ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
今月の目標は3話更新←もう厳しそう
「【古代の盾】!!!」
アルファのシュートはフェイの必殺技によりブロックされた。
ミキシマックスは能力が上がるだけでなく、新たな必殺技も発動できるようだ。
「…データに無い必殺技だ」
アルファも当然、見るのは初めてだった。
まさか自分のシュートがあそこまで簡単にブロックされるとは、思ってもいなかった。
守備は任せて!
フェイの声とともにパスが出された。
受け取ったのは曜。言われた通り、これで攻撃に全力を出せる。
そう自分に言い聞かせ、脚に力を込める。
「【スプリントワープ】!!」
サイドから一気に駆け上がる。
それに呼応し、清真選手たちも走り出す。
(無闇にクロスを出してもダメだ…何か、)
ドリブルしながら考える。
プロトコル・オメガの選手たちに半端なプレーは通用しない。
この試合、クロスは全て弾かれた。
何か別の仕掛け方を──────
「!!」
「ルビィちゃん!」
曜の選択した仕掛けはパスだった。
クロスでは無く、ペナルティエリア外から中に入れる横パス。
せっかくのドリブル突破チャンスを捨て、ルビィにボールを渡していた。
それをプロトコル・オメガのDFたちが逃すはずがなかった。
ルビィがパスを受け取るであろう場所に飛び込み、ドリブル阻止を狙う。
ルビィの体の向き、足の位置からドリブルを狙っていることは確実。
このままボールを奪ってアルファへ───── 志満さん!」
「「!?」」
(パスだと!?完全にドリブルを構えを、)
そして流れるようにボールは志満へ。
不意は突かれたが、シュート阻止には間に合う。
そう思考を巡らせた時には既に─────
「【皇帝ペンギン・シン1号】」
────志満の足はボールにめり込んでいた。
A『ゴール!!早くも清真高校、同点に追いついたぁぁ!!!』
「だ、ダイレクトシュート…!?」
プロトコル・オメガの選手たちが困惑するのも無理は無い。
志満のシュートの弱点は溜めの長さ。
その間にシュートブロックすれば十分阻止できるはずだった。はずだったのだが、
「ダイレクトで強引に弱点を潰してきただと…」
「馬鹿な!やりたくても出来る難易度じゃないだろ!?」
「…試合を再開する」
「「!!」」
アルファが困惑する選手たちに圧をかける。
ここで連携が乱れれば、いっきに崩れる。
が、確かにあの連携スピードは妙だ。
(理解した。"彼女"か)
アルファの視線の先には、清真高校の選手がひとり立っていた。
桜内梨子、彼女の"神のタクト"による指示、それが連携の正体。
指揮により最初から分かっていたのだ。曜のパスが最終的に自分の元へと来ると。
「だからって…オーダー通りすぎるわ」
以外にも、シュートを決めた本人、志満も驚いていた。
梨子から指揮で作戦が送られてきた時は、正直厳しいと思っていた。
ルビィが志満のシュートのミート場所にピンポイントでパスを出す…?オーダーの難易度が高すぎる。相当のパスセンスが問われていた、が、ルビィは一発でやってのけた。
ルビィだけでは無い。そもそも梨子のルビィたちへの信頼度、曜の指示の理解からの行動開始の速さ、どれも並大抵のレベルでは無かった。
どうやら、まだ私は彼女らを過小評価していたようだ。
そう呟きながら、ポジションに戻ろうとした時だった。
「【天空の支配者 鳳凰 "アームド"】」
「「「!!!」」」
いよいよあちらも本気を出してきたようだ。
いつ見ても恐怖さえ覚えるその姿。
強すぎるオーラが、清真高校の選手たちを震え上がらせた。
「あ、あれが、"アームド"…!?」
曜たちは話には聞いていたとはいえ、実際に見て、その圧倒的な力に驚きを隠せないでいた。
「ルビィより…強い」
あのルビィでさえ、このセリフ。
そんな鬼神ともいえる姿となったアルファが、笛と同時に飛び出した。
───今すぐに守りを固めて!
梨子の指示は早かった。
だが、それよりもアルファの方が"速い"。
ルビィがATPを発動するよりも、曜と千歌と志満がコースを塞ぐよりも。
すでに清真高校の最終ラインに迫っていた。
フェイが足止めを…と思っていたが、意外にもアルファの前に立ったのは。
「や、やってやるずら…まるだって…!」
「花丸ちゃん!?」
『ここでディフェンスに入ったのは国木田花丸!!果たしてどうなる!?』
「【真もちもち黄粉餅】!!」
巨大な黄粉餅をアルファに投げつける。
餅は広範囲に広がっており、足止めとしては効果的面────普通の人間相手ならば。
「悪くない技だ」
「ずらっ!?(いつの間に…抜かして、)」
広範囲といっても、一瞬ならば抜け目は存在する。
そこから確実に突破し、すでに花丸の横を過ぎ去ろうとしていた。
更に、アルファはすでにシュートの構えに入っている。
「これで逆転」
シュートがボールに触れようとした────
──────ナイスだ!!花丸!!」
誰かの足が、アルファよりも先にボールに触れた。
「【古代の鞭】!!!」
「!!」
「「「!!!」」」
フェイのミキシマックス相手である"アンキロサウルス"の最大の武器は、全身を覆う装甲ではない。
ハンマーのように振り回し、全てを薙ぎ倒す尻尾である。
『これはスーパーブロックだぁぁ!!フェイ・ムーンがギリギリのところで先にボールにタッチ!!シュートを阻止した!!』
「言ったでしょ。君のシュートは全て潰すって」
弾かれ、吹き飛んでいくボールを横目に、アルファはフェイのプレーを改めて分析する。
鞭のように脚をしならせる技…自分が対応するよりも先にボールを弾かれた。
更に、少し脚が伸びたようにも感じた。リーチが想像を越えていた。
「まるが拾うずら!」
「ナイスだよ花丸ちゃん!」
そして、国木田花丸のあの技も効果的だった。
広範囲に広げた黄粉餅、あれがフェイの接近をギリギリまで隠していた。
「千歌ちゃん!」
やはり、手加減はできない。
そう呟くのと同時に飛び出し、失ったボールを取り戻すべく千歌へと向かっていく。
アルファが来た!と周りから声がする。
千歌もその声で受け身の体勢を取っている。
真っ向勝負をする気なようだ。
勢いよく飛び込んでくるアルファ。
"Braveheart"を発動し、足にオーラを込める千歌。
────2人の足が勢いよくぶつかった。
『これは凄まじい衝撃だぁぁ!!両チームのキャプテンが1対1でぶつかります!!』
自分の全オーラを右足に込めている。
が、アルファの澄んだ表情は変わっていない。
それどころか徐々に押され始めている。
「やっぱり…完璧なゾーンじゃないと…!!」
一旦距離を置き、改めて考える。
"Braveheart"ではゾーンは完全に発動できない。
アルファに勝つためには、自然に発動した純度100%のゾーンでなくてはならない。
しかし、
「どうした?データよりも動きが鈍い」
「ハァハァ…!!」
あの時それを発動できたのは偶然。
"
だが今回は発動できる気がしない。おそらく、"今回は"そういう流れではないのだろう。
ならばどう勝つのか。
「でりゃあぁぁぁぁ!!」
今あるフルパワーで戦うしかない。
が──────────
「それでは私には勝てない」
─────届かない。
『アルファ選手が再びボールを奪った!!これは、シュートには十分な距離か!?』
「まずい…!!」
フェイがいち早く気づくも、すでにアルファは脚を振り切っていた。
「【シュートコマンド01"スピニングトランザム"】」
「【古代の盾】!!」
なんとかギリギリで必殺技を発動する。
だが十分に技のためのオーラを集めることが出来なかった。
次第に盾にヒビが入り、広がり始める。
「ぐっっ!?夢希!!構えて!!!」
「!!」
フェイがそう叫んだのと同時だった。
ガラスが砕けるような音が響き、盾が貫かれた。
シュートの勢いはかなり落ちているが、それでもとてつもない威力。
(さっきみたいな失敗はしない!!)
夢希は右手に全オーラを込める。
最初の失点の際は何も出来なかった。
このままではただの足でまといだ。
「でりゃあぁぁぁぁ!!」
憧れのルビィ先輩にこれ以上惨めな姿は───
「【絶ゴットハンド】!!」
────見せたくない。
『止めたぁぁ!!なんとかギリギリで耐えた立向居夢希!!チームの危機を救った!!』
「ハァハァ…(と、止めたの??)」
ふと足下を見ると、あと数センチでゴールラインを完全に越えていた。
数メートルは押されたことになる。
手の感覚も無い。ブロックされてこの威力。
もう当分は必殺技を出せない、が。
「やるじゃん」
清真高校の先陣で待つルビィがニヤリと笑った。
もうそれだけで痛みなどどうでもよかった。
まだ私はやれる。
ボールを前へ送らなければ。
そう体へ鞭を打ち、振りかぶったところで
「夢希ちゃん!!前半終わったから!!!」
梨子が必死に自分を止めていることに気づいた。
────
前半は1対1のままで終了した。
だが、互角とは到底言えた状況ではない。
「アルファをどうにかしないと」
今はフェイの好プレーでなんとか凌いでいるものの、あれほどの威力のシュートやドリブルを、試合終了まで完封できるかと言われれば───
できると言いたいけど、難しい。
これが結論だった。
どうしても我慢比べで確実に負ける。
その前に───
「その前に」
「志満ねぇ…?」
───決着をつけなければ。
「ワンダバさん。お願いがあるんだけど」
「お願いだと?」
今の状況を変えるため、志満は越えなければならない。
「私と"善子ちゃん"をミキシマックスして欲しいの」
今の志満(自分)を。
感想よろしくお願いします。
どっちの方が読みやすいですか?
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千歌「サッカーやろうぜ!」
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「サッカーやろうぜ!」(名前を入れない)