ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!   作:ルビィちゃんキャンディー

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就活、卒論に追われてました。




最終章 12話「プロトコル・オメガ第2戦 "新たな力"」

 

 

 

清真高校

 

FW……………………黒澤ルビィ

 

MF………高海志満、高海千歌☆、渡辺曜

 

MF………………桜内梨子、マント

 

DF………フェイ・ムーン、国木田花丸

 

GK……………………立向居夢希(たちむかいゆき)

 

 

プロトコルオメガ1.0

 

FW………………アルファ☆、レイザ

 

MF…………ネイラ、エイナム、クオース

 

DF………………ガウラ、メダム、クオル

 

GK…………………………ザノウ

 

 

9人制サッカーのメリットは、自分のプレーの自由範囲が広がることである。

 

A『さあ、試合開始です。まずボールを持って上がっていくのは、清真高校のセンターフォワード、黒澤ルビィ!』

 

フィールド内の選手が少ない分、スペースや隙が増える。

自分のサッカーに自信があるプレイヤーには、暴れてくれと言わんばかりの状況。

 

 

「【スプリントワープGX】!!」

 

プロトコル・オメガ「「「!!!」」」

 

 

もちろん、ルビィはその例外ではない。

 

 

A『速い!速い!!超高速ドリブルでプロトコル・オメガの選手を次々と抜き去っていく!!』

 

「さすがは紅き流星、飛ばすねー!」

 

「やっぱり凄い…黒澤先輩…!」

 

相手は清真高校の選手のデータを全てインプットしていると、フェイは言っていた。

だが、実際のプレーデータを取られたのは千歌、志満、フェイのみ。

 

そのため存在する、一瞬の動きのズレ。

 

 

(躱せる)

 

一人、また一人とスピードを活かして突破する。

そして、疾風の如く、プロトコル・オメガのセンターディフェンスに迫った時だった。

 

DFの3人+もう1人。

 

 

A『おっと!ここでFWのアルファ選手がディフェンスに参加!!』

 

 

「あの距離をルビィちゃんよりも速く!?」

 

アルファのことは千歌たちから聞いていた。

パラレルワールドの"超覚醒(共鳴現象)"を得て、やっと互角に戦えたという、アルファの異次元の強さ。

 

自分の"Awaken the power"でも太刀打ちできるかどうか、際どいラインだった。

だからこそ、ルビィはアルファの動きの意図を瞬時に察した。

 

 

(やはりデータのみでは、黒澤ルビィの動きに対し遅れが生じる)

 

(全員が黒澤ルビィのスピードに対応できるようになるまで──────

 

 

「時間を稼ぐ」

「時間は稼がせない!!」

 

 

A『ここで黒澤ルビィの鋭いシュート!!』

 

 

「…!」

 

いくら時間をかけたくないとは言え、ペナルティエリア外からのシュート。

不意をついたつもりなのか…

その無策とも言える脳死シュートを、アルファは触らず、GKに任せ──────いや、まて。

 

ガッ!!

 

次の瞬間、思考とは真逆の動きをしていた。

足を可能な限り伸ばし、ルビィのシュートをブロック。

それと同時だった。

 

ギュンギュンギュン!!!

 

「…やはりペンギンか」

 

 

数匹のペンギンがボールの飛ぶ先へと突っ込んで行った。

あのままシュートを放置すれば、ペンギンがボールの軌道を変え、シュートでは無くパスへ。

予想される軌道の変更先は─────

 

 

「あちゃー、バレちゃうのね」

 

フリーな場所で待つ高海志満だった。

 

 

「ルビィが限界までDFとアルファを引き付け、志満が本命のシュートを放つ…これが決まらないとは想定外だな」

 

「ここで1点決めて、あとは守備重視で行く気だったけど…」

 

「うん。厳しくなった」

 

歴史を操作されたことにより、本来の歴史よりもルビィたちのステータスは、かなり下がってしまっている。

世界大会優勝時点の能力ならばまだ戦えたが、

 

 

A『今度はプロトコル・オメガの攻撃!!清真高校の選手たちはなんとか食らいつくが、なかなかボールが奪えない!!』

 

 

「は、速いずら〜!?」

 

「このままじゃ突破される…!」

 

 

更に、代表選手たちのパフォーマンス以外にも問題はあった。

 

A『さあ、まだペナルティエリアからは距離があるが、アルファ選手が飛んだ!!』

 

(く…来る!!)

 

清真高校の1年GK、立向居夢希。

正ゴールキーパーは清真の3年がいるのだが、今回の戦いは浦の星メンバーのみで挑もうとしていた。

そんな中、彼女は自ら志願していた。

 

 

『GKがいないなら…わ、私も連れていってください!』

 

『これはただのサッカーじゃないんだよ?その覚悟はある?』

 

千歌たちは彼女がルビィの昔からの後輩だと聞いていた。

ルビィに憧れ、清真高校に入学してきたという。

 

 

(私も…ルビィ先輩のような選し────

 

─────ボゴオォォン!!!

 

「【シュートコマンド01"スピニングトランザム"】」

 

 

だが、現実は無慈悲である。

 

「─────ぇ、」

 

20mは離れていた。

しかし、ボールは一瞬で目の前を、夢希の横を通り過ぎる。

 

 

A『ゴール!!プロトコル・オメガが先制点!!カウンターが見事に決まったぁぁ!』

 

 

反応出来なかった。

技を出すどころか、動くことさえ許されなかった。

前半早々の失点、これは痛かった。

夢希はあまりの圧倒差と絶望感で、その場に崩れ落ちる。

 

私が、私がGKに志願したから。

 

 

そう、口に出そうとした時だった。

 

 

「立って。夢希ちゃん」

 

「ルビィ…先輩」

 

見上げるとそこにはルビィが立っていた。

最初、責められると覚悟して反応したが、彼女の目を見てそれは間違いだと気づいた。

 

「まずはリラックス。大丈夫、ルビィたちが2点取る」

 

全然、諦めてなどない、強い人の目だった。

私は何をしているんだ。

そう自分を鼓舞し、勢いよく立ち上がる。

覚悟を決めろ。

遥か彼方の存在を目標としたのは、自分自身。

こんなところで挫けてなどいられない。

 

だが、失点したのは事実。

 

「さて…どうしましょうか。さすがにちょっと厳しいかも」

 

「私がまた守備に参加する。アルファのシュートを止められるのは…今は私が適任かも」

 

千歌の提案が現時点の最適解…かと思われたが、これに異を唱える選手がいた。

 

「千歌。私に任せて」

 

「フェイ…!?」

 

「何か作戦があるずらか!?」

 

ほかのメンバーもその真意が気になった。

フェイによると、"あともう少し"で準備が整うと言う。

なんの事だかさっぱりであったが、ここでベンチが動いた。

 

「フェイー!!いつでも行けるぞー!!!」

 

スタジアムに響き渡るのはワンダバの声だった。

謎の巨大なリュックを背負い、何かの合図をフェイに送っていた。

 

「頼んでたやつ、取ってきてくれたんだね!」

 

「もちろんだ!このクラーク・ワンダバット様に不可能は無い!!」

 

そう言うと、ワンダバは巨大なリュックから二本の拳銃のようなものを取り出した。

片方には+、もう片方には-の印が付けられている。

 

「しかし…命懸けだったんだぞ?感謝しろよ?」

 

そして-の方の銃からオーラのようなものを発射する。

フィールドに現れたのは、この時代には存在しないもの。

 

「き、恐竜!?」

 

「アンキロサウルスだ!!」

 

巨大な岩のような塊を背負った恐竜だった。

今にも襲いかかってきそうな迫力。

そんな巨大な怪物を見て、フェイは目を輝かせる。

 

「フェイ!ミキシマックスだ!」

 

「OK!」

 

そしてもう片方、+の銃から光線が射出され、フェイに撃ち込まれる。

 

「ひゃぁぁ!?撃たれたずら!?!?」

 

「大丈夫なの!?」

 

そして、フェイの体は光に包まれていく。

同時に感じる、オーラの変化。

まるで、先程までフィールドに君臨していた、巨大な恐竜とそのまま…ひとつになるような。

 

「ミキシマックスコンプリート!!」

 

「「「!!!」」」

 

再びフェイの声を聞いた時、彼女の姿は別人のようになっていた。

髪は緑色から紫色へ、瞳の色もそうだ。

そして何より、オーラの質、量が桁違いに高い。

 

「これが…ミキシマックスによって手に入る、古代の力…!」

 

「な、何が起きたの…??」

 

完全に置いていかれている選手たち。

そんな中に、ワンダバの説明が入る。

 

「"ミキシマックス・ガン"によって、フェイの個性とアンキロサウルスの個性が合わさったのだ!それがこの姿!!」

 

「千歌。守備は私に任せて。あいつのシュートは全て潰す」

 

「な、なんか雰囲気が変わった…?」

 

とにかく、フェイが強化されたことは感じ取れる。

ここは彼女らの言うことに従い、自分たちは得点を目指す。

 

 

A『さあ、試合再開です。清真高校は追いつくことができるのか!?』

 

 

しかし、戦況は変わっていない。

千歌たちは果敢に攻めるも、プロトコル・オメガの守備にどうしても阻まれる。

 

「だ、ダメだ…やっぱり、ゾーンを発動しなきゃ」

 

あの時のゾーン×闇の力があれば、その考えが千歌のプレーをぎこちなくさせていた。

ルビィや曜、梨子も志満と上手く噛み合わない。

歴史修正により、彼女らの実力は正史の数段下がった状態となっている。

 

純粋に、世界レベルのサッカーに着いていけていない。

 

「ハァハァ…悔しい」

 

それはルビィも例外では無かった。

既に息がれが始まり、守備への切り替えも確実に遅くなっている。

まだ、ATPで食らいついてはいるが、

 

「遅い!!」

 

「あっ!?」

 

 

A『ここで黒澤ルビィ、ボールを奪われたぁぁ!!これは痛恨か!?プロトコル・オメガが一気にカウンターを仕掛ける!!』

 

 

得点を狙うどころか、逆に失点の危機。

清真高校とは打って変わり、正確且つ高速のパスが繋がり、再びアルファの元へとチャンスボール。

 

夢希ちゃん!来る!!

 

志満の声と同時に両手を構える。

次こそは、絶対。絶対に止める。

 

 

「【シュートコマンド01"スピニングトランザム"】」

 

必殺技を放とうとした、その時だった。

 

「言ったでしょ!?」

 

シュートコースにフェイが飛び込んだ。

そして一気にオーラを高める。

 

 

「【古代の盾】!!!」

 

「「「!!!」」」

 

フェイのオーラが前方に集まり、巨大なシールドを展開。

アルファのシュートを完璧に防ぎきった。

 

 

「なんだと…」

 

「君のシュートは…全て潰す」

 

 

アンキロサウルス─────その姿は、装甲化した戦車のようだと、人々は言った。

 





立向居 夢希/清真高校/1年/GK
黒澤ルビィに憧れる新入生。

古代の盾/ディフェンス
原作は牙ですが、盾です。めちゃくちゃ硬いです。


どっちの方が読みやすいですか?

  • 千歌「サッカーやろうぜ!」
  • 「サッカーやろうぜ!」(名前を入れない)
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