ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
皆さんどうも!ルビィちゃんキャンディーです。
ブラジル戦が始まります
前回の、輝こうサッカーで!
ガルシルドに狙われる千歌。狙いは闇の力だと言うが、ガルシルドは逮捕される…そう思いながら迎えたブラジル戦。
逮捕されたはずのガルシルドが登場、全てを支配する魔の手からはブラジル代表たちを救えないのだろうか??
――――――――――――――――――
英玲奈「まずいな、ガルシルドがいるとなると、私たちが勝つとロニージョたちの家族は…」
ことり「そんなこと出来ないよ…!」
千歌「……」
ロニージョたちから伝わってくる苦しみ、それだけで胸が締め付けられる。
ここまで死ぬ気で特訓をしてきたが、それはブラジル代表と全力のサッカーが出来ると思ったからこそ。
しかし、このままでは自分たちのプレー次第でロニージョたちの未来が…
千歌「………この試合、勝とう」
「「「!!!!!!」」」
曜「ち、千歌ちゃん!でもそしたらロニージョさんたちの家族が行き場を失って…!」
千歌「分かってる…でも、勝たなきゃいけないんだよ!これ以上、ガルシルドの好きにさせないためにも…!」
海未「千歌…」
美奈「……」
千歌「これは、私たちとガルシルドの戦い。サッカーを戦争の道具に使おうとする…卑劣な人との」
穂乃果「千歌ちゃんの言う通り!!」
千歌「!」
穂乃果「あの人たちの好きにはさせられないよ」
英玲奈「だがな…」
ツバサ「英玲奈。もう決まったみたいよ」
英玲奈「ツバサ…!」
ツバサ「キャプテンが勝つって言ったのよ?だったら私たちも全力で行くまでよ」
千歌の言葉は大きかった。
先程まで勝利への意識が崩れかけ、バラバラだったチームが一瞬でひとつになった。
もちろんロニージョたちへの不安があるが、千歌の言葉に奮い立たないものがいるはずもなく
美奈「みんなの答えは出たからしら?」
千歌「…うん。勝つ気で行くよ」
美奈「どんなに辛い戦いになっても、最後まで諦めてはダメよ。みんなにその決意があるのなら、スタメン。発表するわね」
「「「はい!!!!」」」
ー サニデイジャパン ー
FW…………鹿角理亞、黒澤ルビィ
MF…綺羅ツバサ、高海千歌☆、渡辺曜
MF……………統堂英玲奈、矢澤にこ
DF……南ことり、鹿角聖良、優木あんじゅ
GK…………………高坂穂乃果
3-2-3-2
ー ザ・キングダム ー
FW………レオナルド、ロニージョ☆、ガト
MF……………プレザ、ボルボレタ、コルジア
DF…ラガルート、バーグレ、フォルミガ、モンストロ
GK………………………ファルカオ
4-3-3
A『さあ、両チームがポジションにつきました!!まもなく試合開始です!!』
千歌(…これで、本当にいいんだよね)
ロニージョ(みんなは私が守る。RHプログラムなんかに負けはしない)
日本とブラジル。
かけ離れた両国の国境を越えた試合。
それが全力をぶつけた真剣勝負になるかならないかは…
ガルシルド「………」
美奈「………」
ピーーーッ!!!!
フィールド上に立つ、選手次第である
ロニージョ「!?――――――」
日本「「「!?!?」」」ゾクッッ!!
ブラジル「「「!!!!」」」ゾクッッ!!
千歌「…え、今のって―――ビュン!!
ルビィ「っっ!?」
理亞「え!?ちょっ!?」
千歌「!!!!」
今横を通り過ぎたのは…ロニージョ??
A『なんと!?サニデイジャパンのキックオフからスタートしたこの試合、ロニージョが一瞬でボールを奪ったぁぁ!!!』
ロニージョ「………」
ラガルート「ロニージョ…!?」
ガルシルド「…ふふっ」
ルビィたちがロニージョを認識するよりも速く、想像以上に強引な。
クイーン・オブ・ファンタジスタが攻め込んでくる
ロニージョ「…いくよ。ガール」
ガルシルド「……これが、ザ・キングダムの本当のサッカー。私に楯突くとどうなるか…思い知らせてやる」
穂乃果「ロニージョ…」
にこ「昨日までとは…いや、あんなロニージョ見たことないわ!!」
バーグレ「私たちもあんなロニージョは知らない!!」
ラガルート「ええ…私たちの前を走っているのはロニージョであってロニージョじゃない!!何があったの!?」
ガルシルド「…ヘンクタッカー君。記録はしているな?」
ヘンクタッカー「無論でございます。活動開始時間、心拍数、呼吸数、筋肉・骨格の反応抜かりなく」
美奈(…ガルシルド、)
曜「私がいくよ!!」バッ
FWコンビ、千歌が一瞬で抜かれすぐにチェックに入るのは渡辺曜。
ロニージョ相手を想定したにことのマンツーマンの練習は沢山してきた。
そう簡単に抜かれ―――スカッ
曜「なっ!?」
ロニージョ「………」
英玲奈「ツバサ。2人で」
ツバサ「ええ」
ロニージョ「………」
ロニージョ「―――!!」ギュンギュンギュン!!
英玲奈、ツバサ「「!!??」」スカッ
A『続け様に3人を抜き去る!!今日のロニージョは一味違うぞ!!』
レヴィン『これまでの試合でも華麗なプレーを見せてくれましたが、今日はさらにレベルアップしていますね』
にこ「ロニージョっっ!!!!」バッ
レオナルド「ニコだ!気をつけろロニージョ!」
A『ここで両チームのファンタジスタが対面する!!矢澤にこはロニージョを抑えることが出来るのか!?』
にこ(なんなの!?どうしたのよ!?)バッ
ロニージョ「―――!」ギュンギュンギュン!
にこ(なんで…ロニージョが"使えるの―――ビュンビュン!!
にこ「ヤバっ!?」
サニデイジャパンは前回の試合、アメリカ戦で一之瀬神奈1人を相手に全員が突破されるという、ブラジル戦前に大きな課題があった。
ブラジルは個人プレーでは世界トップクラスを確実としたチーム。
アメリカとの試合後、日本は1対1のディフェンスを徹底的に強化。ブラジルに真っ向から勝負しようとしたのだが―――
穂乃果「にこちゃんが…あんな簡単に」
ロニージョの両隣を走るのはブラジルのウイングフォワード。
いつでもロニージョのフォローができる位置で走っているため、すぐにパスを要求するのだが、
ロニージョ「………」バッ
ガト「ちょっと!待ってよ!?」
レオナルド「なんなのあいつ!!」
ロニージョは仲間に目もくれず、まるでロニージョ対日本の試合をしているかのように一人で切り込んでいく。
これにはさすがのブラジルも驚きを隠せなかった
レヴィン『ザ・キングダムの強さは華麗な個人プレーからの連携攻撃だと思っていたのですが、今日に限ってはロニージョの独壇場ですね』
善子「みんなあんなに1対1の練習をしたのに…簡単に抜かれすぎじゃない??」
花陽「ですが、ザ・キングダムも様子が変です。チームワークがなっていません」
聖良「囲い込んでください!!!!」
ことり、あんじゅ「「―――!!」」バッ
DFの司令塔、聖良の指示でロニージョを一瞬で包囲するDFたち。
1対1で勝てないのなら人数差が無ければ勝負になどなりはしない。
練習した連携でロニージョに挑む
聖良「【真スノーエンジェル】」ビュン!
ロニージョ「―――!!」ギュン!
聖良の高速接近からの必殺技をタイミングを合わせ回避し、
ことり「【ワンダーゾーン】!!」
ロニージョ「……」バッ!
回避した場所で捕らえようとしたが、バク転などの空中技で絶対支配領域までも突破
あんじゅ「【ジャッジメント・レイ】」パチン!
タクティクスブレイクとしてイギリスを苦しめたあんじゅの最凶の必殺技。
広範囲に降り注ぐ雨のようなレーザー、しかしこの技には最大の欠点がある
ロニージョ「―――!!」ギュンギュンギュン!!
あんじゅ「っっ…やっぱり全部躱されちゃうわね」
海未や凛などのようにスピードと瞬時の判断力を持つ選手はレーザーの隙間をかいくぐり、最凶の必殺技を突破していく。
一個人に対しては相性が悪い「ジャッジメント・レイ」。ブラジルならば尚更。
ロニージョにはかすり傷さえつかない
A『ロニージョ、優木あんじゅも突破!!まさに神業!!!』
穂乃果「撃ってくる!!」
ロニージョが空中でシュートの構えに入った。動画で見た変幻自在のシュートフォーム、どんな場所・体勢・角度からでも強烈なシュートを放つ…
予測出来ないシュートだからこそ、集中を切らせてはいけない。
穂乃果の気迫に対しロニージョは、
ロニージョ「っっ!!!」ドガアァン!
穂乃果「左っっ…え!?」
ロニージョ「!!」
A『おっと外した!?ゴールの遥か上を飛び越えてしまった!!』
ロニージョ「ハァハァ…」
にこ「ロニージョ!!なんでチームメイトにボールを渡さないの!?仲間を信用してないわけ!?」
にこ「今までガルシルドに屈してでも、ザ・キングダムのサッカーは守ってきたでしょ!?みんなのために頑張って来たんじゃないの??」
レオナルド「…ニコ」
ロニージョ「……」
にこ「ちょっと!何か言いなさいよ!!」
にこの言葉もロニージョには届かず、自分の持ち場に戻っていくロニージョ。
にこの知る彼女はあんな一人だけのサッカーはしない。それはブラジル代表たちも同じ気持ちだった。
そして、もう1つ信じられないことが、
穂乃果「ねえ、にこちゃん。ロニージョは…」
にこ「ええ。あの背筋が凍る感じのオーラ、強引なプレー…まるで、"闇の力"ね」
花丸「はぁ…びっくりしたずら」
真姫「ホント、序盤から飛ばしてきたわね」
美奈「………」
ヘンクタッカー「どうもまだ力のコントロールが上手くいっていないようです」
ガルシルド「…今はそれでいい。所詮は実験用だ」
ヘンクタッカー「左様で」
ガルシルド「むしろ、ロニージョのあのプレーがジャパンへのプレッシャーになればいい。この私を怒らせるとどうなるか、思い知る事になる」
ヘンクタッカー「そのプレッシャーはザ・キングダムの連中にも十分伝わっていくことでしょう」
その言葉はすぐに現実となる。
ロニージョの異変を察し声をかけたのはにこのみならず、チームメイトと同じく。
しかしロニージョからの答えは無い。
それによりブラジル代表の空気はさらに悪化。その空気は相手チームである日本にまで伝わってきた
花陽「FWの2人、MFの3人、ぴったりマークされています…」
真姫「それより、ブラジルの様子おかしくない?」
希「試合の緊張感とは、また別の意味でピリピリしてるなぁ」
試合は日本のゴールキックからスタート。
日本はこの試合、未だに攻めることが出来ていないため、ここでひとつ道を切り開きたいところ
ピーーーッ!!
ロニージョ「!?――――――」
日本「「「!?!?」」」ゾクッッ!!
ブラジル「「「!!!!」」」ゾクッッ!!
再び悪寒。
ロニージョの急変。そして自分らの立場。
考えから導き出される答えは1つ
ラガルート「……まさか!!」
ラガルートが見る先では、ガルシルドが笑みを浮かべていた
穂乃果「いくよーっっ!!」バシュッ!
穂乃果のロングキック。
しかし、前線は厳しいマークにより抑えられている
聖良「―――にこさん!」パス
センターバックの聖良からパスをスタート。
徐々にボールを上げていき、攻撃を組み立てていく。
いくら個人プレーのレベルが高いブラジルとはいえ、細かいパスを出されては追いつきたくとも追いつけない
A『GK高坂穂乃果から鹿角聖良へ!そして矢澤にこ、高海千歌、鹿角理亞!!パスで着実に攻め込みますサニデイジャパン!!』
理亞(前にDFがいない!!持ち込める!!)
曜「…!?理亞ちゃん来てる!!!」
ラガルート「【ローリングスライド】!!」ドガッ
理亞「ーーー!?!?」
前方にDFはいなかったはず―――なのに気づくと前からーーースライディング!?!?
千歌「な、何いまの動き!?」
にこ「"ローリングスライド"。相手の背後から回転技で高速接近、そのまま飛び越えて死角から不意打ちのスライディングをかます…厄介な技よ」
ツバサ「躱すのはかなり厳しいわね」
ラガルート「よし!繋ぐよ!!」
ガト「こっち空いてる!」
ラガルートはすぐに攻撃を組み立てるためスペースへと走り込むガトへとパスを試みる。
周りに日本の選手はいない。
このまま一気にたたみ―――ドガッ!!
ラガルート「ぐあっ!?」
ブラジル「「「!!!!!!」」」
ロニージョ「………」ズザーッ!
A『ラガルートのボールをロニージョがカットした!?』
穂乃果「どうして…!?」
そして始まるのはロニージョの無双劇。
敵味方関係なく躱し、突き進む
にこ「ロニージョ!!!!」ズザーッ
ロニージョ「―――!」バッ
スライディングを飛びながら躱す。
しかし、この動きをにこは読んでいた
にこ(かかったわねっっ!!)バッ
にこの真上を飛ぶロニージョ。
つまり、ボールは目と鼻の先にある。
かなり危険なプレーではあるが、倒れた体を上体起こしのように持ち上げ、頭で目の前のボールを奪いに行く
英玲奈「にこ!?危な―――」
ロニージョ「!!」グルン!!
英玲奈、にこ「「!?」」
にこ「これも躱すの!?」
A『ああっと!?矢澤にこの頭を空中で体を捻ることにより接触を回避!!ロニージョにできないことは無いのか!?』
ロニージョ「っっ!!!!」ドガアァン!!
A『ロニージョ再びシュート!!』
にこを躱したのは空中。
そしてそのまま地面に足をつけることなくシュート。穂乃果は反応に遅れるも、シュートは再び枠外へと逸れ―――
A『だが、またも決まらず…!!』
シュートミスに胸を撫で下ろすサニデイジャパン。
しかし、やはりロニージョのプレーに不信感は高まる一方である。そしてここでザ・キングダムの怒りを堰き止めていたダムが決壊し始めていたことを知る
ガト「ねえ、さっきのあれ何!!?」ガシッ
ロニージョの服を掴み怒りを見せるガト。
ボールを持つ仲間を攻撃したのだから、当然といえば当然。しかし、
ラガルート「やめて!監督が見てる…!」
レオナルド「サニデイジャパンや観客もね」
ガト「…!」
仲間の言葉により冷静さを取り戻したガト。
ここでロニージョを責めることは仲間のためにも良くない。
ラガルートの私は大丈夫。という言葉を聞くことで、掴みかかっていた手を離したガト。
なんとか内部崩壊を防いだかに思えたブラジル。しかし、ここでラガルートがチーム内に衝撃を走らせる言葉を口にする
ラガルート「…あなた、監督にRHプログラムをされたんじゃないの?」
ガト、レオナルド「「!!??」」
ブラジル「「「!!!!!!」」」
ロニージョ「………」
バーグレ「…RHプログラムって、そんな」
レオナルド「本当、なの?ロニージョ、」
先程までの険悪なムードからは一変。
"RHプログラム"という言葉を耳にしたブラジルメンバーはすぐにロニージョの元へと駆け寄る。
そして問う。「RHプログラムをうけたのだな!?」と、
ロニージョ「……!!っっ!!」
ラガルート「答えて…ロニージョ!」
そして、ダムが決壊するのは仲間よりも先に、ロニージョになることになる
ロニージョ「……仕方なかったんだ!!!!」
ガト「…!!」
その悲痛とも呼べる叫びに近い声は仲間たちに届く。これ以上、ロニージョを刺激しないためにも優しく尋ねる
ガト「……いつ?」
ロニージョ「…数日前。発動は、この試合が初めて」
レオナルド「だから、だね。プログラムが体に馴染んでないんだよ。その疲れ方異常だよ…」
ラガルート「力の使い方が加減出来ないから、シュートも決まらないんだね」
ロニージョ「このゲームの間に、力をコントロールしてみせる!!」
ロニージョ「私たちは負けられないでしょ!?私が実験を受ければ仲間には手は出さない!!奴はそう約束してくれた!!家族だって無事でいられる!!」
ロニージョ「仲間を守るために、ほかに手が無かったんだ!!!!」
ロニージョが仲間想いだということは全員知っている。
そして、仲間もまた、ロニージョをおもっていることは…誰もが知っている
レオナルド「…自分一人で抱え込まないで」
ガト「みずくさいんじゃない?ロニージョ」
ロニージョ「…!!だけど、私!!」
自分でも分かっているのだろう。
この力は簡単にはコントロール出来ない。現に先程までは暴走状態に近かった。
自分で出来ないことが、仲間に出来るなんて…
レオナルド「こうするのよ!」ピーーッ!
プレザ、ボルボレタ、コルジア「「「!!!」」」
レオナルドの指笛に反応したのはサニデイジャパンの前線選手をマークする3人
ルビィ「…??」
理亞「は?」
ツバサ「…あら」
A『おや?ザ・キングダムはサニデイジャパンの前線選手からマークを外しました!そして…新たにマークについたのは……』
A『ロニージョ??』
日本「「「!!!!??」」」
観客「「「!!!!??」」」
真恋「…ええ??」
美奈「とんでもないことをするわね」
A『な、なんと!?ザ・キングダム、キャプテンのロニージョをがっちりとマーク!!』
レヴィン『1人飛び出しているロニージョを、抑えようということでしょうか…』
千歌「…ロニージョさん、」ズキズキ
穂乃果「………」ズキズキ
日本 0-0 ブラジル
ブラジル代表のレオナルドはイケメン