ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
皆さんどうも!ルビィちゃんキャンディーです。
今回のお話は第2弾「津島善子の世にも奇妙な物語」です。第1章などの伏線も回収されるかも??原作ネタも登場します!
私の名前は津島善子。
女子サッカー日本代表サニデイジャパンのメンバーで、ポジションはリベロをやっているわ。
……リベロってどんなポジションかって?
簡単に言うと、攻撃に積極的に参加するセンターバックかしら。
……疲れないのかって?
だからこうして走ってるのよ。
今は朝の5時半。サニデイジャパンの起床時間は6時半だからまだまだ時間はある。私はいつもこうして早起きしてランニングをしてるの。これも全て必殺技の精度を維持するため、私の必殺技は人以上に体力を必要とするのよ…
先輩に2人、松浦果南と矢澤にこっていう体力お化けがいるんだけど…今日はまだ見かけていない。
今の目標はあの二人と体力を並べることかな…前に持久走をした時に、あの二人との差を実感した…私の努力はまだまだ足りていないようだ。
とまあ、話しているあいだにジャパンエリアの街に入った。この時間帯、飲食店が並ぶこの道からは朝食の温かい香りが私の鼻、そしてお腹を刺激する。
そうなったら最後、走るスピードが上がるのは避けられない。どんなに練習を積んでも、空腹には勝てないのが人なのよ…
「……あれ?」
そんな中、私は気になるものを見つけたため、足を止めてしまった。何度もこの道を通らなければ分からない、気づいても普通なら無視するような些細な変化。
「こんなところに…ガチャポンなんてあったかしら?」
お店とお店の隙間にひっそりと設置されたガチャポンがあった。なんで足を止めてしまったのか…自分でも分からなかった。ガチャポンマニアとかでも無いし、好きな景品があるわけでもない…
誰一人いないこの道。一人息を切らしながら、まるで吸い寄せられるかのように私はガチャポンに近づいていった。
「…いくらか書いてないわね。景品も、何が出るのか分からないし」
だいいち、お金なんて持ってるはずもなく。
少し不気味なガチャポンだなと自己解釈し、私は再び走り出そうと駆け出し―――ヂャリン
ヂャリン?
「……え?」
何か、硬いものがぶつかり合うような音がした。その音がした場所―――私の服のポケットの中。
何も入れた記憶はない。貰ってもいない。しかし、現にポケットの中から音がした。
私は恐る恐る手を入れてみると―――
「…コイン??」
全く知らないコインが数枚入っていた。
ゲームセンターにあるような、本当によく分からない…何故今まで気づかなかったのか…
私はさらに不気味に思えてきたが、ここで脳裏に浮かんだことがあった。
このコイン…使えないのかと。
私は恐る恐る、興味本位、物は試しでポケットに入っていた謎のメダルをガチャに入れた。そして、ゆっくりと掴み、回していく。
ガチャガチャ!!
「!!」
回った。本当に回った。この回す度に来る手応え、中でかき混ぜられる景品。
この時私はランニングの事などすっかり忘れ、ガチャポンの事しか考えていなかった。
《金のカプセルが出てきた!中身はなんだろう…?》
…何か私の頭上に浮かび上がった気がしたが気のせいだろう。カプセルの色は金。当たりだろうか…中身を開けて確かめる。
《『ゴットハンドV』の秘伝書を手に入れた!》
「………」
「…」
「…………え?」
秘伝書?え?ゴットハンドV?穂乃果さんの?
「何よこれ…」
秘伝書…というものを私は知っていた。
というのも秘伝書を参考に必殺技を習得したことが過去にあったからだ。
問題はそこじゃない。書かれている技の方だ。
「なんで穂乃果さんの必殺技が秘伝書になってるのよ…」
秘伝書に、必殺技に著作権みたいな権利はあるのだろうか…いや、ルビィのATPを理亞が使っている時点でそれは無いな。
となると…誰かが勝手に秘伝書化して景品にした…?
まぁ、どっかのアイドルは秋葉原とかで勝手にグッズ化されてるって言うし…うーん、いいのかしら?
「…まだ引けるわね」
ガチャガチャ!!
《青色のカプセルが出てきた!中身はなんだろう…?》
「…青。さっきよりはハズレっぽい」
私は迷わずカプセルを開けた
《『プチサンド』を手に入れた!》
「………」
いやいやいやいや、ガチャポンの景品にしちゃいかんでしょ。食品は。
絶対に食品衛生法とかに引っかかりそうだし、いつ作られたのかも分からないし…なんでサンドイッチを景品にするのよ…
サンドイッチはたまにリリーが作ってくれるし、それで充分よ…
「…まだ引けるわね」
ガチャガチャ!!
《オレンジ色のカプセルが出てきた!中身はなんだろう…?》
「オレンジ色。千歌が聞いたらミカン色って怒られそうね」
私は迷わずカプセルを開けた
《『ファイアトルネード』の秘伝書を手に入れた!》
……突然だけど「ファイアトルネード」ってかっこいいわよね。
ダイヤが始めて発動した時でも凄かったのに、ルビィが「超ファイアトルネード」を出した時は…反則よね。あれ。
極めつけは姉妹の「ファイアトルネードDD」。仲良すぎかって…当たり前よね。
それから、私はあるだけのコインで取り憑かれたようにガチャを回し続けた。
ガチャガチャ!!
ガチャガチャ!!
一番の大当たりは何なのか。
他にどんな景品があるのか。
ガチャガチャ!!
ガチャガチャ!!
《『ごくじょうのおでん』を手に入れた!》
《『スクールアイドルの輝き』を手に入れた!》
《『しっぷうのグローブ』を手に入れた!》
《『花陽のおにぎり』を手に入れた!》
違う。
ガチャガチャ!!
ガチャガチャ!!
違う。
ガチャガチャ!!
ガチャガチャ!!
ガチャガチャ!!
私が求めている景品は―――もっと、
「!!!!!!」
《虹色のカプセルが出てきた!中身はなんだろう…?》
「来たあぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
おっと、思わず街中で叫んでしまった。
だがしかし。ついに来たのでは!?長年積んできたゲーマーとしての血が騒ぐこの感じ。
おそらく、このガチャの一番の大当たりに違いない。
いったいこの中にはどんなものが、秘伝書ならばどんな技が、私を驚かしてくれるのか。
私はワクワクしながらカプセルを開けた。
《『闇のチカラ』の秘伝書を手に入れた!》
「―――」
……予想の斜め上を行くものが出てきた。
出た時は、このヨハネに相応しい物だなんたらかんたらと考えていたが、開けてから気づく。
………私はとんでもないものを手に入れてしまったのかもしれない。
秘伝書があれば、そこに記されている技を覚えやすくなる。もし、この秘伝書が…闇のチカラが別のチームの元へと渡ったら…
考えただけでも恐ろしい。下手すれば戦争になるのでは?
急にこのガチャポンが怖くなってきた。
「あと、コインは1枚」
残り1枚使ったらすぐに帰ろう。
横には山積みになった景品。どうやって持ち帰ろうか考えるよりも、今すぐにこの気味の悪いガチャから離れたかった。
その為にも早くラスト1枚を……
ガチャガチャ!!
《黒色のカプセルだ。》
「…黒」
某妖怪ゲームでは一番の大当たりである漆黒に染まりし封印玉(黒いカプセル)。
先程まで引いてきたカプセルとは何かが違う、ということは何故か感じ取ることが出来た。
そして…私はカプセルを開けるのと同時に、頭を殴られたような衝撃が走ったのだった
「!?」
《『銀のマカロン』を手に入れた》
「銀、の…マカロン??」
見た目、怪しい色をしたマカロン。
記憶に無いのにどこかで…食べた気がする。
食べ物ならばいい思い出なはずなのに、このマカロンを見ていると震えが止まらなかった
「か、帰ろう…」
今すぐにこの場から立ち去りたくなった。
このマカロンは何かヤバい気がしてならない。そう思いすぐに後ろを―――
「ヨハネちゃん♡」
―――ことりさんが、いた
「ことりさん…いつからそこに??」
「ダメだよヨハネちゃん、残しちゃダメって言ったでしょ?」
「残しちゃ…?」
残す…?何を?マカロン…??
「沢山食べて、強くなろうね♪」
沢山……マカロン…強く…あ、
「思い、出し…ひっ!?!?」
「マカロン食べてマカロン食べてマカロン食べて」
「嘘でしょ、ちょっ、いや……」
銀のマカロンはあの時の――――――
「 死 ぬ ま で 食 べ て ね 」
善子「のわあぁぁぁぁ!?!?」
ことり「ピィィ!?」
無理無理無理嫌だ嫌だ嫌だマカロン無理無理無理!!!!!!
ことり「ヨハネちゃん!?どうしたの!?」
善子「マカロン無理マカロン無理マカロン嫌」
ことり「マカロン…??マカロンはここにはないよ??」
善子「いやいやいやい……へ??」
ことりさんの目が…違う。
千歌や穂乃果さんのような濁った目ではなく、私を心配してか少し潤んだように瞳を輝かせていた。
そして、
善子「バス…?」
ことり「怖い夢を…見たの、かな?」
善子「………」
だんだんと。自分の状況を理解してきた。
私は今日、午後の休みを利用してことりさんと街に遊びに来ていた……のだった。
私は疲れからバスに乗り不覚にも眠ってしまい……つまり、
善子「夢、かぁぁ……」
ことり「ヨハネちゃんがうなされてて…ことり心配で」
どうやら、かなり不安にさせていたようだ。
今にもことりさんは泣き出しそうになっていた。これは私の失態だ
ことり「ヨハネちゃん、疲れているのにことりが無理させたから…」
善子「ち、違うわ。前にも見た悪夢。ヨハネが天界から追放された時に掛けられた呪いによるものなの」
善子「つまり」
ことり「つまり?」
善子「リトルデーモンは悪くないわ…ヨハネだって、その…出掛けるの楽しみだったんだから」
ことり「…ヨハネちゃん」
嘘は言ってない。ことりさんの前では何故か堕天使としての自分をなかなか出せない津島ヨハネではあるが…何とか最後まで言い切ることが出来た。
でも何故、私の夢に出てくることりさんは毎回めちゃくちゃ怖いのか。
まさか心のどこかでことりさんを"あのような"存在に考えてしまっているのか。
だとしたら私は最低だ。何故って?
ことり「嬉しい…ことり嬉しいよ」
こんなにも優しくて、可愛いリトルデーモン…なかなかいないからね
――――――
ことり「ヨハネちゃん。そこってどんなお店なの?」
その後、私たちはジャパンエリアの街でショッピングを楽しんだ。
ほとんどことりさんの行きたい店だったが、その代わりということでは無いが、私の行きたいお店に向かうこととなった。
私はことりさんが行きたい場所だけでいいと言ったら普通に怒られた
善子「それが…私にもよく分からないの」
ことり「??」
そのお店は賑わう中心地から少し外れた寂しい通りに佇む。
アメリカ戦の帰り、バスの中から外を何も考えずに眺めていた時、偶然見つけた店だ
善子「ここよ」
ことり「……"秘宝堂"?」
屋根は瓦に覆われ、木材の壁。
いかにも日本の古き良き建築構造。
ことりは最初、堕天使を取り扱うお店へと向かうと思っていたのだが、
ことり「何のお店なの?」
善子「…秘伝書よ」
――――――
店内は静まり返っており、店員は会計するなら呼んでくれと奥へ引っ込んでしまった。
商品として並ぶ物はほとんどが巻物や書物。
まるで日本文化系のお土産屋のよう。しかし、そこに記されている内容は古文内容ではなく…なんとも現代的な
ことり「『スピニングショット』の秘伝書…」
善子「シュート技の秘伝書らしいわね」
古文系のお土産ならば蹴鞠だが、カタカナで書かれた必殺技を記した書。
ことりは改めて問う、このお店は、秘伝書とは何なのか
善子「…私にもよく分からないの」
善子は自分が「デビルバースト」を習得した経緯を全て説明した。
偶然「秘伝書」なるものを手に入れ、それを参考に新たなシュート技を習得したこと。
善子は知りたい。秘伝書は何故存在するのか、何故コンビニのクジの景品にあったのか、何故みんな存在を知らないのか
善子「それが分かると思ってここに来たのよ」
ことり「そっか、それじゃあ…」
「なるほど。だからあなたがあの技を使えたのデスね」
善子、ことり「「!?!?」」
背後からの声が私たちに向けられていたことはすぐに気づいた。
そして、この店には確実に縁はないであろうこの人。赤に染めた服、金色に光る髪
善子「小原……サエ、」
サエ「呼び捨てとは…随分となめられたものデス」
イタリア代表の監督が、そこにいた
メダルガチャは「イナイレgo」のゲーム、要するに3DSから導入されました。ゲームコインで引けるガチャでした。