ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!   作:ルビィちゃんキャンディー

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皆さんどうも。ルビィちゃんキャンディーです。
区切り良くしたら少し短くなってしまいました。




第3章 165話 「オーガ戦 "全員サッカー"」

 

 

 

前回の、輝こうサッカーで!

ついに始まった決勝戦。しかし、試合が始まっても攻撃をしようとしないオーガの選手たちに違和感を持つサニデイジャパン。

なんとかシュートを放つも、オーガのGKの強力な必殺技により防がれてしまう。あの"ラストリゾート"さえも…

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

善子「ハァハァ…"ラストリゾート"を止めるって…そんなこと出来るの!?」

 

ルビィ「…あの技、厄介だよ」

 

 

クラリア「…"ニードルハンマー"か、なるほど」

 

"触れない"シュートに触れることが出来たオーガのGK。その一部始終を見ていたクラリアは、ルビィと同じくその理由を見抜いていた

 

 

クラリア「あれは…連射型のネイルガンのようなものだ」

 

ベルガモ「連射型?」

 

クラリア「"ラストリゾート"は確かにあのGKの技を弾いた…だが、弾かれる度に何度もボールに釘状のオーラを打ち続ける」

 

ルーサー「弾いても弾いても…刺すようなパンチが次々と襲いかかる…そういうことか」

 

クラリア「まさに"ラストリゾートキラー"。日本の戦士たち…あのGKをどう崩す」

 

 

オーガの攻撃は希と聖良が抑えてくれている。しかし、肝心の攻撃・シュートはあのGKにより、全て捻り潰されてしまう

 

 

A『"ラストリゾート"が止められてしまったが、サニデイジャパンはどう戦うのか!?』

 

 

千歌「……まだ、諦める時間じゃない」

 

月「千歌ちゃん、」

 

千歌「英玲奈さん、私に考えがあります。全員に指示として伝えてもらってもいいですか?」

 

英玲奈「ふっ、無論だな」

 

月「一泡吹かせてあげよう」

 

希のディフェンスは素晴らしかった。

善子が攻撃に参加し、薄くなったDF層でも強力な必殺技により、オーガの進行を食い止めていた

 

 

A『またしても東條希がボールを奪ったぁ!!チーム・オーガは、この技を破る術は無いのでしょうか!?』

 

レヴィン『射程範囲、回避方法が一切不明な必殺技ですからね…その不思議な技の数々で相手を翻弄する、"スピリチュアルフラワー"東條希…素晴らしい選手です』

 

 

司令塔の英玲奈がボールを受け取り、日本の攻撃が始まった。

英玲奈の最も得意としていることは"情報分析"。試合中に相手のデータ、そして仲間たちのコンディションを把握し、"指揮"を武器とする梨子へと繋ぐ。それが日本の司令塔の一連の流れだった。しかし、

 

英玲奈(梨子に頼ってばかりではダメだ…!)

 

 

梨子と英玲奈の指揮力には差が目立っていた。

事実、梨子が途中交代してからの日本のチーム力は大きく上昇する。それも英玲奈が得た情報あってこそのプレーだが、それを言い訳に自分の指揮力の低さを見て見ぬふりするわけにはいかない。

 

自分は今、任されているのだ。

日本代表の指揮を

 

 

英玲奈「凛、海未!お前たちの協力が必要だ!」

 

凛「お任せにゃ!!」

 

海未「私たちに出来ることならなんでも…!」

 

善子を何度もオーバーラップで無理させるわけにはいかない。オーガの機械化されたプレーに対抗するためには、善子に後半もフィールドに立っていてもらう必要がある。

 

そこで英玲奈は千歌を信じ、作戦を立てた

 

 

英玲奈「ルビィ!!」パス

 

地面スレスレの鋭いパス。今までの試合ならば完璧に繋がるボールだが、オーガのディフェンスはその完璧をも覆す

 

 

ドラッヘ「────────ギュン!!!

 

ルビィ(来た…)

 

ルビィはフィールドへの意識を向ける範囲を広げていた。"広く浅く"。どこからオーガの選手が飛んでくるか分からない中、まるで魚群探知機に映った魚影のように。テリトリーに侵入した時に反応するセンサーのように。

 

誰がどんな動きをしているかを全て"知る"。

オーガの選手が自分の死角からパスコースに飛び込むのを把握し、そして―――

 

 

凛「このボールは取らせないにゃ!!」バチバチ!

 

ドラッヘ「──────!」

 

―――仲間の動きも全て予測する

 

 

A『おっと!?星空凛がドラッヘ選手の行く手を阻んだ!!そのまま黒澤ルビィにボールが渡ります!!!』

 

 

ダイッコ「……」グッ

 

ルビィ「4番」

 

海未「はいっっ!!」ギュン!

 

ダイッコ「!」

 

 

フラム「あのオーガがルビィからボールを奪えない!?」

 

和葉「そうか…考えたね日本は!」

 

千歌の作戦は、選手たちの特技を最大限に活かす内容だった

 

 

美奈「…ルビィちゃんは全国大会の頃から"周囲を見る"力が人よりも優れていたわ」

 

理亞「…!」

 

聖良『何故、ルビィさんがフリーなんですか!?!?』

 

理亞はルビィと初めて戦った、浦の星女学院との試合を思い出していた。

鉄壁のディフェンスを武器とする函館聖泉の陣内を縦横無尽に走り回り、集中的にマークしていたはずなのに毎回フリーでボールを待つ。

それはルビィが随時フィールド全体の状況を把握していたから。まるで空間をその目で写す猛禽類のように。彼女の目は全てを見ている

 

 

美奈「そのルビィちゃんがオーガの選手の誰がどこから来るかを把握して合図」

 

真恋「スピード自慢の風雷コンビに止めてもらうってわけね」

 

しかし、ルビィ中心の攻めだけでは無かった

 

 

ルビィ「千歌ちゃん!」パス

 

 

フラム「せっかくルビィがボールキープ出来てるのに…なんでパスを、」

 

和葉「あれだけ気を張って精神削れば、ルビィちゃんの体力はすぐに無くなっちゃう。分かった…千歌ちゃんの考えは誰かが中心とかじゃない」

 

 

英玲奈「希!聖良!2人も攻撃に参加してくれ!」

 

希、聖良「「!!」」

 

 

 

千歌、和葉「「全員サッカーだよ」」

 

 

レヴィン『これは…DFの選手も攻撃に加わっての全員攻撃ですね…!』

 

A『サニデイジャパンの勢いは止まらず、一丸となってゴールへと突き進む全員サッカーだぁ!!』

 

 

神奈「…さっきまでとは動きが全然違う」

 

マーク「まるで、選手と選手がひとつに繋がっているようだ」

 

 

鞠莉「同じ全員サッカーでも、私たちの"カテナチオカウンター"とは全然違うわね」

 

フィレア(…見える。千歌を中心とした大きな円が。また1つ進化したのか…サニデイジャパンは!!)

 

 

千歌「善子ちゃん!」パス

 

 

A『サニデイジャパンがひとつの円となり、チーム・オーガを確実に突破していく!!』

 

 

1人の選手に頼る必要など無い。善子に無理をさせ過ぎないために、ほかのメンバーが無理をする必要も無い。

全員で負担を支え合い、よりお互いを信じ合い、強大な敵にも負けない(サッカー)を全員で作り上げる

 

 

ルビィ、聖良「「善子ちゃん(さん)!!」」

 

善子「ナイス指示よっっ!!」バッ

 

ミストレ「──────!」スカッ

 

善子「ダイヤ!」パス

 

 

フィレア(私たちオルフェウスのサッカーは、歴史と経験を持つ完成されたサッカー。でもサニデイジャパンのサッカーは…未完成)

 

フィレア(だからこそ彼女らは1試合ごとに変わっていける。必死にボールに食らいつき、いつしかサッカーそのものが劇的に進化を遂げている)

 

フィレア「私たちと戦った…あの試合も!」

 

フラム「進化し続けるサニデイジャパンなら…あのオーガにも、」

 

 

ルビィ「お姉ちゃん!2人来てるっっ!!」

 

ダイヤ「【ヒノカミ神楽】!!」ボオォッ!!

 

ダイヤの身体を包み込むように炎が燃え盛る。迫る相手も流れる風だと受け流し、舞って舞って舞い踊る。

飛び散る火の粉、揺れる髪、燃える瞳。

その姿は会場にいる人々を魅了する

 

 

ダイヤ「どんな相手でも、立ち向かう勇気があれば―――っっ!!」パス

 

月「僕たちは―――進んでいける!!」

 

ゴールへの道が開けた。

そんな考えが頭をよぎった時だった

 

 

────────ドゴッッ!!

 

月「ぐあっ!?」

 

日本「「「!!!!」」」

 

 

A『イッカス選手が渡辺月に強烈なタックル!!!!』

 

 

月(やばい…痛っ…吹き飛ばされ……)

 

突然の衝撃に脳の理解が追いついていなかった。意識が朦朧とする中、吹き飛ばされないためにその場で踏ん張ることしか出来ず。

ボールは誰もいない場所へと1人で転がっていく

 

 

A『全員でボールを繋いできたサニデイジャパンの攻撃もここまでか!?!?』

 

 

月(……また、なのか??)

 

 

希「あかん…!月ちゃんが捕まった!」

 

凛「今からじゃ間に合わないよ…!?」

 

 

僕は…最後の最後までみんなに迷惑をかけるのか?

成長もほとんどせず、仲間を守るとはいえ、スパイとしてみんなに嘘をついていた。

チャンスも…たくさん無駄にした。痛みと衝撃で上手く頭が回らないが、みんなで繋いだボールが遠くへと転がっていくのが見える。

 

みんな、ごめ────「月ちゃんっっ!!」

 

 

月「!!!!」

 

日本「「「!!!!!!」」」

 

 

 

意識の中に溜まったモヤを払う、大きな声

 

 

 

穂乃果「諦めちゃダメっっ!!!!」

 

 

A『なんと!?GKの高坂穂乃果、ここまで上がってきていた!!!!』

 

 

穂乃果「みんなで守る…みんなで攻める!!私たちはみんなで、世界一になるんだ!!!」

 

月「!!!!」

 

穂乃果がボールを高く蹴り上げた。

先ほどまでの意識のモヤが嘘のように消え、あるのは絶対に勝つという最強の気持ち

 

 

月「うおぉぉぉぉぉぉっっ!!!!」

 

それが声と一緒に溢れ出た。

僕は痛みなど忘れ、空へと飛んだ

 

 

月(違う!!成長出来ない人間なんていないんだ!!僕は渡辺月っっ…日本代表のストライカーだっっ!!!)

 

持てる力全てを右足に込める。

空を落とすだけでは足りない。宇宙を、星々をこの足で全て蹴り落としてやる

 

 

月「【銀河ぁぁぁぁ─────────

 

──────落とし】ぃぃぃぃぃ!!!!

 

 

ザゴメル「【ニードルハンマー】」

 

────ドガガガガガガガガガ!!!!!!

絶え間ない連射音とスパーク。貫通するのも時間の問題か…そう、思った時だった

 

 

ザゴメル(押され…てる?)

 

明らかに。月のシュートが自身に迫ってきていることが分かった。原因はここまでのザゴメルのプレーにあった

 

 

ザゴメル(赤髪のチビのシュート…あのシュートを止めた時のダメージが??)

 

ザゴメル「だとしても…この威力───!?

 

ザゴメル「ぐあぁっ!?」

 

 

月「!!!!」

 

日本「「「!!!!!!」」」

 

「「「!!!!!!!!」」」

 

 

────バシュウゥゥゥゥン!!!!!!

 

 

月「や……やった!!!!」

 

 

A『ゴ…ゴール!!!!サニデイジャパン、全員攻撃でなんと先制点!!日本代表初試合で先制点を決めた渡辺月が、決勝の舞台で先制点を決めましたぁぁ!!!!』

 

 

花陽「星降る銀河の希望の一撃…まさに、"銀河落とし"!!!」

 

 

フィレア「すごい試合だ…何が起こるか全く予想出来ない!」

 

和葉「月も自身の殻を破ったね…やるじゃん」

 

 

サニデイジャパンの全員攻撃、そしてゴールを所定の位置から見ていたバダップは未来の世界へと連絡をとっていた

 

 

バダップ「0-1です。続けますか?」

 

『"Phase2"を続行だ。こちらが指示するまで敵の自由にさせろ』

 

バダップ「了解」

 

サニデイジャパンの選手たちが喜びを爆発させる中、バダップの表情は変わらず落ち着いたままだった。

 

それとは裏腹に…骨の髄まで溶かす灼熱のマグマが煮えたぎっていることも知らずに

 

 

 

日本 1-0 オーガ

 

 

 




『銀河落とし』シュート/渡辺月
"天空落とし"の上位互換となる必殺技です。動きやモーションはほとんど同じですが、より重く強力な一撃となっています。"ラストリゾート"を受け止めた時のダメージがあったとはいえ、"ニードルハンマー"を1人で破ったのは流石と言えます。
1人シュート技ならば上位に入るシュートです。


ことりちゃんお誕生日おめでとうございます!!!!

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