ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
皆さんどうも、ルビィちゃんキャンディーです。
最近忙しくてどうしても更新遅れますね…あと暑い
前回の、輝こうサッカーで!
ガルシルドを解放するためにサニデイジャパンへと襲いかかるチーム・ガルシルド。対する日本は試合で勝利しようとするも、高速シュートにより1点を失うこととなった
――――――――――――――――――
真恋「これで…日本は追いかける展開になったわね」
ダイヤ「ですが、果南さんは本当にあの高速シュートを…」
サエ「私が日本代表監督だったら同じくハグゥを起用しています」
「「「!!」」」
ことり「あ、あの…ハグゥって?」ヒソヒソ
ダイヤ「果南さんのことですわ」ヒソヒソ
サエ「松浦果南…あの北也の子なら尚更」
美奈「…」
チーム・ガルシルドのラフプレー、そして異常な身体能力により上手く機能しないサニデイジャパンサッカー。
フィールドで走る選手たちは焦っていた
にこ「…勝てなくはない。でもラフプレーね」
英玲奈「あぁ、準決勝を前に怪我は怖いからな。全員動きが悪い」
気を引き締めなければ厄介な相手だとは理解している。だがそれを相手が許さない。
完全に悪循環と化しているこの試合、ここからどう立て直すか
月「凛ちゃん、上がって!!」パス
凛「────!」
月のボールが凛へと放たれる。
センターフォワードとして今、私は得点するという大事な役目を任されている。
その期待とプレッシャーに抗いながら、星空凛…"雷虎"は駆け抜ける
凛「【イナビカリ・ダッシュ改】!!」バチバチ!
海未やルビィのドリブルにも引けを取らないスピードが凛の武器だった。
しかし、まだ未熟な部分が目立っていた彼女は代表戦以降スランプに陥り、思うように結果を出せずにいた
にこ「改…!!やるじゃない凛!!」
英玲奈「キレが増してるな。特訓の成果だ」
それでも諦めなかった。
同世代、1年生のメンバーたちにも負けないように。自信はそのまま、慢心を捨てた
ヘンク「…!速いですね」
凛(このまま突っ切るにゃっっ!!)バチバチ!
凛の姿は雷速により薄れる。
数メートル間隔で雷音が鳴り、まるで空間を飛び越えているかのよう。
全国大会で見た、自信に満ち溢れる虎が片鱗ではあるものの───戻りつつあった
凛「【ジグザグストライク】っっ!!」ドガアァン!
シュートとドリブル、両方を合わせ持つ必殺技『ジグザグストライク』。
目で捉えるのも困難なスピードから放たれるシュートはまさに電光石火
フォクス「【ビッグスパイダーV2】!!」
しかし、闇の力は厄介である
凛「―――!!」
フォクス「軽い…軽いですよ」シュゥゥ…
どんなに速くても。
そのシュートが軽く、反応されてしまうのであればスピードの意味は無い
花陽「凛ちゃんのシュートも…」
真姫「あのキーパー、守備範囲も広いわ…力で押し切るしかないわね」
攻めてもあと一歩、越えることが出来ずに時間が過ぎ、疲労が溜まっていく。
果南でさえ反応出来ないシュートを撃たれれば失点は避けられない。
なんとかシュートを撃たせまいとディフェンスするもそれも限界がある
スコーピオ「コヨーテ!!」パス
聖良「…!?善子さん!」
善子「くっ…間に合わっっ!!」ズザーッ!
聖良が不意打ちのパスをカットするように指示するも間に合わない。
FW コヨーテと果南の1対1。
次こそは止めると、再びゴール前で構える
果南(集中しろ…集中……軌道を、音を)
コヨーテ「喰らえっっ──────
右───────バキッッ!!!!
「「「!!!!!!」」」
サエ「!!」
美奈「…!」
コヨーテ「!!」
──────バシュゥゥゥン!!!!
果南(っっ!!触ったのに…!!!)
果南の右手は確かにボールを捕らえていた。
しかし、軌道が変わってもゴールの枠内は変わらず、ボールは勢いよくネットを揺らした。
そしてここで前半終了。
果南は笛が吹かれてもしばらくの間、悔しさで顔を上げることが出来なかった
果南「ハァハァ…くそっ…!」
果南(あともう少しで…何か見えそうなのに)
ヘンク「松浦果南では勝負にならないようですね…高坂穂乃果!!後半はあなたが出てきた方がチームのためですよ!」
穂乃果「…果南ちゃんを甘く見ない方がいいよ」
ヘンク「……」
確かに。
最初は反応出来なかった松浦果南が2回目で完璧にボールに触れ、軌道を変えていた。
彼女の生物的能力には油断出来ないものがある。しかし、
ヘンク「点差は2。このままでは逆転も難しいでしょうね」
―――
2失点という悪状況からベンチへと戻ってきたサニデイジャパン。
しかし、美奈が焦っている様子は無かった。
ここまで全て想定内だと言わんばかりの雰囲気を醸し出し、監督は口を開く
美奈「後半は英玲奈ちゃんに代わって梨子ちゃんよろしくね」
梨子「は、はい!」
美奈「みんな。負けてはいるけどチャンスと考えて。あのスピード、連携への対応はロシア戦へのいい練習になるわ」
海未「練習……ですが、負ければ私たちは…」
サエ「負けるのデスか?」
海未「…!」
サエ「サニデイジャパンは作り物のチームに負けるのデスか。その程度ではイタリアに…その前にロシアにも勝てない」
サエ「勝つことだけを考えなさい」
小原サエの言葉には美奈とはまた別の力があった。
真っ直ぐに。勝利という道の上で当然のように歩き続ける彼女は、まさに一国の大監督だった。
美奈と真恋から細かい指示を受け、始まる後半戦。日本は最低でも3点は奪わなくてはならない
ルビィ「…凛ちゃん」
凛「!!」
ルビィ「練習の成果…発揮すれば絶対に勝てるよ」
凛「任せるにゃ。勝負はここから…!」
チーム・ガルシルドボールで後半戦が始まった。
前半は強化人間のスピードとパワーに翻弄され、いつも通りの試合が出来ないでいたサニデイジャパン。しかし、
梨子「英玲奈さんのデータ…使わせてもらいます!!」バッ
梨子「【神のタクトFI】!!」
前半で英玲奈が情報を分析し、後半から梨子がそのデータを元にチームを導く。
これにより日本のパフォーマンスは見違えたかのように磨きがかかる
梨子「DF3人は上がってください!!カットは海未さんとにこさんお願いします!!」ビシッ
にこ「合点承知よ…!!」バッ
オウル「くっ…全員まとめて抜き去るまで!」
にこと海未はドリブルを一番に得意としている選手。ボールを繋ぐ中継役、そして狙える時はゴールを狙う。攻撃で万能な役目を担っている。
しかし、2人の恐ろしいところはさらに+αでディフェンスの強さ
海未「隙だらけです」ビュウゥゥ!!
クロウ「や、やばっ───【スピニングフェンス】!!」
海未の高速移動から発動される竜巻は回避困難。まるで彼女自身が風の刃になったかのように、鋭く―――速く―――翔ける
にこ「ナイスよ海未!」
海未「にこの誘導のおかげです…いえ、それもありますが1番は―――
サエ「桜内梨子…やはり彼女の指揮で流れは変わりますか」
美奈「ゾーンへの覚醒があの子の成長を加速させてる。ここまで本当によく仕上げてくれたわ」
真恋「…"神のタクト"はもともと彼女の母親、"梨本乃々子"の技だったわね」
美奈「梨子ちゃんなら絶対に使いこなせる。そう信じて私は…"神のタクト"を教えたのよ」
サニデイジャパンの変化にヘンクたちは戸惑いを隠せない。
そしてそれが隙となり、桜内梨子の指揮による侵略がよりスムーズに進んでいく
梨子「次っっ!!」ビシッ!
千歌「凛ちゃん!」パス
相手の最終ラインを縦に越えるボールが放たれた。
それと同時に飛び出したのは明るい茶髪の少女。DFが彼女を追いかけるがその差はどんどん広がっていく。
ほとんどの選手が焦っていたが1人、余裕の笑みを作りながら走る選手。ヘンクは口を開く
ヘンク「星空凛のシュートは軽い…!撃たせても問題ありません!!」
フォクス「ふふ…何度撃っても無駄ですよ」
凛「どうかな?」
フォクス「!?」
凛は一言、言い放つと同時にまるで刃のような電気を放出。
トゲトゲしく弾けるそのオーラは、まさに地を駆け唸る虎
凛「────っっ!!!」ドォン!
足で地面を揺らす。
それにより凛の中で眠る虎は目を覚ます。
体を大きく捻り、足だけでなく全身でボールを叩くシュート
凛「【タイガードライブV3】!!!」ドガアァン!
フォクス「やはり軽いですね!!【ビッグスパイダーV2】!」
凛のシュートを必殺技で受け止める。
確かに進化している技のようだがそれでも軽い。先ほどのシュートと全く同じ威力…
フォクス「―――!!?」グググ
ヘンク「…どうしたのですか!!」
…小さい、はずなのに
フォクス「ぐっっ!?」
…押されてる?
フォクス(見た目は軽いシュートと変わっていないはず…な……
フォクス「ぐあぁっっ!?」ドガッ!
日本「「「!!!!!!」」」
チーム・ガルシルド「「「!?!?」」」
―――バシュゥゥゥン!!!!!!
サニデイジャパンの最初の得点は、センターフォワードが役目を果たす形となった。
虎は巨大な蜘蛛をなぎ倒し、ゴールに飛び込んでいく
花陽「やった…!凛ちゃんナイスシュートだよ!」
理亞「やるじゃない。凛」
ルビィ「うん」
凛の得点によりサニデイジャパンのベンチ、そして陣内が湧き上がった。
それに対し、チーム・ガルシルドの選手たちは、軽いはずの星空凛のシュートがゴールを破った理由が分からず困惑していた
フォクス「な、なぜ…重かった…まるで別のシュートだ」
凛「特別に教えてあげるにゃ」
フォクス「!!」
凛「凛はね…連続で蹴ったんだよ。シュートを」
欠点だった軽いシュート。ただ速いだけのシュート。考えに考えた末…凛が辿り着いた答えは―――連撃だった。
自分の自慢のスピードを活かし、"タイガードライブ"をあの一瞬で連続で蹴りこむ。
どんなに軽くても威力を倍増し続ければ、鉄の壁をも破壊する砲台になりうる
凛「…10連"タイガードライブ"」
フォクス「あの一瞬で…10回…!?」
星空凛が自身の殻をまた一つ、破った瞬間だった。
―――そのままサニデイジャパンの流れは続いた
コヨーテ「でりゃっ!!」ドガッ!
果南「──────左っっ!!」バギッ!!
コヨーテ「な、何故!?」
果南は味方への指示をMFとDFの司令塔 梨子と聖良に任せ、高速シュートを止めることだけに集中した。
結果…反射に近いスピードでシュートを食い止めていく。目で見ることを省き、視野の中で、ぼんやりと。ここにあるのだろうと、感覚で捉えた場所へ腕を伸ばす
ヘッジ「あ、あのキーパー…本当に人間なの!?」
クロウ「日本のサブキーパーがこの強さ…なら高坂穂乃果は、」
善子「果南はサブキーパーじゃないわ」
ヘッジ、クロウ「「!!」」
高坂穂乃果、松浦果南。
2人はそれぞれ別の武器を持ち、お互いに出来ること、出来ないことが存在する。
彼女たちが自分の力を最大限に発揮できる場で、高海美奈はGKの選手を指名する。
その2人の間にメイン、サブなどというものは存在しない。
あるのは…その時その時でゴールを任せられる信頼のみ
果南「こぼれ球!!晴夏!!」
晴夏「はい…!」
果南がサイドに弾いたボールを拾う晴夏。
梨子からはドリブルで持ち込めの指示
マンティス「2人で奪う」バッ
スコーピオ「えぇ!!」バッ
晴夏「…!」
しかし、相手のプレスも速かった。
1対2の突破はさすがに厳しいかと、梨子が日本の選手にフォローの指示をしようとした時だった
晴夏「 邪 魔 」ギロッ!!
マンティス、スコーピオ「「!?!?」」ゾクッ!
一瞬、硬直する相手2人。
その隙を―――晴夏は逃さず高速で駆け抜ける
晴夏「【Wロード】!!」ズバッズバッ!
曜「よし…抜けた!そのまま持ち込める!」
英玲奈「…?」
穂乃果(……今のって、)ズキズキ
ボールはそのまま前線まで繋がる。
前半…チーム・ガルシルドの選手らの身体能力には苦戦したものの、今や日本の武器である対応力で対等…いや、それ以上のサッカーを繰り広げている
ツバサ「はあぁぁぁっっっ!!!!」
上空でゾーンの力を利用し、全オーラをボールに凝縮させるツバサ
ツバサ「弾けなさい。【ゴッドブレイク】」
少しでも衝撃を加えればオーラが溢れ出すボールをツバサは全力で蹴り落とす。
空気を殴るような爆発音と同時に、金色に輝く神のごとく巨大なオーラが迫る
フォクス「くっ…【ビッグスパイダーV2】!!」
私たちは強化人間のはず…なのに、何故、普通の人間のシュートが止められないんだ?
ガルシルド様は言った。私たちを最強のサッカープレイヤーにすると。なのに…なのに…なの―――
―――バシュゥゥゥン!!!!!!
理亞「…私たちの出番はないみたい。ルビィ」
ルビィ「そうだね」
──────不安は伝染する。
サニデイジャパンが対応しているのもあるが、同時にチーム・ガルシルドの選手たちの自信は焦りに変わる。
集中力が切れ、自分たちは本当に強くなったのだろうかと不安に駆られる。その悪循環が────チームの連携を崩していく
凛「【星空スタンプ】っっ!!」ドガアァン!
にこ「ナイス凛!!」バッ
凛が上空からの落下速度を利用し、地面着地の衝撃で相手を吹き飛ばす。
そのままボールを持ったのはにこ。
彼女のドリブルは絶対に信頼できる。日本の選手たちは同時に走り出した
にこ「【スーパーエラシコ】!!」バッバッバッ!
ディンゴ「ぶ、ブラジル代表の!?」
月「にこちゃん!こっち!」
にこ「月!!」パス
にこがドリブルで通過するであろうルートを予測し、フリーのスペースに走り込んでいた月。
ゴールは目の前。十分、撃てる位置である。しかし、
ヘンク「させません!!」ズザーッ!
にこ「月…!!危ない!!」
DFのスライディング。
にこの警告が無ければ接触は避けられなかった。
月はチャンスを無駄にしないためにも、このスライディングを回避しながら中へ攻め込むため、右足を強く踏み切った
月「あまいね────ズギッ!!
月「ぐっ…!?」
美奈「…!!」
サエ「!!」
花丸「!!」
月「千歌ちゃんっっ!」パス
しかし、躱した時に体勢を崩してしまった月は、近くを走る千歌へとボールを蹴った。
だがそのボールは千歌に渡ることは無く、軌道がそれ、フィールド外に出るパスミスとなってしまった
千歌「月ちゃん大丈夫??」
月「あっはは…ごめん。躓いちゃって咄嗟にパス出しちゃった」
笑いながら起き上がる月。
どこか様子が変だと、千歌が気になったのと同時に、ベンチから月を呼ぶ声がした
サエ「………月。来なさい」
月「!!」
千歌「…サエ、さん??」
サエの顔を見た瞬間、千歌は自分の血の気が引いていくのを感じ取っていた。
ガルシルドを追い詰めた時とは違い、落ち着いた声と表情だが、その目からは怒りの感情がハッキリと伝わってきていた。
名を呼ばれ、すぐにサエの元へと向かう月。
彼女の顔も真っ青だ。
まるで、隠し事が親にバレた子供のように、その足取りは悪い
サエ「右足。スパイクを脱ぎなさい」
月「…はは、やっぱりバレちゃうか」
言われた通りスパイク、そしてソックスをその場で脱ぎ始めた月。
そこから現れたのは、肌色の鍛え上げられた皮膚ではなく、白いテーピングでガチガチに巻かれた足であった
ことり「ひ、酷い…この足って」
月「理亞ちゃんたちに言える立場じゃないね…練習で無茶したんだ。少しでも、力になろうと思って」
サエ「はぁ…怪我をするまで無茶をしろと、私は教えた記憶はないはずデスが?月」
月「…」
サエ「その行為は自分の才能を捨てているどころか、チームの負担になる。ベンチで治療を受け、頭を冷やしなさい」
月がイタリアに留学している時は、サエが指導者としてサッカーを教えていた。そんな私が見逃すわけないと、言っているようであった。
選手のことを第一に考える。小原サエの指導者としてのプライドであり、願いでもある
真恋「美奈。交代する選手を」
美奈「えぇ。月ちゃんに代わって…「理亞ちゃんがいいと思います」
理亞「!!」
「「「!!!!」」」
理亞の交代を提案したのはルビィ。
ベンチは騒然とするも、彼女の考えが揺らぐことは無い。そして、理亞に語りかけるようなゆっくりと説明する
ルビィ「凛ちゃんが練習の成果を見せた…なら、理亞ちゃんもじゃない?完成が近いんでしょ」
理亞「…!!」
ルビィ「この試合で見せて。"ラストリゾート"を」
トドメだ!!理亞!!!!