ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
皆さんどうも!ルビィちゃんキャンディーです。
後書きに過去編の登場人物をまとめてます
美奈「優花が…サッカー??」
あまりの衝撃に包丁落としそうになったわ。
何故かって…優花はスポーツを今まで1度もやったことがないからだ。
運動会のかけっこではビリ候補だし、マラソン大会では死んだ目になることは当然。
これらを知っているからこそ、私とのんちゃんは驚きを隠せなかったのだ
優花「あ、も、もちろん私はサッカーをするためじゃなくて…マネージャーとして入部したいなって…」
美奈、乃々子「「……」」
ですよねー。はい。分かってました。
あんなこと言ったけど私は優花がマネージャー志望だということは把握してました!
一応、入部理由を聞いてみることにする
優花「私…美奈ちゃんや乃々子ちゃんとは仲良くしてもらってるけど…いつも2人がサッカーをするところを見ていることしか出来なくて、」
優花「だから、サッカーが出来ない私でも2人の力になれたらって!!」
乃々子「優花ちゃん…」
優花はとても優しい子だ。
毎日のように私たちの練習を見に来て、応援して、支えてくれた。
それだけでも大きな力になったが、優花本人は足りないという思いから私たちのサポートを志願したのだ。
断る理由などあるはずが無かった
美奈「ありがとう優花!きっとみんな歓迎してくれるよ」
優花「うん!」
選手部員6人、マネージャー1人となった音ノ木坂学院サッカー部。
全国大会に出場するには最低9人。残り3人が必要である
美奈「候補も…ちょうど3人」
乃々子「3人とも、勧誘は厳しいわよ?」
理由は分からないがサッカー部入部を拒否した響木鈴香。
ガリ勉人間へと落ちた知将、月城真恋。
なんか当たりの厳しい生徒会副会長、小原サエ。
ほかに部員を探そうとしても、このレベル以上の選手は見つからないだろう
優花「何故、音ノ木坂学院にはこうも実力者が揃っているのかな…」
美奈「うーん、運命とか?」
乃々子「そんな大袈裟な、」
―――
翌日、生徒会室
美奈「ということで副会長!!サッカー部に入ってください!!」
サエ「…何度言わせれば分かってくれるのですか?」
迷っていても始まらないということで。当たって砕けろ精神で生徒会室に特攻した美奈。
相変わらず小原サエは睨み続けるだけ。
しかし、それで引き下がる美奈でもない
姫佳「サエちゃん、入部してあげればいいのに〜」
美奈「ですよね!生徒会長!」
サエ「……」
生徒会長も味方についたのならば勝ちは目の前。証拠に小原サエが考えるように静かになっている。
おそらく心の中で気持ちの葛藤があるのだろう。ここは私が背中を押すべきだと判断する美奈
美奈「私たちと…日本一になりましょう!!」
サエ「…!!」
『お前にそこまでの才能はない』
サエ「……やめなさい」
美奈「…副会長?」
サエ「私に二度と話しかけないでください」ギロッ
美奈がその言葉に反応するよりも先に、小原サエは生徒会室から出ていってしまった
美奈「……」
姫佳「あらあら」
どうやら、先程の自分の言葉に原因があるらしい。また余計な事を言ったのかと振り返ってみたが、普通ならばただの勧誘言葉になるはず。つまり、
美奈「前に…何かあったわね」
姫佳「聞きたい?」
美奈「…!!」
姫佳「私もサエちゃんにはサッカーをやっててもらいたいの」
この部屋には私と生徒会長、2人しかいない。この時を待っていたと言わんばかりに生徒会長が口を開き、私はあれほどまでにサッカーを拒絶する副会長の過去が気になって仕方なかった
姫佳「1年前ね…彼女が入学して来て、あの頃は別人のようだったわ」
サエ『チャオ〜。サッカー部の部室ってどこにありますか?』
姫佳『…音ノ木坂学院にサッカー部は無いわよ?』
サエ『!?』
初対面…最初からフレンドリーな子って言うのかしら。
あなたみたいにサッカー部を探して、無いって言えばすぐに設立のために動いた。
その行動力を見て、その後に私が生徒会に誘うんだけどね?
そこで私と同じく、彼女の魅力に惹かれたのが月城真恋ちゃんよ
真恋『乗ったわ』
サエ『??』
真恋『あなた面白いわね。私ももう一度サッカー、始めてみようかしら』
月城真恋ちゃんはほかの学校からも名が知られているサッカー選手だったの。
でも、家庭の事情からサッカーはやめてたんだけど…やっぱり血が騒いじゃったのね。サエちゃんと共に部員集めを始めたわ
夜『私、高校ではサッカーは…』
三船夜ちゃんもそうだったわ。
彼女は最初からサッカーは中学までって決めてたみたい。
でも元々チームメイトだった真恋ちゃんがもう一度って言うのを聞いて気が変わったみたい。
この3人が校門前で部活勧誘をしていたのは、生徒会室からよく見えたわ。
でも、あなたたちのように勧誘は簡単じゃなかったみたい
夜『うーん…全然いないね』
真恋『当然と言えば当然よ』
校門前で勧誘を始めて1週間。
元々、音ノ木坂学院にはサッカー部が無いのだからサッカーがしたい高校生が進学する可能性はほとんど無かったわ。
変わらずメンバーは3人。今よりも状況は厳しく…さらに追い討ちをかけたのが、
サエ『サッカーを…やめろ?』
サエ父『サエ。お前を音ノ木坂学院に入学させた理由…分かっているな?』
サエ『……』
サエ父『お前は小原グループの次期社長。そして結婚すれば社長は旦那に代わるが、それでもお前は社長と同じ地位に立つ』
サエ父『社長として従う部下たちのことを理解するために、お前を普通の高校に入学させたんだ』
サエ父『だが、お前の今の生活はどうだ?サッカー部を作るために遅くまで勧誘行動、勉強の時間を割いてまで練習をしているではないか』
サエ『でも…パパは高校を卒業するまでって、』
サエ父『それは学力を維持出来たらの話だ。知っているんだ。お前の成績がすでに落ち始めているのを』
サエ『…でも、まだ!!』
サエ父『入学してすぐだから持ち直すことは難しくないだろう。だがな、今のお前にとってサッカーは不安要素でしかないんだよ』
サエ『…!!』
サエ父『例え部を作っても大会はそんなに甘くない。前に言ってたな、全国大会優勝すると…悪いが、』
サエ父『サッカーにおいて、お前にそこまでの才能はない』
その言葉が響いたのね。サエちゃんはサッカーを諦めることにしたの。
私たちから見れば酷い父親だと思うかもしれない。でもサエちゃんの将来を考えて、わざと厳しい言葉を使ったんだと思うわ。
それから…2人はサエちゃんを何とか説得しようと頑張った。
でもすでにサエちゃんのサッカーへの想いは消えかけていた…それが伝染するかのように、2人のサッカーへの熱を奪っていったのよ
美奈「……なんで、生徒会長は知ってたんですか?」
姫佳「真恋ちゃんから聞いたのよ。笑い話にしてくれって。それに、ここの窓からもよく分かったしね」
美奈「…笑い話で終わらせちゃダメですよ」
副会長は自分の大好きなサッカーを諦めたんだ。現実を突きつけられて…諦めざるを得なかったんだ。
でも、それで終わらせるなんて絶対に間違ってる。副会長は…正しい選択をしたとしてもこの先絶対に笑うことが出来ない
美奈「私…副会長を何とか」
姫佳「待って。今の話の流れだと先に勧誘すべき人がいるわ」
姫佳「月城真恋ちゃんよ。あの子がいなきゃ、サエちゃんは再び振り返ることはないわよ」
美奈「…は、はい!ありがとうございます!」
美奈はお辞儀をするとすぐに生徒会室から飛び出して行った。真恋の居場所を教えるのを忘れてしまったが彼女のことだ。すぐに見つけるだろう
姫佳「また…この窓から見れるかしら」
――――――
真恋「やらないわよ」
月城先輩の居場所はすぐに分かった。
ガリ勉人間ということは選択肢がかなり絞られる。あとは手当り次第。
そして見つけたのが図書室だった
美奈「お願いします…私たちには、副会長には先輩の力が必要なんです!!」
真恋「…副会長って、なんでサエなの?」
悪いとは思ったが生徒会長から副会長の過去を聞いたことを月城先輩に説明した。
副会長を再びサッカーの世界に戻すためには私たちだけじゃなくて先輩たちの力も必要。
誰一人欠けても、音ノ木坂学院サッカー部は全国大会に出場することは許されない
真恋「…牧上先輩、やってくれたわね」
美奈「真恋さん…」
真恋「美奈には言ったでしょ?私の家は私がいないと厳しい生活なのよ。サッカーをやる時間は無いし、勉強して家族を楽させてあげないと」
美奈「それは、」
真恋「美奈。あなたの店も大丈夫なの?お母さん1人だけなんでしょ?」
美奈「…確かに、私もサッカーを続けることを迷った日がありました。でも、そんな時お母さんに言われたんです」
美奈「サッカーを、続けてほしいって」
真恋「……」
美奈「真恋さんが家族を想っているように、家族も真恋さんのことを想ってます。サッカーをする姿を見たいって」
美奈「……」
真恋「……美奈、あなたは分かってくれると思っていたわ」
美奈「…!!」
真恋さんが私の横を通り過ぎた。
このまま行かせればおそらく勧誘の希望は無くなる。今、この瞬間しかチャンスがない。
それと同時に私の口は開いていた
美奈「見に来てください!!」
真恋「……」
美奈「いつもの河川敷で練習してます!私たちの本気を真恋さんに伝えます!!絶対に…絶対に全国制覇します!!」
真恋「……」
廊下の中を響き渡る声。
嫌になるほど耳に刺さる。心に刺さる。
家族がそう思っていたとしても私が自分自身を許せないんだよ!!
真恋はまた逃げる。振り向きたい自分の意思から目を背くため。自分の気持ちを押し殺すため
美奈「……練習行くか」
――――――
私の家は裕福では無い。
真恋「……」
父を早くに亡くし、母さんと頑張って家族を支えている。そんな中でも中学までサッカーをやらせてくれたのは本当に感謝しているし、迷惑かけたとも思っている
真恋「ただいま」
美奈の言ったことは理解はしている。
だが、家族がそう思っていたとしても私はサッカーよりも今の生活を選ぶ。
中学で燃え尽きたのだと思う。確かにサエに誘われた時は再び火がついたように感じたが、消えるのも早かった。
多分、昔ほどの熱意はなかったのだろう
真恋「母さんは今夜も遅いから私が夕飯作るからね」
サッカーへの興味が薄れかけている私が、無理に昔へと戻る必要はない。
勉学を積めば将来幸せになれるんだ。だったら気にすることなどない
真恋「……」
なのに、何故なのか
美奈『絶対に…絶対に全国制覇します!!』
何故、あの言葉が頭から離れないのか。
何故、美奈たちから逃げてしまうのか。
私は…本当はどうしたいのか?
――――――
真恋母「真恋?こんな時間に?」
真恋「ちょっとコンビニ」
夕飯を済ませ、母さんが帰宅し、家事が落ち着いたところで私は外出していた。
目的地は先程も言ったがコンビニ。美奈たちの練習は最初から行く気などなかった。すでに練習は終わっているだろう、
真恋「……」
夜中であってもこの街は賑やかだ。
街灯が無くても店や車の光で昼間のように照らされる。
そんな道を歩くこと数分。家から一番近いコンビニの前まで来た
真恋「……河川敷」
―――はずなのに。
自分でも今の行動は理解に苦しむ。
コンビニを通り過ぎ、向かうは真っ直ぐに河川敷。
とっくに練習は終わってるはずなのに、誰も残ってはいないはずなのに。
私の足は止まることなく美奈に言われた通り
美奈『いつもの河川敷で練習してます!私たちの本気を真恋さんに伝えます!!絶対に…絶対に全国制覇します!!』
河川敷手前の土手を登りきった先には
光穂「日宮さんもう一本!!」
美奈「よおぉぉし!行くよ!!」
真恋「―――」
全員が練習を続けていた
真恋「夜の…9時よ?あいつら…」
その光景に真恋はただただ立ち尽くすしか無かった。一見、ただの無茶する集団。だが全員があの頃のようにボールを追いかけ、汗を流し、目を輝かせている
真恋「……」
その姿が失いかけていた炎を揺らす
真恋「…ホント、全員サッカー馬鹿しかいないのかしら」
サッカーはもう充分だと思っていた月城真恋。しかし、消えた火は何度もつけられてしまう。そう考えると笑ってしまう自分がいた。
そして、
弥生「ハァハァ…ここのタイミング…難しいですね」
夜「カバーを入れたいけどそうすると…」
真恋「ちがーーう!!!!」
「「「!!!!!!」」」
美奈「真恋さん…!」
夜「…!!」
真恋「あんた名前は!?」
弥生「!?…そ、園田弥生です」
真恋「弥生が相手を外に追い出すDFをするの!!そこに夜と美奈が入ればいいでしょ!!」
美奈「た、確かに…」
真恋「あんたたち、私がいないとぬぁにも出来ないわね…私が来たからには厳しくいくからね!!」
「「「よろしくお願いします!!!」」」
ま、一番のサッカー馬鹿は私だと思うけどね
月城真恋がメンバーに加わり、音ノ木坂学院サッカー部は7人+マネージャー1人となった
鈴香「……」
サエ「………」
彼女たちの運命は確実に動き始めている
日宮美奈:千歌の母親。"カウンターマスター"と呼ばれた元ジュニアユース選手。
梨本乃々子:弁当屋の娘。音楽でとある才能あり。
高坂光穂:穂乃果の母親。
園田弥生:海未の母親。
乙坂雛:ことりの母親。
月城真恋:にこの母親。"天才ゲームメーカー"。元ジュニアユース
三船夜:月の母親。元ジュニアユース
小原サエ:鞠莉の母親。生徒会副会長
響木鈴香:美奈の中学からの友達。
小町優花:めっちゃ食べる子。
牧上姫佳:生徒会長。