ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!   作:ルビィちゃんキャンディー

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皆さんどうも!ルビィちゃんキャンディーです。
今回で前半は終了です




第3章 154話 「ロシア戦 "真の強者"」

 

 

 

 

 

前回の、輝こうサッカーで!

果南の開眼、A‐RISEの覚醒により同点に追いついたサニデイシャパン。想いは託され、日本の戦力はより強力なものへとなっていく。

流れを変えつつある日本…反撃はまだまだ始まったばかりである

 

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

FW…………鹿角理亞、黒澤ルビィ

 

MF………渡辺曜、高海千歌☆、園田海未

 

MF……………矢澤にこ、桜内梨子

 

DF……………鹿角聖良、南ことり

 

DF……………………津島善子

 

GK……………………松浦果南

 

1-2-2-3-2

 

 

 

A『サニデイシャパンは選手を交代するようです。優木あんじゅに代わって南ことり。統堂英玲奈に代わって桜内梨子…そしてもう1人、来ましたねレヴィンさん』

 

レヴィン『はい。"紅き流星"黒澤ルビィ。ブラジル戦では厳しいマークで自由にプレーはさせてもらえませんでした。ですが、この時間からの投入は、監督の判断が素晴らしかったと言えます』

 

 

 

フロイ「ふぅ…ここでルビィちゃんか、」

 

ユーリー「まだ本調子じゃないの?」

 

フロイ「ええ。もう少し時間がかかりそう」

 

絵里「……」

 

絵里(フロイのエンジンはかかりにくい。その前に、全員の体力が減ってる中でのエース…)

 

ツバサに翻弄され、予想以上に体力を減らしてしまったロシア代表。フロイがこの後、本調子になったとしても、このまま日本が強引に押し切ってくることが目に見えていた。

 

一方、日本陣内では交代したルビィが理亞に監督の伝言を伝えていた

 

 

理亞「…分かった。この試合ではもう撃たない」

 

伝言の内容は、この試合での"ラストリゾート"の完成の中止。つまり、これ以上撃つな。という指示であった

 

 

ルビィ「日本に流れが来ている今、一気に逆転しないと後半は分からないから…」

 

理亞「ルビィ。あんたは相手に一番警戒される。簡単にはシュート出来ないわよ」

 

ルビィ「大丈夫だよ」

 

理亞「…!」

 

ルビィ「絶対に撃つから」

 

どこからそこまでの自信が湧いてくるのだろうか。いつもそうだ。根拠とか、そんな次元を超えたことをルビィはいつもやってのける

 

 

A『さあ、前半で既にヒートアップしているこの試合もまもなく終盤!流れはサニデイシャパンに来ていますが、果たして!?』

 

 

和葉「…ロシアはルビィちゃんが出てきてどんな戦いをするのか…それで勝敗は決まる」

 

鞠莉「……」

 

 

絵里「フロイ…!」パス

 

フロイ「―――!」

 

 

和葉「得点源を失ったから、今度はどう決めようか…違う。今はそんなこと考える前に、どのように自分たちのゴールを守り抜くか。それが最優先だよ」

 

 

聖良「【真スノーエンジェル】!!」ビュン!

 

フロイ「―――っっ!!」バッ!

 

聖良の高速接近を躱すフロイ。冷静な判断力を駆使し、一瞬のことでも対応するが…

 

 

聖良「今です…!!」

 

フロイ「!?」

 

善子「抜いた後、隙だらけよ」

 

死角からの不意打ちへの対応には―――限界がある

 

 

善子「【Deep Resonance】 」

 

フロイが硬直したタイミングに合わせる

 

 

フロイ(っっ…!!今から回避を…

 

善子「無駄よ!!!!」ズザーッ!

 

フロイ「!!」

 

 

A『津島善子が奪ったぁぁ!!!!』

 

レヴィン『まさに、向かうところ敵無し。FFI屈指のDFは伊達ではないですね』

 

 

絵里「ディフェンス…!!しっかり!」

 

ヴィクトール「やはり、共鳴は厄介だな…」

 

ロシアの選手たちが守備の体勢を整える。

エースストライカーのルビィにはDF2枚。シュートを撃たせない作戦で勝負を仕掛けていた

 

 

和葉「……」

 

フィレア「キャプテン、この守備は…」

 

和葉「日本が強いことはどのチームも知っている。今までの成績を見れば一目瞭然。でも、やっぱり心のどこかで思っちゃうんだよね」

 

和葉「自分たちは…日本に勝てるんじゃない?って、」

 

エースストライカーや核となる選手を完全に封じれば、ほかの選手は大したことないのでは?アジアの、今まで無名に近かったチーム。大国の力には及ばない。

そんな心から消えない慢心を、三浦和葉は一番に恐れていた。

 

和葉はイタリアと日本の試合、特定の選手に戦力を集中させるなと指示を出していた。

特定の選手だけに気をつけるなどという考えは甘すぎる。逆に日本の思うつぼ。

 

ロシアは日本の作戦にはまってしまった。

全てはツバサの覚醒から始まり、連鎖的にロシアを追い詰めて行った

 

 

和葉「……自分たちの方が強豪のはずなのに。違う。日本の進化はもはや必殺技の域」

 

当たり前のように試合中に新技を完成させ、別人のように生まれ変わる。

その飛躍は一瞬にして相手の実力の先を行く

 

 

 

和葉「今の日本は…ロシアよりも強いよ」

 

 

A『高海千歌が抜けたぁぁ!!!!』

 

 

イタリア「「「!!!!!!」」」

 

 

千歌「ハァハァ…!!」

 

細かいパスと積極的なドリブル。

ルビィに気を取られたロシアDFは日本の攻撃を抑えることが出来なかった。すでに、千歌は最終ラインを突破している

 

 

千歌「決めるよ…!曜ちゃん、梨子ちゃん!」

 

曜、梨子「「うん!!」」

 

千歌の背後から空へと飛ぶ2人。その後を追わせるように、オーラを纏わせたボールを蹴りあげる

 

 

梨子「【神のタクトFI】!!曜ちゃん!」ビシッ!

 

曜「【エクストリームワープV2】!!!」

 

梨子の指揮。そして曜の空中連撃。

3人のオーラがひとつになり、溢れ、奇跡と呼ぶに相応しいシュートが完成される

 

 

曜、梨子「「千歌ちゃんっっ!!」」ドガァン!!

 

2人で同時にボールを垂直に蹴り落とす。

常人ならば地面に落下する前に、ボールに辿り着くことは不可能。しかし、千歌ならば絶対に届く。そう信じることができるから、全力でこのボールを託すことが出来る

 

 

千歌「ブレイブ──────────

 

チカ「──────ハートっっ!!!!」バッ!!

 

"ゾーン"×"闇の力"。

光り輝く目、漆黒に染まる目、オッドアイの少女は────空から落ちてくるボールに追いつくために加速する

 

 

チカ「っっっっ!!!!」メキッッッッ!!!

 

千歌だけで蹴ることは出来ない。千歌とチカ、2人がひとつになり、全身全霊。

虹色に染まる、奇跡のシュートの名を叫ぶ

 

 

チカ、曜、梨子

「「【オーバー・ザ・エボリューション】!!!」」

 

その迫力がシュートの威力を物語る。ゴランは必殺技"ツーマンデ・ゴラン"を発動するが、力の差が―――大きすぎる

 

 

ゴラン「な…なんてパワー…きゃっっ!?」

 

―――バシュウゥゥゥゥン!!!!!!

ピピーッ!!!!

 

 

A『ゴール!!!日本、逆転です!!浦の星女学院2年生の3人が決めました!!!!』

 

 

アレクセイ「何なの…あの威力、」

 

ラビ「ハァハァ……ルビィさん以外にもあれほどのシュートを、」

 

自分たちの脅威は黒澤ルビィだけでは無い。

その事実を3点目の失点により理解したロシア代表。サニデイシャパンの全選手が自分たちの脅威だ。守備を片寄らせるなど自殺行為だったのだ

 

 

 

和葉「だけど、それが分かったところでもう遅い」

 

 

 

梨子「必殺タクティクス」

 

ユーリー「!!」

 

パスのキレが無くなったところを一瞬で取り囲む日本。梨子の指揮に従うことにより、そのスピードと正確性は完璧に近いものとなる

 

 

梨子「【奇門遁甲の陣】!!」

 

作られたタクティクスには1箇所。ボールが通れるほどの空間が存在する。

しかし、そこからボールを蹴り出せば日本の思うツボ。それが分かっているため、ユーリーはその場で動くことが出来なくなっていた

 

 

にこ「貰ったっっ!!」ズザーッ!

 

ユーリー「えっ!?」

 

 

フィレア「あのタクティクス…!誘導だけでなく、内部でもボールを奪えるのね」

 

鞠莉「前までは難しかったはずよ。あのタイミングを合わせながらの高速移動中…突然飛び出してボールを奪うなんて、」

 

ロシアの選手たちも同じ考えを持っていた。だからこそ、"奇門遁甲の陣"の中心でボールを奪われることに驚きを隠せなかった。

そして、

 

 

にこ「頼んだわよ!ルビィ!!」パス

 

"紅き流星"にボールが渡った

 

 

絵里「…!!フロイ!!!」

 

フロイ「ええ。ルビィを止めよう」

 

彼女にボールを持たせることがどれほど危険か。嫌という程理解し、そして対策をして来た。

食い止めるためにも距離を縮め、彼女に接近する。が、

 

 

ルビィ「──────っっ!!!!」グッ!!

 

絵里(あの構え、ロケットスタ―――

フロイ(まずい…そう来た―――

 

 

―――ギュン!!!!!!

何かが絵里とフロイの間を駆け抜けた。それは燃えるように熱く。足を出すとか、体をぶつけるとか、反射反応でも止めることはおそらく不可能だろう

 

 

ルビィ「【Awaken the power】」ゴゴゴゴ

 

 

A『出たぁぁ!!紅き流星の"ATP"だぁぁ!!!』

 

レヴィン『ロシアは対応しなければまずいですよ。彼女はおそらく…決めに来ます』

 

 

善子「カウンターよルビィ!!暴れて来なさい!!」

 

 

ルビィ「っっ!!!!」ギュン!!ギュン!!

 

前半終了間際。両チーム共に疲労が目立ち始めていた中、黒澤ルビィは炎を纏いながらロシア陣内へと飛び込んだ。

本来ならば連携の取れたディフェンスで、なんとか対応できるはずのロシアDFだが…

 

 

ヴィクトール「このっっ!!」バッ

 

グエン「止める!!!」バッ

 

ルビィ「無理だよっっ!!」ギュン!!

 

ヴィクトール、グエン「「!?!?」」

 

 

シモン「はああっっ!」ズザーッ

 

ルビィ「―――っっ!!」グルン!

 

シモン(嘘!?速すぎ…!!)

 

 

A『ロシア代表、誰一人として黒澤ルビィを止めることが出来ません!!!』

 

 

理亞「……」

 

理亞はその目に焼きつける。

そのエネルギーはどこから溢れ、相手の先を行くドリブル、テクニックとパワー

 

 

ルビィ「………」シュウゥゥゥ…

 

 

自分とルビィは──────何が違うのか

 

 

ルビィ「はああああっっっっ!!!!」ゴオォォッ!

 

ロシア「「「!!!!!!」」」

 

 

A『ああっと!?この構えは!!!』

 

レヴィン『来ますよ。世界屈指のシュートが』

 

 

空気とATPのオーラが混ざった繊細なボールを―――両足で抱え込み、蹴り落とす

 

 

ルビィ「っっ───!!!!」

 

そして滑り込むように左足。オーラの回転とは逆方向に蹴りを加え、層を何重にも構築させる。その繊細な技術と衝撃に耐えるパワー

 

 

ルビィ「"ATP"っっ!!でえぇりゃあぁぁ!!!」

 

ボールに最後の蹴りが加えられた時の衝撃とは別に、理亞の心を揺らすものがあった

 

 

ルビィ「【ラストリゾート】っっ!!!!」

 

 

ユーリー「お願いゴラン…!!止めて!!」

 

ゴラン「任せろ…はあぁっっ!!!!」

 

ドガァン!ドガァン!ドガァン!

地面に弾むたびに地鳴りと轟音。そんな異次元シュートを前に、ゴランは自身のエネルギーを高めていく

 

 

ゴラン「【ツーマンデ・ゴラン】!!」

 

オーラで作った巨大な手でこのゴールを何としてでも守る。その覚悟を胸に、迫るシュートを全力で───────

 

 

 

────バギイィィィィィィィン!!!!

 

ゴラン「―――」

 

ロシア「「「!!!!!!」」」

 

ゴラン(これが…"触れない"シュート、)

 

そんな覚悟を一瞬で砕いたルビィのシュート。

遮るものを全て弾き飛ばし、まるで帰るべき場所のように。ゴールへと吸い込まれていった

 

 

ルビィ「……所詮、その程度だよ」

 

 

―――バシュウゥゥゥゥン!!!!!!

ピピーッ!!!!

 

 

A『ゴール!!!そして、ホイッスルが鳴りました!前半戦終了です!蓋を開けば4-2…!!日本優勢の試合となりました!』

 

 

ルビィ「ふぅ……」

 

理亞「ルビィ、ナイス」

 

ルビィ「ありがと」

 

 

A『やはり黒澤ルビィの"ラストリゾート"は止められなかったロシア代表。後半はどのような試合を見せてくれるのか!?』

 

レヴィン『途中、A‐RISEの必殺技から流れが一気に変わりましたね』

 

 

「……よしっ、行ってくるね!」

 

「…本当にいいの?」

 

 

レヴィン『サニデイシャパンは、もはやダークホースとは呼べないチームでしょう。攻撃・守備…どれを見てもロシア代表を超えています』

 

 

「最後だもん。私は…後悔しない道を選ぶ」

 

「車椅子は…」

 

「大丈夫!もう要らないよ!」

 

 

レヴィン『ロシア代表が後半でチームを変える"何か"をしない限り…勝利は日本の手の中でしょう』

 

 

 

 

――――――

 

 

 

美奈「うんうん♪みんな凄いわ!」

 

日本ベンチでのミーティング。前半は高海美奈監督の作戦通り、ほぼ完璧な試合となっていた

 

 

ツバサ「私たちがロシア代表をかき乱しているあいだに果南が新技を完成させる」

 

果南「そして理亞とルビィに守備を集中させて…千歌たちが逆転」

 

月「最後にルビィちゃんでトドメ…はは、本当に容赦ないね。美奈監督は、」

 

ロシアの選手ほどではないが、日本の選手たちも疲労は確実に溜まっている。後半、ギアをあげるであろうロシアの攻撃を受け切り、再びバテたところを叩く。

同じ事の繰り返しだが、ロシアはこれしか選択肢が無いのだ

 

 

理亞「ルビィ…私には、何が足りないの?」

 

ルビィ「……ルビィにも分からない」

 

想定の範囲内ではあったが、理亞の"ラストリゾート"は完成しないまま、この試合では発動を控えるように指示されてしまった。

完成しない原因が分からず、途方もない道を歩かされている感覚に陥っていた理亞

 

 

千歌「和葉さんの言葉は…何だったんだろう、」

 

理亞「…」

 

 

和葉『理亞ちゃんは理亞ちゃんを突き進んで』

 

 

理亞「私は私を……」

 

だが、答えが分からない以上、気にし過ぎることはプレーへの支障になる。

今の実力でも十分戦力になる。そう自分に訴え、気持ちを切り替える理亞

 

 

美奈「とりあえずスタートはこのまま。善子ちゃんはオーバーラップ無しで。にこちゃんは梨子ちゃんと一緒に軸をお願いね」

 

善子「承知」

 

にこ「りょーかーい」

 

 

曜「千歌ちゃん…!成功して良かったね!」

 

千歌「うん!たくさん練習したもん!」

 

梨子「ふふ♪後半もその調子でね」

 

 

ハーフタイムも終わりに近づいた時だった。

先程、美奈が提出した後半のメンバーとロシア代表のメンバーが発表されていた

 

 

A『ロシア代表に交代があるようです!』

 

 

海未「おや…?交代ですか」

 

ことり「誰とだろうね…」

 

 

A『MFのシャミールに代わり、この試合から代表合流となりました―――

 

 

 

―――絢瀬亜里沙選手を出すようです!』

 

 

日本「「「!!!!!!」」」

 

 

果南「絢瀬…?絢瀬って、」

 

希「絵里ちの…妹さんや」

 

穂乃果「え…な、なんで?なんで亜里沙ちゃんが??」

 

亜里沙の名が出た瞬間、困惑する音ノ木坂学院のメンバーたち。ほかの選手たちにはその理由が分からず、謎の不安感に控え室は支配されようとしていた

 

 

千歌「あ、あの…にこさん?なんで亜里沙さんが出るのがそんなに…」

 

にこ「……亜里沙はね、病気だったのよ」

 

千歌「病気?」

 

にこ「足のね。数ヶ月前までは…車椅子だった」

 

「「「!!!!!!」」」

 

善子「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!?車椅子だった人が数ヶ月で代表って…」

 

海未「だからです。私たちは信じられないんです。あの亜里沙が…立ってる姿さえ、見たことないんですから」

 

 

 

どのチームにも試合を流れを。チームを変える程の選手がいるとするならば。

ロシア代表は彼女がそれに相応しい

 

 

A『さあ、まもなく後半戦が始まります!!』

 

 

世界に轟く才能は、どこで生まれ、どこで育つのか…それは誰にも分からない

 

 

亜里沙「頑張ろうね!みんな!」

 

 

だが才能がどこに現れるのか―――それは決まって、勝負の場。

彼女の名前は絢瀬亜里沙。絢瀬絵里の妹であり、"ヘーミテオス"と呼ばれた―――

 

 

神に祝福されし少女である

 

 

 

 

日本 4-2 ロシア

 

 

 





ヘーミテオス、意味を調べるとかなりヤバそうな2つ名です。

ラストスパート…感想お願いします

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