ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
全話で書いた通り、実在の人物や場所の名前は全て変えてあります。
モデルとなった内容については、X(Twitter)で。
まるで暗号のようだ。
感想はこれ以外に出てこなかった。
"覇者の目次録"の文字を解読できたのはいいが、こうも具体性が無いと、どんな選手なのか想像がつかない。
だが、
それでもやるしかない。
少女らは、覇者の目次録に書かれた11人に当てはまる選手を見つけださなければならない。
千歌「でも、何を手がかりに探すの?」
フェイ「うーん…」
困り果ててしまった少女たち。
だが、一人だけ、一言も話さず、文章を見続ける少女がいた。
そして、ぼそりと呟いた。
海未「……"忍者"」
穂乃果「海未ちゃん?」
海未「いえ、何となく口にしただけで。1の力の内容が、忍者みたいだなと」
穂乃果「もー海未ちゃんたら。今、穂乃果たちはサッカー選手の話をしてるんだよ?」
海未「そうですよね…!私ったら何を────
─────「いや、ありかもしれない」
穂乃果、海未「「え、」」
フェイが何かを思いついたかのように顔を上げた。
フェイ「『1の力 自然とひとつになり、誰も気付かぬ間に敵の急所をつく」
フェイ「確かに忍者の説明と言われても納得だ」
千歌「でも、忍者のサッカー選手なんていないよ?」
フェイ「別にサッカー選手である必要はないんだ。僕らの誰かが"忍者"のようなサッカー選手になればいいんだ」
忍者のようなサッカー選手。
言わんとしてることは分かる。
だが、忍者のようになったからと言って、今よりも格段に強くなったり、技術が向上するとは到底思えない。
"ように"なるならば。
フェイ「"ミキシマックス"さ」
「「「!!!」」」
善子「フェイの言っていることがやっと分かったわ。"ミキシマックス"で"忍者の能力"を手に入れようってわけね」
全員が納得の表情へと変わった。
フェイがミキシマックスで恐竜の能力を得て、素晴らしいパフォーマンスを見せた。
あれならば、歴史上のどんな人物であっても、能力を手に入れることができる。
千歌「私たち自身が…"最強イレブン"になる」
最強を口にすると、どうしてもワクワクが止まらなかった。
一気に可能性が広がるのを感じる。
そうと決まれば、動き出すのは早かった。
凛「すぐに最強の忍者の能力をゲットしにいくにゃー!」
どうせだったら一番強い忍者とミキシマックスを。
この意見には全員が納得していた。
だが、"最強の忍者"とは誰なのか。
千歌「忍者って…学園長先生が強くなかった?」
梨子「千歌ちゃん。その人はアニメキャラよ。実在しないわ」
海未「"真川忍者軍"です」
海未「戦国時代に活躍した武将、"真川残雪"。そこに仕えていた忍者たちは…」
海未「プロの忍者集団と呼ばれています」
善子「何それ…かっこいいわね」
ことり「海未ちゃんよく知ってるね!」
海未「昔…お母様から教えてもらいました」
その忍者軍の中ならば、最強の忍者がいるかもしれない。
目標も決まった。
いよいよ出発───────
ワンダバ「は、まだできないぞ」
ズコーッ!と音が聞こた気がする。
この流れならすぐに行くのでは無いのか?
だが、そのためには"あれ"が必要だった。
ワンダバ「忍者軍に繋がる"アーティファクト"が必要だ」
千歌「あ!その時代に行くための物か!」
志満の高校時代にタイムスリップした際は、当時のスパイクを使っていた。
今回も同様に"真川忍者軍"に繋がる物が必要だった。
ことり「でも、戦国時代の物って、貴重だから手に入れるのは難しいんじゃ…」
凛「真姫ちゃん、何とかならない?」
真姫「うちのパパは日本の骨董品とかは扱ってないから無理よ」
凛「あれ…?詰み?」
目標が決まっても、実行できなければ意味は無い。
また博物館に潜入することになるのか…そんなことを考え始めた時だった。
1人の少女が声を出した。
善子「ワンダバ。その時代に行けるなら、別に"忍者軍"の物じゃなくてもいいのよね」
ワンダバ「ああ。主君の"真川残雪"の物でもいいぞ」
善子「その人じゃなくて…その敵だった武将の物なら心当たりがあるわ」
ルビィ「……あ、もしかしてあれ?」
ルビィも何かを思い出したようで、その武将の名を口にした。
それは、誰もが知る超有名な戦国武将であり、"天下統一"を果たした過去がある。
穂乃果「なんでその人の物がルビィちゃんの家に!?」
千歌「…まあ、」
千歌、梨子、善子「「「ルビィちゃんの家だし」」」
誰もが行けばわかる。
昔からある由緒正しき"黒澤家"。
当時は黒澤では無く、別の苗字だったそうだが、歴史は受け継がれている。
善子「前に見たのよ。刀を」
ルビィ「ルビィもよく知らなくて、お父さんに聞いたらその人の物だって言ってた」
希望が見えてきた。
ルビィの家に行き、その刀を手に入れれば、戦国時代へと行くことが出来る。
ルビィの父とはすぐに連絡が取れたため、そのまま向かうこととなった。
道中では、真川残雪と忍者軍の話題になっていた。
梨子「調べたんだけど…真川残雪さんは"日本一の兵"って言われてるみたいね」
フェイ「圧倒的に不利な状況下でも、勇猛な戦いで相手を苦しめたのか…すごいね」
梨子「その時の相手がその、天下統一を果たした将軍らしいわ」
もちろん、真川残雪本人の実力ではあるが、それを影から支えた人たちがいた。
それが、"真川忍者軍"。
忍者と言えば、様々な忍術のイメージが強いがそれだけでは無い。
情報収集をしたり、時にはスパイとして敵地に潜入したり。
"なんでもできる"と呼ぶに相応しいのだ。
千歌「でもやっぱり忍術は見てみたいなー。分身の術とか」
海未「では、今度見せましょうか?」
千歌「え?海未さんって…」
穂乃果「確かに、海未ちゃんは必殺技で分身してるもんね!」
話している間に、黒澤家へと到着した。
千歌たちが言っていた通り、日本の伝統がそのまま建物になってるようだった。
恐る恐る中へと入ると、そのまま客間へ通された。
ルビィ「そんなに緊張しなくても」
音ノ木坂学院のメンバーは全員正座で待っていた。
落ち着かないようで、その場でソワソワしている。
そんな中待つこと数分、ルビィの父が現れた。
紅牙「待たせたな」
ルビィと同じく、赤く燃えるような髪。
風格のある体格と和装で、部屋の緊張感はさらに高まる。
紅牙「ルビィから話しは聞いてある。うちの"日本刀"を借りたいとか」
誤魔化すと余計混乱を生むと判断し、プロトコル・オメガや、美奈の件も含め、全てを話した。
そして改めて、過去へ行くために"日本刀"が必要であることも。
紅牙「ふむ…では、刀を貸すとするか」
フェイ「信じてくれるの!?」
紅牙「最初は信じられなかったさ。だが、旧友からも同じ話があった」
ルビィ「旧友って…?」
『美奈は生きてマス』
『おい。ふざけてるのか』
『この目、ふざけてるとでも?』
『……』
紅牙「あいつの目と、君たちの目が、重なるように同じだ。真剣そのものだ」
やはり由緒正しき家の当主だからだろうか。
まるで見透かされている。
だが、それにより救われた。
そして指さしたのは、刀の在処だった。
紅牙「そこにあるのがそうだ。怪我するなよ」
穂乃果「これ!?なんかあると思ったけど!?」
ことり「日本刀がこんなに普通に置いてあっていいのかな…」
無事に【由緒正しき日本刀】をゲットできた。
あとはこれをタイムキャラバンに登録することで、いよいよ、最強の忍者の元へ出発できる。
準備ができるまで、少々時間がかかるとのことだった。
一同はルビィの家で待つことも考えたが…
千歌「うずうずする」
梨子「練習したい?」
凛「あー!凛もしたいにゃ!」
いつもになく落ち着きのないメンバーがいた。
凛「試したくて仕方がないんだ!!あの"ドーン!!"ってなる感じ、忘れたくないにゃ!!」
真姫「ちょ、待ちなさい!凛!」
真姫の制止を聞かずに、凛は外へと飛び出していった。
仲間たちも続くように、近くの練習場所へ向かう。
真姫「まあ…無理ないわね。多分、"Aqours"のことよね」
ルビィ「出来るようになったことが増えると、じっとしてられないからね」
善子「負けてらんないわね」
彼女たちのモチベーションは右肩上がりだ。
お互いに共鳴し合うかのように、次のステップへと進んでいく。
穂乃果「来い!!千歌ちゃん!」
千歌「行きます!」
チカ「【ブラックアッシュGX】!!」
穂乃果「今の私の最大火力をぶつける!!」
穂乃果の胸の中心が光り始める。
正確には───────燃え始めた。
次の瞬間、炎は巨大な手となり、千歌のシュートをがっちりと受け止めた。
ホノカ「【タマシイ・ザ・ハンド】ぉぉ!!!」
チカ「…!!」
フェイ「な、何だ!?あの必殺技!!」
雪穂「これが…お姉ちゃんの"切り札"」
初見の者は圧倒されるだろう。
その火力、その大きさに。
これが世界一となったチームの、世界一のGKの"タマシイ"である。
穂乃果「うん!いいシュート!」バチバチ
千歌「やっぱり凄いな…穂乃果さんは」
穂乃果「じゃあ、今度は"あの技"を撃ってきてよ!」
穂乃果がボールを千歌の元へ投げ返す。
それと同時に千歌の顔色が変わった。
あの技ですか?
千歌は分かっていてそう返す。
ここから先は、練習では無くなる。
千歌「怪我をさせたらごめんなさい」
千歌のオーラが一気に膨れ上がる。
それだけでなく、そのオーラたちは右足に集まり、バチバチと音を立てて弾けている。
穂乃果「いいね…!そのシュート、受けてみたくてウズウズしてたんだ!!」
いつでも来いと構える穂乃果。
あと少しで巨大な斧は振り降ろされる…
ワンダバ「準備ができた!出発するぞ!」
タイミングは切られた。
千歌から「あっ」と声が漏れ、オーラも分散する。
穂乃果「ありゃりゃ。勝負はお預けかー」
千歌「ですね」
出発前に疲労を貯めてはいけない。
さすがに分かっていたようだ。
だが、見ていた仲間たちは気になって仕方が無かった。
もし、あのシュートが撃たれていたら、どっちが勝っていたのだろうと。
その結果が分かるのは、もう少し先の話。
───────
千歌「ここが…江戸時代!!」
千歌「ホントに?」
ガクッ!
仲間たちが仲良くずっこけた。
それもそのはず。
バスから降りた場所は山の中であり、現代でも普通に見れる景色だ。
ワンダバ「タイムキャラバンが見つかるわけにもいかない。申し訳ないが、少し歩いてもらうぞ」
尚、バスから降りる前に、時代に合った服に着替えている。
これで怪しまれる可能性はだいぶ減った。
山道を歩きながら目的を確認する。
その1. "真川忍者軍"について情報を入手する。
その2."最強の忍者"を見つける。
これらの目的のために、まずは村人たちに聞き込みをする必要がある。
善子「でも、そんなことしていいのかしら」
梨子「どういうこと?」
善子「だって、地元の忍者たちについて聞いて回っている知らない人たちよ?」
「「「………」」」
ことり「怪しい…ね」
千歌「私たち、怪しい人たちではありません!って説明するしかないね!」
曜「それで信じてもらえるかな?」
なんやかんや歩くこと数分、木々が開け、一帯を一望できる場所へと辿り着いた。
フェイ「あれが山櫃城、そして城下町だ」
やっと。やっと江戸時代と実感が湧く景色だ。
山の上に城があり、その下に広がるように町がある。
その町の建物も全て木製。
コンクリートの存在しない道。
何より、映像や本で見た事のある、江戸時代の人々の姿があった。
その世界に圧倒される仲間たち。
そんな中、一際目立つのが、"城"だった。
凛「あのお城、凄いところにあるにゃ!?」
城が山や丘の上にあることは珍しくない。
だが、"山櫃城"は違う。
巨大な岩の柱の上に建てられている。
城の前は断崖絶壁であり、まるで、岩山そのものが城のようであった。
真姫「少し調べてきたけど、あの城が"真川"の物で間違いないみたい。岩山にあるから、難攻不落の城って、今でも言われているみたいよ」
善子「…?今でもってことは、あの城は今でも存在しているってこと?」
真姫「……あの城は「待って」
「「!!」」
真姫たちの会話を止めたのはルビィだった。
その声、表情から、あまりいいことでないのは分かった。
ルビィ「……見られてる」
梨子「え、誰に!?」
海未「怖いこと言わないでください!」
ルビィは周囲への気配に敏感だ。
"ゾーン"が開花してから、その感覚がより精度を増していると、前に本人が言っていた。
だが、今はそんなことよりも、
「あ?なんでバレてんだ?」
この状況を回避する方法を考えなくてはならない。
木や茂みから現れたのは人だった。
ガタイのいい男性が5人。
それだけでも非常事態なのだが、全員が手に持っている物が、更に恐怖を駆り立てた。
"刃物"を持っていたのだ。
「ダメじゃないかお嬢ちゃんたち。こんな山奥に来ちゃ」
「俺たち山賊に狙ってくださいと言ってるようなもんだぜ?」
亜里沙「さ、山賊!?」
ワンダバ「まずいぞ…非常にまずい」
現代と違い、助けを呼ぶ手段が何も無い。
命も簡単に失ってしまう時代だ。
まさか、隠すために来た場所で、逆に見つかってしまうとは。
「さあ、大人しくして…」
フェイ「みんな!逃げるんだ!」
「「!!!」」
フェイ「【古代の鞭】!!」
フェイが一瞬でミキシマックスし、勢いよく木を蹴り倒した。
木は山賊たちがいる場所へ倒れていく。
その隙に、麓の町へと走り出した。
フェイ「ルビィが気づいてくれて助かった…!まだ山賊たちとは距離がある!」
なんとか足止めをしながら逃げ切る。
それだけを考えて走る。
ルビィ「…なんか変」
そんな中、ルビィがボソリと呟いた。
ルビィ「見えたのは5人だった…けど、気配は、もっと多かった気がする」
善子「それって…つまり」
「そのつまりだ!!」
「「「!?!?」」」
上から声がした。
気づいた時には、すでに山賊が刃物を構えて飛び降りていた。
フェイ「あの5人は囮!?」
ワンダバ「まずい!斬られるぞ!!」
────ガキイィィン!!!
山賊「!?」
「「「!!!」」」
刃物は少女らに切りかかる前に止まった。
火花を散らして、まるで石に当たったかのように、金属音を響かせた。
ことり「ほ、穂乃果ちゃん!!」
ホノカ「うぐぐぐぐ…っっ!!」
穂乃果が闇の力で腕を硬質化。
間一髪で受け止めていた。
山賊「こいつ…腕で受け止めやがった!?忍術か!?だが、所詮は女だ!」
ホノカ「やばっ!?」
体勢が悪かったのもあるが、屈強な男性相手に耐えられなかった。
そのまま穂乃果は吹き飛ばされる。
その先は───────崖。
凛「穂乃果ちゃんが落ちるにゃ!?」
千歌「間に合わない!!」
「穂乃果っっ!!!」
グイッ!!
穂乃果の体が一気に引っ張られた。
谷底へと傾いていた体は、逆を向き、尻もちを着く形で助かった。
だが代わりに、引っ張った側は───────
穂乃果「う、海未ちゃん!?」
────谷底へ真っ逆さまだ。
海未(このまま私は…し、)
「水遁"水手裏剣"!!」
山賊「ぐああっっ!?」
突然だった。
山賊が悲鳴をあげたのだ。
それは、海未が落ちるのと同時だった。
「水遁"水渡り"!!」
崖へと水を撒く謎の人物。
次の瞬間、その人物は水の上を走った。
「間一髪!!」
海未「なっ!?」
海未の手を掴み、逆の手で近くの木の枝を掴んだ。
まるで落ちる水を階段のように駆け下り、海未を助けた。
「危ない危ない!怪我はない?」
海未「あ、あなたは…」
海未は見上げている状態だった。
そのため、太陽の光に隠れ、謎の人物の顔がよく分からない。
唯一分かることは、その声が、自分らと同じく"女性"であることだった。
「私は真川様に使えるが一人、水隠才花!」
「"くノ一"として、忍者をやってるんだ!」
感想よろしくお願いします。
どっちの方が読みやすいですか?
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千歌「サッカーやろうぜ!」
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「サッカーやろうぜ!」(名前を入れない)