ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!   作:ルビィちゃんキャンディー

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皆さんどうも!ルビィちゃんキャンディーです。
今回は短めですが許さてください


第3章 113話 「アメリカ戦 "走りきった先"」

 

 

 

 

前回の、輝こうサッカーで!

凛は自分の癖を見抜かれ、自分の実力不足に焦りを感じていた。そんな中で梨子と英玲奈が提案した必殺技「ブリクストファイア」。

特訓を続け、ついに発動した必殺タクティクス「奇門遁甲の陣」に続き、凛が英玲奈を完全に信じることにより必殺技を成功させる。

そのまま月が押し込み、日本が先制点を獲得したのである

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

月「凛ちゃん、最初から止められること知ってたでしょ?」

 

凛「うん、凛はまだまだ力不足だから…でも月ちゃんなら絶対に決めてくれると思ってたにゃ!」

 

月「凛ちゃん…」

 

凛「でも、凛はもっともっと練習して…いつかシュートとドリブルも完璧にしてみせるにゃ!!」

 

月「うん。凛ちゃんなら出来るよ」

 

月もまた、美奈と同じく確信していた。

凛は今よりもさらに強くなる。時間はかかるかもしれないが、それでも。

もし、凛が今の自分の技を完璧にコントロールし…進化することが出来れば…

 

自分たちの後輩、次の世代は確実に芽吹き始めている。

ルビィ、理亞、善子、凛…そして今の中学生たちも。彼女たちは自分たちとはまた別の挑戦をすることになるだろう…

 

 

月「それはまた別の話だけどね♪」

 

千歌「つ、月ちゃん?」

 

月「何でもないよ!さ、戻ろう」

 

 

A『さあ、サニデイジャパンが1点リードしましたが、剣城さんはどう見ますか?』

 

剣城『そうですね…渡辺選手が押し込めることが出来たのは、必殺タクティクス…そして星空選手の高速カウンターがあったからです。カウンターでなければ押し込むことは難しかったでしょう』

 

A『ユニコーンもこのまま黙って前半を終えるとは思えないこの試合。間もなく試合が再開します!!』

 

 

 

ー 観客席 ー

 

夜「さっすが我が娘!!目の前のチャンスを逃さない!あっぱれよ!!」

 

弥生「"奇門遁甲の陣"も成功させましたね…これで第二段階目クリアですか」

 

夜「このままリード出来ればいいけど、そう簡単には行かないよね」

 

弥生「今は神奈選手を善子さん、にこさんが抑えていますが…さあ、どこまでもつか」

 

 

 

 

美奈「……ツバサちゃん。曜ちゃん。準備しておいてね」

 

曜「は、はい!」

 

ツバサ「…誰とですか?」

 

美奈「凛ちゃんと英玲奈ちゃんよ」

 

あんじゅ「でしょうね。あの2人飛ばしすぎだもん」

 

美奈が前半で交代の準備を始めた。

理由はフィールドを見れば歴然

 

 

英玲奈(ふぅ…やはり体力が無くなってきたな)

 

凛(ちょっと…キツいにゃ)

 

英玲奈の"エンペラータイム"は強力な必殺技だが、その分、体力の燃費が悪い。

試合中発動出来るのは最大2回。また、操る選手が高速ドリブルをしていたため、消費する体力もそれに比例していた。

そしてさらに追い打ちをかけたのが"奇門遁甲の陣"。

凛は緊張による無駄な動きにタクティクスの披露がプラスされ、いつもよりも早くバテてしまっていた。

 

しかし、"奇門遁甲の陣"の発動でバテてしまう危険性があるのはこの2人のみならず。

 

フィールドにいる全員がその可能性を持っているのだ

 

 

マーク「ディラン!善子には近づかないでよ!」パス

 

ディラン「OK!」

 

神奈は未だに善子のマンツーマンディフェンスを受けている。

神奈を警戒するのは当然の事だが、マークたちは思う。確かに日本はディフェンスも手強いものだ。しかし、自分たちが警戒しているのは善子とにこ

 

 

ディラン「勝負だ!ワンダーガール!」

 

ことり「!!」

 

善子が神奈を抑えるということは―――神奈が善子を抑えるということ

 

 

ことり「【ワンダーゾーン】!!」

 

 

A『出ました!!南ことりの"絶対支配領域"!それをディラン選手は…』

 

 

ディラン「スティーブ!」パス

 

ことり「えっ!?」

 

 

A『パスで躱します!南ことりをギリギリまで引きつけてのパス、これは奪えない!!』

 

 

ディラン「Sorry!あなたとの勝負は勝ち目無さそうだからね」

 

ことり「(このままじゃ突破される…)聖良さん!!」

 

善子は神奈から離れるわけにはいかない。

ここは聖良の助けを借り、アメリカのこれ以上の侵入を食い止めなければならない。

聖良はすぐにスティーブのディフェンスに入る

 

 

スティーブ「でりゃっ!」バシッ

 

聖良(打ち上げた!?)

 

聖良が迫ったため接近戦を避けた?

上へと逃げるつもりなのか?ならばスティーブよりも先に―――

 

 

にこ「穂乃果っっ!!構えなさい!!」

 

穂乃果「!?!?」

 

 

ディラン、マーク

「「【ユニコーンブースト】!!」」ドガアァン!

 

 

聖良「そんな!?シュート!?」

 

ことり「あれは逃げたんじゃなくて…センタリング!!」

 

 

A『ディラン選手とマーク選手のシュートだぁぁ!!高坂穂乃果はすでに飛び出している!!』

 

 

穂乃果「【ゴットハンドX】!!」ドォン!

 

にこがいち早く知らせてくれたことにより、"ゴットハンドX"発動を間に合わせることが出来た穂乃果

 

 

穂乃果「っっっっ!!!!」ググググ

 

天界、魔界との試合で確実にレベルを上げた今なら…世界の強烈なシュートとも―――

 

 

穂乃果「!?!?」

 

―――戦えると、確信した時だった。

ボールに…手応えに変化が

 

穂乃果(待って!?ヤバい…スピンが強い!?)

 

ギュルギュルギュル!!とグローブと擦れる音。まるでそのまま削り進もうとしているかのような回転。

穂乃果は気づいた。最初から…このシュートは決めに来ていない!!

 

 

穂乃果「あっ!?」バチン!

 

 

A『シュートが自ら弾かれ上空へ!!高坂穂乃果、シュートを防いだか!?』

 

 

ディラン「まだだよ!」ドガァン!

 

穂乃果(間に合わ―――

 

体勢を崩してしまった。

"ユニコーンブースト"は最初から穂乃果のバランスを崩すために、威力を捨ててスピンを強くしてきたのだ。

そこに追撃をかけるディラン。

やられたなぁ…穂乃果の横を通り過ぎるボールは―――ゴールへ―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"バチッ"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何かが聞こえた

 

 

 

 

梨子(今の―――音って―――)

 

 

 

 

何かが弾けたような、散ったような。

すぐ横で。

何かが、走り抜けたような

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――「たあああっっ!!!!」バキィン!

 

 

ディラン「なにっっ!?!?」

 

マーク「!!!!」

 

「「「!!!!!!」」」

 

 

穂乃果「―――!!」

 

穂乃果のすぐ後ろに。

気づいた時には選手が1人。

地面に倒れ込むことも顧みずに、本来、そこにいるはずのない選手が―――

 

 

穂乃果「凛…ちゃん…!!」

 

凛「っっ!!」ドサッ

 

 

A『星空凛が防いだぁぁ!!!!なんということでしょう!!先程まで前線で待機していたFWが、今まさに失点してしまう瞬間、ボールを外へと蹴りだしました!!』

 

剣城『どう考えても…前線から走ってきたとしか』

 

 

マーク「そ、そんな…どうやって??」

 

凛「ハァハァ…にこちゃんが叫んでくれなかったら、反応できなかった…」

 

アメリカの攻撃を一部始終見ていた凛。

マークとディランがシュートを放とうとした時、にこが叫び。

何かあると感じた凛は「イナビカリ・ダッシュ」で穂乃果の元へと急いだ

 

 

凛「ディランさんが…シュート撃った後にまだ走っているのが気になって…走って正解だったにゃ…」

 

穂乃果「た、助かったよ……」

 

 

ピーーーッ!!

 

 

A『ここでサニデイジャパン、選手の交代をするようです!!先程、日本のゴールを死守した星空凛に代わり綺羅ツバサ。司令塔 統堂英玲奈に代わって渡辺曜が入ります!!』

 

剣城『"ゴッドストライカー"が出てきましたね…驚異的な突破力とシュートに注目です』

 

 

花陽「凛ちゃん…!凄かったよ!」

 

真恋「あのプレーが無ければ確実に失点してたわね」

 

凛「ハァ…ハァ…」

 

凛はベンチで冷静に考える。

もしあと1秒でも、あと0.1秒でも遅れていれば同点だったかもしれない…

そう考えるほど、先程までの自分の行動が信じられなかった。

ほとんど、無意識に体を動かしていた

 

 

英玲奈「あとは梨子に任せる」

 

梨子「任せてください」

 

 

 

ディラン「ゴッドストライカーが来たよ!?」

 

マーク「さらに厳しくなったね…カンナ!どうする?」

 

イチノセ「…使うかもしれないね」

 

ツバサの実力が相当なものだということはアメリカ代表たちも理解している。

まだまだ経験不足の1年生からエリート選手に代わるだけでも状況は大きく変わる

 

 

月「頑張ろうね!曜ちゃん、ツバサさん!」

 

曜「ヨーソロー!」

 

ツバサ「ええ。狙うは2点目よ」

 

 

FW……渡辺月、黒澤ルビィ、綺羅ツバサ

 

MF……………渡辺曜、高海千歌☆

 

MF……………桜内梨子、矢澤にこ

 

DF………南ことり………………鹿角聖良

 

DF……………………津島善子

 

GK…………………高坂穂乃果

 

1-2-2-2-3

 

 

 

A『ユニコーンのコーナーキックから試合再開です!!』

 

 

蹴るのはマーク。

確実に何か仕掛けてくる…しかし、先程の"ユニコーンブースト"はマークがいないため撃ってはこないだろう

 

 

穂乃果「マンツーマンしっかりー!」

 

善子「逃がさないわよ」

 

イチノセ「……」

 

 

マーク「行くよ!」

 

 

A『さあ、マーク選手は誰に蹴るのか!?』

 

 

直角に区切られたラインから蹴られたボールは流れるように選手たちが密集するペナルティエリア内へ

 

 

ショーン「行って!!カンナ!」ガシッ

 

スティーブ「善子は私たちが!!」ガシッ

 

善子「ちょっ、離しなさいよ!?」

 

それと同時にアメリカは動いた。

神奈につく善子を選手2人で強引に抑え込む。その間にボールに飛び込む神奈

 

 

にこ「ちょっ、あんな至近距離で撃たれたら…!!」

 

イチノセ「はあぁぁぁっっ!!!!」

 

 

―――バキィィィィン!!!!

 

 

イチノセ「なっ!?」

 

穂乃果「―――知ってた!!!!」

 

ボールに飛び込んでいたのは神奈と―――穂乃果

 

 

A『高坂穂乃果がイチノセ選手よりも先にボールを触った!!パンチングで弾きます!!』

 

 

千歌「ボールは渡さないっっ!!」

 

ディラン「せっかくのチャンスが…!」

 

千歌とディランが競り合い、ボールを勝ち取ったのは千歌。

にこに鍛え上げられたボールキープでカウンターに持っていこうとする

 

 

マーク「まずい!!ジャパンはカウンターが得意だ!!」

 

千歌「ルビィちゃんっっ!!」パス

 

 

A『高海千歌のロングキック!一気にチャンスはサニデイジャパンへ!!受け取ったのは"紅き流星"黒澤ルビィだぁぁ!!』

 

 

ルビィ「次は抜いてから撃つ」

 

前線でいつボールが来ても攻撃できるように構えていたため、すでにドリブルを始めていたルビィ。

行く手を阻むのはアメリカのDF4人

 

 

ルビィ「ついて来れないよ」ググググ

 

前のめりにしゃがみこみ、極限までパワーを溜めてのロケットスタート

 

 

ルビィ「【スプリントワープGX】」ギュン!

 

トニー(速い!?!?)

 

ダイク(イナビカリよりもスピードが…)

 

聞こえるのは地面を蹴る音だけ。

ボールとルビィは駆け抜ける風のように。追うどころか、動くことさえ許さないスピード

 

 

ルビィ「あと2人」

 

 

A『黒澤ルビィのドリブルを捕らえるのは不可能に近い…!しかし彼女は黙っていません!!』

 

 

ルビィ「……どいてください」

 

イチノセ「そういうわけにもいかないね」

 

ルビィの目の前にいるのは"フィールドの魔術師"。その目に迷いはなく、ただボールを取り返すために立ち塞がる。

ルビィは最初に抜かされた時に感じた威圧感を忘れていなかった

 

 

イチノセ「!!」バッ

 

何度も向けられてきた純粋な敵意。

勝ちたい、負けたくない、という気持ちのぶつけ合い。

過去に後悔したからこそ、今は―――この瞬間だけは―――

 

 

 

 

ボオォォォッッッ!!!!!!!!!!

 

 

 

 

―――後悔したくない

 

ルビィ「【Awaken the power】」ゴゴゴゴゴ

 

イチノセ「!?!?」

 

イチノセ(黒澤ルビィの…本気)

 

 

 

目覚めるパワー。膨らむオーラ。

 

 

 

ルビィ「勝つ。それだけだよ」ゴゴゴゴゴ

 

 

 

ー灼熱が動き出すー

 

 

日本 1-0 アメリカ

 

 





矢澤パイセンレベルの選手を抜かせるのかルビィちゃん
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