ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
『タイガ・ザ・ライブ!〜虹の向こう側〜』を執筆されている蒼人さんが穂乃果ちゃんを描いてくださいました!!
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【挿絵表示】
第3章の74話と128話と139話にも新たに挿絵を出しました!
前回の、輝こうサッカーで!
家族の生活のことを考えてしまい、プレーに集中できないブラジル代表。しかし家族の本当の願いはロニージョたちの本気のサッカーだということが分かった。
そこから圧倒的な強さを見せるザ・キングダム。対するサニデイジャパンは炎舞の使い黒澤ダイヤが先陣を切る
――――――――――――――――――
"ヒノカミ神楽"
黒澤家の血は舞いに共鳴し、発動者に爆発的な身体能力を与える。しかしその黒澤家の中でも選ばれた者のみに与えられる力。
2代続けて完璧な発動者が現れなかった黒澤家。
しかし、2代の時を超え、黒澤ダイヤが炎炎に。世界の頂点をかけたこの場で―――
ダイヤ「"舞い"ります」ボオッッッ!!
レオナルド「速っ!?」スカッ
A『これは新たな必殺技か!?黒澤ダイヤが炎を纏いながらレオナルド選手を躱します!!!』
先程までのダイヤとは明らかに違う。
ブラジルの選手たちは身構えるもすでに手遅れ
コルシア「行かせな──「っっ!!」ボオッッッ!
プレザ「まずい!?止められ───「!!」ボオッッッ!
あまりの速さに零れた炎だけしかその目で捉えることができない。
"熱"がすぐ横を通り過ぎ、それがボールを持つダイヤだと抜かされてから気づく
バーグレ「ちょっと…どんどん速くなっていくよ!?」
ラガルート「引いちゃダメ!!DF全員で抑えれば──────
──────ボオッッッ!!!!!!
フォルミカ「あ、熱い!?!?」
モンストロ「ダメだ!!黒澤ダイヤの姿が見えない!!!」
ラガルート「まさか…"陽炎"!?」
陽炎とは局所的に密度の異なる大気が混ざり合うことで光が屈折し、起こる現象。"蜃気楼"とも呼ばれる。
ダイヤは自信の放つ熱で周囲の大気の密度を変化させ、姿をもやもやとゆらめきさせる。
つまり、相手の視覚を惑わす
ダイヤ「【炎・陽炎の幻惑】」
園田弥生との特訓の成果だった。
"ヒノカミ神楽"の精度を高める道中で得た副産物。"その場にいるようでいない"。"まだ抜かされていないようで抜かされている"。
連発は厳しいがそれをもカバーできるほどの技だった
レヴィン『幻惑を見せて突破する…黒澤ダイヤの得意とする技ですね』
A『ザ・キングダムは誰も反応できない!!最終ラインを越え、黒澤ダイヤがGKと1対1!!!!』
ダイヤ「ふぅ────っっ!!決めます!!」
海未「撃てる…ダイヤ!!」
果南「ぶちかませっっ!!!!」
舞いの炎を左足に集め、大剣を精製。
自身の身長の何倍もあるであろうその剣を一閃。全力で振り切る
ダイヤ「【炎・マキシマムファイ―――
―――ストライクサンバV2】」バキィィン!!
「「「!?!?!?」」」
ダイヤ「なっ!?!?」
A『ロニージョが来たあぁぁぁ!!!クイーンが譲らない!!!!!!』
ダイヤと同時にボールに蹴りを入れたのはクイーン・オブ・ファンタジスタ。
彼女が何故ボールを抑えることができたのか。理由は簡単だが、行動したと考えると血の気が引いた
ロニージョ「いくら幻惑でもっっ…シュートを撃つ瞬間は実体じゃなきゃね!!!」グググ…
ダイヤ("陽炎の幻惑"の弱点をこの数秒間で…!?)グググ
ロニージョ「頼むファルカオ!!」バキィィン!
しかし、いくらロニージョでも自強化を重ねたダイヤのシュートには勝てなかった。
それでもシュートの威力を削るという役目は大いに果たしたと言える。その証拠に、
ファルカオ「【カポエィラスナッチ】!!」バッ!
ボールはGKの頭の上
A『止めたぁぁ!!これはロニージョ選手のナイスブロック!!サニデイジャパンは決めきれません!』
穂乃果「おしい…!!」
善子「…やっぱり一筋縄じゃいかないわよね」
ルビィ「……」
ルビィ「っっ!!!!」ドォン!!
ロニージョ「…!!」
ルビィは"Awaken the power"を発動。
ボールを持つロニージョの元へ、ゆっくりと歩を進めていく。
対するロニージョは受けて立つと言わんばかりにその場で待つ
ルビィ「………」ググググ!!
曜(あの構え…!)
ルビィの強力な必殺技の1つ、"スプリントワープ"。高速移動による突破だけでなく、翻弄からのボール強奪も可能なその技
ルビィ「【スプリントワープGX】!!」ビュン!!
A『"紅き流星"が仕掛けた!!!』
星が流れるようなスピード。
紅く燃えるそれはまさに紅き流星。
勝負をしようとしたロニージョも一瞬躊躇ったほどの速さ
ロニージョ(黒澤ダイヤよりも速い…)
速いからこそ、疑問に思った。
何故すぐに奪いにこないのか?来たら躱すまでだが、先程から自分の周りを翻弄するように駆け回っているだけ
ルビィ「―――!!」ビュンビュン!!!
ロニージョ「……」
─────まるで何かを待っているかのような
ダイヤ「【ヒノカミ神楽】」ボオッッッ!!
ロニージョ「!!!!」
それを理解した時には―――もう遅かった
ガト「ロニージョが囲まれた!?」
レオナルド「ルビィは最初から時間稼ぎを…!」
ルビィ「行くよ。お姉ちゃん」ゴゴゴゴ
ダイヤ「ボールは返してもらいますわ」
A『炎の黒澤姉妹がロニージョ選手を完全包囲っっ!!!!』
レヴィン『姉妹ならではの連携…これはフィジカルで優位なザ・キングダムの選手でも突破は厳しいですよ…!』
にこ以上のテクニック、フィジカルを持つザ・キングダム。真正面から戦うのは得策とは言えない。
それが1対1の場合なら、
梨子「やることはスペイン戦の時と同じです。相手よりも枚数を増やせばいいだけ」
ツバサ「ブラジルは究極の個人サッカー…2人で組めば数的優位は完成するのね」
ダイヤのシュートがブロックされた時、梨子は"神のタクト"でその指示を全員に出していた。
指示を受け取ったルビィは数的優位を作るためにダイヤが追いつくまで時間稼ぎ。
いくら最強のブラジルとはいえ、自強化した選手2人相手では―――
ダイヤ「【炎・ラ・フラム】!!」ボオッッッ!
ロニージョ「炎の壁っっ!?」
ルビィ(動きが止まった―――
―――イグナイトスティール】!!」ズザーッ!
ロニージョ「ぐっ!?しまった…」
A『炎の黒澤姉妹が奪ったぁぁ!!!!ロニージョ選手を踊らせる隙さえ与えないディフェンス!!』
レヴィン『ゴールはすぐそこ。チャンスですよ!』
にこ「よーし!!奪ったわよ!!」
梨子「撃てます!ルビィちゃん、ダイヤさん!」
シュートを撃てる場所まで来た。
先に動いたのは―――ダイヤ
ダイヤ「ルビィっっ!!!!」ボオッッッ!!
A『黒澤ダイヤが"ラ・フラム"を発動!!"マキシマムファイア"か!?』
ルビィ「うん…!はああああっっ!!!!」バッ
ダイヤの"ラ・フラム"の炎。
そして自身のATPのオーラをボールに流し込む。灼熱のオーラによりボールは太陽のように熱く輝き、2人は同時に空高く飛んだ
理亞「ちょっ!?何よあの技!?」
聖良「私たちの"氷結のグングニル"を見て、自分たちも新必殺技をと言っていました…まさか完成させていたとは」
理亞「新必殺技…!!」
ダイヤとルビィはボール目掛けて急降下する
ダイヤ「タイミングは同時ですわよ!!」
ルビィ「ルビィたちなら出来る!!」
目指すは灼熱のボール。
少しでもタイミングがズレればこの技は成功しない。だが…何故だろう。失敗する気がしない
ダイヤ、ルビィ「「はああああっっ!!!!」」
過去から今まで、近づいたり離れたりを繰り返したルビィとダイヤ。
何度絶望し、諦め、逃げ出したのか。
でも、もう怖くない。何もかもが
──────ズバッッッッ!!!!!!
蹴りこんだのは2人。
しかし、空気を切り裂いたような音は一度のみ
ルビィ、ダイヤ「「……」」
地面に着地した2人はゆっくりと立ち上がる。ボールは遅れて放たれる。
今にも破裂しそうな────赤い─────赤い太陽の───────
ルビィ、ダイヤ「「【インフェルノフェニックス】」」
─────ドガアァァァァァン!!!!!!
日本「「「!!!!!!」」」
ブラジル「「「!!!!!!」」」
A『これは…!?凄まじいシュートだぁぁ!!』
ファルカオ「くっ…【カポエィラスナッ―――きゃっ!?!?
―――バシュウゥゥゥン!!!!!!
ピピーッ!!!!
A『ゴール!!!!再び日本がリード!!なんて素晴らしいシュート!!!』
レヴィン『鹿角姉妹の"氷結のグングニル"に近いパワーを感じました。まさに、氷の姉妹、炎の姉妹の必殺技。と言ったところでしょうか』
ダイヤ「ハァハァ…る、ルビィ…!」
ルビィ「お姉ちゃん…やったね!!」
ロニージョ「ごめん、完全に油断した」
ラガルート「いや。日本が急にディフェンスの枚数を増やした。作戦に引っかかった私たちも悪い」
レオナルド「でもこれで、私たちも黙ってはいられなくなったね」
ロニージョ「…私たちも勝ちたい。その気持ちは絶対に負けないんだ!!」
A『さあ、追加点を加えたサニデイジャパン!!ザ・キングダムはどう動くのか!?』
ピーーッ!!!!
日本がブラジル相手に3点。
アジアの、今まで無名に近かったチームがこれほどまでのサッカーを??
ガト「行くよ。ロニージョ」
ロニージョ「ええ!」
だが、認めなければならない。
今このチーム以上に自分たちの驚異となる存在はいないのだと
にこ「ディフェンス!!」
曜、チカ「「!!」」バッ
ならば──────────
ズババババババッッ!!!!!!!!
曜「―――!?」
チカ「なっ!?!?」
日本「「「!!!!!!」」」
─────その全力に、全力を持って応えん
英玲奈「スピードがさらに上がった!?」
聖良「このままでは…ディフェンス!!すぐに入って!!!!」
ザ・キングダムの変化に聖良は叫んだ。
もちろん異変を察知した日本の選手たちは数的優位の状況を作るために走る。しかし、
ロニージョ「―――!」パス
ツバサ「―――!?速くなってる!?」
梨子「2人が囲む前に!?」
個人プレーもそうだが、パス・ドリブルのテンポが明らかに上がった。
日本の選手たちが判断・行動する前にブラジルは動いている
ガト「【スーパーエラシコ】!!」バッバッバッ!
あんじゅ「まずっ…速っ!?」
ことり「間に合わないよぉ!?」
日本の最終ラインが数秒で突破されようとしていた。だが、残す一人はDFの要
善子「勝負よ!!ロニージョ!!!」
A『津島善子がロニージョ選手に挑みます!!果たして共鳴は"クイーン・オブ・ファンタジスタ"を抑えることができるのか!?』
プレザ「ロニージョ!!」パス
ロニージョ「―――!」
善子とロニージョの1対1。
今までに善子の共鳴は幾多の強豪を打ち破ってきた。
相手の動きに反応し自身の体を動かす。どんなに完成された選手でも…この共鳴に打ち勝つことは、
善子「【Deep Resonance】!!」バッ
ロニージョ「………」バッ
同時に飛び出す。
善子が足を伸ばしロニージョの回避の誘う。どんなにキレのある動きをしても―――
ロニージョ「―――!」バッバッバッ!!
善子「………?」バッバッ!
しても―――
ロニージョ「―――!!」バッバッバッ!!
善子「あれ、追いつけn―――スカッ
善子の足が空を蹴る
善子「―――は??」
日本「「「!?!?!?」」」
にこ「あの、"Deep Resonance"が…」
会場に―――どよめきが起こった
A『津島善子の共鳴で…奪えない!?!?』
レヴィン『…これは、』
善子「う、嘘よ!!【Deep Resonance】!」
ロニージョ「…確かにすごいよ。あなたのその技。でも」
レヴィン『共鳴で反応されても…ロニージョ選手は対応できる技術を持っている、としか』
ロニージョ「 私 の 方 が す ご い 」
善子「!?!?……なっ!?」
共鳴はATPやゾーンのような自強化では無い。あくまでも体が反応し対処するだけ。
人を超えたようなスピードを出すことはおろか、パワーも増やすことはできない
A『ロニージョ、高坂穂乃果と1対1!!!』
ロニージョが共鳴に勝てる理由。
それは善子が足をボールにまで伸ばすのに1秒、物理的にかかるとする。
対してロニージョは1秒未満、0.5秒で本能的に判断し行動、回避することが出来る。
つまり、
ロニージョ「【ストライクサンバV2】!!」ドガアァン!!
物理的に善子を超えた存在。
それがロニージョ。最も完成されたプレイヤーの正体
穂乃果「【ゴットハンド───────
────────X】っっ!!」ドォン!!
善子の共鳴より、人間の能力的に速いのだ。
共鳴を超える人間…津島善子の限界だった
穂乃果「うわっっっ!?!?」バリィィン!!
―――バシュウゥゥゥン!!!!!!
A『ロニージョ、ハットトリック達成っっ!!一方が攻めればもう一方が攻め返す熱い攻防!!!!』
穂乃果「ハァハァ…!!やっぱりすごいや…ロニージョさん!!」
善子「ご、ごめんなさい…穂乃果さん」
穂乃果「大丈夫!試合はまだまだ終わらないよ!」
何とかチームを盛り上げようとする穂乃果。
しかし、この中で一番焦りを感じていたのは穂乃果自身だった
穂乃果(このまま"ゴットハンドX"が完成しなければ…負ける)
手探り状態だった。
特訓はたくさん重ね、方法もかんがえた。それでもあと一歩、何かが足りない。
そんな穂乃果が先程3点目を決められた時、少し違和感を覚えていたのだった
穂乃果「…"ブラックシールド"に、何かヒントがある気がする」
ブラジルの本気のサッカーを相手に同点としている日本。しかし、流れはほぼブラジルと言っても良い
美奈「…ブラジルは急いでいるわ」
希「何をですか?」
美奈「日本は今までの試合、ずば抜けた対応力で危機を乗り越えてきた…ブラジルも危険視しているはずよ」
希「じゃあ、日本がブラジルに対応する前に…」
美奈「ええ。勝負をつけに来るわね」
ブラジル「「「【アマゾンリバーウェーブ】!!」」」
ロニージョ「これが本当の必殺タクティクスよ!!!」
チームが一つになった"アマゾンリバーウェーブ"は前半とは威力が別次元。
日本の選手は為す術なく飲み込まれ、ブラジル代表の独壇場となる
ロニージョ「レオナルド!!」パス
A『レオナルド、日本のDF陣も抜き去り高坂穂乃果と1対1だぁぁぁ!!!!』
レオナルド「ガト、行ける!?」
ガト「いつでも!!」
強力なシュートを放てるのはロニージョだけでは無い。同じブラジル代表のFWとして、ロニージョ、仲間から託されたボールに全力の一撃を―――
レオナルド、ガト「「【デスサンバ】!!」」ドガアァン!
穂乃果「……やるしかない」
前半の時にガルシルドの手によって暴走状態に陥った穂乃果。
その際に過去、まだ闇の力をコントロール出来ていない時に使用していた闇の必殺技を咄嗟に発動していた
ホノカ「…【ブラックシールド】!!」
闇の力を限界まで溢れさせ、無数の闇の手でボールを包み込む。
完全に握り潰せたかと思いきや、ロニージョのシュートにも負けないぐらいのパワー
ホノカ「ぐっ…ぐぐぐ……」
この技に何か…見落としている何かがあるはずなんだ。
沼の中から出口の鍵を見つけ出そうとしているような無謀感。
穂乃果はそんなマイナスな感情を捨て去ろうと声を出しボールに立ち向かう
ホノカ(何か…!!何かっっ!!何かっっ!!!!何かっっ!!!!!!)
『私みたいに頑丈なら、全然大丈夫なんだけどね』
ホノカ「……ぇ、」
『私みたいに頑丈なら、全然大丈夫なんだけどね』
ホノカ(誰……だっけ、)
『私みたいに頑丈なら、全然大丈夫なんだけどね』
ホノカ「―――これって……うわっっっ!?
―――バシュウゥゥゥン!!!!!!
ピピーッ!!!!
日本「「「………!!」」」
A『ザ・キングダム…逆転!!!!これが王者のサッカーなのか!?勢いが止まりません!!!!』
花陽「……あっという間に逆転、」
凛「強、過ぎるにゃ…」
花陽「ブラジルには…やっぱり、」
美奈「まだよ」
「「「!!!!」」」
真恋「美奈…?」
美奈「どうやら…見つけたみたいね」
穂乃果「……これだ」
日本 3-4 ブラジル
「陽炎の幻惑」
黒澤ダイヤちゃんのオリジナルドリブル技です。自身の幻惑を見せて相手を混乱させる技となっています。
「インフェルノフェニックス」
ルビィちゃんとダイヤちゃんの合体必殺技です。鹿角姉妹の『氷結のグングニル』から刺激を受け、新たな2人シュート技を完成させました。技の流れは地の文を参考に。いつか絵で分かりやすく描きたいな