ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
皆さん、お久しぶりです。ルビィちゃんキャンディーです。
更新遅れて遅れて…もう冬ですね。夏休みに終わるとか言ってた過去の自分は罪深いです
A『さあ…!泣いても笑っても最後となる45分間が、間もなく始まります!!』
A『日本代表はなんと6人の選手交代をするようで、前半とはまるで別のチームとなっています』
ー サニデイジャパン ー
FW……………鹿角理亞、黒澤ルビィ
MF……綺羅ツバサ、高海千歌☆、園田海未
MF………………桜内梨子、矢澤にこ
DF………津島善子、優木あんじゅ、南ことり
GK……………………高坂穂乃果
レヴィン『来ましたね…数々の強豪国も恐れる天才選手たち、通称"ゾーン組"』
レヴィン『ゾーン保持者を全員後半に投入し…なんとかオーガに対抗しようという高海美奈監督の考えが伝わってきますね』
エドガー「統堂英玲奈から桜内梨子に無事、指揮権を継承出来たのは大きいですね。私たち含め、桜内梨子の指揮に崩され敗北したチームがほとんどです」
フィリップ「ですがエドガーさん…彼女が消えたのは厳しいですよ、」
エドガー「……そうですね」
後半からの出場選手は、自分のポジションで最後の準備運動を行いながら呼吸を整えていた。
センターFWで出場の"雪原の狼"鹿角理亞。
前半はベンチで一部始終全てを見ていた。今は体を温めながら、隣に立つルビィ、そして敵であるオーガを順に確認。
敵に対し不安は無かったが一つだけ、理亞の心に引っかかるものがあった
理亞(……姉様、)
聖良『すみません…理亞』
ベンチに座り治療を受ける姉、そしてそれを静かに見守る妹。いや、何をどう言えばいいのか分からず、ただその場に立ち尽くしていた…というのが正しい表現か。
まさか姉との最後の試合が決勝戦では無く、準決勝になるとは…受け入れ難く、そして出処の分からない怒り。
決勝への戦意が押し消されていく…が、
聖良『ですが、今の理亞のサッカーは、私とのサッカーだけではないはずです』
聖良『あなたの仲間…そして相棒…彼女たちとのサッカーは大切な時間になっているはずです』
理亞『相棒…?』
聖良『もう、分かってるんじゃないですか?』
姉様はそこまでしか言わなかったが、私はその時、1人の少女…ムカつくあいつの顔が頭に浮かんだ。
でも実際、本当にあいつをどう思っているかはまだ分からない。今まで…何度もぶつかっては嫉妬し、圧倒され、その度に涙を流した
ルビィ「…理亞ちゃん」
理亞「……」
ただ、ロシア戦でのルビィとの新たな必殺技……悪くないって、少しだけ思った
ルビィ「頑張ろうね」
理亞「当然よ」
差し出された拳に自分の拳を合わせる。
今も変わらずライバルだが、ルビィの隣に立つこの瞬間が…何故か一番血が騒ぐ気がする。
こんな気持ちには、姉様とサッカーをする時しかならなかったはずなんだ
穂乃果「にこちゃん…」
にこ「……」
矢澤にこは黙ったまま、ホイッスルが吹かれるのを待っていた。
先ほどまで負傷した選手たちの姿を見ながら怒りをあらわにしていた彼女だったが、今は恐ろしいほどまでに静か
千歌「にこさん…」
しかし、にこを心配する選手たちの目に映る矢澤にこの顔は…何か決意を固めた顔。
一切の隙がない、それどころかゾーンにも近い覇気を放っている
にこ「私も…希や英玲奈、あいつらともう少しサッカーをしたかったわ」
にこ「でも、こうなる事は分かっていた。違う?」
「「「…………」」」
にこ「私たちが今すべきことは…勝つことよ。全員、死んでも走り続けなさい」
にこの言葉で選手たちの集中力はより高まった。それぞれの想いが1つに集まり、勝利という共通の目標へ
にこ(希…絵里…見てなさい。絶対に勝ってみせる…!!)
希「にこっち…」
絵里「………」
ピーーッ!!!!
A『さあ、運命の後半戦開始です!!!!』
バダップ「殲滅だ」
エスカバ、ミストレ「「了解」」バッ
オーガボールでスタートした後半戦。
前半とはまるで逆、FWの選手2人が飛び出し、バダップがドリブルで攻撃を仕掛けてきた
ルビィ「来るよ…理亞ちゃん」
理亞「分かって…「あとさ、」
理亞「ルビィ?」
ルビィ「理亞ちゃん、ルビィ…やってみるよ」
その時は、ルビィが何のことを言っているのか理解出来なかった理亞。
しかし、その次の言葉を聞いた瞬間
ルビィ「自分の限界を…超えてみたくなった」
鳥肌が立ったのが―――分かった
ルビィ「【Awaken the power】っっ!!」
エスカバ、ミストレ「「!!」」
ドン!!という爆発音と同時にルビィが紅く燃え上がる。オーガのFW2人は炎を前に足を止め、様子を伺っているようだった
A『さあ…!後半開始早々、"紅き流星"が必殺技を発動!!凄まじいエネルギーだぁ!!』
海未「いいんですか!?最初から全開で??」
梨子「……ルビィちゃんに任せます。私たちはまだ、オーガの選手を全く知らない…ここで、オーガの力を見極めます」
海未「…気をつけてください、ルビィ」
注目の一戦だった。
世界最強レベルの選手と鬼のリーダー。どちらが勝つのか…いや、黒澤ルビィはどこまで戦えるのか
ルビィ「………」ゴゴゴゴ
バダップ「………」
睨み合う両者。沈黙の時間。
──────先に動いたのは、ルビィ
ルビィ「っっ!!!!」ギュン!!
バダップ「………」ギュン!
迷いなくバダップの懐へと飛び込んだ。
しかし、バダップは後退しながらもルビィが伸ばす足、突き出す体を全て躱していく
ルビィ「だりゃあぁぁぁっっ!!!!」バババッ!!
それでもルビィは攻め続けた。バダップがドリブルで突破する隙は与えない。スピードで勝つ。ただ、そのために一心不乱に―――
────ドゴッッッッ!!!!!!
ルビィ「ぐあっ!?!?」
「「「!?!?!?」」」
突然、ルビィが後方に勢いよく吹き飛ばされた。何が起きたのか本人、そして周りの選手も理解出来ないまま、十数メートル飛んだルビィを―――ドゴッッッッ!!!!
ルビィ(またっっ…衝撃波!?!?)
2度目の衝撃で空高く打ち上げられる。
そして3度目は―――ドゴッッッッ!!!!
空からの衝撃波。打ち上げられた次は、地面へと叩きつけられるルビィ
ルビィ(速い…見えない…痛いっっ!!この攻撃…壊れるまで続けるつもりだな!?!?)
4…5…6…何度も上から鈍器で殴られているような感覚。衝撃で割れた地面が広がっていくのが横目から映る。
冷や汗が衝撃の度に吹き出ていた
ルビィ「まだだっっ!!!!」ゴォォッッ!!
バダップ「……!」
月「更にオーラが跳ね上がった…」
目に見えないバダップの謎の攻撃、まるで突然壁に激突したかのような衝撃。
それが連続で襲いかかる中、黒澤ルビィの答えは―――
ルビィ「っっっっ!!!!」ギュン!!
―――強行突破だった
果南「だ、ダメだ…突っ込むなんて無茶過ぎだよ」
曜「ルビィちゃんは本気だ…もし、それでも適わなかったら…「まだずら」
曜「…!」
曜の言葉を遮ったのは花丸だった。
そして、同じ会話が観客席でも…
絵里「ルビィはまだ…奥の手を隠してる」
フロイ「奥の…手―――ドゴッッッッ!!!!
絵里、フロイ「「!!!」」
ルビィ「ぐはっ!?!?」
フィールドに目を戻すと、再び吹き飛ばされているルビィがいた。
バダップは動いていない。だが、明らかに彼女の攻撃だと思われる衝撃波が、絶え間無くルビィに襲いかかっていた
ルビィ(このままじゃ…意識…とb ―――ドゴッッッッ!!!!
地面に強く叩きつけられ、巨大なクレーターと粉塵が紅き流星の姿を隠していた。
だが、先ほどまでとは違ってすぐに飛び出してこない
花丸「ルビィちゃんは完成させたんだよ…本当の"Awaken the power"を」
月「本当の…ATP…」
"そのATP"を知るものはフィールドにも数人いた。その1人、鹿角理亞は立ち込める粉塵から目を離さずその技のことを考えていた
理亞(私でも…まだ"その域"には行けない。でも、今のルビィなら…)
千歌「…煙が晴れるよ!」
徐々に薄くなる煙。
そして姿を現した黒澤ルビィ。しかし、選手たちは違和感を感じた
梨子「…"解除"してる…?」
A『おおっと??さすがにダメージが響いたのか?黒澤ルビィの炎が消えています!』
まるで火を失い、白煙の線を伸ばした蝋燭のように静まり返ったルビィの姿。
微動だにしない。動けないほどにダメージを負ってしまったのか…ほとんどの選手、観客がそう考えていた
ルビィ「………」
しかし、
理亞「解除…?違う。見て分からない?」
梨子「…え、」
フィレア「外見の炎が消えても…熱量、そう、熱さが消えるどころか高まってる…!!!」
和葉「とうとう…その域まで来たか、」
ルビィの目は"紅"のまま燃えていた
美奈「ルビィちゃんの"ATP"発動時の吹き出していた炎…あれは言うなら溢れ出たオーラ。全てのオーラを扱えずに、自身の容量を超えた分、体外へ溢れてしまっていた」
美奈「その溢れ出ていたオーラをも、全て体内に収め、完全なる、100%の"ATP"を力に変える」
美奈「それこそが―――
ルビィ「【Awaken the "Full" power】」
バダップ「……」
これ以上、進化することは無いと覚悟していたルビィ。しかし、それは覚悟ではなく、ただの言い訳に過ぎなかったのだと、仲間たちのサッカーを見てきて気づいた。
私は弱い。脆く崩れやすい。
そんな自分を超えるため、ルビィは"炎"を完全に我がものとしたのだ
ルビィ「ここからだよ…勝負は」ギュン!!!
バダップ「―――!!」
先ほどと同じく懐へと飛び込んだルビィ。
しかし、同じにも関わらず、バダップの動きに大きな変化があった
A『な、なんと黒澤ルビィのボールカットに対し、バダップ選手は構えを取っています!!』
レヴィン『ただ躱すだけでなく、体を使っての防御や受け身も取っています…つまり、そうしなければボールを奪われてしまう…と』
受け流し、回避するだけだったバダップのボールキープ。それが今では防戦一方。
躱しきれないルビィの伸びた足、体をブロックしながらボールを奪われないように逃げ続けるオーガのリーダー
ツバサ「流石…としか言いようがないわね」
理亞「……ルビィ」
ルビィ「―――ここ」ズバッ!!
バダップ「…くっ、」
刀を突き出されたかのような感覚に囚われる。思わず口から焦りの声が漏れた。
それでも紙一重で伸びた足を躱すバダップ。
ただ、その時には既に別の攻撃
ルビィ「―――っっ!!」ズンッッ!!
強烈なタックル。
さっきのお返しと言わんばかりの勢いだった
ルビィ(バランス崩した…取れる!!)
バダップ「―――!!」ギロッ!
ルビィ「!?」
睨まれた。そう頭で認識した時にはすでに、ルビィは再び十数メートル後方へと吹き飛ばされていた
ルビィ(相変わらず無茶苦茶…でも、だいぶ目が慣れてきた)
100%状態のルビィはただ吹き飛ばされたわけでは無く、寸前に受け身状態でガード。
衝撃を逃がし、インターバルを短縮していた
バダップ「……黒澤ルビィ」
ルビィ「…!!」
バダップ「武術を扱えるのか」
ルビィ「だから―――なにっっ!?」ギュン!
口を開くバダップに対し、ルビィは焦っていた
神奈「……まずいね」
マーク「ええ。確かにルビィのATPは進化した…私たちの次元を超えた強さ、それでも…」
マーク「相手のボールに…1度も触れてない」
ルビィ(悔しいっっ!!ここまでやってもまだ敵わないなんて…一人での無茶も、そろそろ終わりが―――「少しだけ本気を出した」
ルビィ「――――――やば、」
口よりも先に受け身の構えを取る、が
バダップ「諦めろ。どんなに進化したところで、私には敵わない」
―――ドゴッッッッ!!!!
鋭い眼光と同時にお決まりになりつつあった衝撃波。何度目か数え切れないほどの、ルビィの後退、吹き飛ばされだった
ダイヤ「ルビィ…!!」
真恋「……100%、完全なる域に達したルビィでも勝てないとなると美奈…どうするの?」
美奈「………」
ルビィ「ハァハァ…い、痛た……」
理亞「まだ生きてる?」
ルビィ「……なんとかね」
膝をつくルビィの横には、冷静さを保ったままの理亞がいた。吹き飛ばされ続け、気づけば自分の元いた場所まで戻されていたのだ
ルビィ「少しだけ見えた。オーラを盾みたいに変化させて、ルビィにぶつけてきた」
理亞「突破法は?」
ルビィ「今のままじゃ厳しい」
理亞「今…の「そこまで分かったんなら大収穫よ」
理亞「…!」
背後からの声に気づき、辺りを見回すとFWコンビを囲むように選手たちがオーガの前に立ち塞がっていた。
ここからは私たちも戦うという意思の表れ。
それは、ルビィと理亞にもしっかりと伝わっていた
善子「ルビィ、全く相手にされなかったわけじゃないでしょ?戦える。私たちがチームワークと個人技を屈指すれば」
梨子「よっちゃんの言う通り、相手のエースに"本気"の言葉を出させたのは大きいわ」
千歌「諦めるには…まだまだ惜しいぐらい可能性がある…!!」
仲間たちは士気を失うどころか、その魂を奮い立たせ、可能性を信じ前を向いていた
美奈「勝利への可能性、自分たちへの可能性。あの子たちの原動力として、それらが複雑に絡み合って共鳴している」
真恋「個人技を独りよがりな行動と否定せず、チームの1つの可能性として受け入れる…それがあの子たちの答えなのね」
美奈「個人技を生かすも殺すも周りの実力次第よ。でも、私は信じているわ」
日本代表の10番、黒澤ルビィの圧倒的個人技からスタートしたFFI世界大会決勝後半戦。
相手の実力を部分的にも知ることで、可能性として自分たちのプレーに影響させる。
そしてここからは、日本代表の全てを相手にぶつけることになる。個人技、そしてチームプレー。それらが複雑に絡み合う、太陽の輝きのような眩しいサッカー。
"サニデイジャパン"のサッカーである
穂乃果「………」
穂乃果(千歌ちゃんでも…晴夏ちゃんでもないよね…じゃあ、誰の…)
日本代表全員の背中を見ながら、守護神 高坂穂乃果はとある"痛み"に焦りを隠せないでいた
穂乃果("頭痛"…まさか、まさか…ね?)
運命の後半戦、まだまだ始まったばかりである
日本 2-2 オーガ
『Awaken the Full power』特殊/黒澤ルビィ
"Awaken the power"の漏れ出してしまっていたオーラをも完全に体内へと引き込み、100%オーラを力へと変えた技となっています。
見た目は目が赤くなっているだけですが、バダップと互角に近い能力を発揮します。
感想お願いします。スクスタ20章はイナイレ