ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!   作:ルビィちゃんキャンディー

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皆さんどうも。ルビィちゃんキャンディーです。
今回は少し短めです




第3章 158話 「ロシア戦 "ルビィVS亜里沙"」

 

 

 

前回の、輝こうサッカーで!

サニデイジャパンから点を得るためにも、果南をゴールから引きずり下ろそうと考えたロシア代表。

絵里が"アイス・ブルーモーメント"を連発し、結果的に果南の目がオーバーヒート。確実に追い詰めていく。

対する日本は今までの試合の戦いを再現し攻めるも、GKゴランの新必殺技に阻まれる。

そして始まったルビィと亜里沙の1対1。両チームのエースストライカーがぶつかる

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

A『"紅き流星"黒澤ルビィ…!!"ヘーミテオス"綾瀬亜里沙…!!激しい戦いが続いています!!!!』

 

 

ルビィ「───────っっ!!!!」

 

亜里沙「────────!!!!」

 

"カミウツシ"でさまざまな技を繰り出す亜里沙に対し、ルビィはシンプルに速く避け・追いつき・薙ぎ払い、そして仕掛ける

 

 

亜里沙「【ファンタスティックキープ】!!」

 

 

A『これは…!!矢澤にこの反則級ドリブル!!それを黒澤ルビィは―――

 

 

ルビィ「────!」バッバッバッ!

 

亜里沙(嘘でしょ!?)

 

 

A『全て受けきっていますっっ!!綾瀬亜里沙は抜かすことが出来ません!!!矢澤にこのようなパフォーマンスが引き出せないのか!?』

 

 

亜里沙「これなら…どうですか!?」ギュン!

 

ルビィ「消えた「【ドロップ―――

 

頭上から声が聞こえた。見上げた時にはすでに亜里沙がオーラを溜めきり、地面にボールを叩きつけようとしていた

 

 

―――アウト】っっ!!」ブォン!!

 

ルビィ「っっ!!」バギィン!

 

亜里沙(足でブロック!?)

 

どんな反射神経をしているのか?亜里沙は片足を垂直に伸ばし、ボールを足の裏で受け止めるルビィを見て思う。

見上げたのとほぼ同時に足を上げてきた。まるでそう来ると分かっていたようだ

 

 

亜里沙「やっぱり簡単には勝てませんね…」

 

亜里沙「【風神の舞】!!」ビュオォオ!!

 

ルビィを暴風の中に閉じ込め、そのまま吹き飛ばす海未のドリブル技。

高速移動で翻弄し、ルビィが自分の姿を見失ったところを―――

 

 

亜里沙(いない!?)

 

先ほどまでルビィがいた場所には、誰もいなかった。立っているだけで精一杯なはずのこの暴風の中…どこへ「こっちだよ」

 

亜里沙(後ろ!?!?)ギュン!!

 

背後を確認する前に逃げた。

その首を動かす間でボールを奪われると思ったからだ。

 

このようにルビィを突破出来ない状況が数分続いてる。時間が無い中で次第に焦りが見え始め、自分が追い詰められていることを実感していた

 

 

亜里沙「ハァ…ハァ…ハァ……」

 

ルビィ「………」ゴゴゴゴ

 

 

フィレア「…ルビィ、すごい迫力だね」

 

和葉「我を忘れたプレーではなく、完璧に力と負荷をコントロールしてるね。その証拠に、ルビィは全く息切れをしていない」

 

 

汗を拭う亜里沙。そして、ルビィを何故抜くことが出来ないか考える。

"カミウツシ"で相手選手が一番苦手とする動きをコピーし、流れを自分の物にする。それが亜里沙の戦い方だ。

にこにはスピードで圧倒する海未のプレー。

海未には力押しのスペイン代表のプレー。

理亞やルビィには共鳴による善子のプレー。

 

サニデイジャパンを研究したからこそ、選手一人ひとりの弱点が分かる。

それなのに、ルビィの弱点である共鳴を仕掛けても、優勢にはなるが抜ける気がしなかった。完璧に食らいついてくるのだ

 

 

和葉「……亜里沙の"カミウツシ"は、要するに飲み込みの速さだよ」

 

フラム「飲み込み?」

 

和葉「物覚えが早い人間はいくらでもいる。亜里沙はその中でも…極めて優秀なんだ」

 

鞠莉「ルビィはそこから…弱点に気づいたってわけね」

 

飲み込みが異常に早いのが"カミウツシ"。コピーの正体。だからこそ―――鮮明に浮かび上がってくる弱点

 

 

ルビィ「"カミウツシ"には限界がある」ゴゴゴゴ

 

亜里沙「……」

 

ルビィ「自強化技じゃないことは、最初抜かされた時に分かった。善子ちゃんの共鳴と同じタイプの技だからね」ゴゴゴゴ

 

ルビィ「"自分の実力以上の技はコピーできない"。違う?」ゴゴゴゴ

 

亜里沙「……その通りです」

 

"ブレイブショット"や"Deep Resonance"をコピーできる時点で、亜里沙の実力が世界レベルであることには変わりない。

しかし、全力のルビィに勝つためには亜里沙も同じステージへと進まなければならない。つまり、"ATP"をコピーしなければ亜里沙には勝ち目がないのだ。

 

しかし、今の亜里沙に"ATP"をコピーするほどの力は無い

 

 

ルビィ「ルビィが完治していない状態で勝負したら…負けていたかもしれない…逆に、」ゴゴゴゴ

 

ルビィ「亜里沙が完治していれば、もっと厳しい勝負になっていたよ」ゴゴゴゴ

 

 

亜里沙「…!!」

 

ロシア「「「!?!?」」」

 

ルビィの言葉に耳を疑った。

"亜里沙が完治していれば"と、まるで今の彼女の足は、病気が治りきっていない状態だと言っているように聞こえた

 

 

絵里「何を言っているの…ルビィ、亜里沙は完治したって、」

 

ルビィ「ルビィには分かります。同じ経験をしてきたから、足を気にしている動きがバレバレ」ゴゴゴゴ

 

亜里沙は思い出す。

全国高校女子サッカー大会の決勝戦。半暴走状態の"ATP"を発動し、結果代表離脱を余儀なくされたルビィの姿。

そして代表に合流した後も、完治していない右足を庇い、自分の本来の力を出し切れていないルビィの姿。

 

 

まるで────自分と同じだった

 

 

 

ルビィ「でも…勝負の世界に情けはないよ」ボオッッ!!

 

亜里沙「…!!(オーラが更に上がった…)」

 

炎の勢いが高まる音が響く。まだ上があるのか…ここまで強豪たちを薙ぎ倒し、激進を続けてきたサニデイジャパンの―――エースストライカーの力は自分の想像を遥かに超え―――

 

 

ルビィ「【イグナイトスティール】」

 

亜里沙「―――」

 

私は…他を圧倒するような救世主などでは無い

 

 

A『黒澤ルビィがボールを取り返したっっ!!ロシアは再び失点の危機だぁ!!』

 

 

梨子「ルビィちゃん…!そのまま強引に!!」

 

ルビィ「そのつもりですっっ!!」ゴゴゴゴ

 

 

フロイ「アリサ、話は後!!今はルビィを…!!」

 

亜里沙「は…はい!」

 

ルビィに"ラストリゾート"を撃たせることは即ち、死を意味する。

3点差は時間的にも敗北は確実。シュートは撃たせてもいい。"ラストリゾート"でなければゴランが絶対に止めてくれる

 

 

ルビィ「―――っっ!!」ギュンギュン!

 

ラビ「は、速すぎる…!?」

 

ルビィ「―――!!」ズバッ!

 

アレクセイ(フェイント!?)ズルッ

 

 

A『速い!!そして上手い!!ロシア代表は誰も黒澤ルビィを止めることが出来ない!!』

 

レヴィン『これがルビィ選手の本来の全力だとすれば…世界屈指のプレイヤーと言っても過言ではありません。彼女の炎を見ていると…こちらまで熱くなってきますね』

 

 

ルビィ(マンツーマンで来なくなった…?)

 

数人の選手を抜かしたところで、ロシア代表の動きに変化があった。

すぐにルビィとの距離を詰めずに、一定の距離を保ちながら守りを固める

 

 

ルビィ「"ラストリゾート"を撃たせない気か……なら」バッ!

 

左足に"ATP"のオーラを集めながらドリブルを再開する

 

 

ユーリー「それ以上行かせちゃダメっっ!!至近距離でシュートを撃つつもりよ!!」

 

ロシア「「「!!!!」」」

 

その場でオーラを集めてシュートを放つのでは無く。ドリブルし、同時にオーラを集め、ゴールに近づいたところで撃ち放つ。

 

自分たちの作戦は、ルビィには全くの無意味だったということが―――ハッキリとした

 

 

海未「ルビィ、1人で突っ込むのは無茶です!」

 

にこ「好きにやらせなさい」

 

海未「にこ…!しかし…」

 

にこ「少しでも体力回復しなさい海未。あんたかなりバテてきてるわよ」

 

海未「…!!」

 

にこ「それに、今のルビィを止めることは…私たちでも出来ないわ」

 

 

 

理亞「ルビィ…!!私にシュートを撃たせて!」

 

ルビィ「…!」ゴゴゴゴ

 

ドリブルを続けるルビィの横を走る理亞。

限られた時間の中で理亞は必死に訴える

 

 

理亞「私に足りないものを見つけた…!!"ラストリゾート"をもう1度「理亞ちゃん」

 

理亞「…!!」

 

ルビィ「言ったよね。この試合中は諦めてって」ゴゴゴゴ

 

理亞「でも絶対に…」

 

ルビィ「今は勝つことが目標だよ。邪魔しないで」ビュン!!

 

理亞「ルビィっっ!!」

 

 

A『黒澤ルビィがロシアディフェンス陣に飛び込んでいく!!!』

 

 

―――ルビィの態度に理亞は違和感を覚えた。あの勝利への執着…まるで初めて会った頃のようだ。

焦っている?足掻いている?

 

 

ルビィ『ルビィが持てる最高の力ってことだよ。それが通用しなくなればルビィはエースストライカーとして、代表として失格』

 

ルビィ『理亞ちゃんが10番になる日も近いかもね』

 

ルビィは自身の限界を感じ、私に"ラストリゾート"を託そうとしていた。それが今になって何故…何故再びこだわるのか、弱気になっていた人が何故そこまで強気になれるのか

 

 

理亞(前のルビィに…戻ってるの??)

 

 

 

ルビィ「まだまだぁぁっっ!!!!」ギュンギュン!

 

絵里「ハァハァ…っっ!!」

 

スピードで翻弄するだけでは無い。パワープレー、テクニック。持てる全てのサッカーで相手を圧倒する

 

 

絵里(この勢い…全国大会の時の…!?)

 

ルビィ「ここっ!!」ギュン!

 

絵里「ちょっ!?」

 

 

A『これで8人目…!!!もうゴールは目の前です!!』

 

レヴィン『言葉に出来ませんね。これが黒澤ルビィ選手の本来の実力ですか…』

 

 

ルビィ「――――――っっ!!」バッ

 

ドリブル中に溜め切ったオーラ。

そのままシュートの構えに入り、ペナルティエリア内で蹴り放つ

 

 

ルビィ「【Awaken the Fire】っっ!!」

 

ルビィ「でぇぇぇえりゃあぁ―――バギッッ!!

 

ルビィ「!!!!」

 

亜里沙「ハァハァ…【カミウツシ】」ググググ

 

亜里沙「【マキシマムファイア】!!」

 

 

A『綾瀬亜里沙が追い付いたぁぁ!!黒澤ダイヤのシュートをコピーし、"ATF"とぶつかります!!!!』

 

 

ルビィ「コピーしても無駄っっ!!!」ググググ!

 

亜里沙(お、重い…!?!?)ズンッ!!

 

ルビィ「勝つのは───ルビィだあぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

―――ドガアァァン!!!!

 

亜里沙「きゃっ!?!?」

 

強引に押し切ったルビィ。亜里沙を吹き飛ばし、ボールはゴールへと向かう。しかし、

 

 

ゴラン「助かった…亜里沙!!」

 

ゴラン「───────っっ!!!」ズンッッ!!

 

亜里沙がルビィのシュートをブロックしている間に全オーラを右腕に集中させていたゴラン。

"ラストリゾート"でないのならば、天に風穴を開けるがの如く、強力な一撃で勝負できる

 

 

ゴラン「【ギガインパクト】!!!!」ドガアァン!

 

ルビィ「…!!!」

 

 

A『止めたぁぁ!!綾瀬亜里沙のシュートブロックとゴラン選手の必殺技により、黒澤ルビィのシュートは決まりません!!!!』

 

 

曜「"Awaken the Fire"でも破れないなんて…」

 

梨子「曜ちゃん…!相手の攻撃が来るよ!」

 

曜「う、うん!」

 

 

ルビィ「ハァハァ……」

 

理亞「ルビィ、あんた…少し落ちつ「戻るよ」

 

理亞「……」

 

目を合わせてさえくれない。やはり、今のルビィは勝利に囚われている

 

 

善子(……ルビィのやつ、)

 

 

 

 

一方、亜里沙はロシアの攻撃であるにもかかわらず、倒れた状態からなかなか起き上がれずにいた

 

 

亜里沙「…ハァハァ、」

 

それは完治していない足が痛むのが原因では無く、自分を見下ろすGK ゴランの視線。見上げた瞬間、目が合った瞬間に何を言われるのか。

 

怒鳴られるだろうか。飽きられるだろうか。軽蔑されるだろうか。

自分の病気の完治を偽り、まるで遅れてやってきたヒーロー気取り。チームを、仲間を騙していたのだ

 

 

亜里沙「………」

 

ゴラン「………」

 

 

そんな私の──────

 

 

ゴラン「アリサ」

 

ゴラン「エリーたちが苦戦している。すぐに攻撃に参加するんだ」

 

亜里沙「…!!」

 

 

─────背中を、それでも押し続ける

 

 

亜里沙「…お、怒らないんですか?」

 

ゴラン「多分、怒っている」

 

亜里沙「…!」

 

ゴラン「チーム全員がアリサに怒っている。それはアリサの身を心配しての怒りだ。そこまで無茶をするとは…相変わらずだ」

 

亜里沙「……」

 

ゴラン「だが、それ以上に理解している。そんな状態でも…アリサが私たちの前に戻って来た覚悟を」

 

亜里沙「…!!」

 

亜里沙が完治していないのにも関わらず、この試合に出場した理由──────それは、別れだった

 

 

ゴラン「私たちは3年生。お前たちと高校でサッカーができるのは…これが最初で最後だ」

 

ゴラン「だからアリサは無茶をしてでも試合に出たかった。この意志を…覚悟を、私たちは全力で支える」

 

亜里沙「ゴラン…さん」

 

ゴラン「行け…!アリサ。私たちとのサッカーを終わらせるのは、この試合じゃない!!」

 

亜里沙「はい!!」

 

 

A『綾瀬亜里沙が立ち上がりました!!ロシア代表、このまま攻め込むことができるのか!?』

 

 

ーどうして、ここまで優しいのだろう。

 

 

にこ「さあ…!抜けるもんなら抜いてみなさい!!」

 

ユーリー「…ハァハァ、」

 

 

―どうして、時間はこれほどまでに残酷なのだろう。

 

 

千歌「私たちも守備をしよう…!」

 

善子「頼むわよ。ここを抑えれば勝利は目の前」

 

 

―どうして、こんなにも、泣きそうなのだろうか

 

 

絵里『引越し…?どこへ………日本!!??じゃあ、みんなとのサッカーは!!??』

 

絵里『大好きなみんなと、別れろって言うの!!??』

 

全部知ってた。私がお姉ちゃんを大切な仲間たちから引き離してしまったこと。

私のワガママを全て聞いてもらっていた

 

 

A『さあ…!!綾瀬絵里、追い詰められた!』

 

 

絵里「完全に囲まれたわね…「お姉ちゃん!!」

 

絵里「…!亜里沙!!」パス

 

どんなに私がワガママでも。お姉ちゃんたちは信じて私を支え、助けてくれる。

これが最後の試合になるかもしれない。そんな中でも…3年前のキラキラしていた、あの頃のサッカーが蘇る。鮮明に。色褪せることなく

 

 

 

 

─────────プチン

 

 

 

そして、何かが切れたような音がした

 

 

和葉「……あのオーラ、」

 

フィレア「このタイミングで来ますか??」

 

 

私の目の前には"紅き流星"

 

 

ルビィ「……」

 

亜里沙「…今度の私は、ちょっと強いですよ?」

 

絶対に負けられない。

仲間との絆がこの力を呼び覚ました

 

 

 

亜里沙─────"ゾーン"発動。

 

次回、破壊の牙

 

 

 

日本 5-3 ロシア

 

 

 




"ゾーン"のバーゲンセール…いや、世界の代表選手たちですから。"ゾーン"を持つ選手はたくさんいますね。

あと1、2話で決着予定です

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