ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
すぐお腹すきます。
亜里沙「何あのシュート…」
そう口にしてしまうほど、芸術的な一撃だった。
今までの"ラストリゾート"とは…いや、黒澤ルビィとはまるで違うサッカー。
全身から鳥肌が立つほどだ。
ベータ「ハァハァ…(また…データに無い…だと!?)」
一方、ベータは動揺を隠せていなかった。
しない方が無理な話だ。
"ラストリゾート"は使い勝手が悪いシュートであり、決められた順序を踏み、左足で同じ角度・場所から放っていた。
そうしないと撃てないシュート、なはずのだ。
そもそも、アウトサイドキックで撃てる技なのか?それさえも分からなかった。
だが、唯一分かることは、
今の黒澤ルビィは"次元が違う"ということだ。
ルビィ「あと10分…」
蒼髪の少女は時計を見て呟いた。
残り時間僅かだが、相手は自分のサッカーに対応しきれていない。
善子「何がなんでもあんたにボール回すわ」
ルビィ「善子ちゃん…!」
善子「あっついわね!?ちょっと火加減抑えなさいよ!」
まずは相手からボールを奪わなければならないが、ここで千歌たちはあることに気づく。
ベータ「ハァハァ…」
梨子「あの人…疲れてきてる」
フェイ「さすがに底が見えてきたね。チャンスだ!」
しめたと言わんばかりに、フェイが飛び出した。
狙いはボールを持つ選手。
エイナム(敵の接近を確認。ベータ様へパスを…!?)
だが、本来いるはずの場所に、ベータはいなかった。
代わりに、パスボールを奪おうと待ち構える選手が。
別の選手へ…そう考えた時には─────「遅いね!」
フェイ「【古代の鞭】!!」
エイナム「っっ!?」
空気を切り裂くスピードで、アンキロサウルスの尻尾が振るわれた。
その衝撃によりエイナムは吹き飛ぶ。
『再びボールはイタリア代表へ!!日本代表はどうしたのか!?先程までのように、思うようにパスが繋がらない!』
フェイ「頼む!凛!」
途中交代で投入された凛にボールが渡る。
交代前、凛は美奈から指示を受けていた。
凛「やってやる…やってやるにゃあぁぁ!!」
凛「【ジグザグストライク】!!」
"暴れに暴れて、試合をぐちゃぐちゃにしなさい"
電光石火のドリブルが始まった。
その姿を目で捕えることは困難。
見れたとしても───────
クオース「なんだ、あのデタラメなドリブルは!?」
ドリム「動きが…読めない!?」
落雷のように一瞬でドリブル方向が変わる。
足や体を出しても、"バチッ"と弾ける音と共に躱される。
1人また1人と突破されていく。
データや分析で動くプロトコル・オメガとは、相性最悪な技だ。
ベータ「お前ら!!目的を見失うな!黒澤ルビィにシュートを撃たせなければいい!!」
あちらに有能な指揮官がいる。
ベータは舌打ちしながら部下に指示を出す。
自分のスタミナが減ってきたところで、変速的な選手を入れてきた。
このまま掻き乱されれば、本当に危険だ。
黒澤ルビィは自分の特技である視界外しを必ずやってくる。
そこでボールを受け取り、アドリブを駆使したデータ外のシュートを撃ってくる。
千歌「ルビィちゃんが完全に抑えられてる!」
梨子「大丈夫。道は…見つけたわ」
梨子が指揮を送る。
それを確認した凛はボールを、
『おおっと!星空凛はボールを空へクリアか??高く打ち上げた!!』
フィールド内でパスを出せる場所が無い。
ならば、作り出せばいい。
既に蒼髪の少女は空へ飛んでいた。
スタジアムの天井にギリギリ届きそうな高さ。
マークしていたプロトコル・オメガの選手たちは遅れて飛び、ボール奪還を狙った。
ルビィ「はあぁぁぁぁっっ!!」
落ちながら、ルビィは空気とオーラを溜め始める。
善子「まさか…空中で完成させる気??」
ネイラ「舐めるのも、いい加減に…」
ルビィ「っっ!!」
ネイラ「!?」
両足でボールとオーラを抱え込み、体を捻って回避する。
オルカ「【ディフェンスコマンド03"コイルアッパー"】!!」
ボールをコイルのように回転させる技を仕掛けるが、ルビィは左足で────「でりゃあ!」
オルカ「きゃっ!?」
必殺技を弾き飛ばす。
地面に降り立つ頃には、"ラストリゾート"は完成されていた。
あとは、撃つのみ。
ベータ「残念だったな!」
ルビィ「!?」
だが、同時にベータ、ガウラ、メダムの3人が体全体をぶつけて阻止してきた。
ベータに関しては、ルビィの左足を自身の足で完全に押さえつけている。
曜「まずいっ!あれじゃシュートが撃てない!」
亜里沙「今からでも援護に…!」
ルビィの"ラストリゾート"は左回転。
細かい構造までは知らないが、仲間たちは、ルビィが左足でしか撃てないことは知っていた。
理亞が"ラストリゾート"を完成させたのも、この仕組みに気づいたからであった。
その左足を潰された。
ルビィ(このままじゃ、撃てない─────
ここまで来て、絶望的な状況に、ルビィは諦めの文字が頭を過る。
切り替えて、またチャンスを…そう、考えたときだった。
『かっ……て……!!』
花丸の言葉が、全ての弱さを吹き飛ばす。
ルビィ「………違う」
ベータ「?」
確かに。
自分のサッカーを覚醒させた時、いろいろとぐちゃぐちゃになっていた感情の、その先を行っていた。
それにより、変に落ち着いて、冷静に、プレーに集中することが出来た。
だが────────
メキッッッッッ!!!!
ベータ「はあ!?!?」
ガウラ、メダム「「!?!?」」
「「「!!!!」」」
その
ルビィ「こんなんで…止められないぐらい…」
ベータ「こいつ…右足で!?!?」
今解き放て。爆発しろ。
ルビィ「怒りで!!!!燃え上がってるんだあぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ルビィ「【ラストリゾート改】!!!」
最終章22話「怒りのラストリゾート」
北也「右足で強引に撃った!?!?」
美奈「…!」
大地を抉るようにゴールへと向かう。
ザノウ「【キーパーコマンド03"ドーンシャウト"】!!」
その威力は
まるで道を塞ぐもの、全てを貫くかのような、そのシュートはザノウの技を───────
ザノウ「くっっ…さっき止めたはず!?」
─────跡形もなく、吹き飛ばした。
『決まったあぁぁぁ!!!黒澤ルビィ、あっという間にハットトリック達成!!!』
ベータ「ハァハァ…ハァハァ…」
まずい、限界だ。
そう気づいた時には、ベータの化身アームドはひび割れ、崩壊しかけていた。
"ゴーストミキシマックス"も解かれており、部下たちも困惑していた。
本来ならば、アームドが崩壊するなどありえないことだ。
もっとスタミナもあるはずだ。
だが、高海千歌らが想像以上に食らいつき、終いには、黒澤ルビィに圧倒され、大量のオーラを使いすぎてしまった。
ベータ「あはは、やっちゃいました、」
ベータは最初の時のように、弱々しい雰囲気に戻っている。
これまま行けば、畳み掛けることができる。
フェイ「よし…!一気に逆転だ!」
ルビィ「ハァハァ…まだまだ…いける」
それが、彼女らの狙いだった。
ベータ「……でーも♪」
突如、どこからか風が吹き始めた。
変な風だ。まるで引き寄せるかのような、
千歌「ルビィちゃん、後ろ、何かあるよ!?」
ルビィ「…え」
それは、プロトコル・オメガの機械のようなサッカーボールだった。
それが、掃除機のように周辺の空気を吸い込んでいた。
ベータ「大チャンス、できちゃいました♪」
次の瞬間、吸い込む風が強くなった。
まるで、ルビィを吸い込もうとしているようだった。
ルビィ「なっ!?」
フェイ「これって!」
ワンダバ「まずい!!黒澤ルビィ、逃げるんだ!!」
何かを察知したワンダバがベンチから叫ぶ。
ルビィはサファイアの力を借りながら、ボールから離れようとした。が、
ルビィ「あ、あれ…?」
ベータと同じく、ルビィもスタミナを大量に使っていた。
サファイアの状態は維持できるが、上手く足に力が入らない。
ルビィ「ぐっ…吸い込まれ…うわっ!?」
「「「!!?」」」
千歌「ルビィちゃん!?」
ふわっと体が浮くように、足が地面から離れ、ボールの中に吸い込まれていく。
ルビィの姿は光に消えていき、誰もがその場から動けぬ間に、完全に消えてしまった。
ベータ「封印完了!」
風と同じく、状況は急激に変化する。
メンバーが減っていく…
どっちの方が読みやすいですか?
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千歌「サッカーやろうぜ!」
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「サッカーやろうぜ!」(名前を入れない)