ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
今回はいろいろ詰め込んだので少し長いです
浦の星女学院サッカー部は準決勝を突破し、決勝へと駒を進めた。決勝の相手は毎年、優勝を勝ち取っている「帝国女学院」である。浦の星は打倒帝女のため、部室でミーティングをしていた
ダイヤ「帝女の攻守の切り替えは恐ろしい程に速いですわ。そのスピードについていけないかぎり、わたくし達に勝利はありません」
鞠莉「個人プレーもなかなかね。特に要注意人物は、帝女の司令塔"鬼道有美"、エースストライカー"佐久間弥勒"、キング・オブ・ゴールキーパー"源田誠士郎"」
果南「誠士郎は強いよ。今の浦の星のシュート技が通用するかどうか…」
千歌「うう、」
曜「今の状況だと、かなり厳しいんじゃない?」
花丸「ここまで来て、負けるのはいやずら…」
善子「そうよ!なんか手はないの!?」
全員で何か手はないのか考える。しかし、練習時間が刻々と削られていき、ダイヤがイライラし始める
ダイヤ「考えていても仕方ないですわ!今から特訓して、さらに強い技を覚えればいい話ですわ!」
果南「そんなこと急に言われて、すぐに出来るほど簡単じゃないことは、ダイヤが1番分かってるでしょ?」
ダイヤ「う…」
鞠莉「ホント、ダイヤはお・ば・さ・ん♪」
ダイヤ「一文字足りないですわぁ!!」
千歌「いる」
ダイヤ、鞠莉「…へ?」
途中からずっと静かであった千歌が口を開く。その一言で他のメンバーが全員、千歌に注目する
果南「千歌、いるって?」
千歌「いるかもしれない。私達に、決勝までに必殺技とかを教えてくれる人が」
ダイヤ「そんな人が、いるのですか?」
千歌「ちょっと、電話で聞いてみますね」
そう言うと千歌は席を外し、電話をするために部室の外へ出ていった。すると、入れ替わるように、ルビィが走りながらパソコンを持って部室に入ってきた
ルビィ「ぴぎぃ!これを見てください!」
パソコンには、浦の星女学院の試合の映像が流れていた
曜「これって、大会の公式サイトの?」
ルビィ「はい!全国各地の試合を撮影して、大会公式サイトで見ることの出来るページです!浦の星の準決勝の試合の再生回数が!」
再生回数の欄を見てみると、浦の星の準決勝の再生回数が凄い勢いで伸びていた
花丸「マル達の準決勝が!?」
曜「凄い再生数!!」
ルビィ「それだけじゃなくて、コメントもたくさんついていて!」
『 みんな上手!』『 帝女に勝てるかも!?』
『これは、ダークホース 』『必殺技、かっこいい! 』
曜「良かった。みんな見てくれて」
善子「当たり前でしょ?準決勝突破したんだから」
ダイヤ「このまま、大会で有名になって浦女を存続させるのですわ!」
ルビィ「がんばルビィ!」
果南「これは、学校説明会も期待できそうだね」
花丸「説明会?」
鞠莉「うん。Septemberに行うことにしたの」
鞠莉はそう言うと、スマホを開き説明会参加希望生徒数を調べ始めた
ダイヤ「きっと、今回の大会で学校の名前もかなり知れ渡ったはず」
鞠莉「そうね。試合の閲覧数からすると……………え?」
「「「??」」」
鞠莉「ゼロ」
一同はありえない、という表情で鞠莉を見る。鞠莉も流石に増えているだろうと思っていたので、固まってしまっている
ルビィ「え?そんな…」
ダイヤ「嘘でしょ?」
――――――――――――――――――
その後、練習を終えた千歌、曜は果南の家のダイビングショップのテラスで、かき氷を食べながら、部室で話した事の続きを話していた
千歌「また0かぁ…」
曜「入学希望となると、別なのかなぁ…」
千歌「だって、あれだけ再生されているんだよ?これで生徒が全然増えないんじゃ、やっぱり優勝しかないのかなぁ…」
果南「仕方ないんじゃないかな?ここでサッカーをやるっていうことは、それほど大変ってこと」
千歌「それは、そうだけど」
果南「今日は予約0。東京みたいな都会のように、ほっといても人が集まるところじゃないんだよ?」
果南はそう言うと、空気ボンベを片付け、ウェットスーツを脱ぎ、ベンチに腰掛けた
千歌「でも…それを言い訳にしたらダメな気がする」
果南「千歌…」
千歌は立ち上がり、いっきにかき氷を食べ始めた
千歌「それがわかった上で、私達はサッカーをやってるんだもん!シャクシャク」
曜「千歌ちゃん、1度に全部食べると…」
曜が言い終わる前に、かき氷を食べ終え、千歌は船着場へと走っていく
千歌「1人でもう少し考えてみるー!」
果南「そう言えば千歌! 教えてくれるかもって人はどうなったのー?」
果南はテラスから身を乗り出し、千歌を立ち止まらせた
千歌「まだ連絡待ちだよー……!!?ズキン!」
曜「!?千歌ちゃん?」
果南「何?どうしたの!?」
千歌は、あの頭痛がここ最近、増えてきていることを感じ取っていた。だからこそ、みんなに迷惑をかける訳にはいかないと、すぐに立ち上がる
千歌「いや〜、かき氷の頭痛が今来たよ〜。キーンってする!」ズキズキ
果南「いや、千歌?顔が真っ青だよ?」
曜「そうだよ、果南ちゃんの家で休ませてもらったら?」
千歌「大丈夫!船がでる時間だから、私行くね!」
千歌はこの場から逃げ去るように、船着場へと走っていった
果南「………曜、どう思う?」
曜「何か隠してるよね。千歌ちゃん」
果南「私も同じ意見。今度、相談してみよ?」
曜「うん。そうしよう」
千歌「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…痛い…なんなの?この感じ」
――――――――――――――――――
夜、千歌は自分の部屋で希望者を増やす方法を考えていた。あの後、頭痛はすぐに治まり、何事もなかったかのように家へと帰った
千歌「優勝か…帝女に勝つためには、やっぱり頼まないとだよね…」
ヴー!ヴー!ヴー!
スマホがなる。こんな時間に連絡してくるのはサッカー部のメンバーか、それかまたは
千歌「!!!!もしもし?」
――――――――――――――――――
曜「東京?」
サッカー部メンバーはサッカー部のグループ通話で、千歌の話を聞いていた
千歌「うん!やっと連絡がついたんだ! 明日と明後日は予定が無いから、練習を見てくれるって。急だけどみんな大丈夫?」
果南「いいんじゃない?」
善子「要するに、再びあの魔都に降り立つという事ね」
梨子「私は、帰るのを2日伸ばせばいいけど…」
千歌「けど?」
梨子「ううん。何でもない、詳しいことが決まったら教えてね!」
梨子はすぐに通話を切る。一刻も早く、この宝の山を片付けなければならない
梨子「……曜ちゃんの分も選んでたら、買いすぎたわ…(悔いなし)」
――――――――――――――――――
翌日 ー 東京 ー
千歌達は予定通り、東京駅に到着。待ち合わせ場所の神田明神へ行くため、山手線のホームへと向かっていた
ダイヤ「皆さん、心を落ち着かせて。負けてはなりませんわ!東京にのまれぬように!!」
千歌「ダイヤさん?」
ルビィ曰く、昔東京で迷子になったらしく、それからというもの東京を敵対視しているとか。そんな中、一人の少女がコインロッカーと格闘していた
梨子「うぐぐぐぐぐ…入らない…」グググ
千歌「梨子ちゃん?」
梨子「うわあああ!?千歌ちゃん!?…みんなも」
千歌「何入れてるのー?」
曜ならともかく、千歌や他のメンバーにこれを見られるわけにはいかない。梨子は咄嗟に誤魔化す
梨子「えぇっと…お土産とか、お土産とか…お土産と「うわ!お土産!」
千歌が急に近づいてきたため、お宝が床に散乱する。梨子は反射的に腹から声がでる
千歌「何?」
梨子「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!??」
梨子は咄嗟に、千歌の両目を塞ぐ、千歌は暴れるが梨子も負けていない。そんな2人を他のメンバーは見守ることしか出来なかった、
梨子「さあ!行きましょうか!」
曜「最初はどこに行くの?」
梨子は何もなかったかのように振る舞う。みんな気にしたら負けだと思ったため、どこに行くか話し始めた
鞠莉「タワー?ツリー?ヒルズ?」
花丸「まるは美味しい食べ物のお店へ!」
ダイヤ「遊びに来たんじゃありませんわ」
千歌「そうだよ!最初は集合場所の神社。ある人に私達の事を相談したら、2日間指導してくれるって!」
花丸「ある人?誰ずら?」
千歌「それは会ってからのお楽しみ♪ただ、教えてもらうには、うってつけの凄い人だよ!」
ルビィ「じゃあ…」
ダイヤ「凄い人…」
ルビィ、ダイヤ「まさかね?」
――――――――――――――――――
サッカー部一行は、神田明神へと到着した。みんなが誰だろう?と考えている中、黒澤姉妹は「まさか…まさか」とブツブツ呟いていた
鞠莉「まだ言ってるの?色紙まで持って…」
ダイヤ「鞠莉さん!凄い人ですよ?」
ルビィ「絶対にあの人だよ!」
花丸「誰か分かるずら?ルビィちゃん」
ルビィ「それはね…」
ダイヤ「あの人ですわ、」
善子「貴方達、分かってないでしょ?」
千歌「みんなー!神社の前にいるって!」
全員で神社へと向かう。すると、背中を向けて神社の前に立っている人を見つけた
梨子「あの人かな?」
善子「え?…でも、なんか…」
曜「あれ?あの人って…」
果南「?なんであの人が?」
千歌「おーーーい!!」
千歌「お母さーーん!!」
「千歌!来たわね♪」
「「「「え…えーーー!!!!???」」」」
梨子「嘘…あの人が、千歌ちゃんの」
善子「お母さん???」
なんか、凄く、違和感があるような。なんと言えばいいのか、それにしても小さい??
「どうも!私が高海千歌の母、高海美奈です!」
曜「美奈さん、お久しぶりです」
果南「最初、誰かと思いましたよ」
美奈「曜ちゃん、果南ちゃん久しぶりね! 」
曜と果南は千歌と幼馴染のため、千歌の母親とも仲が良い。全員で話したいことは沢山あるが、今回はそれが目的ではなく…
善子「じゃあ、凄い人って千歌のお母さん?」
千歌「うん。そうだよ! 高海美奈。名前、聞いたことない?」
善子「うーん…なんかどこかで…」
梨子「聞いたことがあるような…」
善子、梨子、花丸はこの人が何者なのか正直、よく分からなかった。他のメンバーは知っているようで、主に幼馴染。そして…
ダイヤ「善子さん!本当にご存知ないのですか!?」
ルビィ「嘘…本物…」
善子「え、貴方達も知ってるの?」
ダイヤ「知っているも何も」
ルビィ「この人は」
ダイヤ、ルビィ「FFI前回大会、元日本代表監督だよ(ですわよ)!!?」
善子「え…?」
梨子「FFIって」
千歌「フットボールフロンティアインターナショナル。サッカーの世界大会だよ!」
花丸「その大会の…」
善子「日本代表監督…」
美奈「昔のことよ♪」
梨子、善子、花丸「ええぇぇぇ!!!!??」
ダイヤ、ルビィ「ぴぎゃああぁああ!!!!」
――――――――――――――――――
その後、千歌達は練習場所のグラウンドへ行くために電車に乗っていた。ダイヤとルビィは美奈からサインを貰い、ご満悦な様子である
美奈「ホントにいいの?私なんかのサインで」
ダイヤ「美菜さんのサインだからこそですわ!」
ルビィ「家宝にしますぅ…!」
曜「あはは…」
美奈「でも、最初に聞いた時はびっくりしたわ。千歌がサッカーを始めて、しかも曜ちゃん、果南ちゃんと一緒だなんて」
果南「確かに、千歌がサッカーをやるなんてね」
曜「私は見る方がいいって、千歌ちゃん、いつも言ってたもんね」
千歌「うん。でも今は、サッカーをみんなとやりたいんだ!そして、もっと上手くなって、勝ちたい」
果南「千歌…」
ダイヤ「その為の特訓ですわ!皆さん、美菜さんからたくさんご指導を頂くのですよ!」
千歌「ん?」
ダイヤ「千歌さん、どうかしたのですか?」
千歌「今…皆さんと美奈さんをかけたんじゃ…」
ダイヤ「〜〜〜!!違いますわぁ!!」
――――――――――――――――――
電車を降り、駅から出た先には、大きな川とその川辺に作られたグラウンドがあった
ルビィ「うわー!広い!」
花丸「ここなら思いっきりサッカーできそうずら!」
ベンチに荷物を置き、グラウンドに足を踏み入れる。芝生でサッカーをするのは準決勝の試合ぶりである
ダイヤ「それでは美奈さん。2日間、よろしくお願いします!」
「「「よろしくお願いします!!」」」
こうして高海美奈による浦の星サッカー部強化練習がスタートした
ところ変わって ーUTX高校ー
ツバサ「はあ!」バシュ!
ツバサのシュートがゴールに吸い込まれる。今の彼女は、静かな炎で燃えているようだった
あんじゅ「流星ブレード…」
英玲奈「相変わらず、強力だな」
ツバサ「本大会も近いし、これぐらいはやっておかないと」
ツバサは水を飲みながら言う。来月には、全国高校女子サッカー大会の本大会。それもあってか、グラウンドは少しピリピリしている
あんじゅ「そうね。新しいシュート技も完成したみたいだし、本大会が楽しみだわ」
英玲奈「ツバサの2つ目のシュート技か…」
ツバサ「うーん、2つ目というか、今回が初かな?オリジナル技は」
その言葉で、あんじゅと英玲奈はツバサを見る。初のオリジナル?じゃあ、流星ブレードは? とても気になるため聞き出す
あんじゅ「え?じゃあ、流星ブレードは?誰かの技だったの?」
ツバサ「正確には、ある人のシュート技を真似たの。それが、流星ブレード」
英玲奈「真似た…とは、一体、誰のを」
ツバサ「ひとつ年下だけど、才能の塊よ。今は何処にいるのか、分からないけど。あのシュートは凄い、まるで爆発。魅了されたわ」
ツバサ「その人の名は…」
ー帝国女学院ー
ザワザワ、ザワザワ
弥勒「静かに!今日から新しいメンバーを紹介する」
有美「じゃあ自己紹介、よろしくね」
「はい!イタリアから日本に戻ってきました!」
「渡辺月です!ポジションはFW。みんな、よーろしくー♪♪」
高海美奈(みな)
千歌ちゃんのお母さんです。名前は本当に適当で、波を逆に読んで「みな」という…