ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!   作:ルビィちゃんキャンディー

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お待たせしました…ついに準決勝です。長い戦いになると思います





第2章 21話 「函館聖泉戦 その1」

 

 

 

 

 

夜。ホテルなどのリゾート施設が沢山あるため、道は明るくグラウンドも自由に使える。少女が一人、街灯により明るく照らされた道を走り抜けていた

 

 

 

ルビィ「ハァハァ…」タッタッタッ

 

 

いつもだったらこの時間は、善子や花丸と楽しくおしゃべりやおやつを食べているのだが、今日に限っては…

 

 

ルビィ「(部屋にいても気まずいだけだよ…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花丸『サッカーをやってて、楽しい?』

 

ルビィ『ルビィは…楽しいよ!サッカー!』

 

花丸『本当に?』

 

ルビィ『う、うん…』

 

 

花丸のあの質問…確実に感づき始めている。ルビィが隠していることを、押し殺していることを、でも絶対に言えるわけがない。ルビィが過去にした事を、された事を…

 

 

ルビィ「花丸ちゃん達のサッカーは…奪いたくない……」

 

 

走るペースが速くなる。忘れたい記憶、無くしたいこのモヤモヤを振り払おうとして変に体が力む。気づくといつも練習しているグラウンドまで来ていた

 

 

ルビィ「海未さんに休めって言われたけど…」

 

 

どうも落ち着かない。ルビィはそのままグラウンドに入ろうとしたのだがーー

 

 

ルビィ「あれ?誰か…いる」

 

 

そこにいたのは少女。ルビィはその少女を見て足を止める

 

 

ルビィ「あ…あなたは」

 

「!!……あんた…」

 

 

 

 

 

 

理亞「どうしてアンタがこんなところにいるのよ」

 

 

雪原の狼が鋭い眼差しでルビィを睨んでいた

 

 

 

ルビィ「る…ルビィも明日のために練習を…」

 

理亞「練習?あんたが?」

 

ルビィ「ピ……そ、そうです…」

 

 

完全に人見知りが発動しているルビィは、なかなか喋ることができなかった。しかし、喋ることができない理由は他にもある

 

 

理亞「あんた…練習なんてして意味あるの?」

 

ルビィ「!!」

 

理亞「いい?何度も言うけど、私はあんたのプレーを見てると腹が立つ。必ず、明日叩き潰すから」

 

ルビィ「……」

 

 

理亞「明日戦う者同士、ここで練習するのはどうかと思うけど?」

 

ルビィ「そ、そうだよね…」

 

理亞「まぁ、私はもう戻るからいいけど、あんた達には負けない」

 

 

理亞はルビィの横を通り過ぎながら一言

 

 

理亞「これが…最後だから……」

 

ルビィ「…最後?」

 

 

そのまま理亞はグラウンドの外へと消えていった

 

 

ルビィ「…ルビィのサッカーは腹が立つ……か、ははは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

ー 翌日 ー

 

 

 

 

 

 

『さあ!Bブロックもついに準決勝となりました!対戦する高校をご紹介します!!』

 

 

 

ダイヤ「理亞さんのこと、頼みますわよ」

 

鞠莉「任せて。簡単には抜けさせないわ」

 

花丸「この試合、聖良さん達へのリベンジずらね」

 

善子「あの時の屈辱を…はらす時よ!」

 

梨子「あの時は手も足も出なかった…」

 

曜「でも、今は違う!」

 

千歌「勝とう!!聖良さん達に、進化した私達を見せるんだ!!」

 

千歌「いくよ!浦の星ーー!!」

 

 

「「「サーンシャイーン!!!!!!!!」」」

 

 

『先にコートに入場してきたのは静岡県代表 浦の星女学院だあ!!!ここまで、並み居る強豪校を破り、準決勝まで駒を進めてきました!!』

 

 

ルビィ「……」

 

果南「ルビィ?」

 

 

『浦の星女学院の武器は超攻撃的な速攻と、ダイナミックなプレー!!UTX高校に続く、今大会の優勝候補にまで登り詰めた今大注目の高校です!!!!』

 

 

むつ「確か、Aブロックの準決勝も同時刻に行われるんですよね」

 

北也「あぁ、Aブロックの方には、よしみに言ってもらっている」

 

いつき「まぁ、勝ち上がってくるのはUTX高校ですよね!」

 

北也「……UTXね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー Aブロック準決勝会場 ー

 

 

 

 

よしみ「来た…UTX高校……」

 

 

 

 

選手の入場により歓声が上がる。現れたのは大会最優勝候補、UTX高校。毎回、日本代表のほとんどはUTXから選ばれるという、高校女子サッカー界の超エリート高校である

 

 

ツバサ「まさか、彼女たちと戦うことになるなんてね」

 

英玲奈「相手の実力は未知数…油断ならないな」

 

あんじゅ「問題ないわよ。常勝でしょ?ツバサ」

 

ツバサ「えぇ、そうね……」

 

英玲奈「サッカー部が出来たとは聞いていたが、即席のチームではなさそうだな」

 

 

 

 

 

Aブロック準決勝

『UTX高校 対 音ノ木坂学院』

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

『続いて入場してきたのは、同じく今大会優勝候補、北海道代表 函館聖泉女子高等学院だぁぁ!!』

 

 

聖良「あの聖堂山高校に勝つとは…彼女たちの成長スピードは異常です…気を引き締めましょう」

 

理亞「……」

 

 

『注目選手は攻守で牙をむく鹿角姉妹!!!!「雪の女神」こと、姉の鹿角聖良のブロック率は今大会でもトップクラスです!そして「雪原の狼」こと、妹の鹿角理亞は1年生にしてレギュラーメンバーに!浦の星にも負けない圧倒的な攻撃力で得点を量産しています!』

 

 

 

むつ「現時点での理亞さんは、今大会の得点数第2位を記録しています…」

 

北也「鹿角理亞をどれだけ抑えられるかが鍵だな。そして……」

 

いつき「そして…なんですか?」

 

北也「函館聖泉のディフェンスをどう突破するか」

 

 

 

 

センターフォワード 黒澤ダイヤ

トップ下 高海千歌☆

右サイドハーフ 津島善子

左サイドハーフ 渡辺曜

ボランチ 桜内梨子

左サイドバック 国木田花丸

右サイドバック 黒澤ルビィ

センターバック 小原鞠莉

キーパー 松浦果南

 

3-4-1

 

 

 

 

 

 

センターフォワード 鹿角理亞

トップ下 白戸屋なえ

右サイドハーフ 氷里

左サイドハーフ 洞爺

ボランチ 木瀧

右サイドバック 伊淘

左サイドバック 北厳

センターバック 鹿角聖良☆

キーパー 白咲

 

3-4-1

 

 

 

 

 

 

ピーーーーー!!!!

 

 

『さあ、試合開始です!前半は函館聖泉ボール!鹿角理亞がドリブルで上がっていく!!』

 

 

理亞「……」

 

ダイヤ「行かせませんわよ!」

 

 

ダイヤがすぐに理亞のディフェンスに入る。理亞を抑えることがこの試合を有利に進める条件なのだが

 

 

理亞「お手並み拝見ね」

 

ダイヤ「!?(高速の足元のプレー!?)」

 

 

理亞「!」

 

ダイヤ「!?」

 

理亞「!」

 

ダイヤ「!!」

 

理亞「!!!」

 

ダイヤ「!!?」

 

 

 

理亞「遅い!」バッ

 

ダイヤ「くっ…」

 

 

『早速見せていく鹿角理亞!! 得意とする足元のボールさばきで黒澤ダイヤを見事突破!!』

 

 

果南「あのプレー…ホントに1年生!?」

 

鞠莉「並大抵の努力では出来ないようなプレーね…」

 

 

理亞「無駄よ。あんた達とは実力が違う」

 

 

『鹿角理亞がドリブルで浦の星選手を次々と突破していきます!このままシュートまで行けるのでしょうか!?』

 

 

梨子「ー アインザッツ ー!!」

 

理亞「!!」

 

 

梨子が高速でボールを奪いにいく。高速には高速を。梨子の判断は間違ってはいない。だが

 

 

 

 

理亞「発想が単純すぎ」

 

 

梨子「な!?」

 

 

先程まで理亞がいた場所には既に、理亞はいなかった。一瞬で理亞は梨子の真上へ。そしてボールを両足で挟み、オーラを込めていた

 

 

善子「あの空中回転…」

 

花丸「理亞さん、回転し過ぎずら…」

 

 

理亞「ー ドロップアウト ー」ドガァン!

 

梨子「きゃ!?」

 

 

空中でオーラをためたボールを地面に叩きつける。その衝撃で梨子は吹き飛ばされる

 

 

曜「梨子ちゃん!!」

 

梨子「私のことはいい!早く理亞ちゃんを!!」

 

 

理亞はどんどん浦の星ゴールに近づいている。残るDFは花丸、鞠莉、ルビィとなった

 

 

鞠莉「全力で阻止するわよ!花丸、ルビィ!!」

 

花丸、ルビィ「はい!!」

 

 

『おぉっと!?浦の星、3人で鹿角理亞を取り囲む!!これは鹿角理亞でも突破は困難か!?』

 

 

理亞「……勘違いしないで」

 

鞠莉「勘違い??」

 

理亞「あんた達…私しか見てない」ポン!

 

 

花丸「バックパ…「攻めるのは理亞ちゃんだけじゃないっぺよ!!」

 

花丸、鞠莉、ルビィ「!!!!?」

 

 

理亞の後ろでボールを受け取ったのはーー

 

 

鞠莉「白戸屋なえ!?」

 

なえ「いっくぺよーー!!!!」

 

花丸「は、速いずら!?」

 

 

『おぉっと!!鹿角理亞のバックパスをもらった白戸屋なえ!ものすごい速さでドリブル!浦の星ディフェンスを突破したぁぁ!!!!』

 

 

曜「はや!?」

 

千歌「全く追いつけないよ!?」

 

 

『そのまま白戸屋、シュートを決めることができるのか!?』

 

 

なえ「うちのシュートをくらえ!!」

 

なえ「ー シロウサギダッシュート ー!!」

 

 

果南「は、速い!!」

 

 

自らが蹴ったボールに追いつき、さらに蹴りこむ、スピードを生かした必殺シュート。理亞に気を取られていた果南は反応が遅れる

 

 

果南「(三叉撃は間に合わない…)」

 

果南「ー 真トライデント ー!!」ドガァン!

 

 

海皇の槍がボールに突き刺さる……が、

 

 

 

千歌「果南ちゃん!」

 

善子「うそ!?押されてるわよ!!?」

 

 

徐々に果南は後ろへと押される。果南自身も驚きを隠せない

 

 

果南「ぐぬぬぬぬぬ…速いだけじゃない…おも…いぃ………」ググググ

 

 

むつ「え?やばくないですか!?」

 

いつき「試合開始早々失点!?」

 

北也「………いや」

 

 

北也「まだだ」

 

 

 

 

 

 

『おっと!?松浦果南、ゴールラインぎりぎりでなんとか持ちこたえた!!』

 

 

 

果南「く……まだ…だよ……」ググググ

 

なえ「うそ!?」

 

理亞「…ここに来て持ち堪える…」

 

 

果南「(こんなところで……)」ググググ

 

 

むつ「果南さん、ボールを掴んでいるのとは逆の手を!?」

 

いつき「グーにして……まさか…」

 

 

果南「負けるわけない!!!!」ドガァン!!

 

 

 

なえ「な!?」

 

聖良「!!?」

 

鞠莉「果南!!」

 

曜「あの状況下でボールを……」

 

 

 

 

 

 

『殴り飛ばしたあぁぁぁ!!!!松浦果南!決死のシュートブロック!!白戸屋のシュートはゴールとなりませんでした!!』

 

 

花丸「どこからあんな力が…」

 

鞠莉「流石果南…助かったわ」

 

 

果南「カウンター!!頼むよ!!」

 

果南「(うわ〜…腕痺れるわ…ちょっと無茶しすぎたかな…)」

 

 

 

 

聖良「やはり、一筋縄では行きませんか…しかし、」

 

 

 

 

 

聖良「私達のディフェンスは突破不可能です」

 

 

 

 

 

浦の星女学院 0-0 函館聖泉女子高等学院

 

 

 

 

 

 

 




ドロップアウト
鹿角理亞のドリブル技、オリジナルです。技の流れは「ボールを足で挟み神田明神で見せた空中回転をする→相手選手の真上まできたらオーラをためたボールを相手選手の真下の地面に叩きつける→突破」です

次回は函館聖泉のディフェンスが猛威を振るう!?


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