ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
あのお方が登場します
スタジアムでの決勝進出高校の発表後
千歌「あ!来た!よしみちゃーん!」
よしみ「千歌!」タッタッタッ
Aブロックの準決勝を見に行っていたよしみと浦の星は、会場のそとで落ちあっていた
むつ「大変なこと…になったよね」
いつき「まさか、王者UTXが負けるなんて…」
「「「………」」」
全員、驚きを隠せないのは当然。誰もが決勝ではUTXと戦うのだろうと考えていたいたからである。それが、蓋を開けてみると…
よしみ「4-1」
ダイヤ「UTX高校相手に3点差…ですか??」
よしみ「はい…前半は両者とも譲らない、拮抗した試合でした…でも、」
よしみ「後半は…」
『な、な、なんということでしょう!?音ノ木坂、後半でUTX相手に4点目です!!今までこんなことがあったでしょうか!?』
鞠莉「…何者なの?音ノ木坂学院って」
むつ「さっき調べたんですが、本戦出場回数は今回を入れて2回だけです。でも1回目は約30年前です…」
果南「30年前…かなり昔だね」
いつき「今までUTX高校のことしか調べていなかったので、音ノ木坂学院の情報はまったく…」
梨子「……」
千歌「…梨子ちゃん?」
よしみ「あ!そういえば千歌」
千歌「?どうしたの?」
よしみ「音ノ木坂学院のチームに、前会ったあの人たちがいたんだよ!!」
曜「あの人たち?」
善子「いったい誰よ??」
よしみ「それは…ま「私達のことかな??」
「「「!!!!!!」」」
聞き覚えのある声、確かに千歌達はあったことがある人の声であった。浦の星メンバーは声のした方を振り返る。するとそこには
千歌「え…」
穂乃果「また会ったね!千歌ちゃん!」
千歌「穂乃果…さん」
千歌を救った太陽の少女がいた
ダイヤ「さ、先程の私達のことかな?とは…」
穂乃果「?…そのまんまだよ!そっか、私の自己紹介していなかったよね!」
穂乃果「私、高坂穂乃果!音ノ木坂学院高校2年!サッカー部主将です!よろしくね」
曜「え、え〜…」
善子「キャプテンだったの…」
穂乃果「あ、ちなみに副主将は海未ちゃんだよ!」
海未「改めましてよろしくお願いします」
果南「あ、ご丁寧に…」
次々と明かされる衝撃事実に、浦の星は完全に混乱していた
ルビィ「ゆ、UTXに勝ったんですね…」
穂乃果「うん!もちろん」
善子「も、もちろん…なのね?」
穂乃果の言葉に衝撃を受け固まる善子の元に、一人の少女が近づき、話しかける
「ふふふ〜♪こんにちは!」
善子「よは!?こ、ここ、こんにちは?」
「よは??はぁぁ〜ん…可愛い♪♪♪」
善子「え?え、え??」
少女はトローんとした顔で、善子のよしこ玉やほっぺたを触り始める
海未「ことり、善子が混乱しています」
ことり「え?ごめんね?つい、可愛くって…」
善子「へ?は、はい?大丈夫です…」
ことり「じゃあ、自己紹介! 私の名前は南ことり!音ノ木坂学院の2年生です♪♪」
花丸「穂乃果さんと海未さんと同い年ずらね」
ことり「そうなの!穂乃果ちゃんと海未ちゃんとは昔から一緒にサッカーをしてるんだ♪」
鞠莉「…私達見たいね」
果南「…まあ、そうだね」
ことりから開放された善子は、気のせいか少し痩せたように見える
花丸「善子ちゃん、大丈夫ずらか?」
善子「え、えぇ…なんか、ことりさんに近づくのは危険…そんな気がするわ」
花丸「??」
鞠莉「それで?私達にわざわざ会いに来た理由は?」
鞠莉が本題に切り込む。決勝で戦う相手に、こうして会いに来たのだ。何か理由があるのだろうと思い、警戒していた
ことり「やっぱり私達、まだ警戒されてる?」
海未「まあ、無理もないですね」
穂乃果「私達はね!」バッ!
千歌「!?」
気づいた時には穂乃果が千歌の目の前まで来ていた。そのまま穂乃果は続ける
穂乃果「あなた達のこと、ずっと見てたの!」
曜「私達のことを…?」
穂乃果「そう!それでね、応援もしてたし、いつか戦いたい!ってずっと思ってた!」
千歌「私達と、戦いたい…」
不思議だ。穂乃果の言葉には一つ一つに力がある。目もキラキラしていて、見るだけでも穂乃果という存在の大きさが伝わってくる
穂乃果「だから、今日は念願の浦の星との試合が決まって嬉しい!ってことと、お互いに精一杯頑張ろう!っていうことで」サッ
穂乃果「握手!」
千歌「あ、はい…」
ギュッ
善子「なんか裏がありそうな話だけど…」
梨子「この人が言うことは、信じちゃうのよね」
果南「それほどまでに真っ直ぐってことなのかな。穂乃果ちゃんは」
――――――――――――――――――
その後、穂乃果達と別れた浦の星メンバーはホテルへと向かっていた
果南「ねぇ、ダイヤ」
ダイヤ「果南さん、何か?」
果南「ことりちゃん?が善子ちゃんに近づいたところ、見た?」
ダイヤ「……見てないです」
果南「だよね…気づいたら、善子ちゃんの目の前にいた」
ダイヤ「……」
果南「決勝だから当たり前かもしれないけど…只者じゃないよ。あの子」
花丸「善子ちゃんが言ってたずら。ことりさんに近づくのは危険な気がするって」
鞠莉「南ことり…一体どんなプレーをしてくるのかしらね」
花丸「善子ちゃんとことりさんが当たったら、善子ちゃんに勝ち目はなさそうずら…」
善子「ねぇ、リリー」
梨子「…その名前で呼ばないで…」
善子「ルビィとダイヤ達の問題は、これで解決したのよね」
梨子「…そうね、ルビィちゃんも全力でサッカーをするようになって、ダイヤさん達のモヤモヤもなくすことができた…」
善子「……」
梨子「何かまだ引っかかるの?」
善子「引っかかるも何も、あの時は試合中だったからアレだけど…今、冷静に考えてみると…」
善子「ルビィはダイヤ達がサッカーをやめたから、ルビィもサッカーをやめたのよね?」
梨子「そうだね」
善子「でもそれは、ルビィが今まで自分の本当の力を隠していた理由にはならないわ」
梨子「!!!!」
善子「ねぇ、リリー。もしかして私達」
善子「ルビィのこの問題、まだ根本的に何も解決していないんじゃないの?」
穂乃果「はぁ…早く明日にならないかなぁ」
ことり「楽しみだね!穂乃果ちゃん♪」
海未「2人とも、早くしないと集合時間に遅れますよ」
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その日の夜 ホテル
花丸「うぅ…緊張してきたずら…」
善子「ちょっと、睡眠不足とかやめてよ?」
花丸は緊張すると言いながらもお菓子を口の中に放り込む。食べ物が喉を通っているあたり、そこら辺は問題無いと思うが
梨子「…確か、前にここで試合をした時も、こんな感じだったよね」
千歌「…うん。初戦を勝って、そのまま行けるんじゃないかって…でも、実際は……」
善子「何今から弱気になってんの?勝ったのよ?函館聖泉に。因縁の」
千歌「そうだね。勝ったよ…でも、決勝の相手、音ノ木坂学院。あのUTX高校をも降した高校…私達、本当に勝てるのかな……」
曜「…練習する?」
曜が全員に呼びかける。しかし、答えるものは誰もいなかった。全員、心のどこかで千歌と同じことを考えていた。千歌はただ、それを代表して言っただけ
鞠莉「大丈夫よ。私達なら」
ダイヤ「信じましょう。今までやってきたことを」
果南「私はどんなシュートでも止める自信があるよ!」
強い。1年生と2年生はそう思った。ここまで勝ってこれたのは、3年生達の心の支えがあったからこそ。自分達も不安なはず…それでも3年生は、決して弱音をはかない。思っていても出さない
千歌「そうだね…」
曜「……」
それでも千歌はまだ不安だった。そんな千歌を見て曜は……
曜「えい!」
千歌「う!?…ふえぇ……」ボフッ
ルビィ「ピギィ!?」
枕を千歌に投げた
梨子「な、何やってるの!?」
曜「えい!そりゃ!」ビュン!ビュン!
鞠莉、果南「ふえぇ…」ボフッ
曜「みんな!暗くなってないで、もっと元気に行こうよ!」
鞠莉「やったわね…」
果南「海皇の力…見せてあげるよ」
次々に枕を取り始めるメンバー達。今、ホテルの一室は戦場と化する
ダイヤ「あなた達、明日は決勝なのですよ!?こんな遊んd ボフッ!!!!!!
ダイヤ「……」
ルビィ「お姉ちゃん??」
果南「ダイヤもしばらくの間に、随分身体が鈍ったんじゃないの?w」
ダイヤ「……いいですわ。わたくしの本気、見せてあげますわ」
――――――――――――――――――
ー 時は少し遡り 音ノ木坂学院 ー
「…全員揃ったわね」
海未「はい。始めましょう」
「コホン。じゃあミーティング、始めるわよ」
質問を頂きました。「何故、凛ちゃんは山属性なのか」ということについて、次回のお話の後書きで説明していこうと思います
次回はまさかの音ノ木坂回です。全員が登場します