ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!   作:ルビィちゃんキャンディー

43 / 264
ちょっとグダグダし過ぎたので、少し飛ばしていきます

最近、試合がワンパターンになってきていないか不安です…

明日は海未ちゃんのお誕生日!! 特別編は………はい!出します!多分!









第2章 15話 「聖堂山戦 その1」

 

 

 

 

 

曜「あれ?千歌ちゃんは?」

 

ホテルのロビーに戻った浦の星サッカー部。そんな中、曜は千歌がいなくなっていることに気づいた

 

 

ルビィ「果南さんもいない…」

 

ダイヤ「……」

 

鞠莉「(…まさか、ね?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー グラウンド ー

 

 

 

果南「どうして分かったの?」

 

果南はチカに、自分がチカの存在を知っていることがバレた理由を問う。チカの答えは至って単純で

 

 

チカ「だって、あからさまなんだもん♪」

 

チカ「千歌にわざと必殺技を使わせなかったり、変に気を遣わせたり…バレバレ…」

 

果南「そっか、不覚だったね」

 

チカ「隠すことなの?」

 

果南「変に刺激したくなかったんだよね」

 

果南はまわりくどくは行きたくないと思っていたので、単刀直入に言う

 

 

果南「あなたが生まれたのは、千歌の負の感情が原因なの?」

 

チカ「そうだよ」

 

チカ「千歌ちゃんは自分のことを普通だと思ってる。何をやっても中途半端、頑張っても上手くいかないと思ってた。でも、」

 

果南「サッカーと出会った…」

 

チカ「そう!千歌ちゃんが初めて、普通な自分でも本気でやりたい!っていうこと、サッカーと出会って、千歌ちゃんはどんどん変わっていったよね♪」

 

果南「正直、成長スピードが異常だよ…それに、リーダー的素質もある…」

 

チカ「あるある!千歌ちゃんはリーダーとして、みんなを引っ張ってきたもんね!でも、」

 

 

 

チカ「… そ れ が 原 因 だ よ ? ? ? 」

 

 

果南「!!」

 

先程まで、千歌について笑顔で語っていたチカの雰囲気が一気に変わる。笑顔はそのままであるが、狂気じみたオーラが滲み出る

 

 

チカ「千歌ちゃんはリーダー。みんなを引っ張る存在。先頭に立ち、真っ先に走り出す存在。周りのみんなは千歌ちゃんにはリーダー的、そしてサッカーの才能があると思っている。でも、」

 

チカ「千歌ちゃんは自分を普通の存在としか思ってない」

 

果南「なら、千歌は…」

 

チカ「普通だけど、リーダー。普通だけど、才能あるメンバー達を引っ張らなければ、もっと私が頑張らないと。そう考えるようになってーー」

 

チカ「私にチカラを求めた」

 

 

果南「!!千歌……」

 

 

チカ「私はね、チカラが欲しい?って聞いたの。そしたら、千歌ちゃんが、チカラを頂戴って言ったの♪だから、私はチカラを与える。千歌ちゃんが普通じゃなくなるようにね♪♪」

 

果南「…そっか。大体分かったよ」

 

チカ「ふふっ♪一応、私も警告してるんだよ?」

 

果南「警告?」

 

チカ「私を出し過ぎると、死んじゃうかも♪って」

 

果南「……」

 

果南は握る手に力が入る。死ぬかもしれないと分かっていながらチカラを貸りている…そこまで千歌を1人で追い詰めた自分自身に、腹が立つ。2年前と同じ、周りを見ているようで、見ていなかった

 

 

 

果南「(これじゃあ、幼馴染失格だよね)」

 

 

 

チカ「うーん…じゃあ、そろそろ千歌ちゃんにかわるかな。明日の試合、楽しみにしててね♪必ず相手を…」

 

 

 

チカ「叩 き 潰 し て あ げ る か ら」

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日 ー スタジアム ー

 

 

 

 

『さぁ、Aブロックも準決勝まで来ました!今日の試合は今、話題の高校、浦の星女学院 対 前回大会準優勝、聖堂山高校だぁぁ!!!!』

 

 

 

 

「始まるね!」

 

「高海千歌は…」

 

「トップ下で出るみたいやんね」

 

「大丈夫なのでしょうか…話を聞く限り、かなり危険なのでは?」

 

「だからって、出ないわけにも行かないでしょ?ただでさえ浦の星女学院はメンバー9人、ギリギリで戦ってるんだから」

 

「うちらも人のこと言えないしなぁ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイヤ「いいですか?昨日も言いましたが、新技の連発は禁物。状況を判断してから使ってください」

 

果南「あと、監督の言ってた作戦も思い出してね」

 

千歌「ここが正念場だよ!行くよ、浦の星ーーー!!!!」

 

「「「サーンシャイーン!!!!」」」

 

 

 

センターフォワード 黒澤ダイヤ

トップ下 高海千歌

右サイドハーフ 津島善子

左サイドハーフ 渡辺曜

ボランチ 桜内梨子

左サイドバック 国木田花丸

右サイドバック 黒澤ルビィ

センターバック 小原鞠莉

キーパー 松浦果南

 

3-2-3

 

 

 

 

 

 

ー 聖堂山ベンチ ー

 

 

柾木「浦の星は前の試合は、1人の選手の得点だけで勝利しているね」

 

天瀬「誰?その子」

 

黒裂「…高海千歌」

 

天瀬「あぁ、あのオレンジの子ね」

 

宗森「強烈なシュートを撃つようには見えないが…」

 

黒裂「とりあえず、高海千歌には警戒。撃てる時はガンガン撃っていこう」

 

 

 

 

センターフォワード 提美

センターフォワード 恋崎

ウイングフォワード 日向

ウィングフォワード 桶川

トップ下 黒裂真命

ボランチ 天瀬

センターバック 宗森

センターバック 呉井

キーパー 柾木

 

2-2-4

 

 

 

 

 

 

 

ピーーーー!!!!

 

 

 

『試合が始まりました!前半は浦の星女学院ボール、浦の星は強豪 聖堂山にどのような試合をするのでしょうか!?』

 

 

 

ダイヤ「善子さん!」パス

 

善子「ヨハネよ!」

 

 

『黒澤ダイヤが津島へパスだ!津島は右サイドから上がっていく!』

 

 

宗森「行かせるか!!」

 

善子「先手必勝よ」

 

善子「ー デビルボール ー!」

 

 

善子が蹴ったボールから悪魔の羽がはえ、宗森の周りを飛びわまる。宗森は飛んでいるボールを奪うのは困難だと判断。直接、善子をマークする

 

 

善子「あら、賢いわね」

 

宗森「ボールは戻ってくるはず。そこを奪ってやるさ」

 

善子「あら…」

 

善子「ボールはヨハネに戻ってくるなんて、言ったかしら?」

 

宗森「何!?」

 

善子「リトルデーモン!」パチン!

 

 

善子が指を鳴らし、合図を送る。するとボールは進む向きを変え…

 

 

鞠莉「ナイスよ!ヨハネ!」

 

 

『ここでセンターバックの小原鞠莉がボールを受け取った!! 聖堂山は一気に前線へ上がってきた小原に対し、マーク出来ていない!』

 

 

柾木「来るか……」

 

 

鞠莉「もちろんよ!!」

 

鞠莉「ー ディザスターブレイクG3 ー!!」

 

 

『これは強力なシュートだ!浦の星、開始早々得点なるか!?』

 

 

柾木「それは無理だね」

 

柾木はゴールから飛び出し、ボールを蹴りまくる。目にも留まらぬ速さでボールを蹴り続け、徐々に威力が死んでいく

 

 

柾木「ー シュートブレイク ー!」ダアン!

 

上空に蹴り上げたボールは既に、威力を失っていた

 

 

鞠莉「止められた…」

 

柾木「なかなかいいシュートだったね」

 

 

ダイヤ「なんですか、あの身体能力は…」

 

善子「流石は強豪ね、戻るわよ」

 

 

『浦の星女学院、得意とする速攻でチャンスを作るも、キーパー柾木に阻まれた!』

 

 

 

 

 

 

 

 

「キックオフからシュートに行くまで、早いですね」

 

「まさか、センターバックが前線まで走ってくるとは思いませんでした…」

 

「でも、聖堂山高校はさらに攻撃的」

 

「浦の星は守りきれるかな…」

 

 

 

 

 

『流石は強豪、聖堂山と言ったところでしょうか!無駄のない連携で、一気に攻め上がっていく!!』

 

 

桶川「堤美!」パス

 

堤美「よっと」

 

梨子「はあぁ!」ザーッ!

 

 

堤美がボールを受け取った瞬間を狙い、梨子がスライディングでカットしに行く。しかし、

 

 

堤美「あまいね!」パス

 

梨子「そんな!?いつの間に!」

 

 

梨子がスライディングをして空いたスペースに、恋崎が走り込んでいた。堤美はそれを見逃さず、恋崎にノールックパスをする

 

 

果南「やっぱり、抜け目ないな…」

 

恋崎「くらえ!!」

 

恋崎「ー バリスタショット ー!!」

 

恋崎の放ったシュートが果南に迫る

 

 

果南「この威力なら…」バッ!

 

果南「うおおおおぉ!!!!」

 

果南「ー 真トライデント ー!」ドガァン!!

 

恋崎「うわ!?」

 

 

『キーパー松浦、トライデントでゴールを防いだ!!海皇の槍はそう簡単には破れない!!』

 

 

柾木「海皇と言うだけはあるね…」

 

 

 

果南「花丸ちゃん!」

 

花丸「ずら!」

 

 

『浦の星女学院は聖堂山高校と同じく、速攻やパス連携を得意とするチームです!初出場ながら、聖堂山相手に見事なパスワークをしているぞ!!』

 

 

むつ「いいぞー!花丸ちゃん!」

 

よしみ「曜が空いてるよ!!」

 

北也「うーん、変だな…」

 

よしみ「?どうしたんですか?監督?」

 

北也「いや…聖堂山のキャプテン、黒裂真命がここまで全くボールに触っていないんだ」

 

いつき「確かに、得点女王がボールを持たないのは変ですよね?」

 

よしみ「ボールを持とうとする、というよりかは……」

 

むつ「あれは…」

 

 

 

 

 

黒裂「さぁ、抜いてみて」

 

千歌「う、」

 

 

『黒裂、高海千歌にマンツーマンディフェンス!前回の試合の高海のプレーを警戒しての作戦なのか!?』

 

 

千歌「そこ!」バッ

 

黒裂「無駄だよ!」

 

千歌「な!?」

 

 

千歌はドリブルで抜こうとするも、黒裂のディフェンスが厳しくなかなか抜けない。パスを出そうにも、ぴったりとマークされているので、ボールを蹴る瞬間にカットされる恐れがある

 

 

千歌「はぁ、はぁ(一か八か…)」

 

黒裂「そこだ!!」バッ

 

 

黒裂が一瞬のすきをつき、足でボールを取りに行く

 

 

千歌「今だ!!」

 

千歌「ー ZスラッシュG2 ー!!」

 

黒裂「!!」

 

 

曜「千歌ちゃん!」

 

ルビィ「凄い、抜いた!」

 

 

『抜いたぁ!!高海千歌、ギリギリまで黒裂を引きつけ、Zスラッシュで足を交わしながらの突破だぁぁ!!』

 

 

千歌「よし!」

 

曜「千歌ちゃん、こっちだよ!」

 

千歌「曜ちゃん!パ…「流石だね高海さん」

 

千歌「!!!!」

 

 

声がする。しかし、先程抜いたはずの黒裂が後ろにいない。では、黒裂は一体どこへーー

 

 

 

黒裂「ー スクリュードライバー ー!」

 

千歌「うわっ!?」

 

曜「千歌ちゃん!!」

 

 

梨子「嘘!?さっき、抜かされたのに…」

 

善子「もう追いついたってこと!?」

 

 

 

『黒裂、上空から炎のドライバーでボールを奪った!! 抜かされてもとりかえす。これがキャプテンの意地でしょうか!?』

 

 

黒裂「松浦果南!」

 

松浦「!」

 

黒裂「君の技は素晴らしい。でも、私のシュート、止められるかな?」

 

 

そう言うと、黒裂は飛ぶ。炎を纏い渦を作りながら、蹴りの体制に入る

 

 

鞠莉「なんて迫力なの…」

 

ダイヤ「わたくしのファイアトルネードよりも、遥かに高威力ですわ…」

 

 

黒裂「行くぞ!!」

 

黒裂「ー 爆熱ストーム ー!!」ドガァン!!

 

 

果南「!!」

 

 

『出たー!!ここで、数えきれない程のゴールを破ってきた、爆熱ストームだぁ!この高威力、海皇の槍は耐えられるのでしょうか!?』

 

 

 

「来た…」

 

「あのシュートは強力やで」

 

「トライデントでは力不足、では?」

 

「松浦、果南……」

 

 

 

 

 

果南「うわっ、すごいなぁ…」

 

果南は近づく炎のシュートを見ながら、思いだす。自分が2年前、必殺技を失敗したあの日を

 

 

果南「あの時は、全部が未熟だった…でも、今は…」

 

 

果南「なんだってやってやるよ」

 

 

果南はゴールから飛び出し、技を使う体制に入る。が、

 

 

黒裂「!?」

 

恋崎「さっきとフォームが違う!!」

 

堤美「別の技!?」

 

 

ダイヤ「早速ですか…」

 

鞠莉「やむを得ないわね」

 

 

果南「くらえ!! 海をも轟かす三連撃!!」

 

 

果南「ー 海皇の三叉撃 ー!!」ダン!ドォン!!

 

 

果南「うおおおおぉ!!!!」ドガァン!!

 

 

 

 

黒裂「なんだと……」

 

 

 

 

「これは、わからんで?」

 

 

 

 

『な、なんと、止めたあぁ!?松浦果南、新技で黒裂真命の必殺シュートを、海の底へと沈めてしまったぁぁ!!!』

 

 

果南「ふぅ……」ビリビリ

 

果南「(やっぱり、連発は厳しそうだな…)」

 

黒裂「まさか、爆熱ストームが止められるとは…」

 

果南「甘く見てもらっちゃあ困るね」

 

果南「私は浦の星、最後の砦。得点女王だかなんだか知らないけど…」

 

 

 

果南「全員、沈めてあげるよ」

 

 

 

 

 

前半の半分が経過。現在得点、0対0

 

 

 

 

 

 




爆熱ストームはGoでは化身技ですが、初期は普通の技だったので、今回採用しました


ちなみに、チカちゃんはですね。千歌ちゃんを支配しようとするような、とんでもない感じではなく、あくまでも千歌ちゃんにチカラを貸しているという存在です




▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。