ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!   作:ルビィちゃんキャンディー

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皆さんどうも。『コットンキャンディーえいえいおー』で歓喜の舞のルビィちゃんキャンディーです。
今回は短めです。




第3章 163話 「運命の決勝戦」

 

 

 

 

決勝戦当日、寝坊常習犯であるはずの私は、珍しく早く起きていた。

不思議と二度寝する気が無く、今すぐに体を動かしたい衝動に駆られていた。

 

ふと横を見ると、私と同じ部屋のメンバー、高坂穂乃果さんの姿はベッドに無かった。

 

すぐに寝間着から着替え、朝日出る前の少し涼しい世界へと飛び出した。向かうのは穂乃果さんがいつもいる場所

 

 

―――

 

 

穂乃果「いや〜、私も眠れなかったよ!」

 

笑顔で答える穂乃果さん。

まだそこまで汗をかいていないところを見ると、私と起きた時間はそこまで変わらなかったのだろう。

巨大タイヤを何度も受け止め、高ぶる気持ちを何とか抑えようとする。考えるよりも先にまずは動く精神は…本当に尊敬してしまう

 

 

穂乃果「昨日は凄かったよね!まさか本当にみんなと練習出来ちゃうなんて!」

 

穂乃果さんの言う"みんなとの練習"とは、昨日イタリア代表のメンバーのお見舞いに行った時の鞠莉ちゃんからの提案だった

 

 

千歌『世界中のチームと!?』

 

鞠莉『イエース♪ただの決勝戦じゃないってことはよく分かりました。そこで!マリーが各チームに連絡しておいたので〜♪』

 

ダイヤ『また勝手に…』

 

梨子『で、でも…とても頼もしいかも』

 

晴夏ちゃんのこと、オーガのこと、歴史修正のこと、鞠莉ちゃんたちはすぐに受け入れてくれた。

怪我が酷くない人は参加するとも言ってくれた。鞠莉ちゃんは……ダイヤさんと果南ちゃん、ルビィちゃんに本気で止められてたけどね

 

 

 

理亞『あ、あいつら…本当に来たわよ?』

 

花陽『ぴ、ぴゃぁぁ!?!?』

 

花陽ちゃんが気絶しかけるほどの豪華メンバーだった。私も…正直鳥肌が治まらなかった

 

 

絵里『みんな、また一緒にサッカー出来て嬉しいわ!』

 

フロイ『エリーの仲間は私たちの仲間!喜んで力になるよ』

 

 

神奈『久しぶりだねロニージョ』

 

ロニージョ『ええ!カンナも元気そうだね』

 

にこ『あんたたち…今日は私たちの練習相手なんだからね?』

 

 

エドガー『友のためならば、微力ながら御相手しましょう』

 

ディラン『友達なんでしょ!そんな固くならずに、もっとギンギンに行こうぜ!』

 

凛『そうにゃ!テンション上げてくにゃー!』

 

 

クラリア『高坂穂乃果。今日はよろしく頼む』

 

穂乃果『こちらこそ!クラリア!』

 

 

スペイン代表、イギリス代表、イタリア代表、アメリカ代表、ブラジル代表、ロシア代表…本戦前の歓迎パーティ以上の盛り上がりになって…嬉しさと楽しさが溢れて…

でも、驚くのはまだ早かった

 

 

和葉『千歌ちゃん。アジアから頼もしい助っ人たちだよ』

 

千歌『…!!』

 

アジア予選で戦ったチームのキャプテンたちも、チームを代表して練習に参加しに来てくれたのだ。

 

サウジアラビア代表、オーストラリア代表、韓国代表、中国代表。どのチームともお互いに全力でぶつかり合い、試合が終わる頃には、サッカーで繋がったかけがえのない仲間になっていた。

 

練習が始まってからも…その時は国境も人種もチームも関係無く、全員でただひたすらにボールを追いかける。

そして、ふとグラウンドを見渡して思った。

 

ああ、輝いているなって。

あの時見つけた私たちの輝きは、今もより強くなって…大きくなって…穂乃果さんの言ってた一生に残る思い出

 

 

千歌『【ZスラッシュGX】!!』

 

和葉『…!!やるね!』

 

私がサッカーに出会ったことは奇跡。

輝きの中で────私はサッカーをしていた

 

 

 

 

穂乃果「千歌ちゃんが探していた"輝き"…とっても良いね」

 

私がタイヤを蹴り始めてから少し時間が流れたあとだった。水平線から顔を出す太陽を見ながら、穂乃果さんがゆっくりと口を開いた

 

 

穂乃果「あの太陽みたいに眩しくて…温かくて…よりサッカーが好きになった。サッカーが無ければ、この繋がりも生まれなかったかもしれないからね」

 

穂乃果さんの言葉を聞いて、私はサッカーと出会ったあの時の光景を思い出していた。

 

まるで私をどこかへ導くように風に飛ばされるチラシ。辿り着いた先には巨大なスクリーンに映し出されたサッカーの試合。

あそこから全てが始まり、0から1へ。1から10へ。10から100へ。

 

今に至るまでの輝き、全てを感じ取った…

その時だった

 

 

千歌「────────あ、」

 

穂乃果「……やったね。千歌ちゃん」

 

木に吊るされていたはずのタイヤが―――数十メートル先にまで吹き飛ばされていた。

私が蹴ったのだ。蹴り返したのだ。足には…今までに無い感覚があった

 

 

千歌「お母さんの…力」

 

穂乃果「千歌ちゃんも繋いでいくんでしょ?」

 

お母さんに止められていることは穂乃果さんも分かっていた。でも同時に、私がそれでも諦めずに継承するのだということも分かっていた。

だから、私はそれに答えるために一言

 

 

千歌「はい!」

 

 

私たちはそのまま砂浜を後にした。次ここに戻ってくる時には────世界一だ

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

A『全世界のサッカーファンの皆さま!ついに…ついにこの日がやってまいりました!』

 

A『FFI世界大会決勝戦!サニデイジャパンVSチーム・オーガ、世紀の一戦です!!』

 

A『両チームとも今大会までは無名!まったくの未知数からスタートしたチームでした!そのチームが、強豪国との激戦を勝ち上がり、決勝戦へと進出したのです!!』

 

 

フィレア「いよいよだね…」

 

フラム「……オーガと知って戦うなんて…晴夏は無茶苦茶よ」

 

フラムはブラジル戦の日の夜、晴夏と連絡を取っていた。共に未来を変え、オーガの出撃を阻止する事が目的。晴夏ももしもの時は日本を止めなければ…と言っていたのだが、

 

 

フラム「昨日電話したらやっぱり戦うって…あれはもうサッカーバカだよ、」

 

和葉「いいんじゃない?結局、サッカーはバカになった方が楽しいし、めちゃくちゃ強い」

 

 

「その言葉、大いに共感できるな」

 

和葉「…!クラリア、遅かったね!」

 

クラリア「外の売店の料理がどれも魅力的でな」

 

山のような料理を抱えながら現れたスペイン代表キャプテン、クラリア・オーヴァン。

そしてイタリア代表の座る席の周辺は、サニデイジャパンの勇姿を見届けるべく、戦友たちが集まっていた

 

 

マーク「ジャパンのスタメン発表はまだか、」

 

神奈「最初から戦力は固めるだろうね。相手の力が未知数すぎるもん」

 

 

レオナルド「楽しんでよ…!日本!」

 

ロニージョ「大丈夫!彼女たちなら…!」

 

 

フロイ「聖騎士長様はどっちが勝つと思う?」

 

エドガー「ふっ…愚問ですね」

 

 

A『この試合、どちらが勝ってもおかしくは無いと思われますが、どうですか?レヴィンさん』

 

レヴィン『そうですね…サニデイジャパンはここまで持ち前の粘り強さで確実にレベルアップを重ねてきました』

 

レヴィン『ですが、コトアール代表は今までの試合で必殺技を使用してきていませんでした。彼女らが必殺技を使用した時、どんな力を見せてくれるのか非常に気になるところですね』

 

A『なるほど!どちらのチームが世界の頂点に立つのか!まもなく新たな歴史が刻まれます!!』

 

 

 

美奈「……最後の、スタメン発表ね」

 

「「「…………」」」

 

美奈「高海千歌、高坂穂乃果、園田海未、南ことり、渡辺曜、桜内梨子、黒澤ルビィ、津島善子、星空凛、鹿角理亞、鹿角聖良、綺羅ツバサ、統堂英玲奈、優木あんじゅ、黒澤ダイヤ、松浦果南、矢澤にこ、東條希、渡辺月、葉石晴夏」

 

美奈「今のあなたたちは…私たちの願った存在でもあるわ」

 

真恋「……」

 

美奈「でも、細かいことは気にしないで?今は…全力のサッカーをする時間よ!!」

 

「「「はい!!!!」」」

 

 

美奈「FW 黒澤ルビィ、黒澤ダイヤ、渡辺月」

 

ルビィ、ダイヤ、月「「「はい!」」」

 

美奈「MF 高海千歌、園田海未、星空凛、統堂英玲奈」

 

千歌、海未、凛、英玲奈「「「はい!」」」

 

美奈「DF 津島善子、鹿角聖良、東條希」

 

善子、聖良、希「「「はい!」」」

 

美奈「GK 高坂穂乃果」

 

穂乃果「はい!」

 

美奈「そして…キャプテンは千歌ちゃん」

 

 

 

FW………渡辺月、黒澤ルビィ、黒澤ダイヤ

 

MF…………星空凛、高海千歌☆、園田海未

 

MF……………………統堂英玲奈

 

DF…………津島善子、鹿角聖良、東條希

 

GK……………………高坂穂乃果

 

3-1-3-3

 

 

サニデイジャパンの選手たちはその場で円になり、手をひとつに重ねる。

運命の決勝戦、最後の気合い入れである

 

 

千歌「みんな…!ここまで本当にありがとう!!」

 

にこ「ちょっと?それ終わった後に言うんじゃないの?」

 

希「ええやん。千歌ちゃんらしい!」

 

千歌「決勝戦…絶対に勝とう!日本ーー!!」

 

「「「サーンシャイーン!!!!!!」」」

 

 

 

─────ドシャアァァァン!!!!

 

「「「!?!?!?」」」

 

突然、轟音と共にグラウンドに雷が落ちた。

空を見ると、少し前まで晴れていた空が分厚い雲により隠され、何やら禍々しいオーラを放っている

 

 

晴夏「……来た」

 

晴夏の声と同時に、殺気がグラウンドから放たれ始めた。見るとそこには…軍服を身にまとった未来の兵士"オーガ"の姿があった

 

 

千歌「……」

 

サニデイジャパンの選手たちも続いてポジションにつく。

千歌はチームを代表し、オーガのキャプテンであるバタップへと近づいた

 

 

千歌「…私、日本代表キャプテン「高海千歌」

 

千歌「…!」

 

バタップ「そして…高坂穂乃果」

 

穂乃果「…」

 

バタップ「バタップ・スリードだ」

 

千歌「いい…試合にしましょう。よろしくお願いします」

 

バタップ「……くだらない」

 

千歌、穂乃果「「!!」」

 

バタップ「戦場で敵と馴れ合おうとは…」

 

バタップの赤い瞳がギラりと光ったのが分かった。

やはり、ただ純粋なサッカーの試合をするのは厳しいようだ

 

 

バタップ「総員先頭配置…散開せよ」

 

オーガ「「「!!」」」バッ

 

 

穂乃果「千歌ちゃん。私たちもポジションに」

 

千歌「はい…」

 

 

運命を賭けた決勝戦が─────今始まる

 

 

 




ー おまけ ー

晴夏「そういえば千歌ちゃん」
千歌「?」
晴夏「私の苗字、実は偽名なんです」
千歌「え?そうなの?」
晴夏「葉石(はいし)を分けて『はい』と『し』」
千歌「うんうん」
晴夏「ハイとシーは英語で?」
千歌「ハイ…highは…"高い"…シーは"海"……あ、」
晴夏「高いと海で高海晴夏でしたー!」
千歌「凄い!天才!天才だよー!!」

月「血は争えない…みたいだね」
曜「あはは…」

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