し、強力な力を発揮してくれます。ちゃっかり全てを見抜いた梨子ちゃん、やっぱりやばい