ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
途中でカットしているところは後々で、必ずでます
ー 数十分前 ミーティングルーム ー
梨子「ルビィちゃんのことです」
ダイヤ「…ルビィのことですか?」
梨子「はい」
鞠莉「………」
果南「………」
梨子「3人は何か知っているんですよね?ルビィちゃんのことで、例えば……」
梨子「本当のチカラとか」
3人「!!!」
3人は少し動揺する。思ってたよりも単刀直入な聞き方をしてきたなと
梨子「ずっと、気になっていたんです。今までの試合の中で何回か見せた、圧倒的なプレイ、そして、シュートを撃たない理由」
ダイヤ「……」
梨子「理由は見ただけではわからない、もっと深いところにあるのでは?と、今まではあまり関わらないようにしてきました…でも、」
鞠莉「厳しい戦いがこれから続く中、チカラを隠しているのはどうかと。そういう事ね?」
梨子「流石です。その通りです」
鞠莉「ダイヤ」
ダイヤ「…鞠莉さん」
鞠莉「ここまで聞いてくるんだから、言ってもいいんじゃない?」
ダイヤ「!!しかし…」
果南「私も、そろそろ話すべきだと思うよ」
ダイヤ「果南さんまで…」
梨子「お願いします。同じ仲間として、悩んでいるルビィちゃんを放ってはおけません…」
ダイヤ「同じ仲間、ですか」
ダイヤはため息をつくと、話す決心をしたのか椅子から立ち上がる
北也「なあ、俺も聞いていいやつ?これ」
ダイヤ「北也さんも聞いてください。これは、わたくし達にも責任がある昔話ですわ」
その後、梨子はダイヤ達からルビィの過去を聞いた。話が終わったあと、梨子は涙目になりながら言う
梨子「ひどい…ひどすぎます。ルビィちゃんがあまりにもかわいそすぎます…」
ダイヤ「わたくし達の責任もありますわ」
果南「もっと早く気づいてたらね…」
鞠莉「それに、ルビィが途中でサッカーをやめたのは、私達のせい…」
梨子「……どうにかして、ルビィちゃんをFWに戻す方法はないんですか?」
ダイヤ「今のルビィには無いでしょう…」
梨子「…そんな……」
ダイヤ「何かきっかけが無い限りは…」
梨子「きっかけ、ですか?」
ダイヤ「はい。しかし、それはわたくし達では作れないような気がします…」
梨子「……」
果南「今のルビィちゃんに無理に言うのは避けよう。思った以上にデリケートな問題だからね」
梨子「はい」
北也「俺からもいいか?」
ダイヤ「北也さん?」
北也「全く話は違うんだが…」
北也「千歌の話を…聞いてほしい」
北也が話し始めた内容はルビィでも戦略でもなく、千歌のことであった。確かに今日の試合で少し様子がおかしかったなと、梨子達は思っていた
ダイヤ「様子がおかしかったこと、ですか?」
北也「あぁ、そうだ。あれはな」
北也「とても危険なものだ。このまま千歌を放っておくと、命に関わる」
梨子「!!!!」
3人「!!!!!!」
果南「命??」
鞠莉「冗談を言ってるようには、見えないわね」
北也「あぁ、俺は昔、今の千歌と同じ状態になり、二度とサッカーができなくなったやつを知っている」
梨子「二度とサッカーを……」
北也「誰かは名前を言えば、わかると思う。そいつの名前は…」
北也「高海美奈。千歌の母親で、俺と一緒にサッカーをしていた。そして、今の千歌と同じ状態になって、その結果……」
北也「二度とサッカーができない体になった」
ダイヤ「……!」
鞠莉「美奈さんが…サッカーができない体に??」
果南「確かに美奈さんがサッカーをしているところを、見たことない…」
梨子「じゃあ、今の千歌ちゃんは美奈さんと同じ状態になっているんですか!?」
北也「そうだ」
果南「じゃあ、どうすればいいの?」
北也「いいか?様子がおかしい時の千歌は簡単に言えば……二重人格の2人目の人格だ」
ダイヤ「二重人格…」
北也「美奈から聞いた。たくさんのプレッシャー、責任、ストレスが積みに積み重なって、いつしか負の感情がもう一人の人格として、現れるらしい…」
ダイヤ「責任やプレッシャー…」
梨子「千歌ちゃんは、責任やプレッシャーを感じ過ぎてそうなんたんですか?」
北也「それは本人に聞いて見なければわからない。だが、それらが要因であることは間違いない」
冷静に考えれば、思い当たることが次々と浮かび上がってくる。千歌はよく、自分がもっと頑張らないと、と言っていた。自分は普通だから、とも言っていた
ダイヤ「本人と直接話すのが1番ですわね」
果南「そうだね。千歌が1人で責任を背負ってるとしたら、なおさら早く」
北也「千歌を見ている限りでは、千歌がボールを持ち、シュートを撃つときにもう一人の人格が現れている…」
梨子「じゃあ、千歌ちゃんにシュートを撃たせないようにしよう…その為には…DFに下げて…」
ガタッ!!
果南「??」
ダイヤ「果南さん、どうしたのですか?」
果南「ん?何でもないよ?」
果南「(さっきそこに誰かいたような気がしたんだけど…)」
鞠莉「しかし…千歌が納得するかどうか…」
北也「千歌には時間がない…明日にでも言う必要がある…」
―――――――――――――――――――
夜とは、昼間とは違う世界を作り出す。昼間は人がたくさんで賑やかな、浦の星の宿泊ホテル近くのグラウンド。しかし、今は人一人いない、なんとも寂しいグラウンドになっていた。
そこへ1人、まるで何かから逃げるかのように少女が走ってきた
千歌「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
千歌は、先程聞いた言葉で頭がいっぱいだった
『千歌ちゃんにシュートを撃たせないようにしよう…その為には…DFに下げて…』
千歌「なんで?撃たせない?どういうことなの?」
千歌はあの場にいるのが耐えきれず、ホテルから飛び出してきたのであった
千歌「今日の試合だって、あんなに得点したのに…DFに下げる?」
千歌「千歌はシュートしちゃダメなの?それとも、千歌は……」
千歌「いらないのかな」
考えれば考えるほど滲み出てくる負の感情、ダメだ冷静じゃない。そう思ってても、冷静になんてなれるわけが無い
千歌「私がいらない?……いや、違う、私がいなくなったら、人数が足りなくなる…なら、」
千歌「まだ、実力が足りないってことだよね?」
グラウンドの隅にボールが落ちていた。誰かが忘れていったのだろうか…しかし、今の千歌にはそんなことどうでもいいことであった
千歌「そうだよ…私がまだまだ頑張れば、FWに戻してくれるよね?私が…1番、がんバレば」
シュート体制にはいる。オーラを込め始めた千歌の目は濁りはじめる。暗くて深い底なし沼のような…
チ歌「もっともっと、圧倒的な力を「待って!!!!」
千歌「!!!?」
シュートをしようとした瞬間、誰かに背後から呼び止められる。その声が、シュートを止めようとしたのか、チカを止めようとしたのかは分からないが…
千歌「あ、あの…あなたは?」
「私、あなたとお話がしたいの!」
千歌「え?私と?」
「正確には表のあなたと!」
千歌「!!表?」
多分、千歌のことなのだろう。この少女は私にチカというものが存在していることを知っている
千歌「何故…それを」
「うーん、あなたを見れば分かるよ!黒くてすごく重い負の感情、ビリビリと伝わってくるもん」
千歌「黒くて重い、負の感情…」
「うん!その事について、ちょっとあなたと話したいな〜って思って」
「高海千歌ちゃん!」
千歌「……何故、私の名前を?」
「何故って、それは千歌ちゃんが有名人だからだよ〜」
千歌「ゆ、有名人!?(名前呼びになってる…)」
「そうだよ?帝女を破った浦の星女学院のキャプテン、そして、今日見せた大量得点!かなり話題になってるよ?」
そんなに、自分は有名になっていたのか…でも、それでも…
千歌「足りない」
「え?」
千歌「いくら有名になったからって、それでも足りないんだよ!!チカラが、みんなをリードする、勝ち上がっていくチカラが!」
「……チカラね」
千歌「そうだよ。私は普通。平凡な人間。だから、人よりも努力しなければいけない。人よりもチカラを求めなきゃいけないんだよ!!」
千歌「しかも、私はリーダーとして、みんなを引っ張っていく立ち位置になってる…まだまだ足りない…みんなを引っ張っていけないで、何がリーダーなんだよ!何が、キャプテンなんだよ……」
「……チカラだけが、リーダーの持つべきものではない」
千歌「!」
「足りないよ確かに。今の千歌ちゃんには、確実に足りないものがある」
千歌「足りないもの…」
「それを今から教えてあげる」
そう言うと、少女はゴールへと歩いていく
千歌「な、何を?」
少女はゴールの前に立つと、千歌の方へと向き直り、構える
「来なよ」
千歌「!!」
「シュート。千歌ちゃんが持っている全力で撃ってきて」
「見せてよ。千歌ちゃんのチカラ」
千歌「……PK、ですか?」
「まあ、そうだね。さ、いつでもどうぞ」
私に足りないものを教えるため、PK?
PKなんかで、分かるのだろうか…しかし、やらない事には始まらない
千歌「行きます…」
「…」
少女が再び構える。なんだろうこの存在感は、どんなシュートも通さない、巨大な壁の様だ
千歌「はあぁ!!!」バシュ!
ゴールの左上隅に千歌はシュートする。キーパーが1番苦手である場所だが……
「でりゃあ!!」バシッ!
いとも簡単に弾かれてしまった
千歌「……」
「うん!いいシュート!やっぱり上手いなぁ!千歌ちゃんは」
千歌「馬鹿にしてます?」
「いやいや、ホントにそう思ったからだよ!」
千歌「…」
チカのチカラを使えば、ゴールなんて簡単なのに…そう思った時だった
「じゃあ、今度はもう1人の千歌ちゃん。来なよ」
千歌「え!?」
もう1人、要するにチカのことであろう。少女はチカのシュートを受けると言っていたのであった
千歌「………」
「…」
チカ「本当にいいの???」
「(来た…)」
チカ「チカのシュート、知らないわけじゃないでしょ?」
「うん。知ってるよ」
チカ「知っててのご指名か〜…ふふふ♪♪」
チカはシュートの体制にはいる。今日の試合で、圧倒的な力を見せたあのシュートを、少女にぶつける
チカ「うおらぁ!!!!!」
チカ「ー ブラックアッシュ ー!!」
真っ黒いシュートが少女に迫る
「確かに強烈なシュートだね」
少女の目の前に、シュートが迫った瞬間
「!!」バッ!
チカ「は?」
「…」シュウウゥ…
ボールは少女の手の中で止まった
チカ「え?なんで?チカのシュートは?」
「止めた」
チカ「は?あの、強力なシュートを?」
「うん。止めた」
チカ「ど…どうやって…」
「ー 愛は太陽 ー 私の必殺技」
チカ「愛は太陽…」
「この技は、私の心、気持ち、想いの強さだよ」
チカ「そんな…こと…」
「いくらあなたが強いシュートを持ってたとしても、今のあなたじゃ…」
「私には勝てない」
千歌「……」
「それを、分かって欲しかった。闇のチカラを借りても、私には勝てない」
千歌「そんな…じゃあ、どうすれば…」
「よく考えて、自分の心に聞いてみて。自分はどうして、サッカーを始めたのか」
千歌「どうして、サッカーを…」
「それが分かったら、きっと千歌ちゃんは、今よりも強くなるよ♪」
千歌「……」
「じゃ、私は行くね」
そう言うと少女は、グラウンドから出ていく、少女の言葉には重みがあった
千歌「わからない…足りないものが…」
千歌はグラウンドに座り込み、少女を見送った
「……思った以上に危険だったなぁ…まだ手、痛いや…」プルルルル
「あ、電話だ…」
「もしもし?」
『私です。終わったのですか?』
「うん。終わったよ。補導される前までには戻れるよ」
『そうですか…気をつけて帰ってきて下さいね?』
「分かってるよ〜」
『まったく…それで、高海千歌はどうでした?』
「思ったよりも闇が濃かった。もうかなり、危険な状態だと思う」
『監督も言ってました。手遅れになれば、高海千歌は二度とサッカーが出来なくなると』
「私がやれることはここまで、あとは千歌ちゃん自身だよ」
『こればかりは信じるしかありません』
「大丈夫だよ!千歌ちゃんなら乗り越えられる!私、信じるよ!」
『そうですか…しかし、浦の星女学院の次の対戦相手は聖堂山高校…』
「確か、去年の準優勝高校だよね?」
『はい。一筋縄では行きませんよ?』
「そうだね。明後日の試合は、千歌ちゃんにかかっている」
『……』
「見に行く?」
『はい。そのつもりです』
「なんやかんやで1番心配しているもんね♪」
『!!違います!それはあなたでしょう!?』
「ふふっ♪どうかな〜?」
『ぐぬぬ…帰ってきたら覚えておきなさい…』
千歌「私に足りないもの…って、なんだろう…」
ルビィちゃんのきっかけになることって、なんですかね?
そして千歌ちゃんに足りないものって?
だらだらは本当に申し訳ないです。反省してます