ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
夜。ホテルなどのリゾート施設が沢山あるため、道は明るくグラウンドも自由に使える。少女が一人、街灯により明るく照らされた道を走り抜けていた
ルビィ「ハァハァ…」タッタッタッ
いつもだったらこの時間は、善子や花丸と楽しくおしゃべりやおやつを食べているのだが、今日に限っては…
ルビィ「(部屋にいても気まずいだけだよ…)」
花丸『サッカーをやってて、楽しい?』
ルビィ『ルビィは…楽しいよ!サッカー!』
花丸『本当に?』
ルビィ『う、うん…』
花丸のあの質問…確実に感づき始めている。ルビィが隠していることを、押し殺していることを、でも絶対に言えるわけがない。ルビィが過去にした事を、された事を…
ルビィ「花丸ちゃん達のサッカーは…奪いたくない……」
走るペースが速くなる。忘れたい記憶、無くしたいこのモヤモヤを振り払おうとして変に体が力む。気づくといつも練習しているグラウンドまで来ていた
ルビィ「海未さんに休めって言われたけど…」
どうも落ち着かない。ルビィはそのままグラウンドに入ろうとしたのだがーー
ルビィ「あれ?誰か…いる」
そこにいたのは少女。ルビィはその少女を見て足を止める
ルビィ「あ…あなたは」
「!!……あんた…」
理亞「どうしてアンタがこんなところにいるのよ」
雪原の狼が鋭い眼差しでルビィを睨んでいた
ルビィ「る…ルビィも明日のために練習を…」
理亞「練習?あんたが?」
ルビィ「ピ……そ、そうです…」
完全に人見知りが発動しているルビィは、なかなか喋ることができなかった。しかし、喋ることができない理由は他にもある
理亞「あんた…練習なんてして意味あるの?」
ルビィ「!!」
理亞「いい?何度も言うけど、私はあんたのプレーを見てると腹が立つ。必ず、明日叩き潰すから」
ルビィ「……」
理亞「明日戦う者同士、ここで練習するのはどうかと思うけど?」
ルビィ「そ、そうだよね…」
理亞「まぁ、私はもう戻るからいいけど、あんた達には負けない」
理亞はルビィの横を通り過ぎながら一言
理亞「これが…最後だから……」
ルビィ「…最後?」
そのまま理亞はグラウンドの外へと消えていった
ルビィ「…ルビィのサッカーは腹が立つ……か、ははは……」
――――――――――――――――――
ー 翌日 ー
『さあ!Bブロックもついに準決勝となりました!対戦する高校をご紹介します!!』
ダイヤ「理亞さんのこと、頼みますわよ」
鞠莉「任せて。簡単には抜けさせないわ」
花丸「この試合、聖良さん達へのリベンジずらね」
善子「あの時の屈辱を…はらす時よ!」
梨子「あの時は手も足も出なかった…」
曜「でも、今は違う!」
千歌「勝とう!!聖良さん達に、進化した私達を見せるんだ!!」
千歌「いくよ!浦の星ーー!!」
「「「サーンシャイーン!!!!!!!!」」」
『先にコートに入場してきたのは静岡県代表 浦の星女学院だあ!!!ここまで、並み居る強豪校を破り、準決勝まで駒を進めてきました!!』
ルビィ「……」
果南「ルビィ?」
『浦の星女学院の武器は超攻撃的な速攻と、ダイナミックなプレー!!UTX高校に続く、今大会の優勝候補にまで登り詰めた今大注目の高校です!!!!』
むつ「確か、Aブロックの準決勝も同時刻に行われるんですよね」
北也「あぁ、Aブロックの方には、よしみに言ってもらっている」
いつき「まぁ、勝ち上がってくるのはUTX高校ですよね!」
北也「……UTXね…」
ー Aブロック準決勝会場 ー
よしみ「来た…UTX高校……」
選手の入場により歓声が上がる。現れたのは大会最優勝候補、UTX高校。毎回、日本代表のほとんどはUTXから選ばれるという、高校女子サッカー界の超エリート高校である
ツバサ「まさか、彼女たちと戦うことになるなんてね」
英玲奈「相手の実力は未知数…油断ならないな」
あんじゅ「問題ないわよ。常勝でしょ?ツバサ」
ツバサ「えぇ、そうね……」
英玲奈「サッカー部が出来たとは聞いていたが、即席のチームではなさそうだな」
Aブロック準決勝
『UTX高校 対 音ノ木坂学院』
――――――――――――――――――
『続いて入場してきたのは、同じく今大会優勝候補、北海道代表 函館聖泉女子高等学院だぁぁ!!』
聖良「あの聖堂山高校に勝つとは…彼女たちの成長スピードは異常です…気を引き締めましょう」
理亞「……」
『注目選手は攻守で牙をむく鹿角姉妹!!!!「雪の女神」こと、姉の鹿角聖良のブロック率は今大会でもトップクラスです!そして「雪原の狼」こと、妹の鹿角理亞は1年生にしてレギュラーメンバーに!浦の星にも負けない圧倒的な攻撃力で得点を量産しています!』
むつ「現時点での理亞さんは、今大会の得点数第2位を記録しています…」
北也「鹿角理亞をどれだけ抑えられるかが鍵だな。そして……」
いつき「そして…なんですか?」
北也「函館聖泉のディフェンスをどう突破するか」
センターフォワード 黒澤ダイヤ
トップ下 高海千歌☆
右サイドハーフ 津島善子
左サイドハーフ 渡辺曜
ボランチ 桜内梨子
左サイドバック 国木田花丸
右サイドバック 黒澤ルビィ
センターバック 小原鞠莉
キーパー 松浦果南
3-4-1
センターフォワード 鹿角理亞
トップ下 白戸屋なえ
右サイドハーフ 氷里
左サイドハーフ 洞爺
ボランチ 木瀧
右サイドバック 伊淘
左サイドバック 北厳
センターバック 鹿角聖良☆
キーパー 白咲
3-4-1
ピーーーーー!!!!
『さあ、試合開始です!前半は函館聖泉ボール!鹿角理亞がドリブルで上がっていく!!』
理亞「……」
ダイヤ「行かせませんわよ!」
ダイヤがすぐに理亞のディフェンスに入る。理亞を抑えることがこの試合を有利に進める条件なのだが
理亞「お手並み拝見ね」
ダイヤ「!?(高速の足元のプレー!?)」
理亞「!」
ダイヤ「!?」
理亞「!」
ダイヤ「!!」
理亞「!!!」
ダイヤ「!!?」
理亞「遅い!」バッ
ダイヤ「くっ…」
『早速見せていく鹿角理亞!! 得意とする足元のボールさばきで黒澤ダイヤを見事突破!!』
果南「あのプレー…ホントに1年生!?」
鞠莉「並大抵の努力では出来ないようなプレーね…」
理亞「無駄よ。あんた達とは実力が違う」
『鹿角理亞がドリブルで浦の星選手を次々と突破していきます!このままシュートまで行けるのでしょうか!?』
梨子「ー アインザッツ ー!!」
理亞「!!」
梨子が高速でボールを奪いにいく。高速には高速を。梨子の判断は間違ってはいない。だが
理亞「発想が単純すぎ」
梨子「な!?」
先程まで理亞がいた場所には既に、理亞はいなかった。一瞬で理亞は梨子の真上へ。そしてボールを両足で挟み、オーラを込めていた
善子「あの空中回転…」
花丸「理亞さん、回転し過ぎずら…」
理亞「ー ドロップアウト ー」ドガァン!
梨子「きゃ!?」
空中でオーラをためたボールを地面に叩きつける。その衝撃で梨子は吹き飛ばされる
曜「梨子ちゃん!!」
梨子「私のことはいい!早く理亞ちゃんを!!」
理亞はどんどん浦の星ゴールに近づいている。残るDFは花丸、鞠莉、ルビィとなった
鞠莉「全力で阻止するわよ!花丸、ルビィ!!」
花丸、ルビィ「はい!!」
『おぉっと!?浦の星、3人で鹿角理亞を取り囲む!!これは鹿角理亞でも突破は困難か!?』
理亞「……勘違いしないで」
鞠莉「勘違い??」
理亞「あんた達…私しか見てない」ポン!
花丸「バックパ…「攻めるのは理亞ちゃんだけじゃないっぺよ!!」
花丸、鞠莉、ルビィ「!!!!?」
理亞の後ろでボールを受け取ったのはーー
鞠莉「白戸屋なえ!?」
なえ「いっくぺよーー!!!!」
花丸「は、速いずら!?」
『おぉっと!!鹿角理亞のバックパスをもらった白戸屋なえ!ものすごい速さでドリブル!浦の星ディフェンスを突破したぁぁ!!!!』
曜「はや!?」
千歌「全く追いつけないよ!?」
『そのまま白戸屋、シュートを決めることができるのか!?』
なえ「うちのシュートをくらえ!!」
なえ「ー シロウサギダッシュート ー!!」
果南「は、速い!!」
自らが蹴ったボールに追いつき、さらに蹴りこむ、スピードを生かした必殺シュート。理亞に気を取られていた果南は反応が遅れる
果南「(三叉撃は間に合わない…)」
果南「ー 真トライデント ー!!」ドガァン!
海皇の槍がボールに突き刺さる……が、
千歌「果南ちゃん!」
善子「うそ!?押されてるわよ!!?」
徐々に果南は後ろへと押される。果南自身も驚きを隠せない
果南「ぐぬぬぬぬぬ…速いだけじゃない…おも…いぃ………」ググググ
むつ「え?やばくないですか!?」
いつき「試合開始早々失点!?」
北也「………いや」
北也「まだだ」
『おっと!?松浦果南、ゴールラインぎりぎりでなんとか持ちこたえた!!』
果南「く……まだ…だよ……」ググググ
なえ「うそ!?」
理亞「…ここに来て持ち堪える…」
果南「(こんなところで……)」ググググ
むつ「果南さん、ボールを掴んでいるのとは逆の手を!?」
いつき「グーにして……まさか…」
果南「負けるわけない!!!!」ドガァン!!
なえ「な!?」
聖良「!!?」
鞠莉「果南!!」
曜「あの状況下でボールを……」
『殴り飛ばしたあぁぁぁ!!!!松浦果南!決死のシュートブロック!!白戸屋のシュートはゴールとなりませんでした!!』
花丸「どこからあんな力が…」
鞠莉「流石果南…助かったわ」
果南「カウンター!!頼むよ!!」
果南「(うわ〜…腕痺れるわ…ちょっと無茶しすぎたかな…)」
聖良「やはり、一筋縄では行きませんか…しかし、」
聖良「私達のディフェンスは突破不可能です」
浦の星女学院 0-0 函館聖泉女子高等学院
ドロップアウト
鹿角理亞のドリブル技、オリジナルです。技の流れは「ボールを足で挟み神田明神で見せた空中回転をする→相手選手の真上まできたらオーラをためたボールを相手選手の真下の地面に叩きつける→突破」です
次回は函館聖泉のディフェンスが猛威を振るう!?