ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!   作:ルビィちゃんキャンディー

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長かった試合も終わり、箸休めの回です。

あのお方が登場します





第2章 30話 「再会、そして前夜」

 

 

 

 

 

 

スタジアムでの決勝進出高校の発表後

 

 

 

千歌「あ!来た!よしみちゃーん!」

 

よしみ「千歌!」タッタッタッ

 

 

Aブロックの準決勝を見に行っていたよしみと浦の星は、会場のそとで落ちあっていた

 

 

むつ「大変なこと…になったよね」

 

いつき「まさか、王者UTXが負けるなんて…」

 

「「「………」」」

 

 

全員、驚きを隠せないのは当然。誰もが決勝ではUTXと戦うのだろうと考えていたいたからである。それが、蓋を開けてみると…

 

 

 

よしみ「4-1」

 

 

ダイヤ「UTX高校相手に3点差…ですか??」

 

よしみ「はい…前半は両者とも譲らない、拮抗した試合でした…でも、」

 

 

よしみ「後半は…」

 

 

『な、な、なんということでしょう!?音ノ木坂、後半でUTX相手に4点目です!!今までこんなことがあったでしょうか!?』

 

 

 

 

鞠莉「…何者なの?音ノ木坂学院って」

 

むつ「さっき調べたんですが、本戦出場回数は今回を入れて2回だけです。でも1回目は約30年前です…」

 

果南「30年前…かなり昔だね」

 

いつき「今までUTX高校のことしか調べていなかったので、音ノ木坂学院の情報はまったく…」

 

梨子「……」

 

千歌「…梨子ちゃん?」

 

 

よしみ「あ!そういえば千歌」

 

千歌「?どうしたの?」

 

よしみ「音ノ木坂学院のチームに、前会ったあの人たちがいたんだよ!!」

 

曜「あの人たち?」

 

善子「いったい誰よ??」

 

よしみ「それは…ま「私達のことかな??」

 

 

「「「!!!!!!」」」

 

 

 

 

聞き覚えのある声、確かに千歌達はあったことがある人の声であった。浦の星メンバーは声のした方を振り返る。するとそこには

 

 

千歌「え…」

 

穂乃果「また会ったね!千歌ちゃん!」

 

千歌「穂乃果…さん」

 

 

千歌を救った太陽の少女がいた

 

 

 

ダイヤ「さ、先程の私達のことかな?とは…」

 

穂乃果「?…そのまんまだよ!そっか、私の自己紹介していなかったよね!」

 

 

 

穂乃果「私、高坂穂乃果!音ノ木坂学院高校2年!サッカー部主将です!よろしくね」

 

曜「え、え〜…」

 

善子「キャプテンだったの…」

 

穂乃果「あ、ちなみに副主将は海未ちゃんだよ!」

 

海未「改めましてよろしくお願いします」

 

果南「あ、ご丁寧に…」

 

 

次々と明かされる衝撃事実に、浦の星は完全に混乱していた

 

 

ルビィ「ゆ、UTXに勝ったんですね…」

 

穂乃果「うん!もちろん」

 

善子「も、もちろん…なのね?」

 

 

穂乃果の言葉に衝撃を受け固まる善子の元に、一人の少女が近づき、話しかける

 

 

「ふふふ〜♪こんにちは!」

 

善子「よは!?こ、ここ、こんにちは?」

 

「よは??はぁぁ〜ん…可愛い♪♪♪」

 

善子「え?え、え??」

 

 

少女はトローんとした顔で、善子のよしこ玉やほっぺたを触り始める

 

 

海未「ことり、善子が混乱しています」

 

ことり「え?ごめんね?つい、可愛くって…」

 

善子「へ?は、はい?大丈夫です…」

 

ことり「じゃあ、自己紹介! 私の名前は南ことり!音ノ木坂学院の2年生です♪♪」

 

花丸「穂乃果さんと海未さんと同い年ずらね」

 

ことり「そうなの!穂乃果ちゃんと海未ちゃんとは昔から一緒にサッカーをしてるんだ♪」

 

鞠莉「…私達見たいね」

 

果南「…まあ、そうだね」

 

 

ことりから開放された善子は、気のせいか少し痩せたように見える

 

 

花丸「善子ちゃん、大丈夫ずらか?」

 

善子「え、えぇ…なんか、ことりさんに近づくのは危険…そんな気がするわ」

 

花丸「??」

 

 

鞠莉「それで?私達にわざわざ会いに来た理由は?」

 

鞠莉が本題に切り込む。決勝で戦う相手に、こうして会いに来たのだ。何か理由があるのだろうと思い、警戒していた

 

 

ことり「やっぱり私達、まだ警戒されてる?」

 

海未「まあ、無理もないですね」

 

 

穂乃果「私達はね!」バッ!

 

千歌「!?」

 

 

気づいた時には穂乃果が千歌の目の前まで来ていた。そのまま穂乃果は続ける

 

 

穂乃果「あなた達のこと、ずっと見てたの!」

 

曜「私達のことを…?」

 

穂乃果「そう!それでね、応援もしてたし、いつか戦いたい!ってずっと思ってた!」

 

千歌「私達と、戦いたい…」

 

 

不思議だ。穂乃果の言葉には一つ一つに力がある。目もキラキラしていて、見るだけでも穂乃果という存在の大きさが伝わってくる

 

 

穂乃果「だから、今日は念願の浦の星との試合が決まって嬉しい!ってことと、お互いに精一杯頑張ろう!っていうことで」サッ

 

 

穂乃果「握手!」

 

千歌「あ、はい…」

 

ギュッ

 

 

 

善子「なんか裏がありそうな話だけど…」

 

梨子「この人が言うことは、信じちゃうのよね」

 

果南「それほどまでに真っ直ぐってことなのかな。穂乃果ちゃんは」

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

その後、穂乃果達と別れた浦の星メンバーはホテルへと向かっていた

 

 

果南「ねぇ、ダイヤ」

 

ダイヤ「果南さん、何か?」

 

果南「ことりちゃん?が善子ちゃんに近づいたところ、見た?」

 

ダイヤ「……見てないです」

 

果南「だよね…気づいたら、善子ちゃんの目の前にいた」

 

ダイヤ「……」

 

果南「決勝だから当たり前かもしれないけど…只者じゃないよ。あの子」

 

 

 

 

花丸「善子ちゃんが言ってたずら。ことりさんに近づくのは危険な気がするって」

 

鞠莉「南ことり…一体どんなプレーをしてくるのかしらね」

 

花丸「善子ちゃんとことりさんが当たったら、善子ちゃんに勝ち目はなさそうずら…」

 

 

 

 

 

善子「ねぇ、リリー」

 

梨子「…その名前で呼ばないで…」

 

善子「ルビィとダイヤ達の問題は、これで解決したのよね」

 

梨子「…そうね、ルビィちゃんも全力でサッカーをするようになって、ダイヤさん達のモヤモヤもなくすことができた…」

 

善子「……」

 

梨子「何かまだ引っかかるの?」

 

善子「引っかかるも何も、あの時は試合中だったからアレだけど…今、冷静に考えてみると…」

 

 

 

善子「ルビィはダイヤ達がサッカーをやめたから、ルビィもサッカーをやめたのよね?」

 

梨子「そうだね」

 

善子「でもそれは、ルビィが今まで自分の本当の力を隠していた理由にはならないわ」

 

梨子「!!!!」

 

善子「ねぇ、リリー。もしかして私達」

 

 

 

 

 

 

善子「ルビィのこの問題、まだ根本的に何も解決していないんじゃないの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果「はぁ…早く明日にならないかなぁ」

 

ことり「楽しみだね!穂乃果ちゃん♪」

 

海未「2人とも、早くしないと集合時間に遅れますよ」

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

その日の夜 ホテル

 

 

 

 

花丸「うぅ…緊張してきたずら…」

 

善子「ちょっと、睡眠不足とかやめてよ?」

 

 

花丸は緊張すると言いながらもお菓子を口の中に放り込む。食べ物が喉を通っているあたり、そこら辺は問題無いと思うが

 

 

梨子「…確か、前にここで試合をした時も、こんな感じだったよね」

 

千歌「…うん。初戦を勝って、そのまま行けるんじゃないかって…でも、実際は……」

 

善子「何今から弱気になってんの?勝ったのよ?函館聖泉に。因縁の」

 

千歌「そうだね。勝ったよ…でも、決勝の相手、音ノ木坂学院。あのUTX高校をも降した高校…私達、本当に勝てるのかな……」

 

曜「…練習する?」

 

 

曜が全員に呼びかける。しかし、答えるものは誰もいなかった。全員、心のどこかで千歌と同じことを考えていた。千歌はただ、それを代表して言っただけ

 

 

鞠莉「大丈夫よ。私達なら」

 

ダイヤ「信じましょう。今までやってきたことを」

 

果南「私はどんなシュートでも止める自信があるよ!」

 

 

強い。1年生と2年生はそう思った。ここまで勝ってこれたのは、3年生達の心の支えがあったからこそ。自分達も不安なはず…それでも3年生は、決して弱音をはかない。思っていても出さない

 

 

千歌「そうだね…」

 

曜「……」

 

 

それでも千歌はまだ不安だった。そんな千歌を見て曜は……

 

 

曜「えい!」

 

千歌「う!?…ふえぇ……」ボフッ

 

ルビィ「ピギィ!?」

 

 

枕を千歌に投げた

 

 

梨子「な、何やってるの!?」

 

曜「えい!そりゃ!」ビュン!ビュン!

 

鞠莉、果南「ふえぇ…」ボフッ

 

 

曜「みんな!暗くなってないで、もっと元気に行こうよ!」

 

 

鞠莉「やったわね…」

 

果南「海皇の力…見せてあげるよ」

 

 

次々に枕を取り始めるメンバー達。今、ホテルの一室は戦場と化する

 

 

ダイヤ「あなた達、明日は決勝なのですよ!?こんな遊んd ボフッ!!!!!!

 

ダイヤ「……」

 

ルビィ「お姉ちゃん??」

 

果南「ダイヤもしばらくの間に、随分身体が鈍ったんじゃないの?w」

 

ダイヤ「……いいですわ。わたくしの本気、見せてあげますわ」

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

ー 時は少し遡り 音ノ木坂学院 ー

 

 

「…全員揃ったわね」

 

海未「はい。始めましょう」

 

 

 

「コホン。じゃあミーティング、始めるわよ」

 

 




質問を頂きました。「何故、凛ちゃんは山属性なのか」ということについて、次回のお話の後書きで説明していこうと思います

次回はまさかの音ノ木坂回です。全員が登場します



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