ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
某サッカー強豪高校の監督は言う。浦の星女学院はここまでよく勝ち上がった。だが聖堂山高校には勝てないと
ニュース番組のスポーツコーナーでは、既に聖堂山高校が勝ち上がり、UTX高校と戦う時の予想解説がされていた
試合前の観客達は思う、聖堂山高校は一体、どれほどの素晴らしい試合を見せてくれるのかと
試合前の聖堂山選手達は考える。決勝の相手はUTXだろうと
そして現在、聖堂山選手、そしてメディア、観客は言う
浦の星女学院はどうして今まで全国本戦に出てこなかったのか?と
『ここで前半終了!!!!一体誰が予想したでしょうか!?会場内も騒然としています!!それもそのはず!浦の星女学院、聖堂山高校に対し……』
『2対0のリードだぁぁ!!!!』
「まさか、ここまでとは…」
「なんか千羽山の時よりも凄く強くなってるにゃ!!」
「短期間で強力な必殺技を習得したようやな…前半の半分を過ぎたぐらいから、圧倒的やったな…」
ー 浦の星ベンチ ー
北也「流石だな。ここまでは作戦通りだ」
善子「まさか、ここまで上手く行くとはね」
ダイヤ「前半終了が近づいたら、北也さんの合図と同時に総力戦で攻め、必殺技を惜しみなく使い、点差をつける」
鞠莉「その作戦に必要だったのが、監督の作戦」
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全員『『『総力戦!?』』』
北也『そうだ。前半の終了が近づき、行けると判断したら、俺が合図を出す。そしたらキーパー以外の全員で一気に攻めろ』
果南『ちょっと、それは危険過ぎない?』
梨子『ボールを奪われたら終わりですね』
ダイヤ『相手は聖堂山、いくら攻めで有名なチームだとしても、ディフェンスもわたくし達よりも上なのでは??』
北也『安心しろ、ただ全員で攻めろとは言わない』
北也『止めるんだ。相手の動きを』
千歌『動きを止める?』
曜『ドリブル技で、っていう事ですか?』
北也『それでは総力戦の意味がなくなってしまう。要するに、全員でフィールドにいる聖堂山選手を動けなくするような技を、全員で発動するんだ』
ルビィ『それって…まさか』
北也『相手を圧倒する波をつくれ。全員の息を合わせるんだ。その名は…』
北也『ミラクルウェーブ』
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鞠莉「『ミラクルウェーブ』で聖堂山を飲み込み、そのままゴールを決める…」
花丸「でも、なんで前半の終了が近づいたら、だったんですか?」
北也「聖堂山高校は攻めは全国トップレベルだ。だからガンガン攻めてくるだろ?」
北也「だが、浦の星が聖堂山と引けを取らない攻撃力を持っていると知ったら…」
ダイヤ「…無闇には攻められない」
北也「その通り」
千歌「…凄い」
曜「この調子なら、後半も行けるんじゃ…」
北也「だが問題は」
北也「スタミナ切れ」
梨子「やっぱり、そうなりますよね」
北也「全員、新技は使ったな?」
ルビィ「はい。数回だけ…」
北也「『ミラクルウェーブ』はそう連発できる技では無い。聖堂山に対し俺達はまだ、穴だらけだ。そこを攻められたら点差もなくなる」
果南「穴はスタミナ切れ、新必殺技の連発不可、個人能力が聖堂山に負けているって言うところかな?」
北也「あぁ、だがな」
果南「?」
北也「お前達は決して実力で聖堂山に劣ってはいない。自身を持て。逃げ腰では勝てないぞ」
「「「はい!!!!」」」
北也「後半の最初はミラクルウェーブは使わない。無理だけはするな。仲間を頼れ」
ピーーーーー!!!!!!
『後半開始の笛が鳴りました!聖堂山高校、まさかの2点差!この危機的状況で、どう戦うのでしょうか!?』
黒裂「くっ…まさか、こんな事になるとは…」
恋崎「あれほどの技があるなんて…無闇には攻められないな…」
黒裂「あぁ…」
後半が開始してからは北也の作戦通り、聖堂山高校が浦の星の攻撃を警戒し、攻めの積極性が無くなっていた。それにより、本来の力を引き出せない聖堂山高校は、攻撃時にスキが生まれる
鞠莉「スキありよ!」バッ!
日向「しまった!?」
鞠莉「ー グラウンドスイーパー ー!!」ドガガガカァン!
『でたぁぁ!!「爆裂のシャイニーガール」小原鞠莉のディフェンスだぁ!この高火力、流石の聖堂山MF 日向でも、突破は困難か!?』
鞠莉「梨子!」パス
梨子「はい!」
黒裂「聖堂山!ディフェンスをかためろ!」
黒裂は浦の星の攻撃を警戒し、メンバーを下げさせる。しかしこの時、黒裂にはひとつの疑問があった
黒裂「(攻撃パターンが前半の最初に戻った??)」
メンバーに指示をし、自分もディフェンスに参加しながら考える。前半終了前の勢いが消えた?あの勢いはどうしたのか、せっかくボールを持ち、得点のチャンスなのに…と
黒裂「…まさかね」
この数分で黒裂はある仮説にたどり着く
黒裂「(あの攻撃力は、長くは持たない???)」
まだ不確定要素が多い。そのため黒裂はメンバーにとある指示を出す
黒裂「天瀬!呉井!黒澤ダイヤと高海千歌をマークするんだ!」
天瀬、呉井「はい!」
むつ「! 聖堂山キャプテン、動きました!指示は……」
いつき「千歌とダイヤさんのマーク??なんで2人を?」
北也の顔は険しくなる。まさか、黒裂はもう既に感ずいているのか、と頭を搔く
北也「気づくの早すぎだわ……」
千歌「うわ!?」
ダイヤ「くっ…」
千歌とダイヤにマークが入る。それにより、2人は自由に動けないが…マンツーマンになるということは、必ずスキが生まれる
善子「こっちよ!」
ダイヤ「!!善子さん!」パス
善子「ヨハネ!!」
『空いたスペースに津島善子が走り込む!ゴールは近い。充分、「コワレヤスキ」の射程範囲内だぞ!!』
善子「行くわよ!!」
黒裂「(もし、これが本当だったら…)」
善子の近くには、鞠莉と梨子がいる。普通だったらここで「コワレヤスキ」を撃つはず。だが、善子はーー
善子「ー デビルバースト ー!!」
黒裂「!!!」
『津島善子!「デビルバースト」でゴールを狙う!! この技もかなり強力だが!?』
宗森「ー エアーバレット ー!」
宗森がディフェンス技でシュートの威力を落とす。これ以上の失点は防がなくてはならない
柾木「ー シュートブレイク ー!」ドガァン!
『止めたぁぁ!聖堂山、ゴールを死守!これ以上の得点は許さないという気迫が伝わってきます!!』
そのままボールを受け取った黒裂は、不敵な笑みをうかばせながら口を開く
黒裂「聖堂山!本来の私達の力を見せるぞ!攻めろ!!」
桶川「!?え?」
堤美「だが…あちらの技への対応が…」
黒裂「安心しろ、浦の星の弱点を見つけた」
ダイヤ「!!!?」
梨子「嘘でしょ!?早すぎるわ!!」
果南「後半が始まってまだ、数分…まさか、こんなすぐに穴を見つけるなんて」
黒裂は積み上げてきた試合の経験から、浦の星の攻撃の変化を察知、そこからあえて善子、鞠莉、梨子をフリーにすることにより、コワレヤスキを撃つかどうか試したのである
北也「一歩間違えたら失点…黒裂真命、思い切ったことをするな…」
よしみ「監督!このままでは…果南さん達が持ちません!!」
北也「…まずいな…」
よしみ達の思った通り、果南の限界は近づいていた
黒裂「ー 爆熱ストーム ー!!」
果南「くっ…ー 海皇の三叉撃 ー!」ダン!ドォン!
果南「うおぉぉぉぉ!!」ドガァン!!
『松浦果南、これで5本目のシュートを止めました!!聖堂山の強力なシュートでも、海皇は止まらない!!』
果南「くっ…うぁ…(そろそろまずいよ…)」ズキッ
鞠莉「果南!大丈夫なの!?」
果南は見るからに限界が来ていた。これ以上、「海皇の三叉撃」を使わせたら、2年前のようになってしまう
果南「鞠莉…お願い、これ以上『爆熱ストーム』を撃たせないで…多分、次来たら」
鞠莉「分かったわ。何としてでも、阻止するわ」
だが、戦況は大きく変わりつつあった
曜「ー ライトニングアクセル ー!」
天瀬「なるほどね。君たちはあの強力な技を連発出来ないんだね」
天瀬「ー ツインミキサー ー!」
曜「うわぁ!!?」
曜が2人のディフェンスによって、吹き飛ばされる。完全に動きを読まれていた
日向「そうだと分かったら、攻めるのみ!」
日向「ー ラウンドスパーク ー!」
花丸「ずら!!!?」
徐々に聖堂山がボールをキープし始め、再び黒裂真命にボールが渡る
黒裂「次は、決めるよ」
鞠莉「ルビィ!!黒裂を止めるわよ!」
ルビィ「はい!」
ルビィも次、「爆熱ストーム」を撃たれたらマズいという事は分かっていた。2人で黒裂からボールを奪いに行く…が、
黒裂「必殺タクティクス」
鞠莉「!!」
ルビィ「タクティクス!?」
黒裂「ー サウザンドロード ー!!」
鞠莉「う!?」
ルビィ「ピギィ!?」
ここで、黒裂は必殺タクティクスを使ってくる。2人の選手が、一瞬で浦の星のペナルティエリア付近まで近づく。その時、あまりにも強烈なドリブルをしたため、鞠莉達は吹き飛ばされる
梨子「ここでタクティクス!?」
ダイヤ「まずいですわよ!」
果南「はぁ、はぁ、はぁ…やるしかないよね」
黒裂「さあ!崩れろ!!」
黒裂「ー爆熱ストーム ー!!」
強烈な炎が果南に迫る。果南は再び三叉撃を放つ体制に入る
果南「海皇の……ガクン!!
鞠莉「!!果南!」
果南「あれ…チカラが、入んない…」
果南の身体はついに限界を迎えた。身体にチカラが入らず、その場で膝をつく
果南「うわぁ!!?」
そのままボールはゴールへと入る
『ゴール!!ここで聖堂山が一点を返した!松浦は強烈なシュートの受けすぎか、技が出せなかったようだ!』
果南「はぁ、はぁ…動いてよ…身体」
梨子「果南さん…」
曜「このままじゃ、すぐに逆転されちゃうよ!」
だからといって再び総力戦をすると、すぐに限界が来る。だが、このままだと逆転されるのも時間の問題。浦の星はすでに聖堂山に追い詰められていた
黒裂「さあ、すぐに逆転するよ」
しかし
千歌「………」
再び闇が動き出す
海皇の三叉撃
オリジナル技です。オリジナルは分かりにくいので簡単に説明すると、トライデントを3連続で叩き込む、という技です。