ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
皆さんどうも。ルビィちゃんキャンディーです。
グダグダしないように頑張ります
前回の、輝こうサッカーで!
ついに始まった準決勝ロシア戦。しかし、試合開始早々 絵里の新必殺シュート『アイス・ブルーモーメント』により失点を許してしまったサニデイシャパン。
動揺を隠せない日本の選手たちを千歌は鼓舞する。まだ負けていない。試合はこれからだ。と
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美奈監督が何故、準決勝で自分を起用したのかが分かった
果南(絵里が……あの高速シュートを撃ってくることを予想していたんだ…!!)
考えれば高海美奈は代表監督になる前は音ノ木坂学院サッカー部監督だ。絵里の能力や未来の可能性を把握していてもおかしくは無い。
だが、監督の意図が分かったところで……あの異次元シュートを止める理由にはならない
果南「……どうしたら、」
英玲奈「果南。チーム・ガルシルド戦とこの試合…高速シュートに対応できるため、監督が起用したと考えているな」
果南「それしかないね。でもチーム・ガルシルドのシュートよりも、絵里のシュートの方が異次元レベルだけど」
英玲奈「断言するのはまだ早い」
果南「!?」
絵里のシュートは速すぎる。速すぎるが故に、英玲奈は絵里のシュートに2つの憶測を立てていた
英玲奈「1つ目はシンプルに速い。それならば、果南も対応できる可能性は十分ある。だが…問題は2つ目だ」
英玲奈「瞬間移動シュート」
果南「瞬間……移動、」
絵里がボールに触れた瞬間にゴールの中へとワープするシュート。もし、こちらの方が正しいとするとGKが止めることは不可能。
GK以外の選手たちがシュートを撃たせる前にブロックする必要がある
英玲奈「高速か瞬間移動…どちらなのかを見極めるためにも、多少のリスクは必要だと考えた」
果南「一発わざと撃たせる?」
英玲奈「そうだ」
「お姉ちゃん凄い…!もう1点決めちゃった!」
「わ、私はちょっと複雑だな…」
―――ピーーッ!!
A『さあ、前半開始早々リードを許したサニデイシャパン!ここからどう巻き返すのか!?』
理亞「手加減はしないから」
絵里「函館聖泉の鹿角理亞ね」
ボールを持った理亞が目の前で待つ絵里に突っ込んでいく。宣言通り、そのスピードと気迫に一切の緩みが感じられない
理亞「─────っっ!!」バッ!バッ!
絵里(あの時よりもキレとスピードが…)
足元で巧みに捌く。天界と魔界との戦いの時と比べても、レベルが何段階も上がっている。この短期間でここまで仕上げてきたとは…その才能に少し嫉妬する。
しかし、
絵里「私ばっかり意識し過ぎるのも…かしこくないわ」
理亞「何を─────「そういうこと♪」バッ!
理亞(速い!?奪われた!?)
フロイ「私たちも楽しませてよ」
A『"気高き銀狼"がボールを奪ったぁぁ!!』
レヴィン『無駄のない動きからのボール奪還…さすがはフロイ選手、と言ったところでしょうか』
千歌「理亞ちゃんから簡単に…!?」
曜「一筋縄じゃいかなそう…行こう!千歌ちゃん!!」
千歌「うん…!」
理亞がボールを奪われた。しかし、すぐに距離を詰めに行くのは千歌と曜の2人。
そんな日本のMF2人に対し…"銀狼の狼"は、
フロイ「─────!!」ギュン!
曜(速っっ!?突破される!!)
シンプルに正面突破を狙っていた。
数メートルの距離が瞬きの間に詰められ、既に曜の真横まで来ている
曜「でりゃっ!!」バッ
フロイ「甘いね!」バッ!
曜は自慢の反射神経と運動能力でフロイの足元で転がるボールに足を伸ばした。しかし、全て読まれているかのように、そのカットは簡単に躱されてしまう。
完璧に抜いた。
そう確信し、顔を上げた時だった
─────ズザーッ!!!
フロイ「―――!?」
芝生を滑るような音が、自分の足元から聞こえてきた。上げた顔を再び下に向け直す。そこには─────
千歌「取った」
────ボールに足で触る、高海千歌の姿があった
A『"太陽の跡目"、高海千歌がボールを奪い返す!!!!素晴らしい連携です!!』
レヴィン『なるほど。渡辺選手がフロイ選手の回避行動を誘い、そこを高海選手が狙う…あの一瞬であれだけの連携ができるのは流石ですね』
曜「千歌ちゃんナイス!!」
千歌「曜ちゃんがすぐに反応してくれたおかげだよ!」
フロイ「へぇ…!やるじゃん。あの2人」
ボールを奪い返した千歌はそのままドリブルで持ち込む。しかし、流石はロシア代表というのだろうか。数メートルも走らない間にディフェンスが─────
ユーリー「返して…!」バッ
千歌「たあっっ!!」ズバッ!ズバッ!
千歌「【ZスラッシュGX】!!」
ユーリー(は、速い!?)
そんな相手に対し、千歌は手加減を知らない
千歌「っっ───【リバースZスラッシュG2】!!」
ヴィクトール(逆の動き!?だが…)
日本のサッカー…高海千歌のサッカーは研究している。今までの試合の中でZからリバースへの連続発動はあったが、リバースからZへの連続は無かった。つまり、
シャミール(今が真の隙だらけ…!!)バッ
シモン(奪える!!)バッ
そこを逃さず、ロシアの選手たちは高海千歌との距離を詰める。対する高海千歌…迫る相手選手を前にしてその赤い目を…
ギュン!!ギュン!!ギュン!!
シャミール、シモン「「!?!?」」
ロシア「「「!!!!!!」」」
千歌「【リバース&Zスラッシュ】」
地面に刻むZの刻印と共に輝かせていた
フィレア「リバースからのZ…!!!!」
和葉「ダメだよ。千歌ちゃんを舐めちゃ。あの子のできることは無限だから」
A『よ、4人抜きっっ!!!まるで流れる風のようにロシア代表を次々と躱していく!!』
レヴィン『"Zスラッシュ"からの"リバースZスラッシュ"…そこから更に"Zスラッシュ"を発動。かなりの負担だと思うのですが、高海選手…顔色一つ変えていませんね』
海未「千歌…!センタリングです!!」
千歌「理亞ちゃん!!」パス
千歌がロシア陣内へと飛び込んだことにより、前線への突破口がパスで切り開かれた。
FWとして走る理亞の頭上へと近づくボール。トラップする必要などない。このまま―――全力を叩き込む
理亞「はあぁぁぁぁっっ!!!!」バッ!
ロシア「「「!?!?」」」
A『ああっと!?このオーラはまさか!?』
空気とATPが1つになり、まるで巨大な爆弾のようなエネルギーを放つその塊。
そしてそれを両足で捌きあげる理亞。ロシア代表、そして会場にいる者全員が驚きを隠せなかった。なぜなら、本来それは鹿角理亞が放つ技ではない。究極の──────
理亞「【ラストリゾート】!!」ドガアァン!!
A『なんと!!!鹿角理亞が"ラストリゾート"でゴールを狙ったぁぁ!!!!』
ヴィクトール「ちょっと…!?なんで彼女が!?」
フロイ「いや…あのシュートは、」
―――ボゴオォォォォン!!!!!!
日本「「「!!!!!!」」」
理亞「!!!!」
巨大な破裂音が衝撃として、選手たちにズン!!と重く伝わった。
数日前の試合よりも距離は伸びたものの、ゴールに到達する前に破裂した理亞の"ラストリゾート"。
ロシア代表から見れば救い。日本代表から見れば…決定的なチャンスの消失だった
花陽「お、惜しい…あと少しなのに、」
ルビィ「何かが、足りない」
理亞「ハァ…ハァ…今度は絶対に行けると思ったのに!!」
和葉「…今、理亞ちゃんが"ラストリゾート"を撃ったのは失敗だったかもね」
フラム「失敗…?」
和葉が見る先には、理亞のシュートを見て集まるロシア代表の姿があった
ユーリー「まさか鹿角理亞が未完成とはいえ、"ラストリゾート"を撃つなんて…」
フロイ「本当ならルビィに使うはずだった作戦を理亞にも使おう。この試合中に完成させられたらまずい」
ルビィに使うはずだった作戦。それは自由を封じる徹底的マークのことである。ルビィ1人に対し、2人の選手でマンツーマンディフェンス。"ラストリゾート"を止める作戦ではなく、撃たせない作戦で勝負に出たロシア。
それを、新たな危険人物である理亞に仕掛けようというのだ
フィレア「なるほど。だからルビィをスタメンで出さなかったのか…マンツーマンディフェンスでルビィは封じられ、体力も減らされて後半の頃には多分バテちゃうね」
フラム「じゃあ、鹿角理亞は自分で自分の首を絞めたことになるね」
フィレア「うーん…でも、多分あれは高海美奈監督の作戦だと思うよ?」
英玲奈「監督の言う通りだったな。相手はマンツーマンで理亞を封じに来た」
にこ「つまり、その分薄くなったディフェンスを私たちで突破するわけね」
美奈は大胆にも、理亞を囮にした攻撃を作戦として選手たちに指示していた。
"ラストリゾート"相手ならば見逃すわけにもいかない。ロシアは確実にマンツーマンディフェンスを仕掛ける。日本にはその確信があった
海未「【スピニングフェンス】!!」ビュオオッ!
アレクセイ「ま、まずい…ボールが!?」
そして海未の鋭いディフェンスが日本の攻撃開始の合図となった。理亞をそのまま前線まで走らせ、ほかのメンバーも一斉にロシア陣内に攻め入る
海未「にこ!」パス
にこ「いいボールよ!ツバサ!」パス
A『日本代表がロシア陣内でボールを繋ぎます!!』
レヴィン『ところどころでロシア選手のディフェンスが間に合っていませんね。理亞選手を気にしているのかもしれません』
曜「【スプリントワープG2】!!」ビュンビュン!
空いた隙間を一気に駆け抜ける。フィールドと仲間を上手く利用し、先程よりもスピーディに、簡単にシュートチャンスへと持ち込む
曜「撃てる…!!」バッ
ボールを足に挟みながら飛び上がる。宙で回転し、オーラを可能な限りボールへと流し込む
曜「振り切れっっ!!!!!!」ズバッ!
曜「【Xブラスト】ォォォォ!!」ドガァン!
両足から放たれるレーザービーム。
一直線に向かうはロシアゴール
ユーリー「ゴラン!」
ゴラン「【ツーマンデ・ゴラン】!!」バッ
対するロシア代表GK ゴラン・ヴェシリア。自身のオーラを巨大な手へと変化させ、迫るボールを全力で──────
ゴラン「はあぁっっ!!」メキッッ!!
────握り潰す
曜「と…止められた、」
ツバサ「あのGK…なかなかパワーあるわね」
A『渡辺曜、シュートするもゴールならず!!ロシアがリードしたままです!!』
ゴラン「エリー!」パス
得点は出来なかったものの、チャンスと時間はまだまだたっぷりとある。今は気持ちを切り替えディフェンスに専念する。
作戦通り、絵里のシュートが高速なのか瞬間移動なのかを見極める。絵里にわざとシュートを撃たせ、その際にシュートコースに日本の選手たちが足や体でボールをブロックしに行く。
そこで選手たちにぶつかれば高速。ぶつからなければ瞬間い―――
絵里「って、考えてるでしょ?」
日本「「「!!!!!!」」」
英玲奈「わ…分かっていた…のか?」
善子「ちょっと…バレてるじゃない!」
絵里「日本の…あなたたちの考えることはだいたい予想つくわ。ブロック出来るかどうかで判断するつもりね。させないから」
美奈「……まずいわね」
梨子「美奈監督。このままだと」
美奈「ええ…今すぐに指示を、」
しかし、この時既に。
ロシア代表は動いていた
フロイ「必殺タクティクス」
ロシア「「「【オーロラヴェール】」」」バッバッ!!
ロシア代表の選手たちが息を合わせ、まるで踊っているかのような動きをし始めた。
それと同時に選手たちのオーラが混ぜ合わさり、巨大なカーテン…いや、巨大なオーロラが日本の選手たちを包み込んだ
にこ「え…ちょっと!?何にも見えないんだけど!?」
聖良「視界を遮るタクティクス…!?これではシュートブロックが…」
360度。どこを見渡してもオーロラが視界に入ってくる。まるで濃霧の中にいるような状態。そんな中でも、絵里の声は自分たちの耳に届く
絵里「これでまた勝負できるわよ。果南」
果南「…そうみたいだね」
A『フィールドの中央で再び絢瀬絵里が構える!!松浦果南止められるか!?』
絵里「───────っっ!!」バッ
果南「………」
この時、果南は不思議な感覚にとらわれていた
果南(またこの感覚だ…懐かしいような)
具体的にはよく分からない。だが、オーロラの効果では無いことは確かだ。
果南はよく分からないまま、懐かしい感覚に溺れていくかのように…ゆっくりと、戦場のド真ん中で目を閉じる
絵里「勝負を捨てたのかし───
日本「「「───────
ロシア「「「───────
果南が再び目を開けた時
果南(………何、これ??)
有り得なかった。絵里、日本の選手、ロシアの選手、観客、空…全てが
止まっていた
果南(私も…動けない)
自分の体も全く動かない。まるで石になったようだ。
よく見ると、数メートル前方に絵里が蹴ったと思われるボールがあった。ボールは空中で停止している。
この全てが止まった世界、時の―――体の動かし方が全く分からない。
そんな中でも、果南の心の中で宿り続ける「懐かしさ」が、消える気配が全くない。逆に、更に増しつつある
果南(全てが止まった世界…私だけの世界……これって──────
─────海の、中??)
―――バシュウゥゥゥゥゥン!!!!!!
ピピーッ!!!!
果南「…!!」
絵里「【アイス・ブルーモーメント】」
A『絢瀬絵里、2点を決めたぁぁ!!!!サニデイシャパン、抗うことが出来ないまま差が拡がっていきます…!!』
気づいた時には―――時は動き出していた
聖良「ごめんなさい…果南さん。私たちがタクティクスの効果で…「いや、聖良大丈夫だよ」
聖良「…え?」
果南「私…多分、次のあのシュート止めると思う」
日本 0-2 ロシア
???「時は再び動き出す」
感想が減ってしまった()