ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!   作:ルビィちゃんキャンディー

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いつもありがとうございます。
今回は後書きに説明があります。是非、お読みください。




最終章34話「解読!?覇者の目次録」

 

 

気がつくと私は走っていた。

グラウンドの上をただひたすらと、無意識のうちにボールを蹴っていたようだ。

 

ただ不思議なことに、今走っているグラウンドはいつまでたっても、目指す場所であるゴールが見えてこない。

一体どれだけ走ったかは記憶が曖昧で覚えていないし、まず、何故ドリブルをしているのかも分からない状態だ。

だから今はとりあえず走り続けよう。

息は切れてきているが、足がまだ動いており、集中力もそれなりに保てている。

 

…なんだろう。この状況、前にもあった気がする。

 

その時、突然頭の中に"ノイズ"が入り込んでくる。

 

"これがお前のサッカー…?"

 

誰の言葉かは分からないが、深く心に突き刺さる言葉だったのだろう、若干ドリブルのリズムが乱れた。

それと同時に、何となくではあるが、ゴールが少しだけ遠くなった気がした。

その間もノイズは絶え間なく続いており、どれもこれも誰の言葉かは覚えがないが、実に不快で、耳を塞いでいたかった。

だがそれを体が許さず、ひたすらにドリブルを続けており、私は若干この状況に恐怖を覚え始めていた──────

 

"サッカーを消さねば世界は滅ぶかもしれない"

 

ここで、私はついにドリブルを止めることができた。

いや、止まってしまったが正しいのかもしれない。

今までの言葉の中でも一番の大ボリュームであり、まるで鼓膜の内側から爆音を叩きつけられたかのように、体がビクつき停止した。

何だろう、冷や汗が溢れてきた。

 

恐怖が自分の中で膨れ上がるのを感じる。

確か、前はグラウンドだったはずの場所が、荒廃した世界へと変わった気が…する。

だが、今回は違った。

 

誰もいなかったはずのグラウンドに、蹲っている少女がいた。

背を見せているが、それが誰なのかは、親友である千歌はすぐに分かった。

 

「曜ちゃん…?」

 

声を掛けても曜は顔をあげない。

聞こえなかったのだろうか。

もう少し近づいて呼んでみようと、足を踏み出すも、

 

「あ、あれ?」

 

近づけない。

どんなに歩いても曜に近づけない。

まるで、何かに邪魔されているような感覚だった。

そして、曜の奥に広がっていた暗がりが、徐々に明るかったグラウンドを隠していく。

 

「曜ちゃん!!!」

 

まずい。何故かその言葉が頭を過り、咄嗟に手を伸ばした。

このままでは、曜が、どこか遠くへ行ってしまうような気がした。

千歌は何度も、何度も、名前を叫んだ。

 

「曜ちゃん!!!!!!」

 

 

 

 

 

「うわあぁぁぁぁぁっっ!?」

 

自分の声が室内に響き渡った。

知らぬ部屋のベッドの上、先程までは無かった温もりと、窓から流れ込む新鮮な空気、過呼吸気味の身体を落ち着かせながら情報を整理するが、最初から答えは出てた。

 

また夢か、千歌は顔を手で押さえながらそう呟いた。

 

 

───────

 

 

「ひどい顔よ」

 

梨子が静かに呟いた。

千歌が目を覚ましたと聞き、真っ先に姿を見せたのは彼女だった。

あれから色々と話を聞いた。

 

"覇者の目次録"は無事に手に入れた。

だが、曜が負傷し、現在も病院で目を覚ましていない。

そして、千歌はタイムキャラバンに乗り込んだ後、まるで糸が切れたように意識を失っていた。

闇の力の使い過ぎだと思われたが、念の為に同じく病院で検査を受けていた。

 

「千歌ちゃんは特に異常無し。曜ちゃんは打撲とかはあったけど、大きな怪我は無かったわ」

 

それを聞いて安心した。

博物館では、曜が傷つけられたことによる怒りで暴れていた。

そして、どうしても気になることがあった。

 

「また夢を…見た」

「そうね。だいぶうなされてたもん」

 

梨子には最近の悩みを話していた。

悪夢を見るのだ。

寝起きは最悪で、プレーにも支障が出る時もあった。

 

「でも、今回の夢は違った…気がする」

「違った?」

 

毎回、千歌はどんな夢を見たか忘れていた。

ただ、背筋が凍るような悪夢であることは、断片的ではあるが覚えている。

そして今回見た夢は、何とかなく、いつもと違ったように感じた。更に、

 

「どうしても今、曜ちゃんと話しがしたい。なんか、そうしなきゃいけない気がする」

 

ベッドから起き上がる千歌を梨子は止めなかった。

こうなっては千歌は止まらないだろう。

まだ覚束無い足取りで部屋を出る千歌を、後ろからゆっくりと追いかけた。

 

曜の病室はすぐ近くだった。

すぅ…と息を立てながら、静かに眠っていた。

 

「曜ちゃん…」

「心配なのは分かるけど、今は寝かせてあげよ?」

「うん」

「今、フェイさんたちが"覇者の目次録"を解読しているところだけど…だいぶ苦戦しているみたいで」

「ルビィちゃんたちも声を掛けて、一緒にみんなのところに行きましょ」

 

千歌と梨子とは別に、ルビィと善子もこの病院の中にいた。

場所は──────

 

 

「まだ、目を覚まさないわね」

「うん」

 

花丸が眠る病室だった。

曜以上に長い時間、彼女は目を覚ましていなかった。

 

「怪我はもうだいぶ回復したのにね。早く目を覚ましなさいよ」

「…花丸ちゃん、頑張ったから」

 

2人の表情は寂しさと悔しさが混ざっているようだった。

花丸が狙われたことに気付きながらも、助けることが出来なかった。

自身の力不足を恨み、心配ではあるが、強くなるために合宿へ参加していた。

 

「花丸が目を覚ます頃には、もう少し戦えるようになってたいわね」

「…うん」

 

ルビィは特に痛感していた。

"Aqours"の力は、ほかのメンバーよりも扱えているのは事実。

だが、チーム5Aとの試合では、自分のプレーは通用していなかった。

 

「ルビィもATPが使えない今、何か新しいレベルアップが必要なんじゃない?」

「…その事で、善子ちゃんに相談があるんだけど」

「相談?なに────ピロン!

 

会話を遮るように、スマホのメッセージアプリの通知音が響いた。

音ノ木坂学院とのグループからだった。

内容は"覇者の目次録"全く分からん。だった。

 

「はぁ…でしょうね。元々、誰も読めないって言ってたじゃない」

「画像もあるよ善子ちゃん」

 

添付された画像には、開かれた"覇者の目次録"と、大量の調べた後と思われるメモ書きがあった。

そして頭から煙を出すが如く、困り果てている仲間たちの姿があった。

 

「『調べても歴史上、未記録の文字が使われているせいで解読できない』…だって」

「何よそれ?ちょっと見せなさいよ」

 

善子が呆れた顔でルビィのスマホを借りる。

そして、どんな宇宙語が書かれているのか、その目で拝む。

 

「………あれ?」

「善子ちゃん?」

「これって………あれ?」

 

善子の様子が急におかしくなる。

何度も目を擦り、画面を凝視している。

 

「失礼しまーす」

「ルビィちゃん、善子ちゃん。千歌ちゃんが目を覚ましたから、一緒に「ちょっとどいて…!」

「「え?」」

 

入れ替わるように善子が病室から出ていく。

ルビィに理由を聞いても、「スマホの画像を見たら急に…」と、原因は分からないようだ。

とにもかくにも、追いかけなければと、千歌たちは花丸に挨拶し、善子を追った。

 

 

 

善子が向かった先は、自宅だった。

 

「どこにしまったかしら…ここじゃないし…」

「あ、あのー?善子さん?」

 

恐る恐る千歌が訊ねる。

何故、善子の自宅の、善子の部屋に来ているのか。

だが、善子は答える時間も惜しいと言わんばかりに、押入れの荷物を全て引っ張り出す。

荷物とホコリが部屋に散らばる中、"それ"は出てきた。

 

「………見つけた」

「これって、」

 

 

 

「"ヨハネの目次録"?」

 

ダンボールにペンでそう書かれていた。

この字は善子のものだ。

善子は一瞬躊躇うも、ガムテープを剥ぎ、中の物を取り出していく。

 

「あ、見たことある」

 

思わず声に出た。

黒いドレスのような衣装や、水晶玉、色々な魔術が書かれたノートなど。

善子が1年前に"堕天使ヨハネ"として活動していた時の、グッズだった。

その中の1冊の本を、善子は手に取る。

 

「やっぱり。この文字だわ」

「「「え?」」」

 

画像の文字と、善子の開いている本の文字を見比べる。

確かに、確かに同じだ。

全くそのものだ。

 

「嘘でしょ……」

「なんで善子ちゃんの部屋に??」

「そんなことは後でいいから、早く全てのページの写真を送るように伝えて」

「解読するわよ。"覇者の目次録"を」

 

 

 

 

──────────

 

 

 

ワンダバ「しかし…善子はその本をどこで、」

 

連絡を受け、合流した仲間たちは善子の部屋にいた。

様々な憶測は飛び交うが、まさか、どこにでも売っていそうな本に答えがあったとは。

 

仲間たちが話している間も、善子は必死に翻訳していた。

 

千歌「……何が書かれているのかな」

凛「最強の必殺技が書かれているとか!」

穂乃果「作戦かもしれないよ!」

 

最強のサッカー"チーム"の秘密が書かれていることから考えると、戦術が有力なのではと話題になった。

だが、戦術を知ったところで本当に強くなれるのか?プロトコル・オメガに勝てるのか?

そんなモヤモヤが消えない中で、遂に完成した。

 

善子「間違っているかもしれないけど」

 

緊張が走った。

いよいよ、最強のサッカー"チーム"の秘密が分かる。

 

だが、その内容は、想像もしないものだった。

 

 

 

 

 

 

『これは、私が見た究極の夢。』

 

『1の力 自然とひとつになり、誰も気付かぬ間に敵の急所をつく【ファントムミッドフィルダー】』

 

『2の力 仲間を奮い立たせ、未来をも全て指揮する【歓喜のゲームメーカー】』

 

『3の力 どんな困難もひらめきと実行力で突破する【ミラクルミッドフィルダー】』

 

『4の力 遥か遠くを見通し神技で攻守を繋ぐ【スーパートリッキーリベロ】』

 

『5の力 全てを包み込む慈愛は鉄壁の守りとなる【ホーリーディフェンダー】』

 

『6の力 全てを焼き尽くす力、溢れ出る熱は勇気へと変わる【灼熱のキーパー】』

 

『7の力 無限の想像力を持ち、その頭脳は全てを凌駕する【パーフェクトディフェンダー】』

 

『8の力 魔の獰猛さと勇敢な心を持つ【ファンタジックミッドフィールダー】』

 

『9の力 どんな苦難も強靭な精神で守り抜く【カリスマディフェンダー】』

 

『10の力 絶対的な勇気と揺るぎない光で空も海も味方にする【アルティメットオブミッドフィールダー】』

 

『11の力 眩い輝きと奮い立つ熱さで全てを貫く【オールラウンドプレイヤー】』

 

『これが、史上最強イレブンの条件だ』

 

 

作戦でも、必殺技でもなく、"チーム"そのものだった。

 

 





輝こうの"最強イレブン"について。
ついに最強イレブンが発表されました。しかし、原作とはかなり内容が異なっています。これに関しては、作者がオリジナルで挑戦したいと考え、このようにしました。これは、執筆開始から決めていました。
また、ハーメルンのガイドラインに従い、実在の人物は出せないため、名前や設定を変えながら、その人物の影が映るキャラクターを登場させる予定です。どんな人物がモデルになったかは、X(Twitter)にて投稿予定です。よろしくお願いします。

どっちの方が読みやすいですか?

  • 千歌「サッカーやろうぜ!」
  • 「サッカーやろうぜ!」(名前を入れない)
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