ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!   作:ルビィちゃんキャンディー

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皆さんどうも。ルビィちゃんキャンディーです。
今回の後書きは必ず読んでください





第3章 161話 「もう1つの準決勝」

 

 

 

 

前回の、輝こうサッカーで!

試合終了間際、亜里沙が最後の一撃として"ラストリゾート"を"エクスカリバー"で蹴り返す。しかし、穂乃果の新必殺技を破ることは出来ず、ルビィと理亞の新たな切り札"ラストリゾート・クロス"の前に沈んだ。

結果は6-4。サニデイジャパンが決勝戦へと駒を進めたのであった

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

U18サッカー女子FFI世界大会において、日本代表がロシア代表を破り、決勝へと進出したという情報は速報として全世界に拡散された。

 

日本がダークホースと呼ばれたのは…もはや過去の話。ブラジル代表とロシア代表を破ったことにより、チーム全体の実力は本物だと。世界の頂点に通用し得ると。世界から騒がれた

 

 

亜里沙「はぁ…負けちゃったか…強いですね。ルビィさん」

 

ルビィ「…本当に強いのはみんなだよ」

 

ルビィ「足は大丈夫?」

 

亜里沙「ちょっと…無茶しちゃいました…えへへ、また車椅子かな」

 

ルビィ「…今度は完璧に治して戦おう」

 

亜里沙「はい…!!」

 

更に、ニュースの一面は日本代表の決勝進出だけでなく、鹿角理亞が"ラストリゾート"を完成させたことも大きく報じられていた

 

 

月「理亞ちゃん…とうとう完成したんだね」

 

理亞「……ありがとう。月」

 

月「…!」

 

理亞「ATP継承の時も…一番にサポートしてくれたのは月だった。は、早く怪我を治して、決勝戦…一緒にサッカーするんだからね!?」

 

月「理亞ちゃん……うん、任せてよ!!」

 

世界最強クラスのシュートを放つ選手が2人。更に、この試合で注目を集めたのはGKのファインプレーだった。

松浦果南は失点したものの、逆に4点しかロシアの得点を許さなかった。絢瀬絵里の新必殺技、絢瀬亜里沙の途中参戦があった中、果南は自分の実力と才能を十分発揮して見せた

 

 

亜里沙「お姉ちゃん…私、」

 

絵里「……本当に楽しかったわ。亜里沙との久しぶりのサッカーは」

 

亜里沙「…!」

 

フロイ「でもね、ちょっと勘違いしていることがあるね」

 

亜里沙「勘違い…?」

 

フロイ「私たちとのサッカーはこれで最後…違うね。サッカーを辞めるなんて誰も言ってない」

 

亜里沙「それって…どういう」

 

フロイ「私は高校卒業後、プロチームに入団するんだ」

 

亜里沙「…!!」

 

絵里「亜里沙。私たちは先に進むだけ、でも、あなたは絶対に追いついてくるでしょ?」

 

亜里沙「うん!亜里沙もプロサッカー選手になって、お姉ちゃんたちとまた一緒にサッカーする!!」

 

 

 

にこ(プロ…か、)

 

ユーリー「決勝進出おめでとう。にこ」

 

にこ「ユーリーだったわね。ありがとう」

 

ユーリー「日本は強かった…本当に強かったよ。私たちは立てなくなるぐらい全力で走ったのに…」

 

ユーリー「日本の選手はみんなケロッとしてるんだから…ここまで差が出るとはね」

 

にこ「まあね。勝ちたいって意思の…賜物よ」

 

この試合の後日、日本の決勝戦の対戦相手が決まる、もう1つの準決勝が行われる。

イタリア代表"オルフェウス"。そして…

 

 

花丸「花陽ちゃん、イタリア代表の対戦相手って…どのチームずら?」

 

花陽「…コトアール共和国代表です!日本代表に代わって、今一番のダークホースと言われているチームです!」

 

花丸「コトアール共和国…?」

 

花丸(そんな国…あったかな…?)

 

 

 

―――――――――

 

 

 

その後、準決勝第2試合はサニデイジャパン全員で観に行くことが決まった。

それまでは各自自主練という形になり、選手たちそれぞれが刻刻と近づく決勝戦へ備えた

 

 

理亞「【ラストリゾート】!!!!」ドガアァン!

 

ホノカ「【ゴットハンド・ダブルX】!!」

 

理亞は"ラストリゾート"を完成させたものの、ルビィの一撃にはまだ及ばない。

現にそのシュートを受け止めた穂乃果は――

 

 

ホノカ「………」シュゥゥゥ

 

理亞「…完全に止められた」

 

ルビィ「技術はかなり完璧に近いと思う…あとは、巨大なオーラを扱う筋肉かな」

 

理亞「筋肉か…真姫!トレーニングルームに付き合って!」

 

真姫「もう…しょうがないわね」

 

 

グラウンドの隅のベンチでは、月が靴紐を縛りながら練習を始める準備をしていた

 

 

曜「月ちゃん、もう足は大丈夫なの?」

 

月「おかげさまでね。決勝戦までには体力も戻せそう」

 

曜「良かった…」

 

月「僕も普通に自主練かな。梨子ちゃんたちに相談があったんだけど、今は忙しそうだもんね」

 

サニデイジャパンの司令塔である梨子と英玲奈は、自主練では無く"スリリングワンウェイ"完成の方法を考えていた。

ロシア戦で完成させるはずだったタクティクス。しかし、結果的に完成させることは出来ず、決勝戦に備え、完成が急がれていた

 

 

月「理亞ちゃんみたいに足りないことがすぐに思いつけばいいけどね…」

 

曜「最後のヒントはサエさんが持っているって監督たちは言ってたけど…決勝戦の対戦相手の監督だから、難しそうだね」

 

月「うーん……そういえば、千歌ちゃんが見当たらないけど?」

 

曜「あれ…?どこに行っちゃったんだろう、」

 

 

千歌の姿は宿舎近くの砂浜にあった

 

 

千歌「──────っっ!!」ズンッ!

 

波の音ともう1つ、重い物にぶつかるような衝撃音が響いていた。

その正体は木に吊るされた巨大なタイヤ。穂乃果がGK練習をする時に毎回使っていた物だ。それを千歌は足で蹴る―――が、

 

 

千歌「うわっ!?」ドサッ!!

 

振り子のように重量と運動エネルギーにより押し負けてしまう。

そのまま地面に倒れ込み、揺れ続けるタイヤを見上げて呟いた

 

 

千歌「いてて…やっぱり上手くいかないな」

 

再び立ち上がり、今度は深呼吸を挟む。そして、

 

 

チカ「【Braveheart】」

 

"ゾーン"と"闇の力"をひとつにした技を発動させる。そのまま足を後ろへ引き、こちらへと揺れながら戻ってくるタイヤへ―――

 

 

───────メキッッッ!!!!

 

チカ「───────っっっ!!!」

 

その蹴りは、先ほどまでとは見違えるほど。

跳ね上がったパワーでタイヤを蹴り返す。だが、これだけでは終わらない。振り子と同じだ。再び戻ってきたタイヤを今度は―――

 

 

チカ「───────!!!」ズンッ!!

 

"回し蹴り"。しかし、あまりにも大きな衝撃だったため、そのまま後ろへ数メートル押し下げられてしまった。

倒れなかったものの、千歌の顔から不満を持っていることがよく分かった

 

 

千歌「はぁはぁ…やっぱり、"カウンター"を習得するにはパワーが足りないなぁ」

 

千歌「決勝戦までに習得できれば…もっとチームの力になれる。頑張らないと」

 

気づけば夕方がやって来ていた。

場所は違えど、サッカーに出会ってから毎日、この空を汗をぬぐいながら見上げている。

明日も頑張ろう。寂しさを抱く心にそう言い聞かせ、千歌は宿舎へと戻って行った。

 

 

そして、

 

 

ー FFI準決勝第2試合 イタリアVSコトアール ー

 

 

『全世界のサッカーファンの皆様!FFI準決勝の第2試合がまもなく始まります!!!』

 

 

和葉「勝つよ」

 

イタリア「「「はい!!!」」」

 

FFI世界ランキング2位。

ブラジルに次ぐ世界屈指のパーフェクトチーム、イタリア代表"オルフェウス"。

日本が唯一敗北したチームであり、攻守ともに圧倒的な実力を持つ

 

 

千歌「始まりますね」

 

穂乃果「うん。大丈夫、みっちゃんたちは必ず勝つよ」

 

 

あんじゅ「コトアール共和国代表…なんか不気味なチームじゃない?」

 

ツバサ「ええ、少し気になるわね」

 

 

 

───ピーッ!!!

 

 

日本「「「!!!!」」」

 

A『さあ、試合開始です!!イタリア代表が果敢に攻め上がっていきます!!!』

 

 

ラファエレ「フィレア…!!」パス

 

フィレア「よし…みんな上がるんだ!」

 

フィレアの指示でイタリア代表が一斉に攻撃を始めた。千歌たちは一人ひとりの動きをその目で追い、そして…確信した

 

 

千歌「速い…私たちと試合した時よりもレベルアップしてる…」

 

梨子「攻撃はフィレアさん、中盤は和葉さん…そして守備は鞠莉さん。3人がそれぞれ主軸になることによって、完璧なチームを完成させてる…」

 

英玲奈「厄介だな。あれでは分析する前に叩き潰される可能性もあるぞ」

 

 

『素晴らしい攻撃です!!コトアール代表はディフェンスする隙が見つからないのか!?その場から動けていません!!!』

 

 

和葉「決めて…!フィレア!」パス

 

動かない相手に対し、和葉は手を緩めることは決して無い。DFの間を貫く鋭いパス。それに反応し走り込んでいるのは"白い流星"

 

 

フィレア「勝って、穂乃果たちと戦うんだ!!はあぁぁっっ!!!」ギュィーン!

 

フィレア「【オーディンソード改】!!」ドガアァン!

 

金色に輝くボールを全力で振り抜くフィレア。オーラにより生成された剣は、ゴールへ真っ直ぐ伸びていく

 

 

フィレア「進化した"オーディンソード"だ…!!どうだ!?」

 

「………」

 

対するコトアール代表のGK。

閉じていた目をゆっくりと開き、片手を迫るシュートへと向けた。そしてそのまま―――

 

 

──────ズンッッ!!!!!!

 

フィレア「!?!?」

 

イタリア「「「!!!!!!」」」

 

日本「「「!!!!!!」」」

 

 

「………」シュゥゥゥ…

 

表情一つ変えることなく、フィレアのシュートを抑えてしまった

 

 

ラファエレ「片手で…止めた?」

 

アンジェロ「必殺技も使わないで…」

 

どよめきが起こるスタジアム。ヨーロッパ予選で得点女王の記録を持つフィレアのシュートが簡単に止められたのだ。動揺するなという方が無理な話である。

 

そして、ここからイタリア代表、そして日本代表は知ることとなる

 

 

「Phase1 スタート」

 

 

フィレア「な───────

 

イタリア「「「────────

 

 

 

 

圧倒的な"敵"の力を

 

 

 

 

―――――――――

―――

 

 

 

『おおぉ…な、なんということでしょう!?FFI準決勝、イタリア対コトアールの一戦は……信じられない展開になってしまったっっ!!!!』

 

 

日本「「「………!!!!」」」

 

ことり「ひ、酷い…酷いよ!!」

 

聖良「なんなんですか…これは、」

 

晴夏「………」

 

穂乃果「フィレア…みっちゃん…」

 

千歌「……」

 

 

 

グラウンドは抉り取られ、何か壮絶な力によりゴールは吹き飛ばされ、跡形もなく潰されていた。

黒く有害な煙が天へと伸びており、それらは全てグラウンドが燃えたことにより発生したもの。その中でイタリア代表の選手たちはボロボロの状態で気を失っていた

 

 

鞠莉「……か、果南…ダイヤ……ごめん、なさ」

 

最後まで立っていた鞠莉も倒れた。残すは1人、"勝利の化身"と言われた三浦和葉だけだった。

彼女も身体中傷だらけの状態。試合開始直前までの姿が嘘のようだった

 

 

和葉「……こんなこと…初めてだよ。あなたたちは神かなんかかい?」

 

「私たちは鬼だ。神をも喰らう鬼だ」

 

静かに殺気を放ち続ける1人の少女。

そのオーラに和葉は恐怖を感じながら、仲間のあとを追うように意識を手放した

 

 

「"チーム・オーガ"。Phase1 コンプリート」

 

 

 

イタリア 0-36 コトアール

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

準決勝終了後、サニデイジャパンはすぐに宿舎へと戻りミーティングを開始した。

しかし、想像もしなかった結果により、冷静さを保てているメンバーはほとんどいなかった

 

 

にこ「あいつら……決勝で戦うって言ってたくせに…なんなのよ!?」

 

海未「にこ、落ち着いてください」

 

にこ「落ち着いてなんかいられないわよ!!海未はどうなのよ!?あのイタリアが、全員重症で救急搬送なんて「私だって無理です!!!」

 

にこ「…!!」

 

海未「震えが…止まりません。ですが、これ以上は私たちが壊れてしまいます」

 

「「「…………」」」

 

にこ「………ごめん」

 

このようなやり取りが数十分続けられていた。ミーティングと言っても、選手たちは美奈監督が入室してくるのを待っている。

 

そして、通路から会話が聞こえ、それが監督の声だと分かると、選手たちはすぐに席に着く

 

 

千歌「お母さん!!イタリア代表のみんなは!?」

 

美奈「…全員、命に別状は無いわ」

 

美奈の答えに安堵するメンバー。

しかし、コトアール代表への不安感、恐怖心が消えたわけではなかった

 

 

美奈「私たちの決勝の対戦相手は…あのチームよ」

 

「「「………」」」

 

コトアール代表のサッカーは、自分たちの知るサッカーの次元を超えていた。

あのイタリアの力が何も通じなかったのだ。そんなチームと…今度は自分たちが戦う。

 

想像も実感も湧かなかった。

そして、疑問も浮かんだ

 

 

善子「コトアール代表…開会式の時にそんなチームいたかしら?」

 

花陽「記憶にないです…全チームをチェックしたはずなのに…」

 

 

「彼女たちは"オーガ"」

 

「「「!!!!!!」」」

 

1人の少女が席から立ち、"オーガ"と口にした。メンバー全員が声の主の方へと振り向くと、その少女は部屋の奥から歩を進め、自ら前へと出てきていた

 

 

晴夏「歴史を変えるために、未来から送り込まれた日本軍の特殊部隊です」

 

千歌「晴夏…ちゃん??」

 

晴夏「私も……私たちのサッカーを守るために未来から来ました」

 

晴夏「これから話すことは…全て真実です」

 

 

 

FFI決勝戦

 

日本VSコトアール(オーガ)

 

 

 





ということで、決勝戦の対戦相手は"オーガ"です。
次回はこれまでの伏線回収などを行う予定ですが、普通の試合の決勝戦も読みたかった。という意見があるかと思います。作者自身もイタリアとの決勝戦も書きたかった気持ちもあります。

ですので、先の報告にはなりますが、世界編終了後に虹ヶ咲学園×イナズマイレブンGOのお話と同時進行で『輝こうサッカー外伝』を執筆します。そこで『日本VSイタリア』の決勝戦を書こうと思っています。詳しいことは最終話で説明します。
最後までお付き合い頂けると嬉しいです。

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