ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!   作:ルビィちゃんキャンディー

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皆さんどうも。ルビィちゃんキャンディーです。

作者から少しだけ今後の報告を。
輝こうサッカーで!世界編は間もなく終了します。その後は、別小説で輝こうの続編『虹ヶ咲学園×イナズマイレブンGO』の小説を投稿する予定です。輝こうを連載し始める前から書くことは決めていたので、頑張ってやっていこうと思います。更に詳しい情報は輝こうの最終話の時に




第3章 152話 「ロシア戦 "Shocking Party"」

 

 

 

 

前回の、輝こうサッカーで!

理亞の"ラストリゾート"が不発に続く中、日本とロシアの戦略の攻防は勢いを増す。

そんな中、果南は時が止まったかのような視界を経験。絵里のシュートを止める確信を得るのであったら

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

フロイ「エリー。ナイスシュート」

 

絵里「ありがとうフロイ。みんなのタクティクスのおかげよ」

 

ロシア代表の必殺タクティクス、"オーロラヴェール"。相手選手の視界を遮ることにより、絵里のシュートがブロックされることを防いだ。

これで点差は2。まだ前半も始まったばかりだが、既に差は開き始めていた

 

 

真恋「…これ以上、点差が広がるようだと厳しいわよ」

 

美奈「ええ。ルビィちゃんを…出す必要があるわ「待ってください!!」

 

美奈「…!」

 

梨子「……時間をください」

 

ベンチから美奈を引き止めたのは梨子だった。その熱意が込められた声を聞き、美奈は代表になってからの梨子の精神的成長の速さに驚きを隠せなかった

 

 

梨子「私に時間をください…絶対に、"私たち"で流れを変えます」

 

真恋「私たち?誰と何を…」

 

 

 

梨子「A‐RISEの究極のサッカーを完成させます」

 

 

ベンチに動きがあることは、フィールドに立つ選手たちも気がついていた

 

 

海未「誰か交代でしょうか」

 

にこ「ふぅ…にこは絶対に交代しないわよ。絵里をぎゃふんと言わせるまではね」

 

英玲奈「……いや、あれは交代ではないな」

 

海未、にこ「「??」」

 

あんじゅ「え…?今やるの?あれはだって、」

 

ツバサ「未完成はお決まりの言葉よ。梨子はそれ覚悟で私たちに掛けてる」

 

英玲奈「負けるぐらいなら足掻こうじゃないか。あんじゅ」

 

あんじゅ「はぁ、しょうがないわね」

 

UTX高校サッカー部、歴代最高の才能を持つ3人のプレイヤー。人々はその3人を"A‐RISE"と呼んだ。

敵無しと称えられたA‐RISE。しかし、彼女たちだけではその完璧には程遠かった

 

 

ピーーッ!!!!

 

 

理亞「ツバサさん」パス

 

ツバサ「理亞。少し離れてて」

 

足りない。A‐RISEだけではたどり着けなかったサッカーが────今、始まる

 

 

英玲奈「ツバサ、あんじゅ。いくぞ」

 

ツバサ、あんじゅ「「いつでも」」

 

英玲奈「っっ!!」ズバッ!

 

 

日本、ロシア「「「!!!!!!」」」

 

 

A『統堂英玲奈が動いた!!!!』

 

 

英玲奈が地面に手をつく。"エンペラータイム"の動きだ。しかし、手から地面を伸びるのは光の線。

英玲奈の動きでもその技はまるで……梨子の"神のタクト"

 

 

梨子「問題は…ここから」

 

 

あんじゅ(来たわね…!!)

 

ツバサ「!!」

 

英玲奈が放つ光の線はあんじゅとツバサを包み込む。まるで1本の線が3人を繋ぐかのように。その光が途切れる気配は無い

 

 

和葉「うわ〜…やっぱり梨子ちゃんは天才だよ」

 

フィレア「キャプテン、あの技はいったい…」

 

和葉「あれは…言うなら、"UTXの切り札"」

 

 

 

包み込んでいた光の中から、ツバサが姿を現した。彼女の姿は見たところ変わった部分は無く、雰囲気もいつもと同じ

 

 

ツバサ「……なるほどね」

 

理亞「つ、ツバサさん??」

 

 

しかし、今のツバサは──────

 

 

ツバサ「完成したみたいね」

 

ツバサ「【Shocking Party】が」

 

 

───オーラが、別人のように溢れていた

 

 

梨子「やった…!!!完成した…やった…やったよ…!!」

 

ダイヤ「梨子さん…今の技はいったい、」

 

ダイヤの質問に梨子が答えようとしたのと同時だった。ツバサが1人、ロシア陣内へと飛び出したのだ

 

 

ユーリー「1人で攻めてきた!?」

 

絵里「落ち着いて。さすがの綺羅ツバサでも、私たちのディフェンスがあれ―――ギュン!!

 

ユーリー、絵里「「!?!?」」

 

ツバサ「私たちのディフェンスが…何?」

 

絵里(嘘でしょ…??この距離を一瞬で!?)

 

 

A『は、速い!!綺羅ツバサのドリブルはまさに電光石火!!!ロシア代表の選手が反応出来ていません!!』

 

 

フロイ「私が行く。援護よろしくね」

 

ヴィクトール「任せて」

 

シャミール「頼んだわよ…!」

 

"気高き銀狼"がツバサの前に立つ。世界的にも名が知られているほどの実力を持つ彼女は、シュート・ドリブル・ブロック。どれをとっても完璧。弱点が存在しない選手である

 

 

ツバサ「―――」バッバッ!

 

フロイ(……スピードが上がってるね)

 

そんなフロイとツバサが勝負をして────優勢なのがどちらの選手なのかは、多くの人々がフロイと答えるだろう。

しかし、

 

 

フロイ「取った!!」バッ!

 

ツバサ「―――!」スカッ

 

フロイ(と見せかけての──────

 

─────左っっ!!!!」バッ!

 

ツバサ「―――!!」ズバッ!

 

フロイ(フェイント…!!ダメだ、対応でき…

 

ツバサ「今の私から奪うのは…不可能よ」

 

フロイの足を伸ばしたボールカットを回避したツバサ。その動きを誘導し、左に体勢を移した瞬間を狙おうとしたフロイだったが…

その後のフェイントのラッシュに揺さぶられ、銀狼は地面に倒れることとなった

 

 

月「あのフロイ選手が…倒された、」

 

梨子「これがUTX高校の追い求めたサッカー。ツバサさん、英玲奈さん、あんじゅさんは今…自分たちのために全力で戦っています」

 

 

――――――――――――

――――――

―――

 

 

 

それはまだ、アジア予選も始まる前。

日本代表サニデイシャパンが初招集されてから、数日が経った時まで遡る

 

 

梨子『主力メンバーから降りた…??』

 

ツバサ『ええ。相応しいのは私じゃないわ』

 

チーム戦の競技では特定の選手を中心に試合を進めることが多い。サッカーならば、センターFWの選手にボールを集めたり、周りの選手が援護したりなど、その役目に現時点で相応しいのは綺羅ツバサだった。

しかし、彼女はその重要な役目を辞退したというのだ

 

 

梨子『ツバサさんの技術とゾーン…これをメインにしなければ世界と戦うことは、』

 

ツバサ『今はいいわ。でも、この先はどうなの?』

 

梨子『この、先…?』

 

ツバサ『私は高校3年。この大会でUTXサッカー部、綺羅ツバサは引退。でも…あなたたちにはまだ時間があるわ』

 

ツバサ『今の1年生、2年生の選手を中心にチームを組み立てた方がいいわ』

 

梨子『でも…それで、いいんですか?ツバサさんも全力のサッカーを…』

 

ツバサ『私は常に全力よ?ただ、軸とならないだけで戦力には必ずなる。あんじゅと英玲奈も…監督に同じ事を伝えたらしいわ』

 

梨子『……』

 

ツバサ『梨子。これからの日本を動かしていくのは……あなたたちなのよ』

 

その言葉の通り、ツバサはアジア予選で理亞のATP習得のサポートに全力を注ぎ、センターFWもほとんどをルビィや理亞に譲った。

英玲奈はあくまでも梨子のサポート。自分は戦況やデータ分析をし、梨子に司令塔の軸を託していた。

あんじゅもディフェンスのプロではあるが、ことりや善子にポジションを譲ることがほとんどだった。

 

同じ代表ではあるものの、試合出場への意欲がほかのメンバーと違う場所にあった3人。

あくまでも自分たちはサポート。ピンチの時のヘルプ。託すことが役目だと言っているかのようなUTX高校サッカー部 A‐RISE。

 

 

 

 

そんな3人がロシア代表との試合の中で

 

 

A『綺羅ツバサが止まらない!!!!!』

 

 

本来、サッカー選手なら誰もが抱く感情―――私が試合で活躍したい。

という想いを剥き出しに…覚醒したのだ

 

 

ツバサ「【ジャッジメント・レイ】」パチン!パチン!

 

ドリブルしながらの指パッチン。上空からレーザーの雨が降り注ぎ、ロシア選手たちの動きを封じる

 

 

月「あれって…あんじゅさんの技じゃ!?」

 

梨子「…"Shocking Party"。英玲奈さんとあんじゅさんの全ての能力を、ツバサさんに注ぎ込ませる技です。私がUTX高校にいた時からこの技は開発されていた…でも、出来ずに終わったと聞きました」

 

ツバサ、英玲奈、あんじゅ。この3人に足りないものはただ1つ。3人を強く結び付ける線、"絆"だった。

選手たちの絆が大きな力に変わると気づいたのは全国大会が終了してから。そして、お互いが近い関係のようで距離が存在した中…梨子がその距離を縮めた。繋いだのだ

 

 

ツバサ「【デコイ・リリース】」バッバッバッ!!

 

ラビ「爆煙に紛れて分身を…!?」

 

アレクセイ「これじゃあ、どれが本物か区別が…!!」

 

英玲奈とあんじゅは"Shocking Party"を発動している間、その場から動くことは出来ない。解除、または体力が尽きるまで、絆による覚醒は消えることは無い

 

 

A『綺羅ツバサが構えたっっ!!』

 

 

英玲奈「決めろ…!ツバサ!!」

 

あんじゅ「私たちの分も!!」

 

ボールを蹴り、ロシア陣内で暴れているのはツバサ1人だけ。しかし、今のツバサは英玲奈でもあり、あんじゅでもある。

3人がひとつになって放つシュート

 

 

ツバサ「【流星ブレードV3】!!」ドガアァン!!

 

ゴラン「その技は研究済みだよ…!!」

 

ゴラン「【ツーマンデ・ゴラン】!!」

 

オーラで作り上げた巨大な手でシュートを受け止める。しかし、

 

 

ゴラン「!?(お、重い!?!?)」

 

ツバサ「……」

 

ゴラン(威力がまるで別の技…これは―――きゃっ!?」

 

 

―――バシュウゥゥゥゥン!!!!!!

ピピーッ!!!!

 

 

A『ゴール!!!!日本、ついにロシアから1点を奪いました!!綺羅ツバサの素晴らしいプレーで1点差です!!』

 

レヴィン『まるで綺羅選手、統堂選手、優木選手の3人がプレーをしているかのような動きでした。これが"ゴットストライカー"の真の実力なのでしょうか』

 

 

美奈「さすがね。すごい技を作ってくれたわ」

 

美奈「次は…果南ちゃんね」

 

 

絵里「その技、全国大会で使っていたら…私たちも勝てたかどうか分からなかったわね」

 

ツバサ「それは夢の話よ。梨子がいなければ完成しなかった技…でも、この試合は夢では無いから気を引き締めた方がいいわ」

 

絵里「言うわね。でも怒らないでよ?」バッ

 

ツバサ「!」

 

笛が吹かれたのと同時に絵里が飛んだ

 

 

理亞「シュート撃たれる…間に合わない!!」

 

ツバサ「……」

 

絵里「ワンパターンだけど許してちょうだい?あなたのスタミナが尽きるまで…私はゴールを決め続けるわ」

 

このまま絵里が決め続ければ、ツバサのスタミナが尽きるまで点差が変わることは無い。

自信に満ち溢れているからこそ、絵里はキックオフと同時にゴールを狙えるのだ

 

 

千歌「果南ちゃ──────

 

絵里「【アイス・ブルーモーメント】!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

―――グサッッッッッッ!!!!!!!!

 

 

「…ねえ、どうして決める前提なの?」

 

 

絵里「…な、」

 

ロシア「「「!?!?!?」」」

 

日本「「「!!!!!!」」」

 

絵里の足がボールに触れたのと同時に、日本のゴールから突き刺すような鋭い音が響いた。選手全員がフィールドの中心からゴールに視線を移すとそこには―――

 

 

果南「……止められるよ。もう」

 

槍でボールを突き刺す、海皇の姿があった

 

 

A『止めたぁぁ!!松浦果南!!!3本目でついに…"アイス・ブルーモーメント"を止めました!!!!』

 

 

絵里「な…私のシュートが……何で、」

 

フロイ「エリー。見て、松浦果南の槍…」

 

 

果南「【形状変化"スサノオ"】」

 

"デルフィナス・トリアイナ"が細長く形状変化していた。果南の槍の新たな姿、"スサノオ"

 

 

果南「もう"見える"。この"目"があれば…ゴールはもう譲らないよ」

 

絵里「目…?」

 

果南の言葉を追求しようとした時だった。

全身に鳥肌が立つような感覚。果南に気を取られて気づくのが遅れたが、自分の目の前で…オーラが跳ね上がった選手が1人

 

 

ツバサ「…"Shocking Party"の完成と果南の進化…ここまで監督のシナリオ通りね」

 

綺羅ツバサが────"ゾーン"を発動していた

 

 

理亞(これが…ツバサさんの、"A‐RISE"の全力…!)

 

理亞もゾーンの素質を持つ者だから分かる。

"Shocking Party"という覚醒状態でのゾーン発動は…全てを凌駕する力を持っている。

ATP×ゾーンで勝負しても勝てるかどうか分からない。見た目に変化はなくとも、内在的な力はもはや別人だ

 

 

ツバサ「流石の"Shocking Party"でもこの状態は長く持たないわね…理亞」

 

理亞「…!」

 

ツバサ「今から私は2点目を狙うわ。ワガママで自分勝手なサッカーになるかもしれない…それでも「今更何言ってるの?」

 

理亞「私はいつも自分勝手にサッカーをしてた…ツバサさんたちが支えてくれなきゃ、自分のサッカーなんて出来なかった」

 

千歌「理亞ちゃんだけじゃないよ!」

 

千歌「私もみんなもツバサさん、英玲奈さん、あんじゅさんには支えられてた!今度は私たちがツバサさんたちのサッカーを支える番だよ!」

 

ツバサ「……嬉しいわ」

 

綺羅ツバサはロシア陣内へと向き直った。ここまで…自分のサッカーをしたい。自分で勝ちに行きたいと思ったのは初めてだった。

A‐RISEを繋ぐこの光の線。短い時間ではあるが、悔いがないように。全てをぶつけよう

 

 

ツバサ「悪いけど。こうなったら自分でもオーラを制御出来ないから」

 

ツバサ「さあ、パーティーの始まりよ」

 

 

 

日本 1-2 ロシア

 

 

 




Shocking Party 綺羅ツバサ/統堂英玲奈/優木あんじゅ
A‐RISE、そして梨子によって完成された必殺技。梨子の神のタクトをヒントに英玲奈がツバサとあんじゅを繋ぐ。そしてツバサに2人の能力を全て流し込むことにより、全能の選手が完成する。
技発動中は英玲奈とあんじゅはその場から動けない。

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