ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
皆さんどうも!ルビィちゃんキャンディーです。
今更で本当に申し訳ないのですが、高評価を押してくれた方々…お気に入りにしてくれた方々…感想を書いてくださる方々に感謝を込めて。
ついに…このお話を書く時が来ました。短めで、セリフ文がお決まりですが増えますのでご了承を
前回の、輝こうサッカーで!
体力が限界に近づく理亞、しかし才能の片鱗を思わせる新必殺技によりボールを奪い返す。千歌の"エクリプス・サン"で得点するも、ガルシルドの魔の手により千歌と穂乃果の闇の力が暴走してしまう。
千歌のシュートを穂乃果は何とか止めるも、両チームここからどう動いていくのか…
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A『前半終了!!ザ・キングダム相手に同点としたサニデイジャパン!後半をどう戦うか注目されます!!!』
にこ「ロニージョ」
ロニージョ「…!」
にこ「初めの方、ずいぶんとめちゃくちゃなサッカーをしてくれたわね」
ロニージョ「ハァハァ…私の勝手よ。放っておいて」
にこ「放っておけるわけないでしょ!?納得いかないのよ…あんた、あんな簡単に抜かれるようなやつじゃないでしょ!?」
ロニージョ「!!」
英玲奈「にこ。戻るぞ」
にこ「っっ…だけど、」
今はサッカーをしに来ているのだ。
勝たなければならないのはどちらも同じ。
にこが納得出来ない気持ちもわかるが、
英玲奈「彼女たちの事情が分かっているからこそ、なかなかそうもいかないがな」
にこ「じゃあ、負けられるって言うの?」
英玲奈「いや…ただ苦しいだけだ」
その頃、闇の力が暴走した千歌と穂乃果は意識が朦朧とする中。何とかその歩を進めていた
穂乃果「ハァハァ…ロニージョは、無理をしてる…その無理をチーム全体で何とかしようとしてる……ゴールからはそれがよく見えるよ…」
聖良「穂乃果さん、今は喋らない方が…」
あんじゅ「やっぱり、ガルシルドがロニージョたちを苦しめてるのね」
ツバサ「それが分かったとして…私たちに何ができるの?ガルシルドは堂々とここへ来たのよ?私たちの無力、ロニージョたちの無力を笑いに来たのよ」
穂乃果「どうにも…ならないのかな…」
―――
私情を挟む前に、ここは勝負の場である。
そのことを一番に理解している美奈は通常通りサッカーのミーティングを始めた。
前半、日本から、美奈からしてみれば上出来であったという
美奈「同点…攻撃、守備。両方頑張ってくれたわ」
美奈「試合前にも言ったけど、ブラジルの本領が発揮されるとすれば後半。みんなも分かっていると思うけど、前半のような雰囲気が無くなった場合よ」
「「「………」」」
美奈「まあ、ブラジルが変わっても変わらなくても…私たち日本は後半から仕掛けるわよ」
前半、体力を大きく消耗した理亞に代わってダイヤ。
"アイスエイジ"発動と守備の中心をこなした聖良に代わって善子。
司令塔交換で英玲奈に代わって梨子が入る
海未「美奈監督。千歌と穂乃果のダメージを考えると…2人は、」
美奈「悪いけど、穂乃果ちゃんは交代しないわよ」
海未「な…!?何故ですか!?」
美奈「ここまで引っ張ってきたけど…もうそれも限界が来たのよ」
美奈「この試合、穂乃果ちゃんは"ゴットハンドX"を完成させなければ勝てない」
「「「!!!!!!」」」
穂乃果の対世界用に作られた必殺技、「ゴットハンドX」。
強力な技ではあるが、まだ未完成だという問題がサニデイジャパンには存在していた。
自分の体を蝕む反動。そして100%の力が引き出せていない…つまり、完成させれば穂乃果は更に強くなる。
今完成させないで、いつ完成させるのか
穂乃果「穂乃果は…大丈夫。休めばなんとかなるよ」
海未「ですが、あの技を発動した体で…」
穂乃果「穂乃果の心配よりも、問題は千歌ちゃんの方じゃない?」
海未「……」
闇の力の暴走。
穂乃果が軽傷で済んだのは自分の力だけで闇の力をコントロールしていたから。
しかし、千歌はゾーンで闇の力を制御していた…では、ゾーン無しで闇の力が暴走したらどうなるのか…
チカ「ん〜♪チカも元気全開DAY!DAY!DAY!だよ♪♪」
善子「何よ…DAY!DAY!DAY!って…」
果南「まさか、またあんたが出てくるなんてね」
チカ「酷いな〜果南ちゃん。チカも一応、千歌ちゃんなんだからね??」
千歌の闇の力は少し特殊。
力を制御出来ない時に発動すると別の人格が出てくるというもの。
好戦的でどこか不気味さを感じさせるその雰囲気から、メンバーたちは不用意に近づくことは無い
梨子「早くいつもの千歌ちゃんに戻って…」
チカ「うーん、それがね?」
「「「戻れなくなった!?!?」」」
チカ「てへぺろ♪」
曜「いやてへぺろ♪じゃないでしょ!?」
原因はどう考えてもあの暴走。
しかし、このチカを長く発動させる訳にはいかない。何故なら、闇の力を暴走させると命が危うくなるからである
チカ「……その事についてはあまり心配ないと思うよ?」
果南「…どういう意味?」
チカ「そもそも、闇の力の暴走で命が危なくなるって…理由分かってる?」
チカは続けた。
闇の力の暴走で命が危うくなるのは何故か。
それは、暴走状態に体が耐えられないからである。シンプルと言えばシンプルだが、納得のいく部分もある。
全国大会の時、すでに穂乃果は力をコントロール出来ていた。それは細かな経緯を置いておいて、長年にわたっての鍛え上げられた体・精神力が理由であると考えられる。
変わって千歌はその頃はまだサッカーを始めたばかり。穂乃果のように力をコントロール出来るほど体は完成していなかった。
つまり、チカが心配ないと言う理由は…
チカ「千歌ちゃんの体は暴走でも耐えられる体になってる。でなきゃ今頃死んでるよ」
確かに、あれほどの大量の闇の力を吹き出しても千歌の体はボロボロになっていない。
ゾーンに頼りすぎて精神力的に耐えられなかったことは未熟となってしまうが、体はそうでも無かった
チカ「精神力が弱っちゃったから出て来れないのかもね〜。ま、その間チカが暴れさせてもらうけど♪」
果南「いいんですか?監督、千歌をこのまま出して…」
美奈「出し惜しみするほど、ブラジルは甘くないわ」
曜「大丈夫かなぁ…」
チカ「……そんなことより、さっきから気に入らない事があるんだけどさ」ギロッ
チカが睨む先は日本ベンチではなかった。
ブラジルベンチの中で、選手たちを見下すように居座る男
ヘンクタッカー「ロニージョは相当消耗が激しいようです」
ガルシルド「だがまだ使える。限界を超えた時、RHプログラムがどう作用するのか見てみたい」
ヘンクタッカー「なるほど。しかしせっかくのエースストライカー…壊れてしまっては、」
ガルシルド「実験台ならいくらでもいる」
「その実験台に、私たちもされたってわけか♪」
ガルシルド「!!」
チカ「ふふ♪やっぱりそうなんだね」
果南「ちょっ、千歌!!早速やりすぎだって!!」
海未「果南…千歌を連れて帰りますよ」
チカ「…いい加減にしてくれないかなぁ?」
果南、海未「「!!」」ゾクッッッ!!
チカは冗談で言ってない。
殺気に近いオーラで分かった。止めなければとも分かっているのに、その場から1歩も動けなかった
チカ「あんたたちの腐ったような目がチカたちのことををずうっと見てたの…知ってたし、闇の力を持つチカたちを狙ってたのも知ってる。だって、そこにいる太っちょがこの前襲ってきたし」
ヘンクタッカー「ふ、太っちょ!?」
チカ「それに…ロニージョの暴走」
ロニージョ「…!!」
チカ「あれ、闇の力?」
ガルシルド「いかにも。ロニージョが持つ才能で―――「嘘だね」
チカ「…ロニージョの体、いじった?」
「「「!!!!!!」」」
果南「どういう意味??いじったって…」
闇の力を発動するとまず確認できるのは真っ黒いオーラ。必殺技や瞳も、オーラと同じく黒く染る。
そして周辺の温度が一気に下げられたかのような寒気が襲い、発動者にリスクと引き換えに圧倒的なパワーをもたらす。
しかし、ロニージョの闇の力には足りないものがあるのだ
凛「……あ!ロニージョさん、黒いオーラ出てなかった!!」
梨子「言われてみれば…闇の力と同じ、寒気が起きただけで…」
チカ「ねえ?実験とか言って、ロニージョの体を改造してたんじゃないの?」
ロニージョ「……」
ガルシルド「………」
ガルシルド「サッカーをする人間の能力を限界まで引き出すための強化人間プログラムと、言って欲しいものだな」
「「「!!!!!!」」」
にこ「強化人間ですって!?!?」
チカ「見なよ。ロニージョの体を。あんたの実験のせいでボロボロじゃん」
ロニージョ「……千歌、仕方なかったんだ」
チカ「……」
ロニージョ「家族やチームのことを考えれば…私がこうするしかっっ!!」
海未「…っっ、酷いじゃないですか!!」
ルビィ「こんなことしなくても、ロニージョさんたちは十分に強い選手なのに…」
ガルシルド「…ふん、力を与えてやったのに、非難される言われは無いわ。ロニージョは納得してプログラムを受けたんだ」
にこ「家族を人質にして…何が納得よ!!!」
チカ「…やっぱり、救いようがないクズだね」
ガルシルド「だからなんだというのかね?」
チカが笑みを消した。
どんな時でも笑顔を崩さなかったはずのチカが。まるで、この場でガルシルドを―――
チカ「チカがここで潰して、警察に叩き込んであげるよ」
曜「…!?千歌ちゃん、ダメだよ!!!!」
―――ガチャッ!!
チカ「……」
曜「…え、」
にこ「ちょっと…なんであんたが、」
月「そんな…」
美奈「………」
サエ「調子に乗りすぎデス。美奈の娘」
チカ「…小原サエ」
チカとガルシルドの間に入ったのはイタリア代表監督の小原サエだった。
その手には日本人には縁もゆかりも無いような野蛮な武器、拳銃が構えられていた
ガルシルド「遅かったではないか。小原サエ」
サエ「ええ。少し野暮用で」
ガルシルドとの会話から、最悪の事態を想像してしまう。月を信じてありえないと答えを出した疑惑…
ツバサ「…どうやら、黒みたいね」
月「そんな…サエさん、だって」
サエ「黙ってたことは悪かったと思っているわ。月」
月「…!?」
この状況で小原サエがこちら側の味方だと思う者はいないであろう。
全て、ここまでガルシルドの。小原サエの計画だったと言うのか??
ガルシルド「驚いたかね?小原サエは昔からのビジネスパートナーなのだよ」
サエ「…そういうこと」
チカ「いや〜…鞠莉ちゃんがクラウディーになっちゃうよ?サエさん」
サエ「……」
ガルシルド「君たちの持つ闇の力は貴重な能力。身体能力を強化させ、超人的なパフォーマンスを見せてくれる。これを、利用しないことはないだろう?」
月「そのための実験か…」
ガルシルド「闇の力のデータを元にし、RHプログラムとしてロニージョに発動させた力こそ…"人工闇の力"」
聖良「闇の力を…擬似的に発動させる!?」
ガルシルド「そのために君たちのような純粋な闇の力を持つ者が欲しかったのだよ。とは言っても、君たちが実験サンプルの第1号では無いがな」
穂乃果「私たちが最初じゃ、ない?」
チカ「へぇ…ほかに誰がいるって言うのさ」
美奈「……やめて」
ガルシルド「すぐそこにいるではないか」
美奈「やめなさい!!ガルシルド!!!!」
ガルシルド「音ノ木坂の奇跡のエースストライカー、高海美奈だ」
日本「「「!?!?!?」」」
チカ「……!?」
穂乃果「……美奈さん、が…」
真恋「ガルシルド…なんてことをっっ!!」
高海美奈が…音ノ木坂の奇跡のメンバー…ということは、
にこ「ねえ、ママ…ママもなの??」
真恋「……っっ…」
同じチームだと言っていたにこの、穂乃果の海未のことりの月の…そして鞠莉の母親が、皆―――
穂乃果「私たちが目指した…音ノ木坂の奇跡」
海未「…」
ことり「…」
凛「…」
花陽「…」
真姫「…」
希「…」
にこ「…」
ガルシルド「そして高海美奈。君に復讐を誓ったのが、小原サエだ」
サエ「……」
美奈「…っっ」
ガルシルド「自分の娘たちに聞かせてあげるといい。伝説と金塗られた過去の…真実をな」
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―――
ー 3✕年前 音ノ木坂学院 ー
高校時代、青春を過ごした。
「まずいわ〜…初日から遅刻とかヤバい」
将来語れば、羨ましがられるような日々だったかもしれない。
そう―――思ってたでしょ?
「音ノ木坂学院に…ついに来たあぁぁ!!」
私の名前は日宮美奈。(ひのみや)
これから語るのは―――私の過去と犯した罪
音ノ木坂の奇跡、過去編に入ります。