ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
初の必殺技も一瞬出てきます
「クシュッ!」
くしゃみの音が砂浜に響き渡る。ぬれている少女に千歌はタオルをかけてあげた
千歌「大丈夫?…沖縄じゃないんだから。海に入りたければ、ダイビングショップもあるのに…」
「海の音が聞きたいの」
千歌の質問に対し、少女は答える。千歌はさらに問う
千歌「どうして?」
「………………」
千歌「……分かった。じゃあもう聞かない………海中の音ってこと??」
「ふふっ。私、ピアノを弾いていて、次の曲のテーマが海なの。でも、どうしても海の曲のイメージがうかばなくて」
千歌「へー!ピアノを弾くなんて凄いね!!ここら辺の高校?」
「…東京。」
千歌「東京!?わざわざ?」
「わざわざって言うか……」
千歌「そうだ!じゃあ誰かサッカー選手知ってる?高校生の!」
「高校生の?」
千歌「うん!すっごく上手な人!」
「……私の通ってた高校のサッカー部は大会でも勝ち進める強豪校なの」
千歌「へぇー!高校の名前は?」
「…UTX高校」
千歌「UTX!!私も知ってるよ!その高校!」
「やっぱり有名なの?」
千歌「有名なんてもんじゃないよ、UTX高校は勝ち進めるどころか、5年連続で高校女子サッカー大会優勝!日本代表選手のほとんどがUTXサッカー部だって聞くし!」
千歌「って、私も詳しくなったのは最近だけど…」
「…今のUTXサッカー部には圧倒的な実力を持っている選手が3人いるの。」
千歌「綺羅ツバサさん、統堂英玲奈さん、優木あんじゅさんでしょ?」
「知ってるのね」
千歌「そりゃあ知ってるよ。私の高校でも名前を知らない人がいないくらい超有名なんだよ!」
「私は…彼女たちには到底及ばなかった…」
千歌「ん…?及ばなかったって、もしかして…サッカー部?」
「うん。UTX高校ではサッカーをやっていたの。もう、辞めちゃったけどね。」
千歌「そうだったんだ…」
「小さい頃から頑張ってきたけど、私にはサッカーの才能なんてないんだなって分かったから……」
千歌「でも、すごいと思う。」
「え?」
千歌「貴方みたいに、ずっとサッカーを頑張ってきたとか、大好きなことに夢中でのめり込んできたとか、将来こんなふうになりたいって、夢があるとか。」
千歌は海岸に落ちている石を拾い、海に投げた。石は音をたてながら3回跳ねて沈んでいった
千歌「…そんなの、ひとつも無くて。」
千歌「…私ね、普通なの。どんなに変わろうとしても、普通なんだって、そんなふうに思ってて。それでも何かあるんじゃないかって、思ってたんだけど、気がついたら高2になっていた」
千歌「でもそんな時、出会ったの。」
―――――――――――――――
―――――――――――
――――――
―――
『後半の残り時間もあと僅かです!はたして、どちらの高校が優勝するのか!?』
千歌があの時、スクリーンで見たものは全国高校女子サッカー大会の本戦の決勝であった
点数は2対2の同点。次にゴールネットを揺らした学校が全国王者となる
千歌(…すごい。もう少しで試合、終わっちゃうのに…誰も諦めていない…)
『うおおおおぉ!!!』
UTXの選手が体格差的に不利な中で、ヘディングで競り勝ち、UTXの得点源、綺羅ツバサへとボールは渡る
英玲奈『ラストチャンスだ!!決めろ!ツバサ』
ツバサ『みんなの思い…無駄にはしないわ』
ー流星ブレード!!!ー
まるで流れ星のような、いや、流れ星が相手のゴールに吸い込まれていった。
『ゴーーーール!! UTX!3対2で劇的勝利!全国制覇です!!!』
――――――――――――――――――
――――――――――――
―――――――
―――
千歌「みんな私と同じような、どこにでもいる普通の高校生なのに、それで思ったの。一生懸命特訓して、みんなで心をひとつにしてグラウンドに立つと、こんなにもかっこよくて、感動できて、素敵になれるんだって。サッカーって、こんなにもキラキラ輝けるんだって!!!」
千歌「気づいたらサッカーのことたくさん調べてた。毎日動画見て、選手覚えて、そして思ったの。私も仲間と一緒に頑張ってみたい。あの人達が立っていたグラウンドに、私も立ちたい。」
千歌「私も、輝きたいって!!!」
「…ありがとう。なんか、頑張れって言われた気がする。今の話。」
千歌「ほんとに?」
「ええ。サッカー選手、なれるといいわね。」
千歌「うん!…あ、私、高海千歌。あそこの丘の上にある浦の星女学院っていう高校の2年生。」
「同い年ね。私は桜内梨子。高校はさっきも言った通り、UTX高校。」
――――――――――――――――――
次の日、バスを降り時、千歌はもう一度提案した。もう一度、部活動設立書を持っていくと。
曜「もう一度?」
千歌「うん。ダイヤさんのところに行って、もう1回お願いしてみる。」
曜「でも…」
千歌「諦めちゃダメなんだよ!!!私、目指したいの。あの人達と同じところを」
曜「………本気なんだね。」
千歌「え?」
曜は千歌の右肩をちょんと叩き、千歌が右を向いた時に、左から部活申請書を取った。
千歌「ああ!ちょっと!!」
曜は千歌の背中に自分の背中を合わせた。
曜「私ね、小学校の頃からずっと思ってたんだ。千歌ちゃんと一緒に夢中で何かやりたいなって!だから、水泳部と掛け持ち、だけど!!」
曜は千歌の背中を使い、部活申請書に"渡辺曜"と書き加えた
曜「えへ!はい。」
千歌「曜ちゃん……うぅ、曜ちゃあああん!!!!」
曜の名前が書き加えられた部活申請書を千歌は涙ぐみながら受け取り、曜に抱きついていた
曜「苦しいよぉ…」
千歌「よーし!絶対凄いサッカー選手になろうね!!!」
曜「うん!!」
曜は千歌に元気よく答えた。その時、目の前をヒラヒラと部活申請書が落ちていった。水溜りの中に
千歌、曜「ん?…….….」
千歌、曜「「あああぁぁぁあああぁぁぁ!!!!!!!」」
――――――――――――――――――
ダイヤ「よくこれでもう一度持ってこようという気になりましたわね…しかも、1人が2人になっただけですわよ?」
ダイヤはクシャクシャになった部活申請書を見ていながら言う
千歌「やっぱり、簡単に引き下がってはダメかなって思って。もしかしたら、生徒会長は私の根性を試しているんじゃないかって!」
ダイヤ「違いますわ!何度来ても同じとあの時も言ったでしょう!!!」
千歌「どうしてですか!!!」
千歌とダイヤの言い合いが始まった。曜は見物人である
ダイヤ「この学校にはサッカー部は必要ないからです!!!」
千歌「なんでです!!!」
千歌、ダイヤ「「ぐぬぬぬぬぬぬ…」」
曜は2人をなだめ、机から下ろそうとした
ダイヤ「貴方にいう必要はありません!!大体、やるにしてもメンバーは揃っていますの?」
千歌「あ……」
机の上から降りたダイヤは窓際に立ち、問いかけた。千歌はそうだったと言わんばかりにその場で固まっていた
曜「確か、高校女子サッカー大会って11人ではなく、9人制でしたよね?」
曜の答えに対してダイヤは「その通りですわ」と言い、また更に話し出した
ダイヤ「サッカーを始めるのに最初に難関になるポイントですわ。東京の高校ならいざ知らず、うちのような高校だとそんな生徒は残り7人集まるかどうか…」
その後、千歌たちが学校中で勧誘している姿が目撃された
――――――――――――――――――
千歌「1人もいない……」
千歌が溜息をつく。田舎の学校ですぐに残り7人が集まるというのはかなり無謀な話である
千歌「こうなったら…私が!!何とかして!」
千歌の机の中から出てきたのは忍術の教科書?????
曜「千歌ちゃん…何?それ?」
千歌「私が分身の術で8人になるの!!」
流石に無理にも程があると思った曜は言う
曜「できる頃には卒業してると思う…」
千歌「だよねぇ….」
千歌は机に突っ伏してしまった。その時、チャイムと一緒に、担任の先生が入ってきた
「はーい、皆さんここで、転校生を紹介します」
担任の先生の言葉のあとに、見覚えのあるワインレッド色の髪の少女が入ってきた。千歌はその転校生をじっと見ていた
梨子「くしゅっ!!!失礼・・・。東京のUTX高校という学校から転校してきました…くしゅっ!!!桜内梨子です。よろしくお願いします」
千歌「!!!!!奇跡だよ!」
梨子「!!!あなたは!?」
千歌は立ち上がり、梨子に手を差し伸べた。梨子も千歌に気づくと驚いた様子で答える
これは運命だ!絶対に!
千歌「一緒に、サッカーやりませんか!?」
梨子「ごめんなさい!!」
桜内梨子 音ノ木坂学院→UTX高校
理由は梨子ちゃんが音ノ木坂学院にいるとμ'sのメンバーと同じチームになってしまうとのことで、高校を変えさせていただきました。実力で負けたという設定もUTXの方が生きるのでは?という理由もあります
サッカー9人制
11人制だと人数に合わず、ジュニアサッカーの8人制も人数に合わなかったので、この世界では高校女子サッカー大会の人数は9人制とさせていただきます。
流星ブレード
吉良ヒロトの大名刺であるシュートです。こんな感じでキャラにイナズマの技をどんどん使わせますので、この技見たい!というご意見があればよろしくお願いします!
そのほかに質問があればコメ欄に