ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!   作:ルビィちゃんキャンディー

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皆さんどうも!ルビィちゃんキャンディーです。
過去編も終わってついにブラジル戦後半!

(2020/05/30 21:51:50)『Saint Snowと無口の居候』を執筆されている七宮梅雨さんが小原サエさんを描いてくださいました!
https://syosetu.org/?mode=user&uid=248437

いつもいつもありがとうございます(土下座)




第3章 139話 「さようならへさよなら!」

 

 

過去編の、輝こうサッカーで!

日宮美奈は音ノ木坂学院サッカー部で全国大会を優勝するために仲間を集め、少数精鋭で東京都予選を突破する。

しかし、初戦で皇帝学園との対戦となってしまい、メンバーの体はボロボロ。美奈は二度とサッカーが出来ない体になってしまった。

そして時は流れ、復讐を宣言した小原サエが銃を向けたのは美奈ではなく……

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

ガルシルド「…なんのつもりだ?」

 

サエ「………」

 

 

【挿絵表示】

 

 

美奈へと向けられていた銃は変わってガルシルドへ。全員が状況を理解出来ず、サエだけの独壇場となっていた

 

 

サエ「言ったでしょ?復讐するためって。美奈へ?ふざけないでください。私が許さないのはあなた」

 

サエ「あの事件の黒幕はガルシルド。あなたよ」

 

「「「!!!!??」」」

 

美奈の皇帝学園戦での行動がガルシルドによるもの??

サエの言葉からは迷いが感じられない

 

 

サエ「美奈はあの時。自分の体がダメージに耐えられないことは分かっていたはず。自分のやろうとしていることは間違っている…私たちを信じて必殺技を使わなかったはず」

 

サエ「なのに美奈は自分を捨てた。理由はひとつしかない。やりざるを得なかった」

 

美奈「…!!」

 

サエ「私は…真実を知るために日本を出た」

 

美奈は1人で何を背負っていたのか。あの輝かしい日々の裏で何が起こっていたのか。

それらを知るためには何もかもが足りなかった。

小原家の協力…それは考えなかった。自分の力で仲間を救うため。しかし、それでは能力も権力も無い

 

 

サエ『権力も覚悟も足りない私が…美奈を救うなんて出来ない…!!』

 

 

 

サエ『権力も覚悟もない人が、人を救うなんてほざくな』

 

チカ(ふーん…あの時の言葉の意図、繋がったね)

 

 

サエ「地位を得るまでに10年。真実を知るのに10年。あなたに近づくのに10年かかったわ」

 

ガルシルド「私とその真実に何の関係があるのかね?」

 

サエ「……」

 

 

 

ー 皇帝学園戦前 ー

 

 

美奈『は、はい。日宮美奈です』

 

『私の名前はガルシルド。聞いたことないかね?』

 

美奈『最近ニュースで…原油の会社を設立したという…』

 

『そうだ。私はね、サッカーがすごく大好きでね。たくさんの国で子供たちの支援をしているのだよ』

 

美奈『はぁ…』

 

『日宮美奈君。君の才能はダイヤの原石以上だ』

 

美奈『…!!』

 

『そんな選手がのびのびとした環境でサッカーをする…つまり、君を支援したい』

 

美奈『支援…?』

 

『お店の経営、厳しいのではないのかね?』

 

美奈『っっ!!』

 

仲間にも、幼馴染にさえも話さなかった悩みだった。大好きな"波の屋"。

その経営ができるかできないかの瀬戸際まで追い詰められていたのだった。

このままでは安心してサッカーも出来ない。生活費も無くなる。そんな時の話だった

 

 

『皇帝学園との試合に勝利できれば支援しよう。そして音ノ木坂学院サッカー部の選手たちにもな』

 

美奈『みんな…にも、』

 

『プロへの交渉。就職。出来ることならなんでも構わない』

 

美奈『……』

 

前に1度、みんなで将来のことについて語ったことがあった。そこでプロサッカーを夢見るメンバーは、少なくなかった

 

 

美奈『……私は、みんなを信じてます』

 

『……』

 

美奈『支援がなくてもみんなならやってくれる…私は最後まで信じたい。でも、』

 

美奈『その時が来たら……よろしく、お願いします』

 

『…よかろう』

 

 

 

 

 

サエ「…ガルシルドは美奈に支援を条件に、闇の力を発動せざるを得ない状況に追い込んだ」

 

真恋「そんな…美奈、本当に??」

 

美奈「……」

 

サエ「最初から目的は、闇の力のデータだった」

 

筋肉や骨が生まれつき発達していた美奈。そしてその才能の根源にある闇の力。

兵器にも手を伸ばしていたガルシルドが注目しないわけがなかった。

ここまで辿り着くのに―――20年

 

 

ガルシルド「その復讐のために30年も費やしたと?」

 

サエ「それだけではないことはあなたが一番分かっているはず。先ほど自ら喋っていましたし」

 

ロニージョへのRHプログラムによる闇の力の人工的発動。

千歌と穂乃果も実験に巻き込み、ブラジル代表を自分の道具のように扱う。

どれを指摘してもガルシルドはタダでは済まない。さらに、

 

 

サエ「私たちはもう全てを知っている。あなたが戦争で巨万の富を得ようと目論んでいることを。RHプログラムも、サッカーをするためでなく戦争をするために作り出されたもの」

 

ガルシルド「…ふん。ロニージョ、そして高坂穂乃果と高海千歌は素晴らしいサンプル。そして、ここは私にとって実に意義のある実験場になった」

 

ガルシルド「だが小原サエ。裏切りは許されないと思え」

 

サエ「……裏切り?」

 

ガルシルドが、小原サエの何かの線を切ったのが分かった

 

 

サエ「人間を物のように扱い…私の大切な時間を、仲間を実験という理由で粉々にした…そんな人間に協力するわけが無い…っっ!!」

 

 

月「…やばい。撃つ気だ」

 

美奈「……」

 

怒りで声が震えていた。

冷静だった表情も崩れかけ、30年にも及ぶさまざまな感情が噴き出そうとしている。

止めなければ恐らく…小原サエは道を踏み外す

 

 

ヘンクタッカー「撃つな!!小原サエ!!」

 

サエ「…これで、終わりよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――ガシッ

 

 

 

ミナ「 や め な さ い 」メキメキ!!!

 

 

「「「!!!!!!」」」ゾクッッッ!!

 

サエ「!!!!」ゾクッッッ!!

 

銃を掴み握る美奈。

怒りからかその表情、そしてオーラに禍々しさが混じる。寒気が止まらない。

銃は断末魔のように音をあげる

 

 

穂乃果「これが…美奈さんの闇の力…」ズキズキ

 

チカ「……」ズキズキ

 

闇の力が共鳴し頭痛が始まる。

美奈の闇の力を初めて見たメンバーはその場から動くことが出来ない。

穂乃果や千歌以上の圧倒的な闇。過去に反則級の実力を持っていたのも納得できるほど

 

 

ミナ「……」バキッバキッ!

 

サエ「……」

 

 

花陽「じ、銃を握りつぶした……」

 

果南「うそぉ…」

 

 

美奈「今のあなたは…1人じゃないでしょ?」

 

サエ「…!!」

 

美奈「イタリア代表監督。プロチーム監督。あなたには選手たちを育てる義務がある」

 

美奈「こんなところで…道を間違えないで」

 

銃を握りつぶした時とはまるで別人。

悲しさを堪えながら訴えるその顔にサエは何も言い返せなかった

 

 

月「サエさん…!!」

 

サエ「…月」

 

月「サエさんは優しい。だから僕が危険な目に遭わないように…わざとガルシルドに近づいていたこと言わなかったんですよね??」

 

サエ「……ええ」

 

月「でもサエさん、1人じゃ絶対に苦しいよ。抱え込むなんて…それじゃあ、美奈さんが1人でなんとかしようとしたのと同じじゃないか!!」

 

サエ「……」

 

少しの沈黙から、溜まっていたもの吐き出すかのようなため息をするサエ。

もう銃でガルシルドを撃つことは出来ない。ならば、やることは1つしかない

 

 

サエ「我を忘れてたいたわ。感謝します。美奈、月」

 

サエ「ガルシルド。私はあなたを逮捕します」

 

ガルシルド「君に私を逮捕できる力はあるのかね?警察は私の支配下だ」

 

サエ「いいえ」

 

ガルシルド「??」

 

サエはポケットから1枚のカードを取り出し、ガルシルドに見せつけた。

その瞬間、ガルシルドが青ざめたのはすぐにわかった。ただの身分証などでは無い

 

 

聖良「え…ま、まさか…」

 

理亞「姉様…どうしたの??」

 

聖良「小原サエさんのあのカード…あのマーク…間違いないです!!小原サエさんは…!!」

 

 

 

 

 

 

サエ「私。国際警察デスから」

 

 

理亞「……え?」

 

「「「えぇぇぇぇぇぇ!?!?!?」」」

 

 

花陽「コクサイケイサツダッタノォ!?」

 

にこ「なんでも…ありね、」

 

サエが求めた地位とは―――自らガルシルドの陰謀を止めることができる、国際警察。

表ではヨーロッパのサッカー界の大監督。その裏で数十年とガルシルドの悪事を追っていたのだった

 

 

サエ「同僚のおかげで簡単に潜入できました」

 

サエの視線の先ではブラジルベンチで医療チームによって治療を受けているロニージョの姿があった。

医者によるとRHプログラムにはスイッチのような起動道具が必要。その道具とは―――

 

 

サエ「ロニージョ。主審が使用していたこのホイッスルの音。これがスイッチデスね」

 

ロニージョ「……はい」

 

治療完了の合図を見たサエは一言

 

 

サエ「さあ、これで自由よ」

 

ロニージョ「…あ、ありがとう!!」

 

ロニージョの顔からこの試合初めて、本当の笑みがこぼれていた。

殺伐とした空気から一変。千歌たちとはまた別の物語に決着がつこうとしていた

 

 

サエ「連れていきなさい」

 

警察により連行されるガルシルド。

後半からのブラジルの監督はどうするのか?それはサエが教えてくれた

 

 

サエ「前任のブラジル代表の監督…レオン・サムス。ガルシルドに監督の座を奪われ、監禁されていたところを救出しました。後半からは彼が監督になってくれるでしょう」

 

レオナルド「レオン監督が…!!」

 

ロニージョ「助けてくれたんですね…」

 

サエ「当然。それが私の役目デス」

 

私の役目は終わったと言わんばかりに、その場から立ち去ろうとするサエ。

そんなサエを呼び止めたのは、最後まで彼女を信じ続けていた月だった

 

 

月「サエさん…!!」

 

サエ「…あなたたちのおかげで、ガルシルドとその一味を一網打尽にできマス。4人が奪ってきたデータも役にたちました」

 

英玲奈「あの資料にロニージョのプログラムのことまで??」

 

サエ「いえ、RHプログラムや監督の件は私が直接手に入れマシた。あなたたち4人と同じタイミングで」

 

果南「え…じゃあ、あの時ガルシルドの屋敷にいた理由って、」

 

にこ「ブラジル街で私たちを止めたのも、にこたちのためだったのね」

 

 

サエ「……美奈」

 

美奈「…」

 

サエ「あの時間はもう戻ってこない。ですが、あなたに分かって欲しかった」

 

サエ「30年経っても、あなたたちへの気持ちは消えることは無い」

 

美奈「…サエ、ちゃん」

 

サエ「さよならは…今度は言わない。試合、頑張ってください」

 

その言葉を最期に、サエは警察たちの後を追って出口へと消えていった。

その背中には刺すようなオーラはもう存在しない。親友たち見送るその先へ、小原サエは歩を進めていった

 

 

穂乃果「良かったね…!ロニージョさん、これで全力でサッカーできる!!」

 

ロニージョ「本当に…ありがとう!!」

 

にこ「ロニージョ。お互い本気のプレーで家族の想いに応えましょ」

 

ロニージョ「えぇ!!」

 

 

 

 

――――――

 

 

 

スタジアムの外へと通じる通路を歩くガルシルドと警察。

その一行の足を止める、大きな声が響き渡った

 

 

ロニージョ「ガルシルドっっ!!」

 

ガルシルド「……」

 

ロニージョ「最期に言いたいことがある!!」

 

ロニージョ「この試合、何故必殺技を撃たなかったか…わかる?」

 

ガルシルド「…それがどうした?」

 

ロニージョ「例えプログラムでお前に支配されようと、私の心はずっと家族のもの。仲間のもの。私のもの!!」

 

ロニージョ「だから必殺技は撃たなかった。私は完全に負けてないと、お前に伝えるためにっっ!!」

 

その言葉に迷いはなかった。

しかし、彼女たちは忘れている

 

 

ガルシルド「……気は済んだか?」

 

ロニージョ「!?」

 

ガルシルド「私が去った後、ぬるい玉遊びに興じるがいい。だが忘れるな。私が逮捕されれば、お前たちの家族はどうなるかを」

 

「「「!!!!!!」」」

 

 

消えても尚、ガルシルドは蝕み続ける

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

A『FFI準々決勝、サニデイジャパン対ザ・キングダムは前半を終えて1-1の同点!!』

 

A『果たして後半はどのような展開になるのでしょうか!?』

 

 

 

ー サニデイジャパン ー

 

FW…………黒澤ダイヤ、黒澤ルビィ

 

MF…綺羅ツバサ、高海千歌☆、渡辺曜

 

MF……………桜内梨子、矢澤にこ

 

DF……南ことり、津島善子、優木あんじゅ

 

GK…………………高坂穂乃果

 

3-2-3-2

 

 

 

ー ザ・キングダム ー

 

FW………レオナルド、ロニージョ☆、ガト

 

MF……………プレザ、ボルボレタ、コルジア

 

DF…ラガルート、バーグレ、フォルミガ、モンストロ

 

GK………………………ファルカオ

 

4-3-3

 

 

 

レヴィン『監督、ガルシルド・ベイハンの連行がザ・キングダムの選手たちにどのような影響を与えたかが気になりますね』

 

レヴィン『同時に復帰したレオン・サムス監督の指揮にも注目したいところです』

 

A『審判が変わり、サニデイジャパンにも選手交代があります!』

 

 

ルビィ「お姉ちゃん。頑張ろうね」

 

ダイヤ「はい。全力で行きますわよ」

 

 

A『鹿角理亞に代わって"炎のストライカー"黒澤ダイヤ。統堂英玲奈に代わって"旋律の指揮者"桜内梨子。鹿角聖良に代わって"共鳴の堕天使"津島善子が入ります!!』

 

レヴィン『点を取る為に攻撃のリズムを変えようという狙いでしょう。津島選手はフィジカルのあるブラジル選手への要…アメリカ戦からのトーナメント。負けたらそこでおしまいですからね』

 

 

チカ「ふふ♪はやくロニージョさんたちの本当のサッカーが見たいなぁ!」

 

穂乃果「……」

 

 

 

A『さあ!ザ・キングダムのキックオフで後半戦開始です!!』

 

 

ピーーッ!!!!

 

 

にこ「勝負よロニージョ!!!」バッ

 

笛と同時に詰めるにこ。

ザ・キングダム。そしてロニージョ。

目指していた相手とついに本気で戦える。

全身全霊をぶつけ、そして…か―――パス

 

 

にこ「────え、」

 

ロニージョ「……」

 

1対1の勝負はなく、バックパスで後ろへと下げるロニージョ

 

 

ルビィ(勝負しないの…?)

 

ツバサ(ロニージョらしくないわね)

 

不審に思うも迷わずボールを持つガトにプレスをかける。しかし、

 

 

ガト「…!」パス

 

ダイヤ「またバックパスですの??」

 

ブラジルは攻めるパスしかしないチーム。

しかし、後半のこれはなんだ??

自分たちの陣内でパスを回し続けるブラジル。

まるで…攻める気がないような光景だった

 

 

にこ「なんで…ガルシルドは連行されたのに、」

 

 

A『ザ・キングダム、後半は守りに徹します!!終盤で一気に勝負を仕掛けるつもりなのか!?』

 

 

穂乃果「これが…ブラジルのサッカー…?」

 

チカ「……」

 

 

 

日本 1-1 ブラジル

 

 

 

 




銃を握りつぶすとか美奈さん…流石の果南でも青ざめレベル

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