ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
原作でもそうでしたが、普通に博物館から盗み出してて笑ってしまいました。捕まってたら彼らはどうなっていたのか…
闇の力ってどうやって発動しているの?
『え?』
なんか、闇の力は凄い強力なんだけど…
発動している時、怒っているのかな?っていうぐらい怖い顔になっているんだよね。
『あっはは…ごめんね。怖がらせてたかー』
『そうだね。闇の力ってさ、最初はいろいろ思い悩んで、苦しんでたら、急に出てきたんだよね』
『今では暴走することはなくなったけど…たまに、何も考えられなくなるぐらい、目の前が真っ暗になるんだよね』
それって…闇の力に呑まれているってこと?
『ちょっと違うかも。もちろん、冷静さは失っているんだけど…』
『ゾーンみたいに没頭してるんだよね』
「 ダ メ だ よ 」
「曜ちゃんを傷つけるなんて許さない」
まるで"ストームゾーン"のようだった。
千歌のオーラは溢れ、嵐のように周囲の展示物を薙ぎ倒している。
そして何よりも、殴られたはずの千歌は全くビクともしていない。
いや、本当に殴られたのか?
なら何故、千歌では無く、ロボットの腕が砕けているのか。
チカ「フェイ。作戦変更でいいよね」
フェイ「え、どういう…」
フェイが聞き終わるよりも先に、ロボットたちが千歌を制圧するべく襲いかかる。
だが、千歌は動じない。
それどころか───────
チカ「強行突破だよ」
───逆にロボットたちが吹き飛ばされる。
どういう原理かは分からないが、千歌の闇の力であることには間違いない。
海未「曜!大丈夫ですか!?」
曜「痛たた…ごめん海未さん」
海未「どこを痛めましたか?先程掴まれた足か、強打した腰か…」
曜「頭が…痛いです…」
床に打ち付けられた時に頭を打ったのだろう。
あまり動かしたくないが、脱出しなければならないこの状況、海未は曜を背負うことを決めた。
そんな2人をロボットは見逃さなかった。
『負傷者あり。攻撃する』
海未(まずい!!今は動けない!!)
だが、ロボットの拳よりも先に──────
バギッッッッッ!!!
──────"紅い拳"が銀色の体を貫いた。
海未「穂乃果…!」
穂乃果「大丈夫!?海未ちゃん!」
海未「私は大丈夫です。ですが、曜が」
フェイ「一刻も早く脱出しよう」
千歌が既に先の方でロボットを殲滅していた。
通った後の道には、粉々になったロボットの残骸が無惨にも散らばっていた。
海未「穂乃果…千歌のあの力は、」
穂乃果「うん。最初のやつで分かった。ロボットの腕は、千歌ちゃんの頭じゃなくて、"壁"みたいな物を殴ってた…」
海未「その後の吹き飛ばし…あれは、」
バダップの使っていた闇の力"吹き飛ばす技"にそっくりだった。
『排除!』ブォン!
チカ「っ!!」
『エラー発生。目標に打撃命中、未確認』
ロボットの攻撃は確かに千歌を捕らえた。
だが、まるですり抜けるように、腕が空を切り、その間にロボットの背後に回る。
チカ「【ブラックアウト】」
覚醒した千歌は、没頭していた。
"目の前の敵を倒す" "邪魔な壁は壊す"
それだけのために、闇の力の可能性を引き出す。
チカ「【リベンジカウンター】!!!」
まるでダイナマイトが弾けたかのように。
眩い閃光と轟音と同時に、ロボットは粉々になった。
衝撃波はそのまま数十メートル先まで進み、閉じていたシャッターもこじ開けた。
ワンダバ「早く乗るんだ!」
タイムキャラバンの外で待っていたワンダバが急かす。
あと数分で警察も到着するだろう。
その前に元の時代に帰還する。
穂乃果「ハァハァ…どんどんロボットが出てくるよ」
フェイ「振り返らずに走るんだ!千歌の体力もいつまで持つか分からない!」
ここまで千歌は全力の必殺技を連発している。
千歌まで動けなくなっては、いよいよ逃げ切ることが絶望的となる。
その前に、なんとかタイムキャラバンまで辿り着きたい。
だが、あと数十メートルのところで"現れた"。
ワンダバ「まずい!!プロトコル・オメガだ!」
左右から何かが猛スピードで飛び込んできた。
その正体はワンダバの焦る声でわかった。
クオース「逃がさない!」
エイナム「自ら捕まりに来るとはな!」
プロトコル・オメガの中でもスピード自慢の2人だった。
穂乃果は海未たちを守ろうとするも、相手は左右から来ている。
穂乃果「やばっ…防ぎきれな───────
──────ガキィィィン!!!
クオース、エイナム「「!!?」」
フェイ、海未、穂乃果「「「!!!」」」
少女らの顔まであと数センチ。
鋭い蹴りは何も無い場所で止まる。いや、
エイナム「"何かが"ある!?」
クオース「これは、まさか」
──────バキイィィィン!!!
気づいた時には、エイナムとクオースは吹き飛ばされていた。
チカ「ハァハァ…させない」
フェイ「ナイスだ千歌!今のうちに!」
千歌の決死の攻防により、タイムキャラバンまで辿り着く。
ワンダバはすぐに発進させる。
だんだんとキャラバンは宙を浮き始めた。
穂乃果「千歌ちゃんも早く!」
チカ「…まだ」
穂乃果「まだ…?あ!!」
千歌の視線の先には絶望が立っていた。
ベータ「おいおい、派手にやってんなぁ」
チカ「……」
2人の距離は50メートルは離れている。
だが、千歌は背中を見せようとしなかった。
ベータ「逃げないのか?」
チカ「乗った瞬間バス狙うつもりでしょ」
ベータ「ははっ、さあな?」
お互いに出方を伺う状況。
だが、その間にもタイムジャンプの準備は着々と進んでいた。
先に動いたのは、ベータだった。
ベータ「【"虚空の女神アテナ"アームド】!!」
チカ「!」
化身アームドで一気に距離を詰めてきた。
更に、両足にオーラを集めている。
ベータ「逃がすわけねぇだろ!?受けてみな!」
ベータ「【シュートコマンド07"ダブルショット"】」
穂乃果「化身アームドした必殺シュート!?」
フェイ「まずい!!」
仲間たちは、自分の血の気が引くのを感じた。
あのシュートの威力は、人が止められるものでは無い。
穂乃果もフェイの渾身のシュートブロック込みで、やっと防げた程だ。
チカ「……」
それを千歌は───────
海未「あの構え…まさか、」
チカ「【魔王の斧】」
──── "一振"で蹴り返した。
ベータ「……は?」
唖然とするベータ。
だが、次の瞬間には我に返っていた。
返ってきたシュートを右足で押さえつける。
ベータ(オレのシュートが蹴り返された!?あれが、エイナムが言っていた…高海千歌の"化身シュート"!?!?)
確かに一瞬見えた。
高海千歌の背後に鬼神のような影が。
巨大な斧が。
それを裏付けるようなこの破壊力。
ベータ(化身アームドが持たないっっ!?)
ベータ「ふざけんなぁぁぁ!!!!」
鬼気迫る叫びと共に、ベータは吹き飛ばされた。
チカ「ハァハァ…ハァハァ…」
ワンダバ「千歌ぁ!もう何時でもタイムジャンプできる!!乗ってくれ!」
チカ「ハァハァ……!!」
ハッとしたように千歌は振り返り、タイムキャラバンへと飛び込んだ。
それと同時にアクセルを全開にし、空間にできたタイムホールへの入口へと、キャラバンは消えていった。
ベータ「……やっちゃいました」
エイナム「ベータ様…申し訳ありません」
クオース「お怪我は、」
崩れた瓦礫の中からベータはゆっくりと起き上がる。
化身アームドにはヒビが入っており、直接シュートに触れた右足は、ほぼ崩れていた。
エイナム「高海千歌らを捕り逃し、覇者の目次録までも…」
ベータ「いえ、そこについてはさほど問題では無いです」
クオース「し、しかし…」
ベータ「…やっちゃったのは…高海千歌が、」
ベータ「覚醒に一歩近づいてしまったことです」
なんとか逃げ切ることができた千歌たち。
数人の負傷者は出したものの、"覇者の目次録"を手に入れることに成功した。
梨子「曜ちゃんと千歌ちゃんの具合は…」
フェイ「曜はちょっとまずいな…戻ったら病院へ行こう」
フェイ「千歌は大丈夫。寝ているだけだよ」
今回、博物館に潜入しなかったメンバーたちはタイムキャラバン内で待機していた。
そこへギリギリで飛び込んできた千歌は、まるで電池が切れたかのように、意識を手放していた。
穂乃果「あれだけ闇の力を出せばね…すごい迫力だったよ」
海未「更に、過去に闇の力を持っていた選手の技を使えるようになっていました」
善子「過去のって…誰のよ」
穂乃果「バダップさんの…バリアの技を使ってたよ」
「「「!!!」」」
ルビィ「あの吹き飛ばすやつ…」
梨子「前にも、穂乃果さんの技、晴夏さんの技、美奈監督の技も使ってたよね」
亜里沙「すごい…僅かな期間に、闇の力の必殺技をどんどん習得してる」
謎の多い"闇の力"。
だが、それが戦力として成り立っている今、それに頼るしかほか無い。
ワンダバ「もう少しで到着だ。着いたらすぐに病院へ直行だ」
事が落ち着いた後、"覇者の目次録"は確認することとなった。
まさかこの時、この書物を読める人間が、この中にいるとは、誰も思わなかった。
感想よろしくお願いします。
どっちの方が読みやすいですか?
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千歌「サッカーやろうぜ!」
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「サッカーやろうぜ!」(名前を入れない)