ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
全国高校女子サッカー大会 全国本戦を前日に控えた浦の星サッカー部は、北也と共に沼津駅に来ていた
北也「マネージャーさん。日程説明よろしく」
むつ「はい!この後、電車に乗って夕方に東京に到着。その後、ホテルにチェックインして、夕食をとったあと、ミーティングルームでミーティングです。詳しい時間は配ったプリントの通りです!」
北也「ありがとね。じゃ、行こうか」
北也が歩き出そうとした時、善子が呼び止める
善子「あの、監督」
北也「どうした?善子?」
善子「ヨハネ!!…あの、お店の方は大丈夫なんですか?」
千歌「あ、確かに」
曜「長い間、東京にいることになると思うけど…」
北也「あぁ、ショップはね…親父と嫁に任せてきた」
ダイヤ「果南さんのお爺様と、お母様ですか?」
北也「そ。まぁ、約束したしね。ちゃんと監督やるって」
千歌「!! 北也さん!」
梨子「ちょっと、千歌ちゃん!今は監督でしょ!」
梨子に名前呼びを止められるも、北也は気にしない素振りで答える
北也「いいよ。俺のことは、好きに呼んでくれて」
梨子「でも…」
梨子はまだ躊躇している様子。逆に躊躇しないメンバーもいるが…
善子「じゃあ、今からリトルデーモンね!」
北也「それは難しいな、善子〜」
善子「ヨハネよぉぉ!!!!!」
駅前が笑い声に包まれる。こうして浦の星の全国への挑戦は笑い声から始まった
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ー 東京 ー
千歌「ついたー!!」
花丸「また戻ってきたずら…」
ダイヤ「相変わらず、ゴチャゴチャしてますわ…」
北也「おーい。ホテル施設に移動するからはぐれるなよー?」
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北也「このホテルだな」
曜「ここに泊まるの?」
梨子「大きいわね…」
花丸「未来ずら…」
アキバスタジアムのすぐ近くにあるホテルは複数あり。どのホテルもサッカー大会出場高校 専用宿泊になっている
善子「宿泊費…やばそう…」
鞠莉「ノープロブレム! 大会側が補償してくれているので、安くすみマース!」
千歌「ほえーー……」
その後、浦の星サッカー部はホテルに入り、チェックインをしていた。すると後から冷気が……
善子「うぅ、この背筋が凍る感じ…」
花丸「あっ!!」
聖良「お久しぶりです」
千歌「聖良さん、お久しぶりです」
鹿角聖良率いる、函館聖泉女子高等学院。北海道では歴史ある高校で、サッカーのエリート校である
聖良「あの5人制サッカー大会以来ですね」
千歌「そうですね…」
千歌達はあの大敗した試合を思い出していた。圧倒的な実力差、自分達とはステージが違っていた
聖良「皆さんも頑張ってくださいね。皆さんと準決勝で戦うのは、まだ先ですから」
千歌「はい。そのつもりです」
曜「そっか、ブロック同じなんだね」
全国高校女子サッカー大会 全国本戦は、県予選と同じく、トーナメント戦である。Aブロック 24校、Bブロック 24校で、前回大会優勝校は県予選に出場する必要が無いので、東京からは2校の出場となる。浦の星と函館聖泉はBブロックである
善子「何?もう、準決勝に進んだ気でいるの?」
花丸「ものすごい自信ずら…」
ルビィ「お二人共、県予選は圧倒的な差で勝ち抜いて来られたし…」
果南「もしかして、また叩きのめそうとしてるんじゃないの?」
聖良「いいえ、そんなことはありません。それに、皆さんはもう弱くなどありません」
ダイヤ「随分と舐められていますわね。わたくし達」
聖良「浦の星は格段にレベルアップしました。今では紛れも無い優勝候補ですから」
千歌「優勝候補…」
聖良「あの帝国女学院を倒したって、かなり有名になってますよ?」
梨子「そんなに有名になってたのね…」
聖良「あの時は失礼な事を言いました…お詫びします」
そう言うと、聖良は頭を下げ謝罪した。そこまでしなくてもいいのに…そう思っていると、
聖良「最高の準決勝にしましょうね」
聖良は手を差し出した。千歌はそれに応え、握手を交わす
千歌「はい!必ず戦いましょう!」
聖良は握手を交わしたあと、後ろを向き1人の名前を呼ぶ
聖良「理亞!理亜も挨拶なさい」
千歌「理亜?」
視線の先には、ツインテールの少女が、浦の星を睨みながら立っていた
善子「あの時の!」
花丸「回転少女ずら!」
聖良「私の妹、鹿角理亞です」
千歌「妹!?」
聖良の妹、少し驚いたがよく見ると聖良と少し似ている
聖良「理亜!」
理亜「……」
理亜は黙ったまま、浦の星の方へ近づいてきた。その目は鋭く、冷たい
理亜「……勘違いしないで」
千歌「勘違い?」
理亜「私はあんた達が強いなんて思ってない」
聖良「理亜!?」
理亜「特に…あんた」
ルビィ「ピギィ!?」
理亜はルビィに指をさしてさらに続ける
理亜「あんたは…絶対に倒す…絶対に…」
ルビィ「理亜…さん」
理亜「……」
理亜はそのままホテルの奥へと歩いていった
聖良「あ、理亜!…すみません、失礼します」
千歌「あ…」
曜「行っちゃった、ね」
ダイヤ「なかなか言ってくれるじゃありませんか」
果南「倒しがいがあるよ…」
善子「なんか、燃えてるわね。3年生…」
花丸「寒かったから丁度いいずら〜」
善子「そういう問題?」
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その後、チェックインを終えた北也と合流。それぞれの部屋に入り、支度を済ませたあとミーティングルームで明日の第1試合のミーティングをしていた
よしみ「明日は開会式後にすぐ試合だよ!」
北也「明日の第1試合の高校は…千羽山高校」
千歌「千羽山高校…」
むつ「群馬県の代表校で、鉄壁のディフェンスで有名な高校だね」
いつき「県予選は無失点で勝ち抜いてきたらしいよ」
善子「無失点!?」
花丸「1度も失点していないってことずらか?」
北也「そうだ。千羽山は得点力はそんなに高くない。だが、鉄壁のディフェンスと底無しの体力で相手の隙をつくり、そこを攻め込まれる」
果南「体力勝負なら負けられないなぁ…」
千歌「でも、最近はたくさん走り込みをしたから体力はかなりついたよね!」
梨子「あとは、隙を作らないようにしないとね。仲間のフォローをしっかりとやるべきね」
北也「それともう一つだけ言っておくぞ」
北也「千羽山は普通に守って普通に攻めてくる」
ダイヤ「まぁ、それが当たり前ですわよね?」
曜「何かあるんですか?」
北也「言葉を付け足すぞ。千羽山は『どんな環境でも』普通に守って普通に攻めてくるぞ」
善子「どんな…」
ルビィ「環境でも?」
千羽山はどんな環境でも普通に守って普通に攻める。この「どんな環境」に隠された意味とは何なのか。その答えは、明日の試合で知ることになる
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ー 翌日 アキバスタジアム ー
東京には東京湾を埋め立てて作った、サッカースタジアム施設が存在する。開会式、決勝戦、閉会式はアキバスタジアムで行うが、そのほかの初戦から準決勝までは、そのサッカースタジアム施設の4つのサッカーグラウンドで試合を行う
今まさに全国高校女子サッカー大会の全国本戦が始まろうとしていた
千歌「ううぅ、入場行進ってなんだか緊張するなぁ…」
ルビィ「たくさんの人に見られるのは…ちょっと怖いです…」
善子「今まで試合でたくさんの人に見られてきたじゃない…」
花丸「規模が違うずら…」
果南「みんな、そろそろ行くよ」
出口をぬけると、静岡予選の数倍もの歓声が耳に飛び込んできた。グラウンドを見ると、広々とした場所にたくさんの高校生がいた。全員、県予選を勝ち抜いてきた強豪達である
ルビィ「ピギィ!? すごい歓声…」
曜「広い会場だね…」
千歌「必ず、ここに戻ってくるんだ。勝ち進んで、決勝戦をここで…」
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美渡「しっかし、すごいところだな〜」
志満「あ!千歌ちゃん達来たよ!」
美渡「お、結構様になってんじゃん!」
志満「じゃあ、早速カメラ撮影しちゃうわね」
美渡「んじゃあ、私は試合会場の席取りしてくるわ」
志満「は〜い。行ってらっしゃい」
美渡「確か千歌達は第2グラウンドだったよな………ん?」
美奈「……」スタスタ
美渡「あれ?母さん?」
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「…あ! あの子達、入場してきたよ!」
「やはり、あの頃よりもかなり成長していますね…」
「ふふ、頑張って勝ち上がってきてね♪」
聖良「あ、浦の星ですよ。理亜」
理亜「………」
英玲奈「おや?」
あんじゅ「どうかした?英玲奈」
英玲奈「見覚えのある顔が静岡にいたんだが…」
ツバサ「……桜内さん?」
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その後、開会式を終えた浦の星はサッカースタジアム施設の第2グラウンドへ移動。廃校阻止、全国の頂点、負ければ両方失ってしまう大一番が今、始まる
千羽山高校
イナイレの原作では、千羽山中として登場しました。何故、群馬県代表なのかと言うと、千羽山→千羽→千羽鶴→鶴→鶴舞う形の群馬県(上毛かるた) って言うことで群馬にしました!