ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!   作:ルビィちゃんキャンディー

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皆さんどうも。ルビィちゃんキャンディーです。
大学のテスト期間で忙しく、週一更新になっています。来週から夏休みなのでそれまではよろしくお願いします。




第3章 157話 「ロシア戦 "深淵の神殺し"」

 

 

 

 

前回の、輝こうサッカーで!

亜里沙の神次元の能力、フロイのゾーンにより、流れは再びロシアに変わると思われた。しかし日本が強引に追加点を決め、それを許さなかった。点差は再び2。後半もまもなく終盤へと差し掛かる

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

A『さあ、5-3となりましたこの試合。先程、得点に貢献したDF 鹿角聖良に代わり、東條希が入ります』

 

レヴィン『FFI準決勝…サニデイジャパンが想像以上の力を発揮しています。あのロシアから5点を奪うチームは…FFI初めてですからね』

 

 

 

聖良「理亞…あとはお願いします」

 

理亞「うん…!絶対に勝つから」

 

聖良「最後まで、諦めないでくださいね」

 

理亞「…!」

 

その言葉は、今現在勝っている自分たちに対して言う言葉にしては…少し違和感を感じるものだった。

負けているけど諦めないで。ならば違和感など感じない…いや、本当は分かっているんだ

 

 

理亞「"ラストリゾート"…」

 

最後まで諦めるな、聖良の言葉は"ラストリゾート"へ向けられたものだった。

だがすでにこの試合で何度も失敗した。これ以上チームに迷惑はかけられないし、監督…そしてルビィからも、この試合では完成は諦めろという指示が出ていた。

だからこその"氷結のグングニル"での得点だった

 

 

理亞「動き…筋肉…オーラ…全て条件は揃ってる…」

 

和葉『理亞ちゃんは理亞ちゃんを突き進んで』

 

理亞(私に足りないのは…私??)

 

その"足りない私"がなんなのかが…分からない。後はそれだけなのだ。

自分なりにアレンジしろという事なのだろうか。しかし、繊細な技である"ラストリゾート"はあの形でしか成り立たない。アレンジは不可能だ

 

 

ルビィ「理亞ちゃんナイスシュート。次だよ」

 

理亞「わ、分かってる…!」

 

やはり…この試合では無理なのだろうか

 

 

 

亜里沙「2点…2点かぁ…」

 

一方、ロシア代表。

得点が表示されている電光掲示板を見ながら息を切らしている選手がほとんど。

亜里沙が帰還したにもかかわらず、サニデイジャパンは前半と同じく、流れを自分たちに譲らせようしない

 

 

ヴィクトール「厳しくなってきたな…」

 

ユーリー「まだ諦めないで!アリサが戻ってきたんだ…覚えてるでしょ?3年前の約束を」

 

ヴィクトール「またみんなでサッカーしよう…か。ああ、こんなところで約束を終わらせるわけにはいかないな」

 

ロシア代表の選手の多くは亜里沙と絵里の幼馴染。亜里沙の足の病気、日本へ行くことも全て知っている。

だからこそ、こうして2人と共にサッカーができることが夢であり、喜びでもあるのだ

 

 

絵里「時間も少なくなってきたわ。一気に勝負をつける必要があるわ」

 

フロイ「…何か作戦があるみたいだね」

 

絵里「松浦果南を…引きずり下ろすわ」

 

 

 

ピーーッ!!!!

 

試合再開の笛が吹かれた。同時にロシア代表は動き出す

 

 

フロイ「必殺タクティクス!!」

 

ロシア「「「【オーロラヴェール】!!!」」」

 

ロシア代表の選手たちが踊るようにしてオーラが混ぜ合わせる。それにより作られた巨大なオーロラが、日本の選手たちを包み視界を奪う

 

 

千歌「うわっ!?またこの技…!!」

 

 

A『ロシア代表の必殺タクティクスが発動!!そして絢瀬絵里が構えますっっ!!』

 

 

穂乃果「果南ちゃん!来るよ!!」

 

果南「……止める!!」

 

日本の選手たちの行動を封じた今、絵里はシュートを簡単に撃つことができる。

しかし、問題は最後の砦 松浦果南

 

 

絵里「【アイス・ブルーモーメント】」メキッ!

 

果南「【深淵の開眼】!!」

 

絵里がシュートを放ったのと同時に開眼。

全ての時が止まった世界でボールの位置を把握。タイミングを計り──────

 

 

─────グサッッッッ!!!!!!

 

果南「形状変化【スサノオ】」

 

空気をも切る神器で―――刺す

 

 

A『止めたぁぁ!!松浦果南の人間の域を超えた動体視力…素晴らしい力です!!』

 

レヴィン『槍をボールに刺すタイミングも完璧。一瞬の誤差も許されないプレーの中、松浦選手、落ち着いていますね』

 

 

果南「ふぅ…開始と同時に撃ってくるんだから―――ズキッ―――??」

 

 

その後もロシア代表はチャンスを作り、その度に絵里のシュートでゴールを狙い続けた

 

 

絵里「【アイス・ブルーモーメント】!!」

 

果南「はあぁっっ!!!」グサッ!

 

 

絵里「っっ!!」ドガアァン!

 

果南「せいっっ!!!」グサッ!

 

何度撃たれても、何度撃っても日本のゴールが揺れることは無かった。

果南が高速シュートに食らいつき、ロシアの追加点を許さない。

日本のDFたちは果南の負担を減らしたい気持ちはあるものの、絵里が長距離からシュートを放つため、ディフェンスする前に撃たれてしまう

 

 

A『松浦果南譲らない…!!もう既に何本のシュートを止めたのでしょうか!?』

 

 

善子「焦れったいわね…もっと攻めてきなさいよ!!」

 

希「善子ちゃん落ち着き。冷静さを失わせて、上がってきたDFの隙をつこうとしてるのかもしれんよ?」

 

善子「た、確かにそうね…」

 

にこ「でも…同じシュートを何回も…絵里にしては賢くないプレーね」

 

 

 

フラム「和葉さん。絢瀬絵里が何度も同じシュートを撃っている理由って、」

 

和葉「賭けに近いけど…松浦果南を崩すための準備だよ」

 

フラム「準備??」

 

和葉「そろそろ…答えが出るよ」

 

 

 

曜「あっ…!?」

 

フロイ「─────!!」ズザーッ!

 

 

A『フロイ選手がボールを奪った!!サニデイジャパンはロシアの厳しいディフェンスにより、シュートまでたどり着けません!』

 

レヴィン『フロイ選手や亜里沙選手が攻撃では無く守備に集中し…ボールを全て絵里選手に渡していますね』

 

 

フロイ「エリー!」パス

 

絵里「──────っっ!!」グワーッ!

 

一度止めて蹴る必要は無い。絵里はボールが自分の元へと飛んで来る間にシュートの構えに入る

 

 

梨子「果南さん…!ダイレクト来ます!!」

 

果南「任せて。このシュートも止める」

 

タイミングをずらしてきたことを警告されるも、果南には止められる自信があった。

もう既に高速シュートを何十本も止め、開眼も簡単に、より繊細にコントロールできるようになっている。

このまま同じことを繰り返せば―――試合終了まで、

 

 

絵里「【アイス・ブルー──────

 

果南「【深淵の開が──────

 

 

 

─────ズギッッッ!!!!!!

 

果南「いだっっ!?!?!?」

 

日本「「「!?!?!?」」」

 

 

穂乃果「果南ちゃん…!?」

 

美奈「……まずいわね」

 

 

それは―――突然襲いかかった

 

 

果南(目が…痛い!?いや、その前にシュート!!)

 

果南「【深淵の開眼】っっ!!!!」

 

謎の激痛を堪え、強引に開眼する果南。

目に映る全てが停止しており、ボールも例外ではなく。そのまま解除のタイミングに合わせ、槍で突き刺す

 

 

果南「でりゃあぁぁぁっっ!!!!」グサッ!!

 

叫ぶことにより、痛みを気合いでかき消す。

シュートは止めることが出来たが、果南の異常事態を察した日本の選手たちは果南の元へと向かう

 

 

善子「か、果南…痛いってどうしたのよ??」

 

果南「ハァハァ…善子…ごめん、ちょっと目が」

 

善子は目にゴミが入ったのだろうかと最初は考えていたが、そんな些細なことではないとすぐに分かることになる。

手で激痛が走る目を抑えていた果南だったが、その手を退かしたのと同時に…選手たちは言葉を失った

 

 

善子「果南……その目……」

 

果南の目は誰が見ても分かるほどに、酷く充血していた

 

 

にこ「ちょっ…これってヤバいんじゃないの!?」

 

 

A『おおっと?サニデイジャパンにアクシデントでしょうか…松浦果南の元に主審が駆け寄ります』

 

レヴィン『目を押さえていますね。目に…何か異常があったのがかもしれません』

 

 

鞠莉「果南……無茶し過ぎよ…」

 

フラム「あれが、和葉さんの言っていた…」

 

和葉「…恐らく"深淵の開眼"は動体視力を極限まで引き上げる技。そんな技を何十発も発動し続ければ…目への負荷は計り知れない」

 

フラム「目が悲鳴をあげたんですね」

 

和葉「…これ以上は危険だ。果南」

 

 

 

 

ダイヤ「監督…!果南さんを交代させるべきです!!」

 

美奈「………」

 

穂乃果「ダイヤちゃん…でも、」

 

果南を下げるとどうなるのか。そもそも、果南をロシア戦のGKに選んだ理由は対"アイス・ブルーモーメント"。

高速シュートを止められるのは果南だけ。もし穂乃果に交代すれば、高速シュートに穂乃果が対応できず、一気に戦況が変わる可能性が高いのだ

 

 

ダイヤ「しかし…このままでは果南さんの「大丈夫っっ!!」

 

ダイヤ「…!果南さん……」

 

フィールドから果南の声が聞こえた。

赤く充血した目、冷や汗が止まらない顔…そんな厳しい状態でも、果南の声には力が込められていた

 

 

果南「みんなが決めてくれた得点…私が…私が守らなきゃ!!!」

 

 

真姫「勝つなら尚更、穂乃果に変えた方がいいわ。あのままプレーを続けさせたら…」

 

美奈「………穂乃果ちゃん。準備して」

 

穂乃果「美奈監督…!!」

 

美奈「分かってるわ。穂乃果ちゃんを出すのは…相手の思う壺。でも、果南ちゃんにこれ以上無茶をさせるわけにはいかない」

 

美奈「最悪、果南ちゃんの将来に関わるわ」

 

 

ボールは果南が持っている。サニデイジャパンの攻撃だが、亜里沙とフロイを中心に強化されたディフェンス陣を突破するのはかなり厳しい。

何度もボールを奪われ、結果的に絵里にシュートを何発も撃たせてしまい、果南を追い詰める形になってしまった

 

 

梨子「亜里沙ちゃん温存も理由の1つかも…」

 

にこ「"ブレイブショット"も連発できるような技じゃないからね…あの子をどうにかしないと、すぐに追いつかれるわよ」

 

ルビィ「亜里沙はルビィに任せてください」

 

梨子、にこ「「…!!」」

 

ルビィ「絶対に抑えます」

 

そこにか弱い小動物の姿は無かった。

ただ勝つために、マグマのような血を煮えたぎらせ、目をギラギラと輝かせるその姿はまさに猛獣。

サッカーをする時にしか見ることが出来ない黒澤ルビィ。エースストライカーの威圧であった

 

 

にこ「まあ、ルビィに任せておけば問題は無いわね」

 

梨子「私たちは前線にボールを繋げないと…希さん!こっちです!」

 

ボールを貰った梨子は"神のタクトFI"を発動する。強化されたディフェンスを突破するためには、梨子の指揮が必要不可欠

 

 

梨子「善子ちゃん!オーバーラップで千歌ちゃんたちのフォローを!」ビシッ

 

善子「承知…!」

 

梨子「曜ちゃんと海未さんもコートの中心へ!細かいパスで崩してください!!」

 

曜、海未「「はい!!」」

 

 

A『さあ…!サニデイジャパンのパスが繋がり始めました!!』

 

レヴィン『"旋律の指揮者"桜内選手の指揮により、チームとしてのステータスが高まっていますね。日本とスペインの試合の時もそうでしたが、チームが1つの生き物のように…こうなったら手強いですよ』

 

 

シモン「ここだ!!」バッ

 

海未「善子…!」パス

 

ユーリー「貰った…!」バッ

 

善子「インターセプトばればれよ。千歌!」パス

 

ユーリー(ダイレクト…!?)

 

 

 

フィレア「スペイン戦で見せたトライアングルパスか…」

 

和葉「果南にこれ以上の負担をかけたくないという強い意志が、サニデイジャパンの気持ちをより強固にしているね」

 

 

A『ボールを持つ高海千歌の前には日本のFWコンビ、鹿角理亞と黒澤ルビィがいます!!果たしてどちらに繋げるのか!?』

 

 

千歌「………」

 

千歌「どっちも!」パス

 

ルビィ、理亞「「!!」」

 

横に並んで走るルビィと理亞の間の上空を飛ぶようにボールを蹴った千歌。

狙いを瞬時に把握したダブルストライカーは同時に飛ぶ

 

 

ルビィ「"Awaken the Fire"」

 

理亞「"Awaken the Beast"」

 

 

2つを────────ひとつに

 

 

ルビィ、理亞「「【真クロスファイア】!!」」

 

メキメキメキッッ!!!!

進化を重ねた2人の蹴りはボールを歪め、悲鳴が迸るオーラへと変わる。

歯をくいしばり、全エネルギーをルビィは左足に。理亞は右足に集める。それが―――

 

 

理亞「…!!」

 

―――理亞の探していた答えを見つけるきっかけとなった

 

 

ルビィ、理亞「「でえりゃあぁぁぁ!!!」」ドガアァン!

 

 

A『出たあぁぁぁ!!!黒澤ルビィと鹿角理亞の"クロスファイア"!!!炎と氷のシュートがロシアゴールに迫ります!!!』

 

 

絵里「ゴラン…!」

 

ゴラン「アリサのためにも…チームのためにも…これ以上の失点は許されないのよ!!!」

 

"ツーマンデ・ゴラン"の巨大なオーラを右腕に集める。オーラがバチバチ!!と音を立てながら溢れ出す。大きく広がる力を1箇所に集めるとどうなるのか―――

 

 

ゴラン「【ギガインパクト】っっ!!!!」

 

―――メキッッッッッッ!!!!!!

圧倒的な瞬間火力が生まれる

 

 

ルビィ「!?」

 

日本、ロシア「「「!!!!!!」」」

 

 

果南「あの…"クロスファイア"を、」

 

穂乃果「殴り飛ばした…!?」

 

 

A『止めたぁぁ!!ゴラン選手の新必殺技"ギガインパクト"は凄まじい破壊力…!あの"クロスファイア"をワンパンチだあぁ!!!!』

 

 

亜里沙「ゴランさん…!」

 

ゴラン「アリサまで繋いで!!」

 

咄嗟の判断で新たな…しかも強力な必殺技を完成させるとは。一部始終を見ていた亜里沙は思う。なんて強いんだ…なんて頼れる仲間たちなんだ、と

 

 

千歌「ハァハァ…新必殺技なんて聞いてないよ…理亞ちゃん、戻ろう!」

 

理亞「………」

 

千歌「理亞、ちゃん?」

 

理亞「分かった」

 

千歌「え?」

 

理亞「分かった…私に足りないもの…!」

 

 

─────その時だった。

歓声が何倍も跳ね上がり、空気を揺らし始めたのだ。

 

そして、その歓声の原因は間違いなく

 

 

千歌「る、ルビィちゃん…」

 

 

 

 

 

 

ルビィ「………」ゴゴゴゴ

 

亜里沙「………」

 

 

ルビィと亜里沙の対決だった

 

 

ルビィ「亜里沙……ルビィは絶対に勝つ」ゴゴゴゴ

 

亜里沙(このオーラ…さっきよりも何倍も…)

 

ルビィ「覚悟してよ…歯止めはもう…とっくに忘れたからね!!!」ゴゴゴゴ

 

 

 

日本 5-3 ロシア

 

 

 

 





ロシア戦、もう少しお付き合いください。

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